ドレスコーディネーターになりたい!必要な資格やスキルはある?
ドレスコーディネーターになりたい!必要な資格やスキルはある?
結婚式という晴れ舞台に欠かせないウエディングドレスやタキシード。
特別な1日にふさわしい衣装のアドバイザーとして新郎新婦をトータルでコーディネートするのが、ウェディングドレスコーディネーターの仕事・役割です。
未経験でチャレンジできる求人もありますが、未経験からドレスコーディネーターに挑戦する場合どんな資格や経験があれば良いのか気になる方も多いと思います。
今回は、ドレスコーディネータの仕事内容や必要な資格・スキルをお伝えしてきますので、是非参考にしてみて下さいね。
目次
1:ドレスコーディネーターとは
・ドレスコーディネーターの仕事内容
2:ドレスコーディネーターになるためにあると有利になる資格
・ブライダルコーディネート技能検定
・WBJ認定ドレスコーディネーター
・BIA認定アソシエイトブライダルコーディネーター
3:ドレスコーディネーターにとして働く際に役立つ資格
・フォーマルスペシャリスト検定
・JWSA認定 ウェディングファッションスタイリスト
・パーソナルカラー検定
・色彩検定
・ファッション色彩能力検定
・その他
4:ドレスコーディネーターに資格は必要か
・資格を持っていなくても問題はない
・資格を取得する方法
5:ドレスコーディネーターになるために必要なスキル
・接客スキル・ホスピタリティ
・ヒアリング力、提案(営業)力、アドバイス力
・スキルアップのためにも知識は大切
6:未経験からドレスコーディネーターなる方法とは?
・新卒採用
・中途採用
7:まとめ
ドレスコーディネーターとは
ドレスコーディネーターとは、結婚式でのウェディングドレスを中心に新郎新婦や親御様・列席者の方の衣装をコーディネートする人を指します。
「ドレススタイリスト」や「衣装スタイリスト」とも呼ばれています。
ドレスコーディネーターの仕事は、新郎新婦の希望を聞き出しその希望に合う衣装を提案していく事。
新郎新婦のこだわりや要望・結婚式会場の雰囲気やテーマなども確認しながら、自身の知識やスキルを基にアドバイスをしてく事もあります。
新郎新婦にとって大切な結婚式を成功させるために、満足のいく衣装選びができるかどうかはドレスコーディネーターの腕にかかっています。
ただ衣装の試着をするというだけでなく、新郎新婦に寄り添いながらトータルでコーディネート・サポートしていく役割があります。
ドレスコーディネーターの仕事内容
予約対応
基本的に予約制となるため、お客様から電話もしくはHPより問い合わせを頂く際に予算や希望のドレスや、気になるドレス、なりたいイメージ等を事前にヒアリングし来店日にそのドレスのご案内ができるよう準備をします。
ご来店頂いたら結婚式の内容やドレスの希望をカウンセリングしていきます。
新郎新婦様への接客・衣装のご案内、打ち合わせ
カウンセリングが終わったら実際に新郎のタキシード、新婦のドレスなど衣装選びを開始します。
結婚式では大体1回お色直しがあり、新婦はカラードレスや和装に変更するので新郎新婦共に2着以上選ぶ事が多くなります。
新郎新婦の好みや希望をお伺いし、会場・披露宴の雰囲気も確認しながら総合的に判断しドレスの提案をして一緒に選んでいきます。
その後試着をお手伝いし、体型や着た時の印象、サイズの確認をしながら実際に結婚式できるタキシードやドレスを決めていきます。
ウェディングドレスとタキシードの色やデザインが合っているのかどうかなど2人の衣装のバランスも重要なポイントとなります。
小物合わせ
ドレスが決まると、ドレスに合わせてアクセサリーやベール、ティアラなど小物合わせを行います。
場所によってはブーケも一緒に選びます。
衣装や小物類が決定したら、手配業務をしていきます。
列席者様の衣装合わせ
新郎新婦様だけではなく大切なご家族やご親族様の衣装合わせ(モーニング等)も行なっていきます。
時にはお子様のドレス・タキシードをご案内することもあります。
検品・お直し
挙式で使用する衣装、アクセサリー類の検品作業や、新婦様のお身体のサイズに合わせてドレスのお直し作業等を行います。
時にはタキシードの丈上げを行う事も。
サイズ確認・ウォーキング練習
お直しを入れたドレスを実際にお召し頂き、サイズの確認とウォーキングの練習を行います。
ドレスによって歩き方が異なる為、プロとしてしっかりとレクチャー致します。
最終確認
挙式当日をお二人にとってご不安の無い状態で迎えて頂くために
使用される衣装・アクセサリー類やお持ち物の確認等、不備が無いか最終のチェックを行います。
その後衣装にスチームがけを行い、お二人のお支度部屋へと衣装搬入を行います。
挙式当日のフィッテングはヘアメイクやアテンドが行う為、基本的にドレスコーディネーターがお二人に携わるのは挙式の前日までとなりますが、インショップの場合は、当日着替えを担当する事もあります。
参考コラム
ドレスコーディネータのお仕事*ドレスサロンの路面店とインショップって何が違うの?
◎一生に一度をお任せ頂くという責任重大な仕事であり、ドレスを運んだり体力仕事な面も多いですが、新郎新婦にぴったり合う1着が見つかり結婚式で輝く笑顔を見る事ができた時は、大きな感動や喜び・幸せを感じる事ができます。
また、「担当してもらえてよかった」「出会えてよかった」「素敵なお仕事ですね」と感謝のお声を頂くこともあり、非常に魅力がありやりがいのある仕事です。
ドレスコーディネーターになるためにあると有利になる資格
ドレスコーディネーターになるために、必要となる資格や経歴はありませんが、次のような資格を有していると、志望動機にもつながる他、選考の際に勉強意欲の高さを評価してもらえるなどプラスに作用することもあります。
ドレスコーディネーターになるために有利な資格とされているのが下記の資格になります。
ブライダルコーディネート技能検定
公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(BIA)が実施する国家資格で1~3級まであります。
結婚式での基礎的な知識や接客技術を習得するものとなっており、ブライダル業界で働く上で必要とされる技術を検定する国家検定制度です。
〇受験資格
3級:未経験可。学生やブライダル業界へ転職したい社会人向け
2級:3年以上の実務経験。3級の技能検定に合格した者。もしくはアシスタントブライダルコーディネーター検定に合格した者
1級:7年以上の実務経験。2級の技能検定に合格し、その後2年以上の実務経験を有する者。ブライダルコーディネーター養成講座を修了し2年以上の実務経験を有する者。
〇受験料
3級:7,000円
2級:25,800円
1級:32,800円
WBJ認定ドレスコーディネーター
ウェディングスビューティフル協会が認定する資格です。
ドレスコーディネーターとして知っておきたい婚礼衣装の専門知識や、貸衣裳店で働くための実務とトータルコーディネートに必要な美容(ヘアメイク)、花(ブーケ)の知識まで網羅してる資格です。
婚礼衣装業務に携わるプロとして知っておきたいドレスや和装の知識や、ドレスコーディネーターになるために必要な知識や実務を一冊にまとめたテキストから学び、学習後に認定試験を受ける流れになります。
合格するとWBJ認定ドレスコーディネーターの資格を取得する事ができます。
〇受験資格
指定の講座を修了した者
〇受験料
1,5000円
BIA認定アソシエイトブライダルコーディネーター
公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(BIA)が認定する独自の制度です。
ブライダル業界で働くための基礎知識を修得するもの。
ブライダルの基礎から当日業務など。
〇受験資格
BIA会員校に在籍する学生(1年次から受験可)又は、
BIA指定校が実施する人材育成事業の受講者(旧IBC検定校)
※ブライダル・ホテル・観光系専攻のBIA会員の大学・短期大学及び専門学校
〇受験料
2,000円
ドレスコーディネーターとして働く際に役立つ資格
続いて、ドレスコーディネーターとして働く際に役立つ資格についてご紹介します。
フォーマルスペシャリスト検定
フォーマルウェア全般の知識を認定する資格。
結婚式含め冠婚葬祭におけるフォーマルウェアの着用知識や、立ち振る舞いまでを網羅している資格です。
JWSA認定 ウェディングファッションスタイリスト
日本ウェディングスタイリスト協会(JWSA)が認定する資格。
JWSAの教育プログラムを受講後、各認定資格が取得できるようになっています。
婚礼衣装(洋装・和装)の知識・実技の習得を目指す資格です。
パーソナルカラー検定
日本カラーコーディネーター協会主催で行われる検定試験で1~3級まであります。
色彩の基本的な理論を学びパーソナルカラーの基礎や色彩学などが問われ、色を見極める力を養う事ができます。
ファッション色彩能力検定
日本ファッション教育振興協会主催で行われる検定試験で1~3級まであります。
色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験となっており、ファッション産業、色彩、調和、配色等が問われます。
ドレスコーディネーターはウェディングドレスだけでなく、カラードレスやアクセサリー・小物などトータルでコーディネートしますので、役立つ資格となるでしょう。
その他
着付け技能検定
着物の名称や知識全般
きもの文化検定
着物に関する知識全般
JMAメイクアップ技術検定
メイクの知識、技術、接客に関する検定
ネイリスト技能検定
ネイルの正しい技術と知識の向上
ジュエリーコーディネーター検定
ジュエリーの歴史や種類・素材・材料などジュエリーに関する全般的な知識
JESC認定コミュニケーションスキルアップ検定
対話スキル、自己表現スキル、社会的スキル、サービスマインド
マナー・プロトコール検定
日本人・社会人としてのマナーやプロトコール(国際儀礼)に関する知識や技能
などが業務に役立つ資格となります。
◎資格を持っている事が、選考で必ずしも有利になるというわけではありませんが、ドレスコーディネーターとしてのキャリアをスタートさせた後でも、お客様と接する上でとても役立つ知識です。
参考コラム
ブライダルの仕事に資格は必要?役立つ資格と勉強方法
ドレスコーディネーターに資格は必要?
資格を持っていなくても問題はない
ドレスコーディネーターになるために資格は必須ではありません。
しかし後々のキャリアアップや、仕事へ活かせることを考えるとあると望ましい資格も存在します。
資格を取得する方法
ドレスコーディネーターの資格を取得する方法としては以下の3つがあります。
〇専門学校に通う
資格取得に関して1番の近道になるのが専門学校に通う方法です。
専門学校ではブライダル専門の講師が資格取得や就職のサポートをしてくれます。
専門学校に通うと2年という機関や費用もかかるものの、効率よく必要な情報を教わる事が可能なので、合格への確実性を高める事ができます。
もう少し短期間で学びたい場合はブライダルスクールという方法もありますが、どちらかというとウェディングプランナーよりのスクールが多くなっているためドレスコーディネーター専門というよりはブライダルの知識を幅広く学べるという目的であれば良いかもしれません。
〇通信講座を利用する
専門学校やスクールに通う時間なかったり、学費を抑えたいという方には通信講座が便利です。
学習する期間大体3ヶ月~1年ほどになります。
独学に近い形にはなりますが、通信教育ではプロのアドバイスや各社オリジナルのテキスト・DVDを活用し勉強ができるようになっています。
〇独学で勉強する
専門学校に通う時間がなかったり通信教育を受けたりするための費用がない場合は、独学で勉強し資格を取得する事も可能です。
自身で参考書や書籍を選定し勉強する事となります。
大変ではありますが、お金や時間に縛られる事なく自分に合ったペースで勉強ができます。
ドレスコーディネーターになるために必要なスキル
ブライダル業界やドレスコーディネーターの経験があったり、すぐに活かせるスキルがあれば選考の際に有利になりますが、未経験でも可能な求人もあり中途採用では他業界から転職している方もいます。
ではドレスコーディネーターになるにはどのようなスキルが必要になるのでしょうか。
接客スキル・ホスピタリティ・コミュニケーション能力
結婚するカップルにとって結婚式は人生の中の特別な一大イベントです。
と同時に金額も高額であり、ゲスト数も多く結婚式に携わる人々にとって責任感はとても大きいものになります。
ブライダル業界どの職種においても言える事ですが、普段とは違う質の高い接客スキルや、サービス力やホスピタリティ、おもてなしが求められます。
あわせて礼儀やマナー、正しい言葉遣いも必要となります。
特に新婦にとってはウェディングドレスは重要なものになりますのでお客様に寄り添う気持ちや細やかな気遣いも重要になります。
また新郎新婦はもちろんの事、ご両親や親族の方など幅広い年齢・年代の方や様々な職業の方と接しますのでコミュニケーション力も求められます。
ヒアリング力・提案(営業)力・アドバイス力
結婚式の中でも重要な位置を占めるウェディングドレスは女性が1番悩むアイテムでもあります。
どんなドレスを着たいのか、どんな結婚式をしたいのかなどをじっくりヒアリングし、お客様の要望に沿って的確に提案・アドバイスできる力が必要です。
またお客様によっては複数のお店を見て決める方も多くいますので、成約してもらうための提案(営業)力や商品の説明するスキルが必要になってきます。
時には経験を活かしてアドバイスする事で背中を押してあげる事も必要になります。
スキルアップのためにも知識は大切
プロとしてお客さまに接する以上、知識を得続ける事は大切です。
ドレスをお勧めする際や何か聞かれたときに知識があるとないとでは信頼度や安心感が全く変わってきます。
またドレスに関してはもちろんの事、ブライダル業界や結婚式の知識や傾向・トレンドや流行も勉強して習得しておく事をおすすめします。
ドレスコーディネーターになるためにも、そして無事なれたとしても、積極的に勉強を続けるときっと役に立つので仕事ももっと楽しくなるはず。
具体的にどのようなドレスコーディネーターになりたいのか、想像してみて今後のスキルアップのためにも知識を蓄えていってくださいね。
未経験からドレスコーディネーターになるには?
では未経験でドレスコーディネーターを目指す場合どのようなステップがあるのでしょうか?
ドレスコーディネーターになるためには新卒採用と中途採用があります。
新卒採用の場合
新卒採用の場合は一般の大学でも採用はありますが、ブライダルやホテルの専門学校、服飾関係の専門学校や短大・大学の服飾系の学部や学科で知識をつけて採用面接を受ける方がスムーズです。
特にブライダル系の専門学校はブライダルに特化しており資格取得や就職のサポートが手厚いです。
学校に直接求人がきている事もありますので近道になるでしょう。
中途採用の場合
中途採用の場合も学歴や資格が問われる事はありませんが、前述したようなスキルが必要になってくるため業界や職種は未経験であっても接客や営業の経験を積むのが近道になります。
特に有利なのは、以下のような経験になります。
・ファッション関係での経験
アパレル、ジュエリーなど
・高いサービス力を求められる経験
ホテル、航空関連など
・ブライダルに活かせる経験
美容関連など
・提案力(営業力)が必要とされる経験
勿論他の接客や販売、営業経験でも構いません。
お客様ありきの仕事なので、コミュニケーション能力は必須です。
これまでの経験や経歴で活かせることがあれば、積極的にアピールすると好評価につながります。
またブライダル業界、ドレスの知識を勉強して習得しておく事をおすすめします。
参考コラム
面接に役立つ!ドレスコーディネーターの志望動機の作り方
まとめ
未経験でドレスコーディネーターになるために、資格は必ず必要というわけではない事が分かりましたがあると便利な資格もご紹介したので、参考にしてみて下さい。
必要ではなくても選考する上で自己PRにもなり、就業した後も仕事の幅が広がりためになる可能性があります。
また中途採用の場合は接客や営業の経験を積むのが近道となります。
土日休みが取りづらかったり、体力的に大変な面もありますが、経験を積めばブランクがあっても戻りやすく長く活躍する事ができる職種です。
最高の結婚式を作るサポートをしたい、満足いく衣装を提供したい、新郎新婦をもっと輝かせたい。
と思う方は是非ウェディングドレスコーディネーターにチャレンジしてみて下さいね◎
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