ドレススタイリストの仕事内容とは?やりがいや大変な事・必要な資格などをご紹介

 

ドレススタイリストの仕事内容とは?やりがいや大変な事・必要な資格などをご紹介

 


人生の大切な節目な日である「結婚式」

その日の主役である花嫁が身にまとうウェディングドレスには、特別な思いが込められていますよね。

そんな特別な一着を一緒に選び、提案し、形にしていくプロフェッショナルが「ドレススタイリスト」「ドレスコーディネーター」です。

華やかで大きなやりがいがあるイメージの裏側には、繊細な気配りや専門的な知識、そして何より「花嫁に寄り添う心」が求められる仕事でもあります。

この記事では、ドレススタイリストの仕事内容から、やりがいや大変な事、そして必要な資格やスキルなど、これからドレススタイリスを目指す方に役立つ情報を分かりやすくご紹介します。

是非参考にしてみて下さいね。

 

 ☑︎参考コラム

気になる!ドレスコーディネーターの給料・年収はどの位?【10社の給与例有り】

 

 

 

 

 

ドレススタイリストの仕事内容    

 

 

前述したように、ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)とは結婚式を挙げる新郎新婦や、親御様・列席者の方の衣装をトータルコーディネートする人の事。

ホテル・結婚式場・ゲストハウスの衣装室、路面店のドレスショップなどに勤務し、新郎新婦の希望に添った衣装を提案していく事が主な仕事になります。

理想の衣装を選び、新郎新婦の夢を叶えてあげられるやりがいのあるお仕事です。

詳しい仕事内容を見ていきましょう。

 

 ☑︎参考コラム

ドレスコーディネーターの勤務先と仕事内容

 

 

 

①来店前              


路面店のドレスショップの場合は基本的に予約制になります。

そのため、事前にお客様から電話もしくはHPより問い合わせを頂く際に、希望のドレスや気になるドレス、なりたいイメージ等をヒアリングし来店日にすぐにドレスのご案内ができるよう準備をします。

※ホテルや結婚式場の衣装室の場合は予約制ではなく、衣装室に空きがある日と新郎新婦の予定が合う日をウェディングプランナーが調整し衣装を決めていきます。

 

 

 

②新規接客             


初めてドレスショップに来店頂いた際は、ドレスのご案内の前に2人の情報や結婚式の情報・希望のドレスについてのお伺いをします。

挙式スタイル・お色直のスタイル(カラードレス・和装)、衣装のイメージ・こだわりなどを確認していきます。

2人のイメージや希望によってご提案する衣装が変わってくるため、カウンセリングは非常に重要になります。

カウンセリング後は伺った内容を元にドレスの提案をしていきます。

 

 

 

③打合せ・衣装合わせ        


具体的な内容の確認が出来たら、いよいよ衣装合わせのスタート。

衣装合わせは結婚式までに約3~5回、1回の衣装合わせの時間は約2~3時間になります。

新郎新婦の希望や披露宴会場の雰囲気を確認しながら、ドレスやタキシードなど大体2~5着の衣装を提案していきます。

新郎新婦に細かい希望がない場合は、雰囲気や体型、また結婚式の会場の雰囲気も確認しながら合うドレスを選定。

試着をお手伝いし、着た時の印象やサイズの確認をしながら実際に結婚式できるドレスやタキシードを決めていきます。

また、基本的にはお色直しが1回あるため、新婦はカラードレスや和装も同時に選び、新婦もそれに合わせてタキシードを決定していきます。

その他、ドレスに合わせてアクセサリーやベール、ブーケなどの小物合わせ・手配業務を行ったり、新郎新婦様だけではなく大切なご家族やご親族様の衣装(モーニングや留め袖)合わせも行なっていきます。

 

 

 

④手配・検品・見積作成        


衣装や小物が決まったら手配業務と新郎新婦への見積書を作成し説明していきます。

結婚式では、ウェディングドレスだけではなくドレスやシューズ、ベールやグローブ、アクセサリー等全てがセットとなっています。

そのためサイズや品番など細かくチェックし間違いのないように手配していきます。

その後検品作業や、新婦様のお身体のサイズに合わせてドレスのお直し作業等も行います。

使用する衣装やアクセサリー類の確認や不備が無いかをチェックをし、最後に衣装にスチームがけを行い新郎新婦のお支度部屋へと衣装を搬入します。

 

 

 

⑤当日               


結婚式当日のフィッテングはヘアメイクやアテンダー(介添人)が行います。

そのため、基本的にドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)が新郎新婦に携わるのは挙式の前日までとなりますが、ホテルなどインショップの場合は、当日着替えを担当する事もあります。

ドレスショップの場合は前日にホテルや結婚式場にドレスをお届けします。

 

 

*例:ドレススタイリストの1日(土日)*

 

 

8:30~9:30               


土日祝日は結婚式当日となる事や、来客も多いので、平日よりも早く出勤します。

メールチェックや挙式待機中に事務処理を行います。

 

9:30~9:45              


店舗のオープン準備と朝礼を行います。

平日と同じ内容になります。

 

10:00~12:00              


1回目の接客。

土日祝日も、新規のお客様、衣装合わせのお客様、ご両親など様々な方が来店されます。

 

12:00~13:00              


ランチ休憩

 

13:00~15:00              


2回目の接客

 

15:30~                 


次の接客の準備をします。

スムーズにご案内できるよう、ドレスやアクセサリー・シューズ等をお着替えブースに準備。

 

16:00~                 


3組目の接客

新規のお客様、ご試着のお客様、アクセサリー合わせなど様々な方がご来店されます。

 

19:00~                


クローズ作業。

接客後の事務処理を行います。
(本日ご来店されたお客様のデータ入力等)

 

20:00                 


退社。

土日祝日は来客数も多くなるため、退社は平日よりも遅くなります。

 

 

 

ドレススタイリストの就業先     

 

 

ドレススタイリストの勤務先は以下の2つとなります。

 

①ホテルや結婚式場の衣装室
路面店のドレスショップ

 

 

①ホテルや結婚式場の衣装室(インショップ)

 

<就職先>
・ホテル
・結婚式場

・婚礼衣装専門企業


ホテルや結婚式場には衣装室があり、そこで結婚式を挙げる方はそのホテルや結婚式場の衣装室でウェディングドレスやタキシードを決めていきます。

直接ホテルや結婚式場が運営しているケースと、婚礼衣装専門企業がホテルや結婚式場と提携し出店しているケースがあります。
その場合婚礼衣装専門企業のドレスコスタイリストは提携先のホテルや結婚式場に勤務します。

 

 

②路面店やゲストハウス併設ドレスショップ

 

<就職先>
・婚礼衣装専門企業
・ブライダル企業


婚礼衣装専門の企業は自社でドレスショップを持っているため、勤務先としては直営のドレスショップに勤務する事が多くなります。

前述したように、婚礼衣装の企業がホテルや結婚式場と提携し衣装室として入っている事もありますので、その場合はホテルや結婚式場の衣装室の勤務となります。

 

 

 

※ブライダル企業6社のドレスショップ

 

近年ではホテルやゲストハウス、レストラン等ブライダル施設を運営しているブライダル企業がドレス事業も展開している事が増えています。

結婚式に必要な衣装、フラワー、ヘアメイクなどの部門を内製化して社内で完結する事でお客様の希望を調整しやすくなったり、働く社員にとってもキャリアチェンジできたりと多くのメリットがあります。

ブライダル企業が運営しているドレスショップは路面展開であったり、自社のゲストハウスに併設されている事が殆どですので、どちらかのドレスショップの勤務となります。

 

 

 ①株式会社ノバレーゼ 


ブランド名
「NOVARESE」「ecruspose」(ドレスショップ)


パリ・ミラノ・ロンドン・ニューヨークなど世界中からドレスを買い付け、ウェディングドレスやタキシード、和装のレンタル・販売を行っています。

トレンドを取り入れたハイクオリティなラインナップを揃えている事も特徴です。

 

 

 ①株式会社エスクリ


ブランド名
「PRIMACARA」(ドレスショップ)


全国に17店舗のドレスショップを展開。

ウェディングドレス、カラードレス、和装、タキシード、列席者の衣装などを取りそろえています。
全てのスタッフでドレスやタキシードのデザイン企画を考案しています。
約1年間かけて作成し新作コレクションとして発表しています。

 

 

 ③株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ


ブランド名
「MIRROR MIRROR」(ドレスショップ)


表参道・丸の内・横浜に直営店、千葉のゲストハウスに併設。
日本初上陸のブランドをはじめ、世界中から選りすぐりのインポートドレスや小物を取り揃え、新郎新婦がより輝けるようトータルでプロデュースしています。

 

 

 ④株式会社ディアーズブレイン


ブランド名
「chouette!」(ドレスショップ)


ゲストハウス3店舗に直営のコスチュームサロンを併設し、ウエディングドレス、カラードレス、着物などの衣裳を提供しています。

ドレス・ジュエリー・小物など、トータルコーディネートできるようになっています。

 

 

 ⑤株式会社ベスト-アニバーサリー-

 

ブランド名
「ACQUA GRAZIE」「DESTINY Line」「A Liliale」「VERA WANG」(ドレスショップ)、「GINZA 雅」(総合和装専門店)

表参道・千葉・京都、・仙台・横浜・名古屋・大阪などに展開。
路面のドレスショップや、自社のゲストハウス・結婚式場・ホテル内に併設。
ニューヨークやパリをはじめ世界中から名だたるデザイナーたちがこだわりぬいたドレスをセレクトしています。

 

 

 ⑥株式会社リブラブラフ(株式会社BPグループ)


ブランド名
「LIVE LOVE LOUGH」(ドレスショップ)

元ウェディングプランナーが立ち上げたドレスサロンです。
表参道・横浜に展開。
世界中からセレクトしたドレスをはじめ、オリジナルドレスや和装、タキシードやご親族の衣装も取り扱っています。

表参道店ではギフト、フラワーなどのサロンもあり、ウェディングにまつわる全てのものを取り揃えています。

 

このように多くのブライダル企業がドレスショップの運営も行っています。

 

 

 

ドレススタイリストのキャリアプラン   

 

 

ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)として、ドレスショップで経験を積んだ後は、下記のようなキャリアプランがあります。

 

 

ドレススタイリストのキャリアパス例   

 

①ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)

   ↓

②ドレスショップのマネージャー・管理職

or

③ブライダル関連の他職種
(サービス・ウェディングプランナー等)

   ↓

④SV職・営業職・本部職
(バイヤー・人事・教育・総務・広報など)

or

⑤ブライダル関連の他職種
(ブライダル専門学校・転職エージェントなど)

 

役職についたりキャリアアップする事で、給与も上がっていきます。

 

 

ドレススタイリストの年収      

 

 

ドレススタイリストの給料は、就職先や担当業務、また地域や役職によっても異なります。

また、営業職でもある事からインセンティブがつく事もありますので、企業やスキルによって大きく変わる事もありますが、ここではドレススタイリストの平均的な収入に関してお伝えしていきます。

 

 

 

ドレススタイリストの平均年収    


ドレスコーディネーターの平均年収は下記の通りとなります。

 

スタート年収
(未経験)
約280〜350万円前後
平均年収 約335万円前後

 

 

☑️参考 【日本の平均年収】


全体:461万円
男性:567万円

女性:280万円

(※国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査より)

 


日本の平均年収と比べると年齢や役職にもよりますが、ドレススタイリストの年収は少し低い水準からスタートとなるのが現状です。

しかし、勤務先や年齢・エリアによっても異なりますし、今までの経験・スキル・能力によって大きく変わります。

未経験からブライダル業界へ転職するケースとそうでないケースなど経験の有無によっても変わりますので、一概に言えないのが現状です。

ドレススタイリストのように女性が活躍している仕事では、日本の女性の年収平均より高い収入になる傾向にあります。

 

 

 

ドレススタイリストの平均月収    

 

 

 

ドレススタイリストの平均月収は以下の通りとなっています。

 

未経験者 約18〜22万円
経験者 約20〜35万円
大卒の初任給 約19〜26万円
短大・専門卒の初任給 約17〜24万円

 

大卒の場合と短大・専門卒の場合、ドレススタイリストの初任給は2万円程差があります。

 

 

 

ドレススタイリストの手取り月収   

 

正社員として企業で働く場合、額面のお給与から保険料(健康保険・厚生年金保険・介護保険・労災保険・雇用保険)や、課税対象額から計算された税金(所得税・住民税)が控除されるので、手取りでもらえる月収は額面より3~5万引かれた金額になります。

ドレスコーディネーターの平均月収(経験者の場合)から、3~5万引くと、手取り金額のおよその金額は、15万円〜30万円位になるでしょう。

 

 

ドレススタイリストのやりがい    

 

 

ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)は結婚式の主役をより輝かせる仕事です。

ウェディングドレスなどの衣装は、結婚式でもメインとなるため、ご家族やゲストの方もとても楽しみにしていますよね。

新郎新婦はもちろんの事、多くの人に幸せを感じてもらえるやりがいのある仕事です。

 

①人生の特別な瞬間に携われる
②新郎新婦に喜んでもらえる

③新郎新婦の夢を叶えられる
④クリエイティブな仕事ができる
⑤最新のファッションやトレンドを学べる
⑥チームで作り上げる達成感

 

 

①人生の特別な瞬間に携われる    


結婚式のメインでもあるウェディングドレスは、結婚式と共に一生心に残るもの。

そのため、忙しい打ち合わせの中で、ドレス選びを1番の楽しみにしている新婦さんが殆ど。

お客様それぞれ希望や要望が違いますので、ぴったりの衣装が決まり嬉しそうな新郎新婦の姿を見る事ができた時は、何事にも代えられない喜びを感じる事ができます。

ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)は、大切な衣装選びをサポートする存在となるため、大きな達成感ややりがいがあります。

 

 

 

②新郎新婦に喜んでもらえる      

 

特別な日の衣装だからこそ多くの新郎新婦が衣装選びに悩み時間を費やします。

試着は2着~多いと5着、ウェディングドレスは2~4キロと重さもあるので着替えも重労働になります。

新郎との衣装のバランスを考えなくてはなりませんが、時には新郎新婦またはご家族で意見が割れてしまう事も。

スタートラインに戻って、また衣装選びをするといった事も多くあります。

しかし、そのような事を乗り越え、理想のドレスに出会えた瞬間に立ち会う事ができるのは非常に大きなやりがいとなります。

新郎新婦から、「ありがとう」「このドレスにして良かった」と心からの感謝の言葉を頂く事ができる仕事です。

 

 

 

③新郎新婦の夢を叶えられる     


ウェディングドレスは女性の永遠の憧れとも言われています。

多くの新婦がウェディングドレスを1番の楽しみにしており、こんなドレスを着てみたい。こんなドレスで結婚式をしたい。と夢を持っています。

ぴったりの衣装を選ぶ事ができれば、結婚式という大切な日に貢献でき新郎新婦の夢を叶えるお手伝いができます。

そしてご両親やゲストの方にも喜びや感動を与える事ができます。

また、ホテルや結婚式場の衣装室のドレススタイリストは結婚式当日にお手伝いをしたり着付けをする事も。

そのため、一緒に決めた衣装を着た新郎新婦の輝く笑顔を見届ける事ができ、感動の瞬間に立ち会う事ができます。

 

 

 

④クリエイティブな仕事ができる   

 

ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)は、ファッションに関する専門知識を持ち、お客様の体型や好みに合ったドレスやアクセサリーを選び、トータルでコーディネートをする仕事です。

単にドレスを提案するだけでなく、カラードレスや和装も扱いますし、新郎新婦の衣装のバランスを見ながらウェディングドレスに合ったタキシードを選んでいきます。

また、ドレスだけでなく、アクセサリーやブーケ、ヘアメイクなどを提案する事もありますし、結婚式の衣装だけでなく、勤務先によっては二次会やパーティー・イベントなど、様々なシチュエーションに合ったコーディネートを提案する事も。

その他にも、ドレスショーやブライダルフェアで衣装を担当し準備する機会も多くあります。

その際は、ドレススタイリストが、モデルが使用するウェディングドレス・カラードレス・アクセサリー類・タキシードやシャツ・蝶ネクタイ等を手配し、髪型やヘアメイクのイメージ等をヘアメイクスタッフと打ち合わせをして決めていく事もあります。

その為、自分のセンスやアイデア・感性を活かして、様々な場面でお客様の希望に合ったオリジナルのコーディネートを考案する事ができます。

ファッションのトレンドを追いながら、独自のスタイリングを作り上げる事ができるため、自身のセンスを発揮できるやりがいを感じる事ができるでしょう。

 

 

 

⑤最新のファッションやトレンドを学べる 

 

ファッション業界は常に変化しており、新しいトレンドやブランドが登場します。

ブライダル業界も同様ですので、ウェディングドレスに関して常に最新の情報を収集し、新作などをチェックする事が必須となります。

海外からドレスを仕入れている事も多いため、常に世の中の最新のファッションやトレンド、技術を知る事ができ、得た知識や情報をもとにお客様にぴったりの衣装をご提案できる事も大きなやりがいに繋がるでしょう。

 

 

 

⑥チームで作り上げる達成感     


結婚式は、ドレスだけでなく、ウェディングプランナーを中心に、サービススタッフやヘアメイク・フラワー・映像・音響・司会・アテンダーなど他のスタッフと連携しながら、協力して作り上げていきます。

お客様の理想の結婚式を、様々なプロフェショナルと共に一緒に作っていくので、チームでの達成感も味わえます。

 

 ☑︎参考コラム

元ドレスコーディネーターに聞く!ドレスコーディネーターの仕事の楽しさとは

 

 

 

ドレススタイリストの仕事で大変な事   

 

 

結婚式は、結婚するカップルにとって大きなライフイベントの1つであり、相応の出費があるものです。

結婚式の中での重要な衣装を担当するドレスコーディネーターは、大きなやりがいがある分、ミスが許されず緊張感と責任感が求められる仕事でもあります。

ここでは、ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)の大変な面やきついと感じる面をお伝えします。

 

①土日祝の休みがない
②体力勝負

③責任が大きい

 

 

 

①土日祝の休みがない       


土日祝は結婚式本番なので準備や片付けなどの業務や、新規のお客様、衣装の打ち合わせや試着などで多くのお客様がご来店するためとても忙しくなります。

また、ホテルや結婚式場であれば土日祝にブライダルフェアを行う事も多くあります。

そのため、よっぽどの事がない限り土日休みは難しくなりますので、友人や家族と予定が合わせにくいという事もあります。

ドレスショップは定休日を設けているところもあり、 定休日+平日1日のお休みになる事が多いです。

また、お客様の予定に合わせてスケジュールを組むため、遅い時間から衣装合わせが始まる事もあります。

衣装が中々決まらず長引いてしまう事もあるため、残業になる日も出てきます。

 

 

 

②体力勝負             


ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)の仕事は意外と力仕事が多くなります。

立ち仕事での接客が殆どであり、ドレスをご案内する時は片手でハンガーを持ち、もう片方の手でドレスのスカート部分を広げながらご紹介します。

ウェディングドレスはボリュームもあるため、力が必要なドレスも多くあります。

また試着のサポートをする時は、新郎新婦の負担を減らすためにしゃがんだり立ったりなど常に体を動かしています。

1人のお客様で大体3着は試着をするのですが、きちんと体型に合うように試着しなければならないので意外と体力を要します。

また、お客様の要望に合わせウェディングドレスなど重たい衣装を何着も持ち運んだり片付けたりするため、足腰への負担も大きくなります。

接客の時間も2~3時間と長いので根気も必要になってきます。

 

 

 

③責任が大きい           


新郎新婦にとって結婚式は一生に一度の大切な日です。

そんな大切な日の1回きりの衣装に関わる為、失敗は許されず責任やプレッシャーが大きい仕事になります。

ほんの些細なミスでも大きなクレームになってしまう事も。

手配の漏れがないかの確認はもちろんの事、汚れやシワ・ほつれなどはないか、サイズは合っているかなど入念なチェックが必要です。

 

 ☑︎参考コラム

【体験談】ドレスコーディネーターの仕事はしんどい?大変だった事とやりがいを感じた事

 

 

 

ドレススタイリストになるには     

 

ドレスコーディネーター 仕事内容

 

未経験からドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)になるにはどのような方法があるのでしょうか?

ここでは、5つの方法をご紹介していきます。

 

①異業種の経験を活かす
②アルバイト経験を積む

③ブライダル専門転職エージェントの利用
④専門学校で学ぶ
⑤短大・大学へ進学する

 

 

 

①異業種の経験を活かす       


ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)の仕事は、結婚式という一生に一度の大切なイベントに関わる職業であり、金額も高額である事から、礼儀やマナー・ホスピタリティが必要となり即戦力を求める傾向があります。

結婚されるお客様は年齢層も幅も広く、職業も様々ですので、信頼して任せてもらうためにはきちんとした言葉遣いや身だしなみ・立ち振る舞いが大切になります。

そのためブライダルに関する知識以上に社会人としてのビジネスマナーや常識、接客サービスの基本が身についている事が重視されます。

またドレススタイリストは、お客様の要望をしっかりヒアリングし、その希望に沿った衣装を提案していくため営業の経験があると有利になります。

業界や職種は未経験であっても、社会人としての経験は活かせる場面が多いので、接客や営業の経験を積むのが近道であり転職しやすくなるでしょう。

中途採用の場合も学歴や資格が問われる事はありませんが、前述したようなスキルが必要になってくるため業界や職種は未経験であっても接客や営業の経験を積む事が近道になります。

お客様ありきの仕事なので、コミュニケーション能力は必須です。

これまでの経験や経歴で活かせる事があれば、積極的にアピールしましょう。

 

*有利な経験*

①法人営業・個人営業

②ファッション関係での経験
アパレル、ジュエリーなど

③高いサービス力を求められる経験
ホテル、航空関連など

④ブライダルに活かせる経験
美容関連など

 

 

 

②アルバイト経験を積む       


ブライダル業界やホテルなどのアルバイトで接客経験を積むと仕事内容の理解ができており、採用後もスムーズに業務に就ける事から比較的有利になるケースもあります。

特に、ドレススタイリストはアルバイトやパートで採用をしているケースも多いので、アルバイトスタッフとして現場で必要なスキルを身につけておくと採用面接でも経験をアピールできます。

現場での仕事を認められ正社員へ登用されるという可能性もあります。

 

 

 

③ブライダル専門のエージェントを利用する

 

ブライダル業界未経験の場合は、転職エージェントを利用すると転職への近道になります。

特にブライダル業界に特化したエージェントを使うと多くのメリットがあります。

ブライダル業界の最新の情報が入ってきやすく、より詳しく業界についての情報をお伝えする事ができるからです。

また、ブライダル企業とのパイプが太い為、非公開求人や最新求人が入ってきやすい点等があげられます。

 

その他にも・・・

・各ブライダル会社の採用基準を把握
・キャリアアドバイザーの業界知識が豊富
・非公開のブライダル求人紹介
・年収交渉
・履歴書や職務経歴書の添削
・転職活動の相談など様々な形でバックアップ
・ブライダル業界知識
・ブライダル業界専門の面接対策   などなど

 

自分では交渉しにくい年収交渉や、求人資料だけでは分からない就職後の様子などもご案内させて頂きます。

また、第三者が加わる事により客観的に御自身を見直す事で新たな魅力を発見できるという可能性があるという点も大きなメリットだと思います。

 

ブライダル業界に特化した転職サポートを行なっている為、ブライダル業界出身者はもちろんの事、ブライダル人事を経験しているスタッフも在籍しています。

ノウハウが蓄積されていますのでブライダル業界への転職をしっかりサポートできます。

ホテル・ドレスショップ など様々な職場をご紹介させて頂きます。

 

 

 

④専門学校で学ぶ           

 

ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)になるために、必ず必要な学歴というのはありませんが、人気がある職種である事や様々なスキルや能力が求められます。

そのため、ブライダルや衣装に関して学べる専門学校で学ぶと就職しやすくなります。

現在ブライダルを学ぶ事ができる専門学校は全国に約120校あります。

専門学校には、ブライダルに関しての様々なコースがあり、一般的なビジネススキル・マナーから、ブライダル業界で働く際に必要な知識などの学科授業と実習指導があります。

具体的には、ウェディング業界での接客マナー・基本動作・立ち振る舞い・会場やテーブルコーディネート・衣装・ヘアメイク等が学べ、ドレスやティアラ、ブーケなど本物を扱う事もできます。

専門的な知識はもちろんの事、資格取得のための授業や就職のサポートもありブライダル企業への就職活動ではメリットが多いという特徴があります。

企業から直接学校に求人がくる事もあるため、応募のチャンスも増えるでしょう。

 

*ブライダル系専門学校例*

【東京】

東京ウェディング・ホテル専門学校

東京ブライダル専門学校

国際デュアルビジネス専門学校

専門学校日本ホテルスクール


【神奈川】

学校法人岩崎学園横浜fカレッジ


【大阪】

大阪ホテル・観光&ウェディング専門学校

大阪ブライダル専門学校


【京都】

京都ホテル観光ブライダル専門学校


【愛知】

専門学校 名古屋ウェディング&フラワー・ビューティ学院


【福岡】

麻生外語観光&ブライダル専門学校


【北海道】

経専北海道観光専門学校


【その他】

国際ホテル・ブライダル専門学校(新潟)

ウェディング・ホテル&ツーリズム専門学校(群馬)

専門学校岡山ビジネスカレッジ岡山)

 

 

 

⑤短大・大学へ進学する      


前述したように、特に必要な学歴はありませんが、一般の4年制大学もしくは服飾系の学部や学科がある短大や大学を卒業をした方、もしくはブライダルやホテルの専門学校で知識をつけて採用面接を受ける方がスムーズであり、高卒の場合就職先が少ないというのは現実としてあります。

一般的な短大や大学では、ブライダル専門の学部があるところは少ないのですが、講義やゼミなどで幅広い知識や教養・能力をつける事ができるので、ドレススタイリストとして就職する際にも役立ちます。

近年では、管理職や本社へのキャリアチェンジなども見据えて総合職として大卒を採用する企業が増えています。

特に大手ブライダル企業やホテルの求人は大卒となっている事がありますので、大卒を採用の条件をしている企業に就職する場合は有利になります。

 

 

 

必要なスキル・向いている人     

 

 

ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)の仕事に転職したいと考えているけれど、いざ就職したら「思っていた仕事と違った」という事もなくはありません。

ここでは、ドレスコーディネーターの仕事に必要なスキルや向いている人をご紹介していきますので、参考にしてみて下さいね。

 

①コミュニケーション能力がある人
②人と接する事・喜ばせる事が好きな人

③ホスピタリティがあり気配りができる人
④ヒアリング力・営業力がある人
⑤ファッションに興味があり好きな人

 

 

①コミュニケーション能力がある人  


ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)の仕事は接客がメインとなります。

1回の接客時間も2~3時間と長く、新郎新婦とは結婚式までに何度もお会いします。

また、お客様の好みや要望は全く異なりますので、それぞれのお客様の希望に合う衣装を提案していかなければなりません。

そのためには、新郎新婦としっかりコミュニケーションを取りより深く知る事が重要。

ドレススタイリストは様々な年齢、職業の方と接します。

新婦の衣装選びには親御様が来る事も多くありますし、親御様やゲストの方の衣装を担当する事もあります。

どの年代の方にも対応できるコミュニケーション能力を持っていなければなりません。

 

 

 

②人と接する事・喜ばせる事が好きな人


ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)は、結婚式の衣装を担当する大切な役割があります。

結婚式の衣装に後悔が残らないよう「このドレスにして良かった!」と喜んでもらう事が仕事になります。

そのため新郎新婦に寄り添いどんな衣装が良いのか、どんな衣装であれば喜んでくれるのかという事を考えながらドレスを提案できる能力が必要となります。

ドレススタイリストの仕事は責任も大きく業務量や体力面でも大変な仕事ですが、それよりもより良い結婚式を作るために衣装でサポートがしたい、新郎新婦にピッタリの衣装を見つけたい、喜んでもらいたいと思える方はとても向いています。

 

 

 

③ホスピタリティがあり気配りができる人 


結婚式の衣装という大切なアイテムを扱うため、ホスピタリティが必要になります。

安心して結婚式の衣装を任せてもらうために、細かいところまで気配りをしたり、素晴らしい結婚式にしてあげたいという気持ちを持ち新郎新婦に寄り添って接する事が大切になります。

結婚式の準備期間は大変な事も多く、結婚式前で不安になっている新郎新婦もいます。

ドレスの衣装合わせは立ちっぱなしで時間も長く、普段と違う重い衣装なので新婦も非常に疲れます。

体調などにも気を配りながらおもいやりをもって接する事ができる人でないと、お客様からの安心感や信頼感を得る事はできません。

 

 

 

④ヒアリング力・営業力がある人   


新郎新婦がドレスを決める際は複数のドレスショップを巡って決める事が殆どです。

ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)は、売上を確保する事も重要な仕事の1つ。

そのため成約してもらうためには、営業力が求められます。

どんなドレスを着たいのか、どんな結婚式にしたいのか、披露宴の雰囲気などをじっくりヒアリングし要望以上のウェディングドレスを選定し提案する事が必要となります。

アクセサリーを魅力的にコーディネートしたり、専門性を感じさせるアドバイスをしたりして信頼を得る事も重要です。

自らが提案するドレスとコーディネートの意図や理由を十分に伝え、時には経験や持っている知識を活かしアドバイスする事で背中を押してあげる事も必要になります。

聞き上手な方や、営業が好きという方は向いています。

 

 

 

⑤ファッションに興味があり好きな人 


当然の事になりますがファッションに興味があり、好きという方にはとても向いている仕事です。

毎日華やかなドレスに囲まれて仕事をする事ができます。

ドレスは国内ブランドや海外からセレクトしたものや流行に合わせて様々な種類がありドレスショップによってはデザインに関わる事ができる事もあります。

ファッションに関わる事、ドレスに関わる事が好きだからこそ自信を持ってお客様にも提案する事ができます。

 

 

 

⑥協調性              

 

ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)には協調性も必要となります。

一緒に働く社内メンバーはもちろんの事、ウェディングプランナーやヘアメイクアーティストなど様々な職種のスタッフと協力して結婚式を作り上げていきます。

その為、周りの意見にも耳を傾け、協調性やチームワークを大切に仕事ができる人が求められます。

 

 

 

⑦向上心のある人          


プロとしてお客様に接する以上、知識を得続ける事は大切になります。

色味や素材・デザインの違いで大きく雰囲気が変わってきますので専門家としての知識習得が欠かせません。

ドレスをお勧めする際や何か聞かれた時に、知識があるとないとでは信頼度や安心感が全く変わってきます。

また、ドレスに関してはもちろんの事、総合的にアドバイスする事もあるのでアクセサリーやヘアメイク・ブライダルエステといった分野についても理解が必要となりますし、ブライダルマナー・結婚式の知識や傾向・最新の流行なども習得しておく事が重要です。

 

 

 

⑧体力               


ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)は、立ち仕事での接客が殆どであり重いドレスを運んだり、試着のサポートをしたり常にしゃがんだり立ったりしなければなりません。

体力も必要となる仕事です。

 

このようなスキルがある人は、ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)の仕事に向いていると言えます。

当てはまるものがあれば、是非チャレンジしてみて下さいね!

 

 

 

ドレススタイリストに必要な資格   

 

 

ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)になるために必須資格は特にありません

しかし、ドレス関連の資格を持っていると、就職する際に有利になったり、後々のキャリアアップやお客様に接する上で業務に活かす事ができます。

ここではドレススタイリストの仕事に役立つ資格をご紹介していきます。

 

 

ブライダルコーディネート技能検定(BIA)


公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(BIA)が実施する国家資格で1~3級まであります。

結婚式での基礎的な知識や接客技術を習得するものです。

 

3級  学生やブライダル業界へ転職したい社会人
2級・1級  他の検定の合格者や実務経験者のみ

 

 

 

WBJ認定ドレスコーディネーター   


ウェディングスビューティフル協会が認定する資格です。

ドレススタイリストとして知っておきたい婚礼衣装の専門知識や貸衣裳店で働くための実務とトータルコーディネートに必要な美容(ヘアメイク)・花(ブーケ)の知識まで網羅してる資格です。

 

 

 

ABC協会認定ドレススタイリスト検定 


ドレススタイリスト検定は、1955年にアメリカで設立された全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)が認定する検定試験となります。

ウェディングに関する知識や、和装・洋装の知識、また接客関する知識までを網羅している検定です。

主に、下記の4種類があり、ドレス関連の仕事が未経験という方や3年未満の方が対象となっています。

 

 アシスタント・ドレススタイリスト
 プロフェッショナル・ドレススタイリスト
 上級ドレススタイリスト
 マスター・ドレススタイリスト

 

 

 

その他:業務に役立つ資格      

 

その他に業務に役立つ資格として以下のものがあります。

 

 

 ①フォーマルスペシャリスト検定


フォーマルウェア全般の知識を認定する資格。

結婚式含め冠婚葬祭におけるフォーマルウェアの着用知識や、立ち振る舞いまでを網羅している資格です。

 

 

 ②色彩検定


色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験です。

 

 

 ③ファッション色彩能力検定


日本ファッション教育振興協会主催の検定試験で1~3級まであります。

ファッションの色彩知識や専門的知識を身につける事ができます。

 

 

 ④パーソナルカラー検定


日本カラーコーディネーター協会主催で行われる検定試験で1~3級まであります。

色彩の基本的な理論を学びパーソナルカラーの基礎や色彩学などが問われ、色を見極める力を養う事ができます。

 

 

 ⑤その他


・着付師

・きもの文化検定

・JMAメイクアップ技術検定

・ジュエリーコーディネーター検定

・JESC認定コミュニケーションスキルアップ検定

・マナー・プロトコール検定

などの資格も役に立ちます。

 

 ☑︎参考コラム

ドレスコーディネーターになるには?必要な資格・スキルをご紹介

 

 

 

ドレススタイリストの志望動機    

 

 

最後に、ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)の志望動機に関してご紹介します。

結婚式に関わる仕事は多くありますが、ウェディングプランナー以外は専門的なスキルを持ちスペシャリストとしてお客様と接する事が殆どです。

ドレススタイリストも、結婚式の主役である新郎新婦をより輝かせる衣装のスペシャリストとしてトータルでコーディネートしていきます。

結婚式のコーディネーター職とアパレル販売職は似ていますが、その違いは「一生に一度のお客様の大切なセレモニーに携わる」という点です。

 

・新郎新婦に対してどのような働き方をしたいか
・新郎新婦にどのようになって欲しいのか
・衣装選びを通じてどんな結婚式を実現したいか

 

という事が伝わる志望動機が良いでしょう。

 

 

 ☑︎参考コラム

【例文あり】ブライダル業界の志望動機の作り方

ドレスコーディネーターの志望動機の作り方

ウェディングプランナーの志望動機例文!【経験者・未経験者別】

 

 

 

まとめ               

 

ドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)の仕事内容ややりがい・大変な事をお伝えしました。

「ウェディングドレス」という華やかな商品を扱い、新郎新婦の結婚式のお手伝いができたり、夢を叶える事ができるやりがいがある一方で、一生に一度の結婚式の衣装に対する大きな責任や、業務量が多く大変な事もあります。

求められるスキルも多くありますが未経験や資格がなくてもチャレンジできる職種です。

弊社でも多くのドレススタイリスト(ドレスコーディネーター)の求人を扱っています。

 

◎ドレスの仕事に興味がある
◎結婚式の仕事がしたい
◎人を喜ばせる仕事がしたい

 

と考えている方は是非弊社にご相談下さい!

 

 

 

 

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ご利用は全て無料ですので、ブライダル業界への転職をご検討の方は是非ご利用下さい。