ブライダル業界とは?業界の特徴や現状の課題と今後・職種や年収などを解説
ブライダル業界とは?業界の特徴や現状の課題と今後・職種や年収などを解説
ブライダル業界というとどんなイメージがありますでしょうか。
「結婚」に関わる仕事のため、華やかなイメージを持っている方が多いのではないかと思います。
ブライダル業界は、「結婚式」という一生に一度の大切な日を任されるため、大きな責任を伴いますがその分感動とやりがいを感じる事ができる魅力あふれる業界です。
しかし、未経験からブライダル業界へ転職する場合、業界の特徴や現状の課題、仕事内容などを理解をしていないと、面接で重要な志望動機を伝える際にも、説得力のある回答ができません。
今回は、ブライダル業界の概要や現状の課題、ブライダルの仕事や年収などをお伝えしていきますので、これからブライダル業界の仕事に就きたいという方は、是非参考にしてみて下さいね。
目次
1 :ブライダル業界とは【概要】
・ブライダル業界の歴史
2 :ブライダル業界の構成
・結婚式場事業
・その他関連事業
3 :ブライダル業界の特徴
4 :ブライダル業界の会社一覧&人気企業ランキング
5 :ブライダル業界の職種
6 :ブライダル業界の給料・年収
7 :ブライダル業界に向いている人
8 :ブライダル業界への志望動機とは?
9 :ブライダル業界は衰退傾向?現状の課題や問題点
10:ブライダル業界の今後
・ウェディングプランナーに必要なスキル
11:まとめ
ブライダル業界とは【概要】
ブライダル業界とは、結婚に関わる業界の事を指します。
結婚式を挙げられるお客様へのサービスをメインに、結婚情報サービス・ドレス・ジュエリー・フラワー・ハネムーン事業なども含まれます。
ブライダル業界は、人生の最も幸せなイベントである「結婚」に関わり、新郎新婦やご家族にとって一生の思い出となる日をサポート・プロデュースする仕事です。
華やかな業界のイメージがある一方で、時代の流れや景気・流行やトレンドに左右されやすい傾向もあります。
ブライダル業界の歴史
簡単にはなりますが、まず初めにブライダル業界の歴史からお伝えしていきたいと思います。
【1990年~】神前式が始まる
大正天皇の結婚が決まり、現在の東京大神宮にて結婚式が行われ神前式のきっかけとなり現在に続いています。
【1923年~】ホテルウェディングが始まる
ホテルウェディングは帝国ホテルから始まりました。
上流階層では、人前挙式の後に帝国ホテルなどで披露宴を行うようになっていきました。
その後関東大震災で、東京大神宮が焼失した事により、帝国ホテルではホテル内で挙式から披露宴をスムーズに行われるようシステムを整え、ホテルでの結婚式という形が浸透していきました。
【1980年~】キリスト教式が人気に
挙式は神前式が殆どでしたが、その後キリスト教式に注目する人達が増え人気が出始めます。
1975年、京王プラザホテルでは日本で初めてホテル内チャペルをオープンしました。
その後も、チャペルを併設したホテルや専門式場が増え、キリスト教式が神前式を上回るようになってきます。
【1990年~】ゲストハウス・レストランの登場
キリスト教式をきっかけに、結婚式の洋風化が進んでいきました。
婚礼衣装は、和装からウェディングドレスに、婚礼料理も和食からフランス料理へ、演出においてもフラワーシャワーやブーケトスなどが人気に。
1990年代前半には、洋風な邸宅で結婚式ができるゲストハウスが登場。
1997年に、ラヴィス社が「ルーデンス立川ウェディングビレッジ」をオープン。
1998年に、テイクアンドギヴ・ニーズ社がゲストハウスをオープンし、ハウスウェディングが続々と誕生。現在の結婚式には欠かせない存在となっています。
同時にレストランウェディングも人気に。
料理にこだわるカップルやアットホームにできる事から、レストランウェディングを選択するカップルも増えてきました。
【その後~現在】
その後不景気などの影響もあり、「ジミ婚」「スマ婚」「楽婚」など結婚式にあまり費用をかけず低価格で行えるスタイルや、「ナシ婚」など結婚式が行わず入籍のみ行う人達も増えてきました。
景気が回復すると、衣装や料理・演出・写真などこだわる部分にお金をかけるカップルも増えてきました。
SNSの普及や、新型コロナウィルスの影響もあり、屋外で行うガーデンウェディング、海外やリゾート地で行うリゾートウェディング、自由な会場の選択やフォトウェディングなど、よりオリジナルでオーダーメイドの結婚式をする方たちが増え始めています。
ブライダル業界の構成
冒頭にて少しご紹介しましたが、ブライダル業界は「結婚式場業」と、「その他の関連事業」の2つで成り立っています。
現在は、結婚式も多様化し競争も激しくなっている事から、結婚式場業をメインに行っている企業がその他関連事業を並行しているケースも増えてきています。
結婚式場事業
結婚式場事業とは、「挙式と披露宴ができる施設を持つ事業所」の事で、主にホテル・専門式場・ゲストハウスを指します。
ホテル
バンケット数も多く、披露宴会場・控室・喫茶ロビー・美容室・写真館・花屋等全てを兼ね備えています。
知名度や格式・一定のブランドが確立されており、ホテルならではの整った環境と設備、一流のサービスが特徴である事から信頼感・安心感があります。
遠方のゲストには安心の、宿泊施設やレストラン等も揃っており、駅からのアクセスも良い場所にある傾向にあります。
専門式場
結婚式に特化した施設を指します。
専門式場は、チャペルや披露宴会場が複数ある事が特徴で、新郎新婦の希望に合わせてご案内する事が可能です。
知名度が高い施設も多く、伝統的なチャペルや神殿・日本庭園などを持っており、神前式・人前式などにも対応が可能。
新郎新婦やゲストの方が過ごしやすい充実した施設になっており、披露宴でのサービスもしっかりしているため安心して結婚式を行えます。
ゲストハウス
結婚式を行う専門の施設。
海外の一軒家のような洋風な雰囲気が特徴で、お城のような外観・緑豊かなガーデンやプール・独立型チャペルの完備など施設面も充実しています。
完全に貸し切りで結婚式を行える施設もあり、自由でオリジナルな演出がしやすいという特徴があります。
アットホーム感やオリジナル感、非日常感を求めるカップルに選ばれています。
※その他に、レストラン・プロデュース会社なども結婚式場業に含まれる事もあります。
・専門式場、ゲストハウス:63.8%
・ホテル:22.4%
・レストラン等:13.8%
半分以上が専門式場・ゲストハウスとなっており、アットホームでオリジナルな結婚式のスタイルが定着しつつあります。
(※ゼクシィ「結婚トレンド調査2021全国(推計値)」)
その他関連事業
ブライダル業界には上記結婚式場業の他にも多くの関連事業あります。
婚礼衣装 :ドレス・タキシード・和装
フラワー :ブーケ・装花
美容 :ヘアメイク・エステ関連
飲食 :料理・ウェディングケーキ
演出 :写真・映像・音響・照明・司会
アイテム関連 :引き出物関連・ペーパーアイテム
テーブルウェア:テーブルクロス
ジュエリー :婚約指輪・結婚指輪
旅行 :ハネムーン・海外ウェディング
式場紹介 :ブライダルデスク・エージェント
メディア :結婚情報サイト・結婚情報誌
このようにブライダル業界は
ホテル・専門式場・ゲストハウス等の結婚式場事業
それ以外の関連業種
で成り立っています。
ブライダル業界の特徴
前述したように、ブライダル業界とは婚礼や結婚に関する様々なサービスを行っている業界を指し、以下のような特徴があります。
①繁忙期・閑散期がある
ブライダルシーズンは、春から秋にかけてが一般的であり、真夏や真冬は結婚式の数が減りオフシーズンとなります。
そのため、業界内では春から秋に向けての準備やプランニングが重要なポイントとなります。
繁忙期と閑散期があるため、ブライダル業界で働く方は時期によって忙しさが大きく変わります。
②顧客志向が高い
結婚式は、人生に一度の特別な日であり、多くのカップルが理想的なウェディングを実現したいと考えています。一生心に残る大切なセレモニーを任されるため、顧客の要望に合わせたサービスや商品の提供が求められます。
ウェディングプランナーやドレスコーディネーター等、結婚式場で働くスタッフは、新郎新婦の都合に合わせてスケジュールを組む事も多くなります。
③高額な取引が多い
結婚式にかかる費用は、およそ300万円~多いと500万円程。
ウェディングドレスや会場、フラワー装花・コース料理・ウェディングケーキなど結婚式でのアイテムに加え、ブライダルジュエリーやハネムーンなどなど、「結婚」に必要なものは高額なものが多く、一般的な消費財と比べて取引金額が高いという特徴があります。
④多様な需要がある
カップルによって結婚式のスタイルや予算・人数などの要望が異なるため、ブライダル業界には様々な需要があります。
特に近年は、自分らしさを大切にしたオリジナルな結婚式が増えつつあります。
オンラインや少人数・ウェディングフォト・ガーデンウェディング・リゾートウェディングなど結婚式のスタイルが多様化しています。
そのため、業界内では、お客様の需要に柔軟に対応できる幅広いサービスや商品の提供が求められます。
①人にしかできない仕事
世の中には色々な仕事がありますが、現在はIT化が進み、インターネットや機会・自動サービスで全て解決できるようになってきていますよね。
しかし、ブライダルの仕事は人対人の仕事であり、それぞれのお客様の個性や要望や気持ちを的確に受け取りながらサービスを提供していくホスピタリティが求められます。
結婚式は、1日の数時間何百万という高額な金額を支払う商材です。
人生の大切な日に関わるため、お客様の心に寄り添い行動していく事が何よりも大切になります。
どんなに世の中のIT化が進んでも「人にしかできない」仕事なのです。
②人の「幸せ」に関わる事ができる
ブライダル業界は、結婚という人生の「幸せ」に関する仕事であるため、多くの幸せに携わる事ができます。
結婚式では、新郎新婦はもちろんの事、ご家族やゲストの方など沢山の人々の幸せな笑顔を見る事ができる為、ポジティブな気持ちになれる仕事です。
③多くの人々の特別な日をサポートできる
ブライダル業界の仕事は、結婚式のプランニング~当日まで全てを担当します。
新郎新婦やその家族をサポートし、人生の節目である特別な日を成功させるために尽力する事で、感動的な瞬間に立ち会えます。
④クリエイティブな仕事
ブライダル業界は、ウェディングプランナーを始め、ウェディングドレスのデザインやコーディネートを担当するドレスコーディネーター・会場の空間やブーケをデザインするフラワーコーディネーター・ウェディングケーキのデザインを担当するブライダルパティシエ、などなどクリエイティブな仕事が多くあります。
自分のアイデアやセンスを活かし、カップルの希望に合ったウェディングを創り上げる事ができるやりがいのある仕事です。
⑤感動的な瞬間に立ち会える
結婚式は、人生の中で最も特別な瞬間の1つであり、その瞬間に立ち会う事ができるのがブライダル業界の仕事です。
新郎新婦やご家族・ゲストが幸せそうに笑顔を見せる瞬間や、感動的なスピーチを聞く瞬間など、心に残る瞬間を共有する事ができます。
⑥お客様の夢を実現できる
ウェディングプランナーを中心に、結婚式に携わるどの職種のスタッフもお客様の夢を実現するために尽力します。
カップルの希望や要望を聞き、それを形にできるブライダル業界の仕事は非常にやりがいのある仕事です。
⑦チームで1つのものを作り上げていく
結婚式には、様々な職種のプロフェッショナルが携わっています。
ここまで多くの職種のスタッフが携わり1つものもを作り上げていく業種は殆どないのではないでしょうか。
チームワークが非常に大切になり、皆で無事に結婚式を成功へと導く事が出来た時には大きなやりがいや達成感を感じる事ができます。
ブライダルの仕事は、そのお客様の人生の晴れ舞台に携わるという事や、高額なイベントになるためどの職種も一人一人の責任は大きくプレッシャーや緊張感のある仕事になります。
また、結婚式は土日祝日がメインとなるため土日祝日の休みが取れない事や、お客様の合わせてスケージュールを組んでいく事が多いため、繁忙期は特に勤務時間が長くなったり残業が増えるなどの大変さもあります。
しかし、大変な分チームで協力し結婚式を成功させた時には、大きなやりがい・達成感、そして自分の成長を感じる事ができる仕事です。
ブライダル会社一覧&人気企業ランキング
上記でお伝えしたように、ブライダル業界には幾つかの業態があり、中小企業~大手企業など様々です。
弊社のコラムに企業の一覧や、人気企業ランキングをまとめたものがございますので是非参考にしてみて下さいね。
ブライダル業界の職種
結婚式の仕事として、まずウェディングプランナーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
確かに、式場決定から結婚式本番まで関われるウエディングプランナーは、ブライダル業界で欠かせない重要な仕事の一つです。
しかし、何百万円もしうる結婚式には、他にも沢山の職種のプロフェッショナルが関わっているのです。
ウェディングプランナー
式場の案内や契約から、結婚式の企画・打合せ、当日の施工など、最高の思い出作りをプロデュースします。
式の日にちから時間帯・招待人数・必要なアイテムの手配・お花や衣装など他に関わる職種との打ち合わせ日程の調整なども行います。
結婚式作りのスケジュール管理から当日の指揮までを担当します。
ドレスコーディネーター
新郎新婦のタキシードやウェディングドレス、親族・参列者の衣装の提案や選定、当日の着付けをお手伝いします。
フラワーコーディネーター
新郎新婦が身につけるブートニアやブーケ、会場を華やかに彩る装花を提案・空間作りをします。
結婚式における「花」全てを担当します。
ヘアメイク
主に新婦のヘアメイクを担当します。
新婦の希望を聞きながら当日のメイクを施します。
親族など参列するゲストに施す事もあります。
バンケットスタッフ(キャプテン・サービス)
披露宴の進行や、新郎新婦の先導を行います。
料理や飲み物を適切なタイミングでゲストに運んだり、ゲストからの要望に応じ対応します。
音響・照明
結婚式を彩る演出として、音響や照明機器を駆使して効果的に演出を行います。
ブライダルカメラマン
結婚式や披露宴で新郎新婦やゲストの方々のスナップ写真、記念写真の撮影を担当します。
また新郎新婦2人の前撮りや後撮り、家族や親族との集合写真も担当します。
司会
結婚式までに新郎新婦と打ち合わせを行い、2人の馴れ初めや人となりを理解し、式当日に司会進行を務めます。
式場やホテルなどに所属しているケースより、フリーランスである事が多くなっています。
介添え(アテンダー)
結婚式当日花嫁に寄り添って、身の回りのお世話をします。
会場内の誘導や、動作のサポートはもちろんの事、ヘアメイクや衣装に乱れがないか気を配り花嫁が常に美しくいられるようお手伝いする役割があります。
ブライダル業界の給料・年収
続いてブライダル業界の給料事情についてもお伝えしていきいたいと思います。
ブライダル業界というと、ハードな仕事内容な割に給料が低いというイメージを持っている人もいるかもしれません。
現在のブライダル業界の平均年収は350万~400万円程度となっています。
全体:458万円
男性:563万円
女性:314万円
(※国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査より)
国税庁の調査によると、日本人の平均年収は上記のようになっていますので、ブライダル業界の平均年収は少し低い水準となっているのが現状です。
しかし、ブライダル業界には様々な職種や企業がありますので勤務先によっても大きく変わってきますし、未経験からブライダル業界へ転職するケースとそうでないケースなど経験の有無によっても変わります。
マネージャークラスになると年収800万円前後の企業もあり、役職に就くと給料も上がっていきますので一概に言えないのが現状です。
学歴や年齢・エリアによっても異なりますし、今までの経験・スキル・能力によって大きく変わるのがブライダル業界の特徴でもあります。
また、ウエディングプランナーやドレスコーディネーターなどの職種は、インセンティブや歩合制度などを設けていたり、賞与の有無、資格手当、家族手当、残業代・休日出勤手当額などが様々です。
役職に就いたり、フリーランスになって成功すれば給料も上がっていきます。
人によっては、仕事の量や責任感の重さに比べて、お給料が安いと感じる人もいるかもしれませんが、ブライダルの仕事は他の業界にない一生に一度の晴れ舞台に携わる事ができるやりがいや、達成感などを感じる事ができる魅力の多い業界です。
ブライダル業界に向いている人
続いてブライダル業界の仕事に向いている人の特徴をお伝えします。
ブライダル業界の仕事は、人生の一大イベントである「結婚式」を成功させる事。
新郎新婦・ご家族・ゲストの方に喜んでもらう事が最大の任務になります。
そのため、以下のような方がブライダル業界に向いています。
ホスピタリティマインドのある人
ブライダル業界で働く人々は縁の下の力持ちとも言える存在です。
主役である新郎新婦の為に結婚式のプロデュースをし、大切な1日を作り上げていきます。
「結婚式を絶対に成功させたい」という気持ちで新郎新婦に寄り添い、気遣い、サポートする事が重要になります。
責任の大きい仕事ですが、それよりも人が喜んでくれる事にやりがいを感じる事ができる方、人を喜ばせる事が好き、役立ちたいというような優しさを持っている人が向いています。
コミュニケーション能力のある人
ブライダルの仕事は、接客や営業がメインとなる職種が多いためコミュニケーション能力は1番必要となります。
新郎新婦はもちろんの事、結婚式を作り上げていく際には、社内・社外など多くの人と関わります。
相手の話や質問をきちんと理解し、自分の意見や提案がきちんとできる人、対話できるコミュニケーション能力が必須となります。
協調性のある人
結婚式の仕事は1人では成功させる事ができません。
前述したように、様々な職種のプロフェッショナルが1つのチームとなり、結婚式を作り上げていきます。
相手の事を考えながら協調性を持って仕事ができる人が向いており、マイペースな方や自分の意見を押し付けるような方は向いていません。
責任感のある人
ブライダルの仕事は、一生に一度の大切な日に関わる事から、失敗が許されない大きな責任を伴います。
人生の一大イベントである事からほんの些細な事でもクレームに繋がる事があります。
1つ1つの仕事に責任を持って取り組める人が向いています。
準備の段階で大変な面もありますが、お客様に真摯に向き合い、結婚式当日を迎え無事に終わるまで責任を持ってやり遂げる資質が必要になります。
忍耐力があり前向きな方
ブライダルの仕事は華やかでやりがいがある一方で、サービス業でもある事から、体力面が必要であったり職種によっては精神的な強さが必要な事もあります。
結婚式を成功させるために、前向きに取り組める方が向いており、プレッシャーに弱い方や精神的に弱い方は向いていないので注意しましょう。
ブライダル業界への志望動機とは?
ブライダル業界の仕事を志望する方の多くは、「人と接する事が好き」「人に喜んでもらいたい」という理由の方が多いと思います。
結婚する2人が家族となる人生の特別な日を任される仕事であり、人対人の仕事であるため、人が好き・最高のホスピタリティで人を喜ばせたいという人でないとブライダルの仕事は難しいでしょう。
どんな理由でブライダル業界を希望するのか気になるという方もいらっしゃると思うので、弊社にご登録にお越し頂く転職者の方の中で多い志望理由を少しご紹介させて頂きます。
・人と接する事が好き
・人に喜んでもらう事が好き
・お客様を感動させたい
・幸せのお手伝いがしたい
・今までの接客経験を活かしたい
・1つのものを作り上げていく仕事がしたい
・人の人生の節目に関わる仕事がしたい
・最高のホスピタリティの仕事ができる
・お客様と長くしっかり向き合える
◎このような理由でブライダル業界を目指される方が多くなっています。
ただ接客するというだけでなく、お客様としっかり向き合い、長く深く関われる仕事がしたいという理由や、喜んでもらいたい・感動を与えたいという志望理由が多いですね。
ブライダル業界への志望動機の作り方や例文もご紹介していますので、是非こちらも参考にしてみて下さい。
ブライダル業界は衰退傾向?現状の課題や問題点
続いてブライダル業界の現状と課題や問題点に関してお伝えしてきます。
ブライダル業界は、2000年に本格的にハウスウェディングが登場し順調に成長し続けてきた業界ですが、現在の課題として以下のような課題があります。
1:人口減少や少子高齢化によるマーケットの縮小
2:未婚率増加による婚姻数の減少
3:不況・晩婚化によるナシ婚の増加=婚礼件数の減少
4:晩婚化・顧客の価値観の多様化
5:業務効率の悪さ・優秀な人材の離職
現在のブライダル業界は、時代の流れの影響を大きく受けています。
人口減少や少子高齢化により、「結婚する世代」全体が減少している事や、未婚率増加、経済不況などから婚礼件数の減少が顕著となっています。
また、晩婚化が進んでいる事や顧客の価値観の多様化から、今までの結婚式の形にとらわれず「オーダーメイド」「自分達らしさ」を重要視する人々も増えています。
その要望に応えるためには、経験を積んだ優秀な人材が必要となりますが、サービス業界である事や女性が多い業界である事から人材の定着が上手くいかないといった面も課題としてあります。
各企業の競争も激化しており、新しい市場の開拓や自社のブランディング力の強化による他社との差別化、集客戦略の見直し、またソフト面の強化として人材の育成や定着してもらえるような制度や仕組みを整えている企業が増えています。
ブライダル業界の今後
前述した内容を見ると、「ブライダル業界の将来性は大丈夫?」「ウェディング業界は衰退傾向?」と不安を感じる方もいるかもしれませんが、新型コロナウィルス収束に伴い、現在は回復傾向にあり婚礼件数も戻りつつあります。
【結婚式場の売上高】
2022年の結婚式場の売上高は2,266億円となっており、コロナウィルス流行前の2018年の売上高2,246億円を上回っています。
(参照:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査(2023年2月公表)」)
近年では、フォトウェディングやガーデンウェディング、リゾートウェディング等が人気となっており新しい結婚式のスタイルやトレンドが変化し続けています。
今後新しいビジネスが生まれる可能性というのもあるでしょう。
多様化が進んだ事で、結婚式に対する意識が逆に高まったとも言え、定番の結婚式以外にも、このようなオリジナルな結婚式がこれからも増えていくのではないかと思います。
結婚式の形が増える程、需要も高まりますので、世の中のトレンドを見極め各企業が柔軟に取り組んでいく事が重要になるでしょう。
前述したように、現在各ブライダル企業では、結婚式の多様化に対応したプランの強化・オリジナル(オーダーメイド)プランの強化、他社との差別化・IT強化・人材の強化など様々な対策に取り組んでいます。
サービス業である事から、残業や休日出勤などハードな面も多く、女性が結婚や出産を機に離職してしまうケースが多かった業界ですが、こちらも働き方改革など各企業の取り組みが進んでいます。
これからのブライダル業界の将来は、各ブライダル企業の手にかかっていると言えるでしょう。
ウェディングプランナーに必要なスキル
多様化が進んでいる事で、主に結婚式を作り上げていくウェディングプランナーにも下記のようなスキルが求められてきます。
・個人のスキルアップ
・お客様目線での高いプランニング力
・PCスキルの取得
・世の中の流行や情報に常にアンテナを張る
個人のスキルアップ
結婚式に対して本質的な価値を重視するようになっている事、晩婚化が進み社会的な経験を積んだカップルが増えている事、SNSで情報を得られるようになった事などから、ソフト面を重視した付加価値のある結婚式を選ぶお客様が増えています。
「ただ結婚式の提案をする」というだけでなく、「新郎新婦が満足できる結婚式」の提供をしていく事が、更に必要になってくると思います。
結婚式の総合プロデューサーとして、衣装や料理、装花、音楽、演出等の各分野において知識をつけていく事も重要です。
お客様目線での提案力・高いプランニング力
自分たちのこだわりや、オリジナルの結婚式を求める傾向にある現在。
演出・進行・装飾などに自分たちの考えを取り入れる「自分たちらしい結婚式」を行う傾向にあります。
主流のパッケージプランやプログラムよりも、1組1組の希望に合う最適な提案をしていく、オリジナリティあるオーダーメイドスタイルの結婚式が増えつつあるのです。
様々な情報がSNSなどでシェアされるているので、様々な専門知識を持ち要望にかなうような提案ができる人間力のあるウェディングプランナーの方が選ばれる時代になってきています。
勿論会場によって全て受け入れるのは難しいケースもあるので、各ブライダル企業も顧客のニーズに対応する必要が出てきています。
PCスキルの取得
ブライダルの業界は人対人の仕事であり、今までは現場をメインに仕事を進めていく事が殆どでした。
しかし最近は業務の効率化により企業のIT化が進んでいます。
業務をするにあたり、クラウドの共有システムの利用、オンラインでの対応、iPadの利用、会場のWEB(SNSなど)更新などPCを使っての仕事も増えつつあります。
このように、現場のオペレーションで使用するツールの機能を使いこなせていると、業務の効率化につながります。
これから益々IT化は進んでいくと思いますので、ウェディングプランナーもIT分野のスキルアップをしていく事が必須となってくるでしょう。
世の中の流行や情報に常にアンテナを張る
お客様の要望に応えられるような提案をしていくためには、世の中のトレンドや情報、そして技術を常に確認し勉強しておく事が重要です。
どれだけ満足のいく提案をしてくれるか、要望が叶う提案をしてくれるかが会場決定の要因ともなります。
世の中の流行や、結婚式に関する最新の情報、演出技術などを把握していないウェディングプランナーと、把握しているウェディングプランナーでは、提案の幅が大きく変わってきます。
まとめ
ブライダル業界についてお伝えしました。
ブライダル業界で働く人々には、「結婚式」という人生の大切な節目の1日を作り上げていく重要な役割があります。
多くの人の幸せな場面に立ちあえ、みんなを笑顔にできるやりがいの大きな仕事です。
失敗が許されない責任も伴う仕事でもありますが、1つとして同じでない結婚式を作り上げていける事、新郎新婦・ご家族・ゲストの方など沢山の人に喜んでもらえる事、感謝の言葉を頂ける事など、大きな喜びや充実感を得られる仕事はブライダル業界ならではだと思います。
ブライダル業界の厳しい面やマイナス的な要素もお伝えしましたが、業界の変化には時間もかかるかと思いますし、全てのブライダル企業がそうではなく既に様々な対策や社内変革をしている企業が殆どです。
いつの時代でも結婚は人生の一大イベントであり一生の思い出に残る大切な1日である事には変わりません。
大切な人たちとの絆を確認できたり感謝を伝える大切な場でもある事から、今後もなくてはならないサービスであり、結婚するカップルの価値観・ニーズを把握し、的確な価値あるプランを提案する事で結婚式という人生の大切な門出を一緒に作り上げていく事ができると思います。
◎弊社ブライダルビズでは、ブライダル業界で働きたいという方の転職をサポートしております。
ブライダル業界の特徴や企業・職種の細かい内容をお伝え理解が深まるよう転職活動を全面的にサポートしています。
また、面接対策も事前に行っていますので、ブライダル業界への志望動機や自己PRが上手くまとまらない、履歴書・職務経歴書の書き方が分からない、中々内定が取れないなどお悩みの方はお気軽にご相談下さいませ。
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