ドレスコーディネーターの仕事内容とは?やりがいや大変な事・給料やなり方もご紹介
ドレスコーディネーターの仕事内容とは?
やりがいや大変な事・給料やなり方もご紹介
ドレスコーディネーターとは、結婚式という特別な日に、ウェディングドレスを中心に新郎新婦の衣装をトータルでコーディネートする人を指します。
新郎新婦の近くで結婚式のお手伝いができるお仕事であり、ウエディング業界の仕事の中でも人気がある職種です。
しかし、実際の仕事内容やどんなやりがいや大変な事があるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ドレスコーディネーターの仕事内容ややりがいや・魅力、大変な面をお伝えします。
また、ドレスコーディネーターのお給料や必要な資格・ドレスコーディネーターになるにはどうのような方法があるのかについてもご紹介します。
これからドレスコーディネーターの仕事に就きたいと考えている方は是非参考にしてみて下さいね。
目次
1:ドレスコーディネーターの仕事内容
2:ドレスコーディネーターのやりがい
3:ドレスコーディネーターの大変な事
4:ドレスコーディネーターの給料
・平均年収
・平均月収
5:ドレスコーディネーターになるには
・専門学校で学ぶ
・短大・大学に進学する
・異業種の経験を活かす
・ドレススタイリストのアルバイトで経験を積む
6:ドレスコーディネーターの就職先
7:ドレスコーディネーターの志望動機
8:ドレスコーディネーターに向いている人
9:ドレスコーディネーターの資格
10:まとめ
ドレスコーディネーターの仕事内容
ドレスコーディネーターとは、結婚式でのウェディングドレスを中心に新郎新婦や親御様・列席者の方の衣装をコーディネートする人の事です。
「ドレススタイリスト」「衣装スタイリスト」と呼ばれている事も。
ドレスコーディネーターの主な仕事は、新郎新婦の希望を聞き出し、その希望に合う衣装を提案していく事になります。
来店前
路面店のドレスショップの場合は基本的に予約制になります。
そのため、事前にお客様から電話もしくはHPより問い合わせを頂く際に、希望のドレスや気になるドレス、なりたいイメージ等をヒアリングし来店日にすぐにドレスのご案内ができるよう準備をします。
※ホテルや結婚式場の衣装室の場合は予約制ではなく、衣装室に空きがある日と新郎新婦の予定が合う日をウェディングプランナーが調整し衣装を決めていきます。
新規接客
初めてドレスショップに来店頂いた際は、ドレスのご案内の前に2人の情報や結婚式の情報・希望のドレスについてのお伺いをします。
挙式スタイル・お色直のスタイル(カラードレス・和装)、衣装のイメージ・こだわりなどを確認していきます。
2人のイメージや希望によってご提案する衣装が変わってくるため、カウンセリングは非常に重要になります。
カウンセリング後は伺った内容を元にドレスの提案をしていきます。
打合せ・衣装合わせ
具体的な内容の確認が出来たら、いよいよ衣装合わせのスタート。
衣装合わせは結婚式までに約3~5回、1回の衣装合わせの時間は約2~3時間になります。
新郎新婦の希望や披露宴会場の雰囲気を確認しながら、ドレスやタキシードなど大体2~5着の衣装を提案していきます。
新郎新婦に細かい希望がない場合は、雰囲気や体型、また結婚式の会場の雰囲気も確認しながら合うドレスを選定。
試着をお手伝いし、着た時の印象やサイズの確認をしながら実際に結婚式できるドレスやタキシードを決めていきます。
また、基本的にはお色直しが1回あるため、新婦はカラードレスや和装も同時に選び、新婦もそれに合わせてタキシードを決定していきます。
その他、ドレスに合わせてアクセサリーやベール、ブーケなどの小物合わせ・手配業務を行ったり、新郎新婦様だけではなく大切なご家族やご親族様の衣装(モーニングや留め袖)合わせも行なっていきます。
手配・検品・見積作成
衣装や小物が決まったら手配業務と新郎新婦への見積書を作成し説明していきます。
結婚式では、ウェディングドレスだけではなくドレスやシューズ、ベールやグローブ、アクセサリー等全てがセットとなっています。
そのためサイズや品番など細かくチェックし間違いのないように手配していきます。
その後検品作業や、新婦様のお身体のサイズに合わせてドレスのお直し作業等も行います。
使用する衣装やアクセサリー類の確認や不備が無いかをチェックをし、最後に衣装にスチームがけを行い新郎新婦のお支度部屋へと衣装を搬入します。
当日
結婚式当日のフィッテングはヘアメイクやアテンダー(介添人)が行います。
そのため、基本的にドレスコーディネーターが新郎新婦に携わるのは挙式の前日までとなりますが、ホテルなどインショップの場合は、当日着替えを担当する事もあります。
ドレスショップの場合は前日にホテルや結婚式場にドレスをお届けします。
ドレスコーディネーターのやりがい
ドレスコーディネーターは結婚式の主役をより輝かせる仕事です。
ウェディングドレスなどの衣装は、結婚式でもメインとなるため、ご家族やゲストの方もとても楽しみにしていますよね。
新郎新婦はもちろんの事、多くの人に幸せを感じてもらえるやりがいのある仕事です。
結婚式のメインである衣装を担当できる
結婚式のメインでもあるウェディングドレスは結婚式と共に一生心に残るものです。
忙しい打ち合わせの中でドレス選びを1番の楽しみにしている新婦さんも多くいらっしゃいます。
「結婚式」という新郎新婦様にとって特別で大切な日に着る衣装選びに携われる事は大きなやりがいに繋がります。
お客様それぞれ希望や要望が違いますので、ぴったりの衣装が決まり嬉しそうな新郎新婦の姿を見る事ができた時は、何事にも代えられない喜びを感じる事ができます。
新郎新婦に喜んでもらえる
結婚式の衣装を決めるのはとても大変です。
特別な日の衣装だからこそ多くの新郎新婦が衣装選びに悩み時間を費やします。
試着は2着~多いと5着、ウェディングドレスは2~4キロと重さもあるので着替えも大変です。
新郎との衣装のバランスを考えなくてはなりませんが、時には新郎新婦またはご家族で意見が割れてしまう事も。
スタートラインに戻って、また衣装選びをするといった事も多くあります。
しかし、そのような事を乗り越え、理想のドレスに出会えた瞬間に立ち会う事ができるのは非常に大きなやりがいとなります。
新郎新婦から、「ありがとう」「このドレスにして良かった」と心からの感謝の言葉を頂く事ができる仕事です。
新郎新婦の夢を叶えられる
ドレスコーディネーターの仕事は、結婚式という幸せな日を衣装で更に幸せにする事ができる仕事です。
ウェディングドレスは女性の永遠の憧れとも言われています。
多くの新婦がウェディングドレスを1番の楽しみにしており、こんなドレスを着てみたい。こんなドレスで結婚式をしたい。と夢を持っています。
ぴったりの衣装を選ぶ事ができれば、結婚式という大切な日に貢献でき新郎新婦の夢を叶えるお手伝いができます。
そしてご両親やゲストの方にも喜びや感動を与える事ができます。
また、ホテルや結婚式場の衣装室のドレススタイリストは結婚式当日にお手伝いをしたり着付けをする事も。
そのため、一緒に決めた衣装を着た新郎新婦の輝く笑顔を見届ける事ができ、感動の瞬間に立ち会う事ができます。
ドレスコーディネーターの仕事で大変な事
結婚式は、結婚するカップルにとって大きなライフイベントの1つであり、相応の出費があるものです。
結婚式の中での重要な衣装を担当するドレスコーディネーターは、大きなやりがいがある分、ミスが許されず緊張感と責任感が求められる仕事でもあります。
ここでは、ドレスコーディネーターの大変な面やきついと感じる面をお伝えします。
土日祝の休みがない
土日祝は結婚式本番なので準備や片付けなどの業務や、新規のお客様、衣装の打ち合わせや試着などで多くのお客様がご来店するためとても忙しくなります。
また、ホテルや結婚式場であれば土日祝にブライダルフェアを行う事も多くあります。
そのため、よっぽどの事がない限り土日休みは難しくなりますので、友人や家族と予定が合わせにくいという事もあります。
ドレスショップは定休日を設けているところもあり、 定休日+平日1日のお休みになる事が多いです。
また、お客様の予定に合わせてスケジュールを組むため、遅い時間から衣装合わせが始まる事もあります。
衣装が中々決まらず長引いてしまう事もあるため、残業になる日も出てきます。
体力勝負
ドレスコーディネーターの仕事は意外と力仕事が多くなります。
立ち仕事での接客が殆どであり、ドレスをご案内する時は片手でハンガーを持ち、もう片方の手でドレスのスカート部分を広げながらご紹介します。
ウェディングドレスはボリュームもあるため、力が必要なドレスも多くあります。
また試着のサポートをする時は、新郎新婦の負担を減らすためにしゃがんだり立ったりなど常に体を動かしています。
1人のお客様で大体3着は試着をするのですが、きちんと体型に合うように試着しなければならないので意外と体力を要します。
また、お客様の要望に合わせウェディングドレスなど重たい衣装を何着も持ち運んだり片付けたりするため、足腰への負担も大きくなります。
接客の時間も2~3時間と長いので根気も必要になってきます。
責任が大きい
新郎新婦にとって結婚式は一生に一度の大切な日です。
そんな大切な日の1回きりの衣装に関わる為、失敗は許されず責任やプレッシャーが大きい仕事になります。
ほんの些細なミスでも大きなクレームになってしまう事も。
手配の漏れがないかの確認はもちろんの事、汚れやシワ・ほつれなどはないか、サイズは合っているかなど入念なチェックが必要です。
ドレスコーディネータの給料
ドレスコーディネーターの給料は、勤務先や年齢・経験によっても変わってきますが、ここでは平均的な給料に関してお伝えしていきます。
ドレスコーディネーターの平均月収
ドレスコーディネーターの平均月収は、以下の通りとなっています。
〇 未経験者:約18~22万円
〇 経験者:約20~35万円
〇 大卒の初任給:約19~26万円
〇 短大・専門卒の初任給:約17~24万円
大卒の場合と短大・専門卒の場合、ドレスコーディネーターの初任給は2万円程差があります。
正社員の場合は、額面のお給与から保険料や税金が控除されるので、手取りでもらえる月収は額面より3~5万円引かれた金額になるでしょう。
ドレスコーディネーターの平均年収
〇 ドレスコーディネーターの平均年収
約280~350万円前後
平均年収は約335万円
〇 日本の平均年収
全体:458万円
男性:563万円
女性:314万円
(※国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査より)
日本の平均年収と比べると年齢や役職にもよりますが、ドレスコーディネーターの年収は少し低い水準からスタートとなるのが現状です。
しかし、勤務先や年齢・エリアによっても異なりますし、今までの経験・スキル・能力によって大きく変わりますし、未経験からブライダル業界へ転職するケースとそうでないケースなど経験の有無によっても変わりますので、一概に言えないのが現状です。
ドレスコーディネーターのように女性が活躍している仕事では、日本の女性の年収平均より高い収入になる傾向にあります。
インセンティブ
就業する企業によってはインセンティブ制度を採用しているところもあります。
ゲストハウスやホテルに入っている衣装室や、提携しているドレスショップなどでは月給の他に売り上げによってインセンティブがつく事が多いようです。
残業手当
結婚式に携わるお仕事の為、土日祝はとても忙しくなります。
そのため、朝早くから出勤して残業で遅くなる事もありますが平日は比較的早く終わるため、平日で調整している企業も多くあるようです。
また、早番や遅番などのシフト制でまわしていたり、店舗や衣装室の営業が大体18時~19時までなので残業はそこまで多くはないです。
残業があった場合は別途支給かもしくは含まれている場合があるので事前に確認しておきましょう。
賞与(ボーナス)
ボーナスは年2回(6月・12月)支給される企業が殆どです。
ボーナスの支給を得る資格は対象の在籍期間などが決まっていますので、中途採用の場合は事前に確認しておきましょう。
企業の規模や財務状況、また基本給により支給額は異なりますが一般的には月給1~3ヶ月分の支給が多くなります。
特にホテルや結婚式場、大手ブライダル企業は福利厚生が整っていますので支給される事が多いようです。
ドレスコーディネーターの就職先
ドレスコーディネーターの勤務先は主に下記になります。
・ホテルや結婚式場の衣装室
・ゲストハウスの衣装室
・路面店のドレスショップ
★勤務先によって業務内容が少し変わってきますが基本的な内容は同じになります
就職先は、ホテルや結婚式場・婚礼衣装の専門企業・ブライダル企業となります。
ドレスコーディネーターになるには
では未経験でドレスコーディネーターになるにはどのような方法があるのでしょうか?
ここでは、ドレスコーディネーターのなり方についてご紹介していきます。
専門学校で学ぶ
ドレスコーディネーターになるために、必ず必要な学歴というのはありませんが、人気がある職種である事や様々なスキルや能力が求められます。
そのため、ブライダルや衣装に関して学べる専門学校で学ぶと就職しやすくなります。
現在ブライダルを学ぶ事ができる専門学校は全国に約120校あります。
専門学校には、ブライダルに関しての様々なコースがあり、一般的なビジネススキル・マナーから、ブライダル業界で働く際に必要な知識などの学科授業と実習指導があります。
具体的には、ウェディング業界での接客マナー・基本動作・立ち振る舞い・会場やテーブルコーディネート・衣装・ヘアメイク等が学べ、ドレスやティアラ、ブーケなど本物を扱う事もできます。
専門的な知識はもちろんの事、資格取得のための授業や就職のサポートもありブライダル企業への就職活動ではメリットが多いという特徴があります。
企業から直接学校に求人がくる事もあるため、応募のチャンスも増えるでしょう。
【東京】
【神奈川】
【大阪】
【京都】
【愛知】
【福岡】
【北海道】
【その他】
・国際ホテル・ブライダル専門学校(新潟)
・ウェディング・ホテル&ツーリズム専門学校(群馬)
・専門学校岡山ビジネスカレッジ(岡山)
短大・大学へ進学する
前述したように、特に必要な学歴はありませんが、一般の4年制大学もしくは服飾系の学部や学科がある短大や大学を卒業をした方、もしくはブライダルやホテルの専門学校で知識をつけて採用面接を受ける方がスムーズであり、高卒の場合就職先が少ないというのは現実としてあります。
一般的な短大や大学では、ブライダル専門の学部があるところは少ないのですが、講義やゼミなどで幅広い知識や教養・能力をつける事ができるので、ドレスコーディネーターとして就職する際にも役立ちます。
近年では、管理職や本社へのキャリアチェンジなども見据えて総合職として大卒を採用する企業が増えています。
特に大手ブライダル企業やホテルの求人は大卒となっている事がありますので、大卒を採用の条件をしている企業に就職する場合は有利になります。
異業種の経験を活かす
ドレススタイリストの仕事は、結婚式という一生に一度の大切なイベントに関わる職業であり、金額も高額である事から、礼儀やマナー・ホスピタリティが必要となり即戦力を求める傾向があります。
結婚されるお客様は年齢層も幅も広く、職業も様々ですので、信頼して任せてもらうためにはきちんとした言葉遣いや身だしなみ・立ち振る舞いが大切になります。
そのためブライダルに関する知識以上に社会人としてのビジネスマナーや常識、接客サービスの基本が身についている事が重視されます。
またドレスコーディネーターは、お客様の要望をしっかりヒアリングし、その希望に沿った衣装を提案していくため営業の経験があると有利になります。
業界や職種は未経験であっても、社会人としての経験は活かせる場面が多いので、接客や営業の経験を積むのが近道であり転職しやすくなるでしょう。
中途採用の場合も学歴や資格が問われる事はありませんが、前述したようなスキルが必要になってくるため業界や職種は未経験であっても接客や営業の経験を積む事が近道になります。
お客様ありきの仕事なので、コミュニケーション能力は必須です。
これまでの経験や経歴で活かせる事があれば、積極的にアピールしましょう。
①法人営業・個人営業
②ファッション関係での経験
アパレル、ジュエリーなど
③高いサービス力を求められる経験
ホテル、航空関連など
④ブライダルに活かせる経験
美容関連など
ドレスコーディネーターのアルバイト経験を積む
ブライダル業界やホテルなどのアルバイトで接客経験を積むと仕事内容の理解ができており、採用後もスムーズに業務に就ける事から比較的有利になるケースもあります。
特に、ドレスコーディネーターはアルバイトやパートで採用をしているケースも多いので、アルバイトスタッフとして現場で必要なスキルを身につけておくと採用面接でも経験をアピールできます。
現場での仕事を認められ正社員へ登用されるという可能性もあります。
ドレスコーディネーターの志望動機
結婚式に関わる仕事は多くありますが、ウェディングプランナー以外は専門的なスキルを持ちスペシャリストとしてお客様と接する事が殆どです。
ドレスコーディネーターも、結婚式の主役である新郎新婦をより輝かせる衣装のスペシャリストとしてトータルでコーディネートしていきます。
結婚式のコーディネーター職とアパレル販売職は似ていますが、その違いは「一生に一度のお客様の大切なセレモニーに携わる」という点です。
・新郎新婦に対してどのような働き方をしたいのか
・その結果新郎新婦にどのようになって欲しいのか
・衣装選びを通じてどんな結婚式にしていきたいのか
という事が伝わる志望動機が良いでしょう。
ドレスコーディネーターに向いている人
ドレスコーディネーターの仕事に転職したいと考えているけれど、いざ就職したら「思っていた仕事と違った」という事もなくはありません。
ここでは、ドレスコーディネーターの仕事に向いている人をご紹介していきますので、参考にしてみて下さいね。
コミュニケーション能力がある人
ドレスコーディネーターの仕事は接客がメインの仕事になります。
1回の接客時間も2~3時間と長く、新郎新婦とは結婚式までに何度もお会いします。
また、お客様の好みや要望は全く異なりますので、それぞれのお客様の希望に合う衣装を提案していかなければなりません。
そのためには、新郎新婦としっかりコミュニケーションを取りより深く知る事が重要。
ドレスコーディネーターは様々な年齢、職業の方と接します。
新婦の衣装選びには親御様が来る事も多くありますし、親御様やゲストの方の衣装を担当する事もあります。
どの年代の方にも対応できるコミュニケーション能力を持っていなければなりません。
人と接する事・喜ばせる事が好きな人
ドレスコーディネーターは結婚式の衣装を担当する大切な役割があります。
結婚式の衣装に後悔が残らないよう「このドレスにして良かった!」と喜んでもらう事が仕事になります。
そのため新郎新婦に寄り添いどんな衣装が良いのか、どんな衣装であれば喜んでくれるのかという事を考えながらドレスを提案できる能力が必要となります。
ドレススタイリストの仕事は責任も大きく業務量や体力面でも大変な仕事ですが、それよりもより良い結婚式を作るために衣装でサポートがしたい、新郎新婦にピッタリの衣装を見つけたい、喜んでもらいたいと思える方はとても向いています。
ホスピタリティがあり気配りができる人
ドレスコーディネーターは、新郎新婦にとって頼れる信頼できる存在でなくてはなりません。
結婚式の衣装という大切なアイテムを扱うため、ホスピタリティが必要になります。
安心して結婚式の衣装を任せてもらうために、細かいところまで気配りをしたり、素晴らしい結婚式にしてあげたいという気持ちを持ち新郎新婦に寄り添って接する事が大切になります。
結婚式の準備期間は大変な事も多く、結婚式前で不安になっている新郎新婦もいます。
ドレスの衣装合わせは立ちっぱなしで時間も長く、普段と違う重い衣装なので新婦も非常に疲れます。
体調などにも気を配りながらおもいやりをもって接する事ができる人でないと、お客様からの安心感や信頼感を得る事はできません。
ヒアリング力・営業力がある人
新郎新婦がドレスを決める際は複数のドレスショップを巡って決める事が殆どです。
ドレスコーディネーターは、売上を確保する事も重要な仕事の1つ。
そのため成約してもらうためには、営業力が求められます。
どんなドレスを着たいのか、どんな結婚式にしたいのか、披露宴の雰囲気などをじっくりヒアリングし要望以上のウェディングドレスを選定し提案する事が必要となります。
アクセサリーを魅力的にコーディネートしたり、専門性を感じさせるアドバイスをしたりして信頼を得る事も重要です。
自らが提案するドレスとコーディネートの意図や理由を十分に伝え、時には経験や持っている知識を活かしアドバイスする事で背中を押してあげる事も必要になります。
聞き上手な方や、営業が好きという方は向いています。
ファッションに興味があり好きな人
当然の事になりますがファッションに興味があり、好きという方にはとても向いている仕事です。
毎日華やかなドレスに囲まれて仕事をする事ができます。
ドレスは国内ブランドや海外からセレクトしたものや流行に合わせて様々な種類がありドレスショップによってはデザインに関わる事ができる事もあります。
ファッションに関わる事、ドレスに関わる事が好きだからこそ自信を持ってお客様にも提案する事ができます。
ドレスコーディネーターの資格
ドレスコーディネーターになるために必須資格は特にありません。
しかし、ドレス関連の資格はいくつかありますので、持っておくと就職する際に有利になったり、後々のキャリアアップやお客様に接する上で業務に活かす事ができたり役立つ事もあります。
ブライダルコーディネート技能検定(BIA)・BIA認定アソシエイトブライダルコーディネーター
公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(BIA)が実施する国家資格で1~3級まであります。
結婚式での基礎的な知識や接客技術を習得するものです。
3級
学生やブライダル業界へ転職したい社会人
2級・1級
他の検定の合格者や実務経験者のみ
WBJ認定ドレスコーディネーター
ウェディングスビューティフル協会が認定する資格です。
ドレススタイリストとして知っておきたい婚礼衣装の専門知識や貸衣裳店で働くための実務とトータルコーディネートに必要な美容(ヘアメイク)・花(ブーケ)の知識まで網羅してる資格です。
ABC協会認定ドレススタイリスト検定
ドレススタイリスト検定は、1955年にアメリカで設立された全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)が認定する検定試験となります。
ウェディングに関する知識や、和装・洋装の知識、また接客関する知識までを網羅している検定です。
主に、下記の4種類があり、ドレス関連の仕事が未経験という方や3年未満の方が対象となっています。
①アシスタント・ドレススタイリスト
②プロフェッショナル・ドレススタイリスト
③上級ドレススタイリスト
④マスター・ドレススタイリスト
その他:業務に役立つ資格
〇フォーマルスペシャリスト検定
フォーマルウェア全般の知識を認定する資格。
結婚式含め冠婚葬祭におけるフォーマルウェアの着用知識や、立ち振る舞いまでを網羅している資格です。
〇色彩検定
色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験です。
〇ファッション色彩能力検定
日本ファッション教育振興協会主催の検定試験で1~3級まであります。
ファッションの色彩知識や専門的知識を身につける事ができます。
〇パーソナルカラー検定
日本カラーコーディネーター協会主催で行われる検定試験で1~3級まであります。
色彩の基本的な理論を学びパーソナルカラーの基礎や色彩学などが問われ、色を見極める力を養う事ができます。
〇その他
和装では「着付師」・「きもの文化検定」の資格、衣装以外の資格では「JMAメイクアップ技術検定」や「ネイリスト技能検定」「ジュエリーコーディネーター検定」などの資格も役に立ちます。
「JESC認定コミュニケーションスキルアップ検定」「マナー・プロトコール検定」はコーディネートとは直接関連はありませんが、業務には役立つ資格です。
まとめ
ドレスコーディネーターの仕事内容ややりがい・大変な事をお伝えしました。
「ウェディングドレス」という華やかな商品を扱い、新郎新婦の結婚式のお手伝いができたり、夢を叶える事ができるやりがいがある一方で、一生に一度の結婚式の衣装に対する大きな責任や、業務量が多く大変な事もあります。
求められるスキルも多くありますが未経験や資格がなくてもチャレンジできる職種です。
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