【徹底解説】ウェディングプランナーの当日までの仕事内容・収入・休み・資格・やりがい・休み・会社ランキング
【徹底解説】ウェディングプランナーの当日までの仕事内容・収入・休み・資格・やりがい・会社ランキング
ウェディングプランナーとは、結婚式のプランニング・式の準備・式当日の本番の施工に至るまで結婚式を始まりから終わりまでサポートする人の事を指します。
結婚式を挙げる新郎新婦にとって、いなくてはならない心強い存在ですよね!
新郎新婦が希望する結婚式のコンセプトから、使用するアイテム・演出内容など全てのプロデュースをできる非常にやりがいのあるお仕事です。
華やかで幸せな1日をプロデュースできる人気の職業ですが、実際にどんな業務をするのか詳しい仕事内容が分からない…という方も多いと思います。
そこで今回は、結婚式当日までのウェディングプランナーの詳しい業務内容や仕事のやりがい、また収入や資格、向いている人の特徴やなり方・キャリアプランなどに関してお伝えしていきます。
目次
1:ウェディングプランナーの仕事内容
2:結婚式当日までの業務内容
3:ウェディングプランナーに向いてる人
4:ウェディングプランナーの給料
5:ウェディングプランナーの休み
6:ウェディングプランナーに必要な資格
7:ウェディングプランナーのやりがい7つ
8:ウェディングプランナーの大変な事
9:ウェディングプランナーの会社ランキング
10:中途でウェディングプランナーになるには
11:ウェディングプランナーの将来性
12:まとめ
ウェディングプランナーの仕事内容
ウェディングプランナーの主な仕事内容は下記の3つになります。
① 新規接客
② 打ち合わせ(手配業務)
③ 当日の施工
ウェディングプランナーは、結婚式場やホテル・ブライダルプロデュース会社などに所属し、結婚式の準備から本番までを総合的に企画するお仕事。
会場や必要な備品・アイテム・スタッフ等の手配から式終了までの全てを管理します。
新郎新婦が理想とする結婚式を形にする手助けをする仕事であり、主に新規の接客、結婚式の打ち合わせ、当日の施工までの一連の業務を担当します。
①新規接客
まずは、会場に見学に来られたカップルへの新規接客から始まります。
自社の会場の魅力を伝え契約が取れるよう営業を行います。
②打ち合わせ
その後契約が取れたら打ち合わせがスタート。
お客様の希望(予算・日程・こだわり等)をヒアリングし、引き出物・演出・衣装・ヘアメイク・料理・装花など適切なプランを提案する打ち合わせを行います。
同時に、結婚式当日の司会やカメラマン・神父・音響スタッフ等の人材に加え、ブーケやウェディングケーキ等の品物の手配と管理など各部署と連携を取り準備をすすめます。
③当日の施工
結婚式当日も担当する場合は、式の全体責任者として滞りなく進行するよう各部署への指示出しをしてスタッフを動かしたり、トラブルがあった際には対応していきます。
★会社によって、ウェディングプランナーの業務範囲は下記のように異なります。
①分業制:新規接客・打ち合わせ・当日業務を分担
②一貫制:新規接客〜当日施工まで担当
ホテルや専門式場は①
ゲストハウスは②が多くなっています。
結婚式の1年前~
プロポーズ
↓
両家顔合わせ・結納
↓
結婚式場見学・ブライダルフェアの予約
インターネットや雑誌で調べて見学に行ったり、ブライダルフェアに参加して自分たちに合う会場を選んでいきます。
結婚式の約半年~1年前
会場の決定
↓
結婚式の打ち合わせ
★会場にもよりますが、結婚式の約4ヶ月前から打ち合わせが開始します。
打ち合わせの回数は約4~6回、1回の打ち合わせ時間は2~5時間となっています。
結婚式当日までの業務内容
結婚式を挙げる会場が決まったら、それに伴って、演出やドレス・料理・引き出物・写真など、様々なものを決めていかなければなりません。
結婚式の約4ヶ月前から数回に分けて打ち合わせを行い、必要なアイテムなど準備を進めていきます。
手配や発注もウエディングプランナーの仕事になります。
①結婚式の日程やコンセプトを決める
前述したように、結婚式の打ち合わせは約4ヶ月前から開始します。
ウェディングプランナーは、最初に新郎新婦の希望を聞きながら、結婚式の日程やコンセプト・テーマなど結婚式の土台を作っていきます。
事前にアンケートなどで新郎新婦に希望をお伺いしている事もあるため、その内容に沿って具体的に決めていきます。
友人を多く呼ぶためアットホームな式にしたい・会社関係の方が多いため落ち着いた式にしたい・家族やゲストの方に喜んでもらえる式にしたい・料理に拘りたい…などカップルによって希望は様々。
結婚式は2人にとって大切な1日なので、どのような式が良いのかしっかりヒアリングし、提案する事が必要になってきます。
②招待状や席次表などの決定・手配
結婚式の日程やコンセプトが決まったら、招待状や席次表のリストアップ・作成、招待状の発送日や返信期日などを決めていきます。
リストアップが終わったら、新郎新婦と一緒に招待状や席次表の見本を見ながらデザインや文例を一緒に決めていき、業者への手配業務をしていきます。
会場によっては、ウェディングプランナーが招待状や席次表、席に着いた時においてある席札の確認を行っています。
名前や肩書に間違いはないか、漢字は正しいかなど細かくチェックします。
③司会の決定
会場にもよりますが、司会がその会場に所属しているというケースは少なく、提携している司会専門の派遣会社などから来てもらうという事が殆どです。
そのため、ウェディングプランナーは新郎新婦にDVDなどで司会者の紹介しプロフィールを元に選んでもらい決定してきます。
司会者が決定したら新郎新婦と司会者も結婚式の前に顔合わせと打ち合わせを行います。
基本的には司会者との打ち合わせは1回となっており挙式の1ヶ月~2週間前に行います。
ウェディングプランナーが立ち会う事もあれば、新郎新婦と司会者のみで打ち合わせをしてもらう事もあります。
司会者は新郎新婦のプロフィールシートを元に、下記の内容を確認していきます。
・2人のプロフィール
・家族構成、学歴、職業
・趣味
・2人の馴れ初め
・披露宴のテーマや雰囲気
・当日の進行内容/プログラム
・ゲストの方に伝えたい事
・紹介NGな事
④装花・装飾の決定
会場の装花、新郎新婦が座る高座、ゲストのテーブルに飾るお花を決めていきます。
ホテルの場合はパターンがある程度決まっているため、その中から新郎新婦と一緒に決めていく事が多くなります。
結婚式のコンセプトやテーマと合わせて、会場の雰囲気(デザインや色)を決めていきます。
ゲストハウスやレストランなどはオリジナルな結婚式ができるため、その場合は装花担当のフラワーコーディネーターが担当となり新郎新婦と打ち合わせを行います。
装花が決まったら、テーブルクロスなども決めていき最終的な会場の装飾を決定します。
会場の雰囲気はとても大切なので新郎新婦の希望をしっかりヒアリングしがらアドバイスし決めていきます。
⑤演出の決定
結婚式での具体的な演出を決めていきます。
挙式や披露宴ではそのシーンに合わせて様々な演出があります。
・挙式でのベールダウン
・挙式後のフラワーシャワーやブーケトス
・バルーンリリース
・挙式と披露宴の間のウェルカムドリンク
・キャンドルサービス
・バンド演奏
・シャンパンタワー
・プロジェクションマッピング
・中座エスコート(お色直し)
・ファーストバイト
・両親への手紙・贈呈品
会場によって内容は異なりますが、より良い結婚式になるよう様々な演出を提案しメリットを伝えていきます。
打ち合わせ担当のウェディングプランナーは演出などで単価を上げていくのも重要な仕事の1つになります。
⑥BGMの決定
BGMに関しては式場にお任せする場合と自分たちで選んで提出するパターンがあります。
結婚式では様々なシーンで音楽が使われます。
・開宴前
・入退場時
・乾杯
・スピーチ
・プロフィール映像
・ケーキ入刀
・お色直し入退場
・テーブルラウンド
・新婦からの手紙
など定番シーンをはじめ、歓談などの際も曲は必ず流れています。
披露宴中に無音になる事はまずありませんので、歓談曲も含めるとかなりの曲が流れている事になります。
自分たちでBGMを選ぶ場合、新郎新婦はこの曲選びにも苦労します。
同じ曲は何度も使えないですし、そのシーンごとに合う曲を選別するのはとても時間がかかります。
ウェディングプランナーは、相談される事も良くありますので、流行曲の把握やシーン別のおすすめ曲は知識として持っているとお客様にアドバイスができます◎
⑦料理の決定
来て頂いたゲストへのおもてなしの中でも、需要となる料理。
料理の印象も結婚式を左右する大きなポイントとなりますよね。
料理のジャンル(フレンチ・和洋折衷・中華・和食など)・コース・ドリンク・デザートなどを、ウエディングプランナーと相談して決定していきます。
特別な事情や要望がある際には、シェフと連携して対応してもらう事ができます。
⑧ウェディングケーキの決定
会場によって異なりますが、ウェディングケーキは幾つかのプランから決めるケースと、パティシエに希望を伝えオリジナルのウェディングケーキを作る事ができるケースがあります。
オリジナルで作成する場合は、パティシエと相談しながら決めていきます。
⑨ドレス・ヘアメイクの決定
結婚式の2~8ヶ月前に、ウェディングドレスやカラードレス・タキシードなどの衣装やヘアメイクを決めていきます。
ホテルや結婚式場などは衣装室が併設されている事が殆どですので、衣装を決める時期になったら衣装室をご案内しドレススタイリストと一緒に衣装を決めてもらいます。
衣装室がないホテルやゲストハウス、レストランの場合は提携しているドレスショップをご紹介し手配していきます。
衣装やヘアメイクは、専任のドレススタイリストやヘアメイクスタッフがいるのでお任せしますが、時にはアドバイスを求められたり相談に乗る事もあります。
そのため、ドレスやヘアメイクに関する知識を持っているとより良いでしょう◎
⑩引き出物などの決定・発注
式の2〜3ヶ月前になると、ゲストの方に渡す引出物・引菓子・プチギフトを決めていきます。
カタログやリストをもとに品物を選び、決定したら業者へ手配・発注していきます。
ゲストハウスやレストランなどは自社オリジナルの引き出物や引菓子、プチギフトを扱っている事もあります。
その場合は、ウェディングプランナーが包装したりリボンをかけるなどの準備する事も。
また、会場によっては、引出物や引菓子・プチギフトが業者から納品されると、ウェディングプランナーが数の確認や包装のチェック、熨斗の間違いがないかなどを確認し、引出物・引菓子を1つ1つ袋に詰めていく作業を行うというケースもあります。
ゲストの数分、引出物の向きや順番を確認しながら詰めていきますので意外と大変な仕事になります。
ゲストによって引出物を変えるケースもあります。
引出物の内容の間違いや、渡し間違いは大変失礼な事に当たりますので入念なチェックが必要です。
⑪写真やムービーの決定
結婚式当日のカメラやムービーの手配も進めていきます。
新郎新婦によっては外注するケースもありますが、基本的には会場で手配する事が多くなりますので、フォトアルバムやムービー(DVD)などの見本を紹介しながらどんな仕上がりにするのかを決めていき、ウェディングプランナーがカメラマンや映像スタッフに伝え、準備や手配を行います。
⑫席次表や席札の確認
結婚式の1ヶ月前になると、新郎新婦から席次表が提出されます。
新郎新婦から受け取ったリストをもとに、席次票や席札に肩書や名前の間違いがないかなど細かくチェックをしていきます。
肩書や名前の間違いはゲストの方を不快にさせてしまします。
間違いのないよう1つひとつしっかり確認をしていきます。
その他に結婚式の約1ヶ月前にはヘアメイクのリハーサルや、ウェディングドレスの最終確認などが行われます。
⑬見積のご提示
結婚式の打ち合わせが全て終わると、最終的な見積もりを作成しお客様にお渡しします。
支払い期日や支払い方法もお伝えし、打ち合わせは終了となります。
後は無事結婚式を迎えられるよう会場チェック等を行い最終的な準備をします。
⑭結婚式当日
当日の施工もウェディングプランナーが担当する場合は、結婚式のおよそ2時間前に出勤し、挙式・会場の最終確認、準備をし新郎新婦のお出迎えをします。
緊張や不安を感じている新郎新婦が多いので、しっかりフォローするのもウェディングプランナーの重要な役割。
新郎新婦が準備をしている間に、各担当部署のスタッフでミーティングを行い、当日の進行の最終チェックをします。
準備が整い次第、挙式のリハーサルをし、挙式→披露宴とすすめていきます。
披露宴では会場を見守り、スムーズに進行できるよう状況の確認、各スタッフへ指示出し・全体のチェック・新郎新婦のサポート、フォローを行います。
また急なハプニングがトラブルが起きる事も。
ウェディングプランナーはキャプテンと一緒に臨機応変に対応します。
無事に担当の結婚式が終わると、ご両親への挨拶をし新郎新婦をお見送りし終了となります。
その後会場の後片付けや掃除、担当したスタッフとの反省会などを行い、全てが無事終わった時は達成感や満足感など大きなやりがいを感じる事ができます。
★ウェディングプランナーの結婚式当日までの詳しい業務内容をご紹介しました。
続いてはウェディングプランナーについて徹底解説!
①ウェディングプランナーに向いている人
②ウェディングプランナーの給料
③ウェディングプランナーの休み
④ウェディングプランナーに必要な資格
⑤ウェディングプランナーのやりがい
⑥ウェディングプランナーの大変な事
⑦ウェディングプランナーが活躍できる大手ブライダル企業
⑧ウェデイングプランナーになる方法
などをご紹介していきます。
ウェディングプランナーに向いてる人
「結婚式」という人生の一大イベントのプロデュースをするウェディングプランナーの仕事には、どんな人が向いているのでしょうか。
ウェディングプランナーに向いている人の特徴や性格をご紹介していきます。
①ホスピタリティ精神のある人
一生に一度の大切な結婚式を任されるウェディングプランナー。
ブライダル業界はホスピタリティの世界ですので、働く際に最も必要となるのがホスピタリティマインドです。
ホスピタリティマインドとは「おもてなしの心」の事を指します。
新郎新婦に寄り添い、気遣い、サポートする事が重要になります。
1つとして同じ結婚式はなく、100組いれば100通りの結婚式があると言われるほどそれぞれ要望や希望は異なります。
心から2人の結婚を祝福し、どのお客様にも満足頂ける結婚式を作り上げていきたい、喜ばせたいというような思いやりや優しさを持っている事が大切になります。
②人を喜ばせる事が好きな人
ウェディングプランナーは、結婚式での縁の下の力持ちとも言える存在であり、主役である新郎新婦の為に結婚式のプロデュースをし、当日までサポートします。
結婚式は、新郎新婦はもちろんの事、そのご家族やゲストの方にも喜んでもらえるやりがいのある仕事です。
人生の大切な節目の日を任されるため、失敗が許されない責任のある仕事ですが、それよりも人に喜んでもらえる事に幸せややりがいを感じる事ができる人には天職でしょう。
③コミュニケーション能力がある人
ウェディングプランナーの仕事は接客や営業がメインの仕事となり、人と接する時間がとても多くなります。
そのため、人と接する事が好きという人や、人とコミュニケーションを取る事が好きという社交的な性格の人に向いています。
コミュニケーション能力とは、相手の要望や希望を的確に理解・判断し、自分の意見を言葉で伝えられる事。
結婚する方々の年齢層も幅が広く様々な職業の方がいますし新郎新婦のご両親と話す機会もあります。
大切な結婚式を任されるウェディングプランナーは、多くの人と関わる仕事なのでどの年代の方にも対応できるコミュニケーション能力を持っていなければなりません。
また、結婚式には多くのプロフェッショナルが携わっています。
社内部門や社外企業の枠を超えたスタッフ同士のコミュニケーションも非常に大切になります。
お客様の結婚式を成功させるためにも、コミュニケーションを積極的に取れる人が向いています。
④明るくポジティブな人
結婚式という幸せで華やかなイベントが商材になるため、明るく前向きな人に向いています。
これから結婚式という幸せな日を迎えるにあたり、笑顔で接客してくれたり楽しい企画をしてくれるウェディングプランナーであれば結婚式が楽しみになりますよね。
新郎新婦の夢をサポートし、作り上げていくのがウェディングプランナーの仕事ですので、明るくポジティブなウェディングプランナー であれば新郎新婦も安心して任せられますし、一緒に頑張ろうと思えます。
⑤営業が好きな人
ウェディングプランナーは、結婚式を作り上げていく素敵な仕事ですが、「営業」の仕事でもあるのです!
ただ接客をするだけでなく、結婚式を受注しなければ始まりませんので、売上や数字を意識して接客を行わなければなりません。
いかに自社会場のサービスや商品に魅力や価値を感じて頂けるか。が重要であり、成約数や単価のアップといった数字への意識やビジネス感覚が求められるのです。
営業要素が多いと大変と感じる方もいるかもしれませんが、良いものを提案していく事で、より良い結婚式を作り上げる事ができるのです。
常にノルマが課せられる業界に比べると少ない業界だと思いますが、昇進やキャリアアップにこだわりたい方は、売上を確保する事は必須となります。
営業するのが好き、より良いものを提案していきたいという人には非常に向いています。
⑥気配りができマメな人
ウェディングプランナーは新郎新婦の頼れる存在でなくてはなりません。
結婚式の準備は、期間が約4ヶ月と長く決める事も多いため非常に大変です。
打ち合わせの途中で不安を感じる新郎新婦も多くいらっしゃいますし、スムーズに打ち合わせが進まない事も。
安心して結婚式を迎えてもらうために細かいところまで気配りをしたり、新郎新婦の気持ちにしっかり寄り添う事が大切になります。
また何組ものお客様を担当しプランニングを行いますが、そのための社内調整や手配も全て行います。
大雑把に物事を進める人には向いていなく、1つ1つ確実にお客様や社内スタッフに対してこまめに対応でき仕事をこなしていける人に向いています。
⑦協調性がありリーダーシップのある人
結婚式はウェディングプランナー1人で作り上げていくものではありません。
新婦の晴れ姿をより彩る、衣装やメイク・ブーケ。
当日新郎新婦をサポートする、ブライダルアテンダー ・キャプテン。
ゲストのおもてなしをする、サービスや料理・会場装花・演出。
披露宴を演出する、司会・音響・映像。
大切な1日と思いを記録に残す、フォトやムービー。
…などなど結婚式には多くのプロフェッショナルが携わり、お互いに協力し合ってより多くの価値を提供しています。
お客様だけではなく、社内の部門や他企業を超えたプロフェッショナルで1つの結婚式を作り上げていくので、協調性・チームワーク力・リーダーシップがあるという人に非常に向いています。
⑧体力がある人
ウェディングプランナーの仕事は、土日祝日の労働時間が比較的長くなりがちであり、立ち仕事も多いため体力も必要となる仕事です。
新規接客の際には一緒に会場をまわり案業務を行いますし、結婚式当日の施工も担当する場合は、結婚式のおよそ2時間前(朝の7時頃)に出勤し、披露宴がお開きになるのは大体15時頃と長時間になります。
広い会場を動き回るので、ほぼ1日立ちっぱなしになる事も。
担当の結婚式を終えた後に、ご来館された新規のお客様の接客や担当している新郎新婦との打ち合わせを行ったり、ブライダルフェアに立ち会う事も。
当日の施工を担当しない場合は、主に接客の仕事がメインとなりますが、土日祝日が来館が多いため、接客の後の事務処理や手配業務などデスクワークも非常に多くなります。
就職する企業によって異なりますが、土日祝日の退社時間は20~22時頃、12時間以上の勤務となる事もあります。
もちろん平日で調整したり、休日はきちんと週2日取れる企業が多いですが、人一倍の体力が必要となる仕事です。
★このようなスキルがある人は、ウェディングプランナーの仕事に向いていると言えます。
当てはまるものがあれば、是非チャレンジしてみて下さいね!
ウェディングプランナーの給料
ウェディングプランナーの給料は、勤務する場所や担当業務などによって異なります。
また営業職である事から、経験や成績によっても大きく変わる傾向にありますが、ここではウェディングプランナーの平均的な収入に関してお伝えしていきます。
ウェディングプランナーの平均月収
未経験者 | 約18〜23万円 |
経験者 | 約25〜40万円 |
大卒の初任給 | 約19〜26万円 |
短大・専門卒の初任給 | 約17〜24万円 |
ウェディングプランナーの平均月収と、新卒の初任給は上記の通りとなっています。
厚生労働省のデータによると、宿泊・飲食サービス業の平均月収は25万9千円となっており、ブライダル業界(ウェディングプランナー)もこの項目に含まれますので、平均としてはこの金額を目安位にしてみても良いでしょう。
(※参考:厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査より)
ウェディングプランナーの手取り月収
正社員として企業で働く場合、額面のお給与から保険料や税金が控除されるので、手取りでもらえる月収は額面より3~5万引かれた金額になります。
具体的には、下記の保険、課税対象額から計算された所得税と住民税が天引きされます。
・健康保険
・厚生年金保険
・介護保険
・労災保険
・雇用保険
ウェディングプランナーの平均月収(経験者の場合)から、3~5万引くと、手取り金額のおよその金額は、20万円〜35万円位になるでしょう。
ウェディングプランナーの平均年収
スタート年収(未経験) | 約280〜400万円前後 |
平均年収 | 約350~450万円前後 |
全体:458万円
男性:563万円
女性:314万円
(※国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査より)
日本の平均年収と比べると年齢や役職にもよりますが、ウェディングプランナーの年収は少し低い水準からスタートとなるのが現状です。
一方で、日本人女性の平均年収は、正社員で314万円となっていますので、女性の活躍が多いウェディングプランナーの仕事は、一般的な水準よりも高い年収が得られる可能性があります。
また、勤務先や年齢・エリアによっても異なりますし、今までの経験・スキル・能力によって大きく変わります。
マネージャークラスになると年収が800万円となる方も。
未経験からブライダル業界へ転職するケースとそうでないケースなど経験の有無によっても変わりますので、一概に言えないのが現状です。
ウェディングプランナーの休み
「結婚式」というと、土日祝日のイメージですよね。
そのため、ウェディングプランナーの仕事の休日事情が気になる方も多いのではないでしょうか?
下記で詳しく説明していきます。
平日休みのシフト制
前述したように、結婚式の9割は土日祝日に行われます。
また、結婚式以外にも、ブライダルフェアや新規のお客様のご来館、既に結婚式が決まっているお客様の打合せなどのご来館が多い事から、一週間の中でも最も忙しいのが週末となります。
そのため、土日祝日は余程のことがない限りお休みは取れません。
ウエディングプランナーの休みは、基本的に平日に月8~9回シフトで回して取るようになります。
結婚式場やゲストハウスは、定休日を設けているところもあり(火曜日が多い)、定休日+平日1日の休みが一般的となっています。
また、週末の金曜日などは準備を行う事もあるため出勤となるケースが殆ど。
週始めでお休みを取る事が多くなります。
平日休みはメリットも多い
平日休みの場合、どこへ行っても空いているのがメリットです!
映画やショッピング・飲食店をゆっくり楽しめたり、役所や銀行や病院にも行きやすいです。
旅行や飲食店等平日のお得プランがある事も多く、お得に利用できる事が多いのでも嬉しいポイントです♪
忙しいウェディングプランナーにとって周りを気にせず1人でのんびりゆっくり過ごす時間は貴重でありリフレッシュする事ができます◎
長期休暇・産休育休・有給はあり
土日祝の休みは難しいですが、夏休みや年末年始などの休日は比較的取れる企業が多くなります。
クリスマスシーズンや年末年始は結婚式を上げる方も少なくなりますし、ゲストハウスウェディングなどはお庭や外に出る機会もあるため、真夏や真冬は避ける方が多くなります。
気温がちょうど良く季節の雰囲気も良い、春頃(3月~5月)や秋頃(9月~11月)は繁忙期になりお休みが取りづらいという事も多くなります。
そういった場合は閑散期に取ったりして調整する企業もあるようです。
有給や慶弔休暇も勿論取る事ができますし、女性が多い業界なので、産休育休制度が整っていて取りやすい傾向もあります。
長期の休みが取れた時には息抜きで旅行に行かれる方も多いようです。
大手ブライダル企業10社の年間休日例
ウェディングプランナーの年間の休日日数は企業によって異なりますが、大手10社のブライダル企業は以下のようになっています。
ウェディングプランナーの年間休日は企業によって異なりますが、大手10社の年間休日は以下のようになっています。(※多い順)
1 | 株式会社ディアーズ・ブレイン | 121日 |
2 | 株式会社ノバレーゼ | 120日 |
3 | 株式会社エスクリ | 120日 |
4 | 株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ | 120日 |
5 | ワタベウェディング株式会社 | 113日 |
6 | アニヴェルセル株式会社 | 110日 |
7 | 株式会社ツカダ・グローバルホールディング | 110日 |
8 | 株式会社BP | 110日 |
9 | 株式会社ポジティブドリームパーソンズ | 107日 |
10 | アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社 | 107日 |
(※2024年6月現在)
土日のお休み取りにくくても、年間の休日日数はしっかり取れている企業が多くなっています。
ウェディングプランナーに必要な資格
ご紹介したように、様々な業務に携わるウェディングプランナーですが、必須な資格は特にありません。
他業種から未経験でウェディングプランナーに転職する人も多くいます。
未経験で就職しても、経験を積みながらウェディングプランナーとしての知識やスキルをつけていく事ができますし、研修をしっかり行ってくれる企業も多くあります。
中途採用の場合は即戦力を求められるので、どちらかというと資格より人柄や経験の方が重要視されます。
しかし、ウェディングプランナーの仕事は人気の職種の為、新卒採用・中途採用共に競争率が高くなっています。
そのため資格を持っていた方が有利な事もあります。
ブライダルの資格は様々な種類がありますが、ウェディングプランナーの転職や仕事をする際に役立つ資格4つが下記になります。
資格試験は年に1〜2回行われる事が多くなっているようです。
1 | BIA認定ブライダルコーディネート技能検定 |
2 | ABC協会認定ブライダルプランナー検定 |
3 | IWPA認定ウェディングプランナー検定 |
4 | 日本能力開発推進協会ウェデイングプランナー検定 |
★詳しくはこちらを参考にしてみて下さいね↓
ウェディングプランナーのやりがい7つ
続いてウェディングプランナーのやりがいについてご紹介します。
ウェディングプランナーの仕事のやりがいは、何といっても人にしかできない仕事である事・お客様に満足のいく結婚式を提供し喜んでもらえる事。
人生の最大のイベントに関わる事ができ、感動の瞬間に立ち会え、幸せな姿を見る事ができる仕事は中々ないでしょう。
ウェディングプランナーには主に下記のようなやりがいがあります。
①人生の大切なセレモニーに携われる
結婚式は人生の節目の日であり結婚する2人の大切なセレモニーです。
結婚する2人やその家族の心にずっと残るため、より満足のいく結婚式を作り上げていく事がウェディングプランナーの役割となります。
新郎新婦の家族や友人・同僚など大切な繋がりがある方々が集まり、その結婚・門出を祝福し、新郎新婦からも大切な方々へ普段中々伝えられない感謝の言葉を伝える場所でもあります。
そのような大切な時間を作りあげる事ができる仕事は他にはありません。
担当する結婚式は1つとして同じものがなくお客様によってそれぞれの物語があります。
新郎新婦のこれからの幸せを願い、最高の1日を一緒に作り上げていく事、結婚式が成功し喜んでもらえる事は大きなやりがいとなります。
人に喜んでもらいたい・人の喜びに共感できるという方には非常に向いている仕事です。
②感謝の言葉を直接聞く事ができる
新郎新婦とは最初にお会いした時から約半年~1年かけて一緒に結婚式を作り上げています。
自分の提案やアドバイスがお客様の結婚式の形となり、最高の結婚式を実現できた時には当日新郎新婦やそのご家族・ご列席者に大きな感動を与える事ができます。
打ち合わせをしていく中で大変な事もありますが、結婚式が無事成功した後には、新郎新婦やご両親から「素敵な結婚式をありがとう」「〇〇さんが担当で良かった」など心からの感謝の言葉を頂く事ができます。
また直接お手紙を頂いたり、年賀状を頂けるなど長いお付き合いになる事も。
大切なお客様と長い期間をかけて信頼関係を築ける事も大きなやりがいになります。
③クリエイティブな仕事ができる
ウェディングプランナーの仕事は、お客様1人1人の希望に添った結婚式を作り上げていく事。
0から1つのものを作り上げていく仕事であり、ウェディングプランナーは、結婚式全体の指揮官となるため、ドレスやヘアメイク・花や装飾・料理・ウェディングケーキなど、結婚式に携わる様々なプロフェッショナルと一緒に仕事を進めていきます。
クリエイティブなアイデアを出し、新郎新婦の理想の結婚式を具現化するプロセスに携わる事ができます。
自分自身のアイデアやセンスを活かし、発揮できる事ができるため無事に成功した時には大きな達成感ややりがいを感じる事ができます。
④チームで達成する喜びを感じられる
結婚式を作り上げるためには、ウェディングプランナー1人で成功させる事はできません。
会場スタッフや調理スタッフ・司会者・衣裳・ヘアメイク・装花・音響・映像・カメラマン・介添などそれぞれの分野を担当するスペシャリストと連携しながら1つの結婚式を作り上げていきます。
多い時では100名を超えるスタッフが携わります。
その中心となり、指示出しや調整をしプロデューサー的な仕事をするのがウェディングプランナー。
担当する1つの結婚式を皆で無事迎え、成功した時の充実感や達成感がまた次の仕事への活力になります。
様々な職種のプロフェッショナルと出会える為、勉強になる事も沢山あります!
⑤成果が評価されキャリアアップできる
ウェディングプランナーの仕事は売上を作る・売り上げをあげるという営業的な要素も強くなります。
新規接客の場合は成約を取る事、打ち合わせの場合は単価を上げていくという事も大切な仕事の1つになります。
企業によりますが、この成約率や単価のアップによってインセンティブがお給料に反映される事も。
ブライダルの企業は実力主義の企業が多く、成果を出せば評価され給与面に反映される傾向にあります。
また年齢に関係なく、キャリアアップや管理職を目指せる環境があります。
特に女性が多く勤務している職場なので、他の業界よりも活躍している女性管理職が多いのも特徴です。
会社の評価やキャリアアップがウェディングプランナーとして大きなやりがいに繋がります。
⑥様々なスキルを身に付け成長できる
ウェディングプランナーの仕事は、結婚式という責任ある価値の高い商材を扱い、様々な年齢や職業の方と接します。
また結婚式のプロデュースの中心となり、チームで1つのものを作り上げていきますので、下記のような様々なスキルを身につける事ができます。
・コミュニケーション能力
・ホスピタリティ
・礼儀・マナー
・リーダーシップ
・問題解決能力
・折衝能力・対応力
・営業力(プレゼンテーション能力)
・ヒアリング力
最初は未経験であっても、ウェディングプランナーとしての経験を積めば積むほど、知識やスキルが身につき成長を感じる事ができるため、やりがいに繋がるでしょう。
⑦華やかな職場で働ける
ウェディングプランナーの職場は、ホテルや結婚式場やゲストハウス。
豪華な外装や内装、色とりどりのお花、流行りのメイク、華やかなドレスやジュエリー、豪華な食事、ウェディングケーキ・・などに囲まれ、日常では味わえない煌びやかな空間で毎日仕事をします。
そんな空間で仕事をしていると、自分までもがそこの空間にある一部と化した気分になれますし、実際に「その場に相応しい人間になろう」と感じる事も!
そんな素敵な幸せな空間で結婚式を成功に導ければ、大きなやりがいを感じる事ができるでしょう。
ウェディングプランナーは激務?大変な事
大きな感動を得る事ができ華やかなイメージのある業界ですが、ウェディングプランナーの仕事はきつそう・離職率が高そうと感じている方もいるのではないでしょうか。
ウェディングプランナーの仕事は、結婚式というゴールまでの期間も長い事からやりがいを感じるまでに時間がかかる事もあります。
ウェディングプランナーの仕事の大変な部分はどのようなところなのかをご紹介していきます。
①責任が大きい
結婚式は、たった一度きりでやり直しがきかない人生の特別な一大イベントとなります。
金額も高額であり失敗が許されないため、責任が大きく常にプレッシャーや緊張感のある仕事です。
結婚する本人達も準備がとても大変であり、一緒にサポートして作り上げていくウェディングプランナーも当然業務量は多くなります。
仕事は多岐に渡りますので、日々多くのタスクをこなさなくてはなりません。
新郎新婦への商品や演出の提案から始まり、その他の業務として、発注業務、見積り・請求書の作成、招待状・席次表のチェック、引出物のチェック、各セクションとの打ち合わせ、提携企業とのやり取り、会場装飾、会場清掃、新郎新婦の心のケアなどなど・・
やるべき仕事が沢山あります。
企業によっては、ブライダルフェアの企画やSNSの更新などを任される事も。
他の業界なら役割が決まっていそうな業務もプランナーが行う事が多くなっていますよね。
大変な面もありますが、様々な業務に携われるからこそ身に付くスキルも沢山あります。
②リーダーシップが求められる
結婚式はウェディングプランナー1人で作り上げていく事はできません。
結婚式には主に下記のスタッフが携わっています。
職種 | 仕事内容 |
ウェディングプランナー | 結婚式全体のプランニング |
ドレスコーディネーター | 新郎新婦・ご家族の衣装 |
フラワーコーディネーター | 会場、テーブルコーディネート・ブーケ |
ブライダルヘアメイク | 新婦のヘアメイク |
ブライダルエステティシャン | 新婦のボディケア |
ジュエリーコーディネーター | 結婚指輪・婚約指輪 |
司会 | 当日の司会・進行 |
バンケットサービス | 当日の料飲サービス |
調理 | 当日の料飲サービス |
ブライダルパティシエ | ウェディングケーキの制作 |
カメラマン | 当日の写真 |
音響・映像 | 当日の音響・映像 |
ブライダルアテンダー | 新郎新婦の当日のサポート |
このような多くのスタッフと連携をとり、結婚式を作り上げていくのがウェディングプランナー。
社内スタッフ・外部企業とのやりとりも多くあり、リーダーシップや調整能力が求められます。
お客様と各部署のスタッフの間に立ち、円滑に進むよう業務を遂行していくため、繁忙期は特に忙しくなる事が多くなります。
③土日祝休み・連休がない
ブライダルの仕事は、土日祝日が休みではないという事や、GW・夏休み・年末年始などの大型連休に休みが取りにくくなります。
結婚式は90%が土日祝日に行われます。
その他に、打ち合わせ業務やブライダルフェアなどが入ってくるため、週末はとても忙しくなります。
したがって、家族や友人と休日が合わなくなるため、辛い・・と感じる事はあるでしょう。
何となく土日祝日や連休も仕事・・というと忙しい・激務というイメージがついてしまいますが、平日きちんとシフトで休みが取れるようになっています。
また世間がお休みでは無い時期にまとまった休みが取れる為、旅行や人が賑わう場所に行く際は、旅行代が安かったり、人混みを避けて遊べるので平日休みのメリットもありますよ*
③体力が必要
ウェディングプランナーは、事務的な仕事よりも立ち仕事や動き回る仕事も多いため、意外と体力も必要になります。
新規接客の際には、お客様と一緒に会場を案内しながら回りますし、結婚式当日の施工も担当する場合は常に全体をチェックしていなくてはなりません。
座ってする事務仕事や打ち合わせ業務もありますが、立ってする仕事も多くあります。
打ち合わせはお客様の予定に合わせる事が多くなりますが、仕事をしている方もいるため、遅い時間から打ち合わせが入り残業となってしまう事もあります。
繁忙期には結婚式を同時に何件も担当する事もあり、長時間労働に及ぶ事も少なくないため激務と感じる事もあるでしょう。
ブライダル業界には閑散期もありますので、その時期に早くあがったり休みを調整している企業も多いようです。
④営業職でもありノルマがある
ウェディングプランナーは、結婚式の企画・プロデュースがメインにはなりますが、セールスマン・セールスウーマンでもあるのです。
ウェディングプランナーが数字を取らなければ売上が上がりません。
完全に営業職になりますので、数字へのプレッシャーやノルマを激務と感じる方もいます。
成績に関しては以下のような事が求められます。
①新規接客担当プランナーの場合
新規接客の成約数や成約率
②打ち合わせ担当プランナーの場合
単価(売上金額)のアップ
ノルマが設定されていたり、歩合制などの給与体系の場合、それらが重圧と捉える方がいる事が考えられます。
しかし、これはウエディングプランナーに限らず営業職であればどの職業でも少なからずある事です。
また、数字の設定は企業によって様々。
個人に営業成績が課せられている企業もあったり、チームで数字目標を設定している企業もあります。
⑤クレームを受ける事もある
ウェディングプランナーの仕事が大変・・と感じる事が多いのが、クレームや評価の存在です。
結婚式は、金額が約350万円~600万円とかかる決して安くないセレモニー。
一生に一度という想いから、ほんの些細な事でもクレームや評価として返ってくる事があります。
他の部署が原因であっても窓口であるウェディングプランナーがクレームを受ける事も。
自分に責任がなくても結婚式は各分野の担当とチームで仕事をしていくため、全体を統括しているウェディングプランナーに苦情が来てしまう事もあり辛いと感じてしまう方もいます。
その反面、多くの感謝の言葉を頂ける仕事でもあります。
結婚式が終わっても毎年に会いに来て下さったり、年賀状のやり取りが続くなど関係が長く続く事もあります。
⑥お客様の都合に合わせて予定を組む
基本的にウェディングプランナーは、お客様の都合に合わせてスケジュールを組む事が多くなります。
例えば、新規の接客や打ち合わせにご来館されるお客様が、仕事などの都合上18時からしか来れないといった場合は、調整して18時~お客様対応をする事もあります。
打ち合わせの時間はおよそ2時間程になりますので、その場合は残業となってしまいます。
打ち合わせに関しても、結婚式は日にちが決まっていますので、それまでに必ず準備を終わらせなくてはなりません。
その為、できるだけスムーズに準備が進むようウェディングプランナーの都合がつくようであればお客様の予定に合わせてスケジュールを調整します。
稀ではありますが、企業によっては休日を返上するケースも。
平日の日中は、接客の回数は少なくなりますが、仕事の後に来館するケースもあるため、残業となってしまう日もあります。
遅い時間帯に接客業務が入る場合は、出社時間を遅らせるなど企業によっては早番・遅番といった形でシフト組みをしています。
⑦家庭との両立が難しい
ウェディングプランナーの仕事は責任の大きい仕事である事や、土日休みが取れないなどの面から出産後に家庭と両立する事が難しいという事があります。
子供が産まれると、どうしても土日の行事やイベント事が多くなりますし、週末を家族の時間とする人も多いでしょう。
前述したように、お客様の都合によってスケジュールを調整しなくてはならない事もありますので、残業やイレギュラーな出勤、繁忙期には休日出勤になる事もあります。
またお客様が第一なため、新規の接客や打ち合わせの最中や担当の結婚式の当日に、子供の体調不良などで連絡があってもすぐにお迎えに行く事ができないなど、家庭の急なトラブルに対応できないといった事もあります。
ただし、近年では家庭と両立できる環境作りに取り組むブライダル企業も増えています。
⑦全国転勤があるケースも
企業にもよりますが、ホテルやゲストハウス・結婚式場などを全国に展開している場合は転勤の可能性があります。
特に、マネージャーや支配人などキャリアが上がるにつれ異動の可能性は高くなります。
主に新規出店や立て直し、スキルアップなどの目的で転勤を命じられるケースが多くなります。
全国転勤に関しては、ブライダル企業に限らずどの企業でもあり得る事ですが、個人の状況を考慮してもらえない転勤も実際にあります。
ただこちらも企業によって様々です。
最近は世の中のワークライフバランスに合わせてエリア限定での採用を行っている企業も多くなっています。
将来的にも転勤が難しいという場合は、全国展開していない企業を選んだり、エリア限定等の制度がある企業や出産後は配慮してもらえる制度がある企業など、面接を受ける前に確認しておきましょう。
ウェディングプランナーの会社ランキング
ここではウェディングプランナーが活躍する売上の高い大手ブライダル企業をご紹介します。
売上が高い=ビジネスの規模が大きくという事にもなります。
ブライダル企業ランキングベスト10位【売上高】
1 | 株式会社ツカダ・グローバルホールディング | 574億7千4百万円 (2023年12月期) |
2 | 株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ | 470億2千2万円 (2024年3月現在) |
3 | ワタベウェディング株式会社 | 276億4千万円 (連結/2023年3月期) |
4 | 株式会社エスクリ | 266億3千9百万円 (2024年3月現在) |
5 | 株式会社BP | 224億円 (連結/2023年8月期) |
6 | アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社 | 219億9千万円 (2023年10月期) |
7 | 株式会社一蔵 | 204億2千9百万円 (2024年3月) |
8 | 株式会社ノバレーゼ | 182億6千5百万円 (2023年12月) |
9 | 株式会社東京會舘 | 148億8千3百万円 (2024年3月) |
10 | 株式会社ブラス |
132億6千万円 (2023年7月) |
事業内容がブライダルだけではない企業もあるため一概には言えませんが、ブライダル業界の大手は売上高だけで判断すると下記のようになります。
①株式会社ツカダ・グローバルホールディングス
②株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ
③ワタベウェディング株式会社
④株式会社エスクリ
⑤株式会社BP
中途でウェディングプランナーになるには
ウェディングプランナーになるために特に必要な資格や学歴はありませんが、人気業界故に応募倍率が高いのがブライダル業界の特徴です。
特に、新卒採用では、学生3万人強が応募し、20名程の採用という人気のブライダル企業もあります。
しかし、中途採用の場合、入社決定者の事例から全体の9割が業界未経験です。
その中でも営業職・販売職などの経験を2年以上積んでいる方が採用になりやすい傾向を見受けられます。
★できれば即戦力が欲しい★
接客やサービスの基本ができていて、ビジネスマナーが身についている方が必要になります。
ブライダル業界経験者、もしくは接客・営業経験者が有利になります。
①接客・営業経験を積む
ウェディングプランナーの仕事は結婚式という一生に一度の大切なイベントであり金額も高額である事から、礼儀やマナー・ホスピタリティが必要となり即戦力を求める傾向があります。
結婚されるお客様は年齢層も幅も広く、職業も様々ですので、信頼して任せてもらうためにはきちんとした言葉遣いや身だしなみ・立ち振る舞いが大切になります。
そのためブライダルに関する知識以上に社会人としてのビジネスマナーや常識、接客サービスの基本が身についている事が重視されます。
またウェディングプランナーは結婚式での演出や企画などにおいて柔軟な発想や提案が求められるため、異業種でも企画やPR、営業の経験があると経験が活かせ有利になります。
業界や職種は未経験であっても社会人としての経験は活かせる場面が多いので、接客や営業の経験を積むのが近道であり転職しやすくなるでしょう。
特に有利になるのは、飲食業界・アパレル業界・百貨店やホテル・ジュエリー・航空業界などの接客経験、法人や個人の営業経験など。
ただしブライダルの知識がない状態では仕事ができないので、必要なブライダル知識を身につける努力は欠かせません。
しっかりブライダル業界の研究や企業研究は行いましょう。
②ブライダル業界でアルバイト経験を積む
ブライダル業界やホテルなどのアルバイトで接客経験を積むと仕事内容の理解ができており、採用後もスムーズに業務に就ける事から比較的有利になるケースもあります。
ブライダル業界には様々な業種・職種がありアルバイトとして働いているスタッフも多くいます。
結婚式場やゲストハウス、ホテルでの宴会サービスや、クロークなどの接客、ドレスコーディネーターのアシスタントなどで現場を知っているとウェディングプランナーの仕事に活かす事ができます。
また、プランナーのアシスタントなどの経験を経てウェディングプランナーにキャリアアップしていく方法もあります。
アルバイトスタッフとして現場でウェディングプランナーに必要なスキルを身につけておくと、採用面接でも経験をアピールできます。
現場での仕事を認められ正社員へ登用されるという可能性もあります。
しかし、アルバイト期間が長いと転職活動において不利になる事もありますので、事前に期間を決めておくなどしておくのも良いでしょう。
③ブライダル専門のエージェントを利用する
ブライダル業界へ転職したい場合は、転職エージェントを利用すると転職への近道になります。
特にブライダル業界に特化したエージェントを使うと多くのメリットがあります。
ブライダル業界の最新の情報が入ってきやすく、より詳しく業界についての情報をお伝えする事ができるからです。
また、ブライダル企業とのパイプが太い為、非公開求人や最新求人が入ってきやすい点等があげられます。
その他にも・・・
・各ブライダル会社の採用基準を把握
・キャリアアドバイザーの業界知識が豊富
・非公開のブライダル求人紹介
・年収交渉
・履歴書や職務経歴書の添削
・転職活動の相談など様々な形でバックアップ
・ブライダル業界知識
・ブライダル業界専門の面接対策 などなど
自分では交渉しにくい年収交渉や、求人資料だけでは分からない就職後の様子などもご案内させて頂きます。
また、第三者が加わる事により客観的に御自身を見直す事で新たな魅力を発見できるという可能性があるという点も大きなメリットだと思います。
ウェディングプランナーの将来性
ブライダル業界は、2000年に本格的にハウスウェディングが登場し順調に成長し続けてきた業界ですが、現在は、人口減少や少子高齢化による「結婚する世代」全体の減少、未婚率の増加やなし婚・晩婚化・経済不況などによる婚礼件数の減少から、マーケットの縮小が顕著となっています。
一方で、新型コロナウィルスの影響で人が集まる事が懸念された事もあり様々な形の結婚式が登場。
あわせて、SNSの普及・本質的な価値を重視するようになっている・晩婚化が進み社会的な経験を積んだカップルの結婚式の増加・再婚カップルの増加などの理由から、定番のプランを選ぶだけではなく、「オリジナルな結婚式にしたい」と考えるカップルも増えています。
従来のスタイルや様式にとどまらない個性的なウェディングスタイルも選ばれるようになってきています。
○ オンライン結婚式
○ フォトウェディング
○ ガーデンウェディング
○ リゾートウェディング
○ 船上ウェディング
○ 1.5次会型ウェディング
○ 家族婚
○ 少人数での会食
○ ナイトウェディング
など様々な選択肢から選べるように。
結婚式の多様化が進んでいます。
このように結婚式のスタイルが多様化しており様々なニーズが増えている事から、それにしっかりと応える事ができるウェディングプランナーであれば、存在価値は大きくなり将来性はあると言えます。
少子化やブライダルマーケットの現状などを考えれば、不安になるという方もいらっしゃるかもしれませんが、結婚式を行うカップルがゼロになる事はないですし、時代や形が変わっても、大切な節目の日である事には変わりません。
今後更に、個別のニーズに対応しオリジナルな結婚式のプロデュースが増えると予想されます。
新郎新婦に寄り添い最高の結婚式を作り上げていく事が求められると思いますので、個々のニーズに寄り添えるようなウェディングプランナーは将来性があると言えるでしょう。
また、経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、結婚式の売上高・結婚式費用の平均総額は上昇しています。
2020年に流行した新型コロナウィルスや景気の影響で更に数字も減少しましたが、徐々に結婚式を挙げる人々が戻ってきている状況です。
結婚式の売上高は増加傾向にあり、2023年の結婚式場の売上高は2,346億円となっており、新型コロナウィルス流行前の2018年の売上高2,246億円を上回っています。
合わせて、リクルートブライダル総研の「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(首都圏)」によると、「挙式・披露宴・ウェディングパーティ総額」も上昇しています。
2023年度の結婚式費用の平均総額は、358万3千円となっており、2021年度より+34万7千円、2022年度より+11万円となっています。
そのため、ウェディングプランナーの需要は引き続き継続するでしょう。
要望にきちんと応えられるような能力を持ったウェディングプランナーの採用に力を入れている企業が増えていますので、学歴や資格よりも、人柄やコミュニケーション能力などの人間力や、チームワークなどの協調性を重視する傾向があります。
接客や営業経験は必須となる事が多くなりますが、ウェディングプランナーの経験がなくても、熱意や意欲があれば採用される可能性は十分にあります。
また、女性が多く活躍しているイメージがあるウェディングプランナーですが、男性目線でのアドバイスもできる事や長期的な人材の確保やキャリアプランを見据えて男性ウェディングプランナーの需要も更に高まっています。
他にも、国際化が進んでいる影響で国際カップルも増えてきている事から英語が話せると強みになるでしょう。
フリーランスとして独立する人が増える
フリーランスウェディングプランナーとは、ホテルやブライダル企業に属さず新郎新婦と直接契約し、結婚式の会場探しからプランニング、当日のサポートまで全てを担当するウェディングプランナーです。
今まで当たり前であったホテルや専門式場・ゲストハウス以外で結婚式を行う人も増えています。
例えば、美術館であったり、公園やビーチなど普段結婚式を行っていない場所での結婚式です。
このような背景から、自社で結婚式場をもたず、フリーで活躍する各分野のプロたちと連携を取りながら、結婚式を行う場所からプランニングするフリーランスプランナーも今後は増えていくと思います。
ただフリーランスプランナーは、結婚式における様々な分野の知識が必要になりますし、集客~経営まで全てを自分でしなければならないため、しっかり経験を積み実力をつけないと厳しいでしょう。
雇用形態の選択肢が増える
ブライダル業界は女性が多く活躍していますが、結婚や出産などのライフイベントにより長く働く事が難しい職場環境でもあるので、離職率が比較的高い傾向にあります。
結婚式の殆どが土日祝日に行われますし、打ち合わせやブライダルフェア等も土日祝日に集中しますよね。
お客様の都合に合わせて予定を組む事も多いため、残業が増えたり休日を返上して出勤するという事も・・
その為、体力や精神力も必要となる仕事です。
現在は多くのブライダル企業で、女性が長く活躍できるための取り組みがされており、結婚・出産を経て活躍している女性もいますが、家庭との両立が難しくやむなく退職や転職をする方もいます。
顧客満足の為にも優秀な人材の継続的な勤務が求められるため、ウェディングプランナーの今後の働き方として、派遣やアルバイト・パートでの雇用形態も増えてくるのではないかと思います。
まとめ
結婚式が決まった日から結婚式当日までのウェディングプランナーのお仕事や、その内容を踏まえた上でのウェディングプランナーの仕事のやりがいや向いている人の特徴・なり方をご紹介しました。
ウェディングプランナーの仕事というと華やかな印象や、接客・営業がメインの仕事というイメージが大きいと思いますが、事務的なお仕事や結婚式の手配や準備、社内・社外とのやり取りなど細かいお仕事もあります。
打ち合わせは1回の時間が2~5時間と長く、その合間を縫って準備を進めていくためコツコツと仕事を進めていく事が重要であり、接客スキルや営業力の他にスケジューリング能力や調整能力も必要になってきます。
また新郎新婦への細やかな気配りやホスピタリティも必要となります。
多岐に渡る様々な仕事内容や必要なスキルを見ると、大変そう・・と感じる方もいるかもしれません。
結婚式という特別な1日を作り上げる仕事のため、責任やプレッシャーも大きく、新郎新婦にスケジュールを合わせる事も多く土日休みが取りにくいなどの面や、残業が多くなる時期もあります。
しかし、このような準備の先に結婚式という感動的な1日が待っています。
一緒に結婚式を作り上げてきた新郎新婦の幸せな姿を見る事ができた時は、大きな喜びを感じる事ができるとてもやりがいのあるお仕事です。
新郎新婦・ご家族・ゲストなど多くの人に感謝される仕事であり、お客様と信頼関係も築ける仕事でもあります。
★このように結婚式を作るプロフェッショナルとして求められる能力やスキルも多くありますが、中途採用の場合は未経験であっても社会人経験があり基本的なビジネスマナーを習得していたり、接客などの経験があればチャレンジする事が可能です。
弊社でも未経験可能な求人を扱っていますのでウェディングプランナーの仕事に興味があるという方はお気軽にご相談下さい。
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