ブライダル業界の課題とこれからの将来はどうなる?

ブライダル業界の課題とこれからの将来はどうなる?

 

 

ブライダル業界での就職活動をする時に

・ブライダル業界の現状
・ブライダル業界の課題
・ブライダル業界の将来性や今後の動向、展望

などをきちんと把握しておく事はとても大切になります。

現在ブライダル業界が抱える課題はいくつかありますが、今回はその一部と今後どのような対策をしていく事が効果的なのかをお伝えしていきます。

 

 

 

ブライダル業界の現状   

 

 

ブライダル業界は、2000年に本格的にハウスウェディングが登場し順調に成長し続けてきた業界ですが、現在は人口減少や少子高齢化によるブライダルマーケットの縮小、未婚率増加による婚姻組数の減少、また晩婚化によるなし婚・ジミ婚・家族婚などの増加によって婚礼件数の減少などが問題となっています。

2020年に流行した新型コロナウィルスや景気の影響もあり、更に数字は落ち込みましたが徐々に結婚式を挙げる人々が戻ってきている状況であり、結婚式の売上は前年同月比+35%、結婚式取扱件数は前年同月比+30%と共に10ヶ月連続の増加傾向にあります。(※特定サービス産業動態統計速報2022年1月より)

 

ブライダル業界の課題・問題点

 

 

前述したようにブライダル業界では様々な課題に直面しており各企業の競争も激しくなっています。
現在のブライダル業界の主な5つの課題を解説していきます。

 

1:少子高齢化によるブライダルマーケットの縮小

人口減少、少子化が社会的な問題となっており若い人口の減少=結婚する人の母数が減っているためブライダルマーケットが縮小しているという現実があります。

 

〇2022年2月(概算値)
総人口:1億2534万人
前年同月比65万人減少

〇2021年9月(確定値)
総人口:1億2555万9千人
前年同月比62万8千人減少

・15歳未満:1480万4千人
前年同月比25万人減少

・15~64歳:7455万5千人
前年同月比57万5千人減少

・65歳以上:3620万1千人
前年同月比19万7千人増加 
(※総務省統計より)

この数字を見ても少子高齢化が進んでいるのが顕著に分かります。

 

2:未婚率増加による婚姻数の減少

上記のように若い年代の人口減少が進んでいる中で更に未婚率も上がっているという現状があります。
2020年の男性の生涯未婚率は25.7%、女性は16.4%となっており5年程前から徐々に上がり続けています。

2020年の国税調査では以下のような結果となっています。

20代前半男性の結婚(既婚)率:4.5%
20代後半男性の結婚(既婚)率:26.2%

20代前半女性の結婚(既婚)率:7.1%
20代後半女性の結婚(既婚)率:35.5%

 

20代後半になると約3人に1人が結婚している状況であり、30代前半の女性の結婚率は60.7%、30代後半の女性の結婚率は70.3%となっています。

婚姻数は、1072年の109万9千984件が最多であり、2018年に戦後最小の59万件まで下がりました。
2019年に令和婚の影響もあり59万9千7件と一時的に上昇していますがその後減少傾向にあります。

 

3:経済不況、晩婚化によるナシ婚の増加

入籍をしても挙式・披露宴をしないナシ婚を選ぶカップルが増加しています。
結婚式は1回でおよそ350万~600万円程の費用がかかり、招待客も50~100名と大イベントになります。

経済不況により結婚式にお金をかけなくても良いという考えのカップルや、女性の社会進出など様々な理由から晩婚が進んでおり、ごく親しい友人と軽いパーティだけにしたり家族だけの食事会で済ませる方達が増えている影響によるものだと考えられます。

 

4:顧客の価値観の多様化

ブライダル業界は変化の激しい業界です。

ブライダル業界のトレンドは10年ごとに変わる!とも言われているように過去のトレンドを見てみてもトレンドは変わり続けています。

1980年代:派手婚(バブル期)
1990年代:地味婚(バブル崩壊)
2000年代:アットホーム婚(ゲストハウス)
2010年代:おもてなし(絆)婚
2020年:令和婚

時代によって消費者の価値観やニーズが多様化しますのでブライダル業界もその変化に合わせて、プランや提案をしていかなければなりません。

 

現在のブライダルマーケットのシェアは
結婚式場・ゲストハウス:63.8%

ホテル:22.4%
レストラン等:13.8%

と半分以上が結婚式場・ゲストハウスとなっており、アットホームでオリジナルな結婚式のスタイルが定着しつつあります。
(※ゼクシィ「結婚トレンド調査2021 全国(推計値)」)

しかしコロナ禍の影響もあり※形式や規模にあまりこだわらないカップルが増えてきているため、よりオリジナルなオーダーメイド的な結婚式やスタイルや演出が求められています。

※オンライン・屋外のレストラン・ガーデンウェディング・フォトウェディング など

 

5:業務効率の悪さ・優秀な人材の離職

ブライダル業界はサービス業に入るという事もあり比較的離職率の高い業界です。

様々な理由がありますが、ブライダル業界は人と人の繋がりを大切にする業界・職業であるため、意外とアナログな業務が多く、効率が悪く業務量が増えてしまう事も1つの原因と考えられます。

特にウェディングプランナーは接客・営業以外にも事務的な仕事や調整業務が多く、休日出勤や残業が増える事もよくあります。
女性が多い業界ですので、他の業界に比べ女性管理職が多いという面もありますが、体力的に厳しくなり結婚・出産を機に退職してしまうケースが多くなっています。

 

ブライダル業界の今後・課題に対する対策

 

 

これからのブライダル業界はこのような課題をどうクリアしていけば良いのでしょうか。

解決していくためには各ブライダル会社はどのような対策が必要なのでしょうか。

 

新しい市場の開拓・ブランディング力の強化

前述したように現在のブライダル業界は婚姻数の減少や、結婚式実施率の低下が顕著になっており各企業の競争が激しくなっています。
そのためブライダル業ならではの新しい市場やサービスやプランの開拓、ターゲット・ニーズの掘り起こしが求められ、ますます他社との差別化や自社の強み(ブランディング力)を強化する事が必要になってきます。

ジミ婚やナシ婚が増えている一方で、高級志向の結婚式場やホテルでは変わらず多くの結婚式を実施しているところもあります。

また近年では海外進出に力を入れたり、インバウンド婚に対応できる体制を整えていくブライダル企業も増えてきており、今後もこのような取り組みが更に重要となってくるでしょう。

結婚式実施率の低下に関しては、多様化する結婚のスタイルにターゲットを絞った提案や、既に結婚式を利用頂いたお客様への定期的な利用を促す提案が必要となり、既に多くの企業で取り組みが行われています。

結婚式は一生に一度という事からリピーターがいないのが特徴の1つです。
様々な記念日などのプランによる定期的な利用は重要な売上確保に繋がります。

結婚式実施率の低さとしては、前述したように経済的な理由や晩婚化(年齢が高い・多忙など)が原因となっている事が多いため、短期間で準備ができるプラン・少人数/大人向けなどシンプルなプランやオーダーメイドプランなどの取り組みが今後も必要となり、ニーズに合わせたプランや結婚式自体の魅力や価値観を伝える事ができれば婚礼件数を増やしていく事ができるでしょう。

 

人材の育成・定着        

今後様々な結婚式のニーズに対応するためにも、ますます「人材」が重要になってきます。

現在はSNSなどの普及により結婚式やウェディングドレス、ウェディングプランナーなどの情報を誰でも見られるようになった事もあり結婚する人たちの価値観も多様化しています。
そのため形式的な結婚式よりも、様々な選択肢の中からオリジナルな結婚式の実現を求めるカップルも多くなっています。

ウェディングプランナーには今までのスキル以上に、新郎新婦の希望や要望をくみ取り理想にかなった提案をしていく事が求められるでしょう。

そのためには、ウェディング業界では人材育成やより多くの優秀な人材に定着してもらう事が必要となります。以前より改善されてきてはいますが、ブライダル業界は業務効率の悪さや、体力的にハードな面も多く人材が定着しないという面もあります。

IT化による業務の軽減や効率化、また女性が多い業界ですのでより長く働けるよう社内制度を整える事がこれからもっと必要になってくるでしょう。

既にブライダル業界では、年間休日の増加や有給消化率100%に取り組んでいる企業、産前休業の拡大や男性の育児休暇取得の推進、ベビーシッター費用の補助・無料科、社内託児所・企業内保育園、短時間勤務の延長、契約社員として雇用形態を変えての勤務制度などに取り組んでいる企業が増えてきています。

また女性活躍推進企業である「えるぼし」の認定を受けている企業もあり、今後は更に働きやすい環境作りがすすんでいくのではないかと思われます。

参考コラム:ブライダル業界、産休育休は取れる?各ブライダル企業の制度もご紹介

 

競合他社に勝つための集客戦略  

昨今のブライダル企業は集客の戦略として、広告媒体を使っている事が殆どです。
確かにメジャーなウエディングの広告に載っていると多くの人の目に留まりますし安心感もありますので集客の方法としては一般的です。

しかしそれだけでは他社との差別化が分かりにくく自社の魅力や強みが伝わりにくいという面もあります。

現在では殆どのブライダル企業がInstagramなどのSNSで自社アカウントを持っており集客の手法として利用していますが、よりSEO対策をきちんと行い、顧客が求めている結婚式のスタイルやニーズを把握し提案・発信していく事が必要となってきます。

そこで結婚式の価値であったり、自社会場や働くスタッフの魅力や強み、ニーズに合うようなプラン・演出を伝えていく事ができれば集客を得る事や婚礼件数を上げていく事ができるのではないでしょうか。

 

まとめ・ブライダル業界のこれからの将来

 

 

現在のブライダル業界の現状や課題をお伝えしました。
厳しい面やマイナス的な要素もお伝えしましたが、業界の変化(減少)には時間もかかるかと思いますし、全てのブライダル企業がそうではなく既に様々な対策や社内変革をしている企業が多いと思います。

またこのコロナ禍に影響されず売上を減少させていない企業もあります。

いつの時代でも結婚は人生の一大イベントであり一生の思い出に残る大切な1日である事には変わりません。

大切な人たちとの絆を確認できたり感謝を伝える大切な場でもある事から、今後もなくてはならないサービスであり、結婚するカップルの価値観・ニーズを把握し、的確な価値あるプランを提案する事で結婚式という人生の大切な門出を一緒に作り上げていく事ができるでしょう。

ウエディング業界はどの職種の人たちも、大きなやりがいを感じ使命感を持っているプロフェッショナルばかりです。
社会の変化や景気によって影響がある業界ではありますが、今後も企業の戦略や社内変革が求められ、成功した企業が勝ち残っていくのではないでしょうか。

ブライダル業界の未来・これからの将来は、各企業の手に掛かっていると言えます。

参考コラム:ブライダル業界の現状と今後どうなっていく?

 

 

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