結婚式で活躍するブライダルアテンダーとは?仕事内容や給料・なり方を解説

 

結婚式で活躍するブライダルアテンダーとは?
仕事内容や給料・なり方を解説

 

 

日本の結婚式には、昔は「介添人」と呼ばれるスタッフが新郎新婦に付き添っていました。
結婚式に参加された事がある方は、花嫁に付き添ってサポートしている女性のスタッフを見た事があるかもしれません。

 

その人こそ「介添人」であり、現在のブライダルアテンダーと呼ばれるスタッフです。
結婚式当日に、新郎新婦に寄り添い、挙式・披露宴のスムーズな進行をサポートするのが「ブライダルアテンダー」であり、新郎新婦にとって非常に心強い存在となります。

 

今回は、ブライダルアテンダーの仕事内容や給料、就職先、ブライダルアテンダーのなり方や必要な資格についてご紹介していきます。


ブライダルのお仕事に興味がある方は参考にしてみて下さいね。

 

目次            

1:結婚式のアテンダー(介添え)とは
 ・ブライダルアテンダーの就職先
2:ブライダルアテンダーの仕事内容
 ・結婚式の流れを確認
 ・新郎新婦の誘導
 ・新郎新婦の衣装やヘアメイクのケア
 ・花嫁の飲食のサポート
 ・新郎新婦の心身のケア
 ・両家の親族のお世話
3:ブライダルアテンダーの給料・年収
4:ブライダルアテンダーのやりがい・魅力
5:ブライダルアテンダーの大変な事
6:ブライダルアテンダーに必要なスキル
 ・コミュニケーション能力
 ・きめ細やかな気配り
 ・責任感・臨機応変な対応力
 ・婚礼衣装やヘアメイクの知識
7:ブライダルアテンダーになるには
 ・新卒採用
 ・中途採用
 ・アルバイト採用
8:ブライダルアテンダーに向いている人
9:ブライダルアテンダーになるのに資格は必要?
10:ブライダルアテンダーの将来性
11:まとめ

 

 

結婚式のアテンダーとは       

 

 

結婚式のアテンダー=ブライダルアテンダーとは、結婚式当日新郎新婦様へ付き添い、安心して1日を過ごせるように、身の回りのケアやサポートをする人の事です。
アテンダー、ブライダルアテンダー以外に、介添人やアテンドとも呼ばれています。


事前に何度も式場に足を運び、準備をしてきていても新郎新婦にとって結婚式は初めての事。
一生に一度の大切なイベントであり、ゲストの方も大勢来られているので、当日は大きな緊張や不安を感じますよね。


例えば、お辞儀のタイミングや着席のタイミングなどなど..分からない事だらけです。
チャペルご入場前の緊張の瞬間にアテンダーがお声をかけ続けて緊張をほぐしたり、アテンダーが1日中側にいる事で新郎新婦様に安心感を与える事ができます。


結婚式当日を心から楽しんで頂く事が、ブライダルアテンダーの重要な役割でありやりがいの一つでもあります。

 

 

 

ブライダルアテンダーの就職先    


ブライダルアテンダーは、バンケットサービス会社などの派遣会社から派遣される場合と、会場のスタッフが務める場合のどちらかのケースになります。
会場のスタッフが務める場合は、結婚式が行われるホテルや専門式場、ゲストハウスなどに就職します。


バンケットサービス会社の場合は、ブライダル業界で経験を積んだ方が結婚式がある日のみ勤務する事が多く、会場のスタッフの場合は、ヘアメイクのスタッフやウェディングプランナーがアテンダーの業務を兼任する事もあります。


もしくは、結婚式が多い土日祝日はブライダルアテンダーとして勤務し、平日など結婚式以外の出勤日は、ブライダルスタッフやバンケットスタッフ、ご来館されたお客様のご案内やコンシェルジュなど他の仕事に従事する事もあります。

 

 

 

ブライダルアテンダーの仕事内容   

 

 

ブライダルアテンダーは結婚式当日に主に新婦のお世話をする仕事です。
具体的な内容をお伝えしていきます。

 

 

結婚式の流れを確認         


平日は結婚式がないので、担当のウェディングプランナーと、自身が週末担当する新郎新婦様の結婚式当日の進行表を確認し、結婚式当日の流れや内容を確認します。
企業によって異なりますが、その週末行われる結婚式の共有が行われる全体ミーティングにアテンダーが参加する事も。

 

 

 

新郎新婦の誘導           


自身が担当する新郎新婦様のお出迎えから始まります。
1日のスケジュール確認後、お2人をお着替えルームへご案内をし準備を行なっていきます。

結婚式当日は、写真撮影・挙式リハーサル・挙式・披露宴と移動が多くありますので、タイムスケジュールに合わせ移動を誘導します。

また、ケーキカットやお色直し、両親への手紙など席を立つタイミングや着席のタイミングを伝えたり、椅子を引いたりして新郎新婦が安心して式を過ごせるようサポートします。
(※新郎はキャプテンが行います)

披露宴ではこのように様々な演出がありますので、キャプテンと連携しながら披露宴が滞りなく進めるように尽力します。

 

 

 

新郎新婦の衣装やヘアメイクのケア  


結婚式では、カメラマンやゲストの方々など多くのカメラに新郎新婦が写ります。
ヘアメイクや衣装に乱れがないか気を配り、花嫁が常に美しくいられるよう努めます。

段差などでつまづいたり、怪我をしたりしないよう新婦が歩きやすいようにドレスの裾をお持ちしたり、繊細なドレスが破れたり汚れたりしないよう細心の注意を払います。

また、ゲストの方へドレスが常に美しく見えるように裾を整えるなど、常に衣装周りに気遣いサポートをします。

その他に、お食事の際や涙を流された際にさりげなくハンカチを差し出したり、メイクのお直しをするのもアテンダーの役割。

結婚式当日は、思いがけないハプニングや進行表通りにスケジュールが進まない事もしばしば。
そんな時でもアテンダーは状況に合わせて、臨機応変な対応が求められる事がこの仕事の大変さかと思います。

 

 

 

花嫁の飲食のサポート        


コースで出てくる料理を食べやすいようにカットしたり、ドリンクにストローを指したりするのもアテンダーのお仕事。

また、結婚式では食事を食べきれず残ってしまう事も多いため、ホテル等であれば部屋への手配業務も行います。

 

 

 

新郎新婦の心身のケア        


結婚式は初めての事なので、殆どの新郎新婦が大きな緊張や不安を感じています。
要所要所でお声がけをし、コミュニケーションを取りながら緊張をほぐしてあげる役割も。

安心して結婚式を迎えられるよう精神的なケア・サポートをする事も重要な仕事の1つです。
また、ウェディングドレスや和装など着慣れない衣装を着ての移動は非常に大変ですので、常に体調やお手洗い等気を配りながら努めます。

 

 

 

両家の親族のお世話         


新郎新婦だけでなく、両家の親族のお世話をするのもブライダルアテンダーの役目です。
受付場所から控室や会場へご案内したり、記念撮影や挙式・披露宴会場への誘導なども行います。

新郎新婦のフォローをしながらも、親族への対応もきちんとこなさなければならないため、臨機応変に対応できる能力が必要となります。

 

このようにブライダルアテンダーは、式の間常に新郎新婦のケア・サポートを行います。
どちらかというと花嫁をメインに担当する事が多いため、「花嫁の黒子」とも呼ばれています。

 

 

 

ブライダルアテンダーの給料・年収     

 

 

ブライダルアテンダーの給料・年収は、雇用形態や就職する企業、経験によって大きく変わってきます。

正社員として就職できれば、その企業のウェディングプランナーやドレスコーディネーターの月収とほぼ同じ金額となり、賞与・昇給なども見込めます。

ただし、ウエディングプランナーやドレスコーディネーターなどの職種はインセンティブや歩合制度などを設けている企業もありますので年収にすると違いが出てくる可能性があります。

また、求人自体がアルバイトや派遣スタッフの数の方が多いため、年収にするとかなり差が開いてしまうでしょう。

 

 

※現在のブライダル業界の正社員の給料は下記の通りとなっています。

 


〇 ブライダル業界の平均年収


約350〜450万円前後

 



〇 日本の平均年収


全体:458万円
男性:563万円

女性:314万円

(※国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査より)

 

年齢や役職にもよりますが、日本の平均年収と比べると、ブライダルスタッフの年収は少し低い水準からスタートとなるのが現状です。


一方で、日本人女性の平均年収は、正社員で314万円となっていますので、女性の活躍が多いブライダルの仕事は、一般的な水準よりも高い年収が得られる可能性があります。


また、勤務先や年齢・エリアによっても異なりますし、今までの経験・スキル・能力など役職の有無によって大きく変わるのがブライダル業界の特徴でもありますので、
一概に言えないのが現状です。

 

 ☑︎参考コラム

ブライダル業界の給料はどの位?職種ごとの平均月収・平均年収をご紹介

 

 

 

ブライダルアテンダーのやりがい・魅力    

 

 

1番のやりがいは、人生で1番幸せな1日を1番近くで見守る事ができる事

ブライダルアテンダー(介添人)は、
新郎新婦の側で常に寄り添って、安心して過ごしてもらえるようサポート役割があります。

お2人の幸せな笑顔を見る事ができた時や無事結婚式が終了した時に、新郎新婦から心からの「ありがとう」という言葉を頂く事ができます。

大切な人たちに囲まれ、幸せな姿を見ると、そのサポートができている事に大きな喜びややりがいを感じる事ができます。

 

 

 

ブライダルアテンダーの大変な事    

 

 

ブライダルアテンダーは、一生思い出に残る大切な日を1番近くでサポートするので、失敗は許されませんし、大きな責任やプレッシャーがあります。
また、新郎新婦が求めている事をなるべく先回りして気づき応えなければなりません。

 

常に新郎新婦と意思疎通ができるよう努め、きめ細やかな対応が求められるでしょう。
結婚式では大勢の人に見られていますので、言葉遣いや所作なども気をつけなけばなりません。


このように大変な面もありますが、やりがいでもお伝えしたように、結婚式という特別な日に新郎新婦を1番側で支える事ができるため大きな喜びややりがいを感じる事ができる仕事です。

 

 

 

ブライダルアテンダーに必要なスキル  

 

 

ブライダルアテンダーは、タイムスケジュールが決まった結婚式をスムーズに進行させるために、幅広い業務をこなさなければなりません。

その為下記のようなスキルが必須となります。

 

 

コミュニケーション能力(接客スキル)  


ブライダルアテンダーは、新郎新婦が安心して過ごせるようコミュニケーションをしっかり取り、新郎新婦が求めている事に応える事がとても大切です。


新郎新婦との意思疎通ができていないと、ミスに繋がったり不快な思いをさせてしまう事もあるため、密なコミュニケーションが求められるでしょう。


また新郎新婦はもちろんの事、ご両親や親族の方など幅広い年齢・年代の方と接しますのでコミュニケーション力が必要となります。


結婚を心から祝福し新郎新婦が気持ちよく過ごせるよう、お客様に寄り添う気持ちが大切になります。

 

 

 

きめ細やかな気配り         

 

ブライダルアテンダーは、結婚式当日新郎新婦の頼れる存在でなくてはなりません。

安心して結婚式を過ごしてもらうために、新郎新婦の気持ちにしっかり寄り添いきめ細やかな気配りでサポートしなければなりません。

1つ1つ確実こまめに対応してく事が大切になります。

 

 

 

責任感・臨機応変な対応力      


結婚式では、ブライダルアテンダーは1人で新郎新婦をフォローします。


一度きりの大切な1日が最高の思い出となるよう、責任を持って新郎新婦の思いに誠心誠意で対応するという思いが大切になります。

いつもとは違う空間に普段以上に緊張してしまう新郎新婦も。

慣れない衣装で体調を崩されてしまう方もいますし、当日にトラブルやアクシデントが起こる事もあるので臨機応変な対応力も必要となります。

そのような時に正しい状況判断ができなくなってしまうと、結婚式の進行が予定通り進まなくなってしまいます。

冷静に対応し、トラブルやアクシデントが最小限で収まるようフォローできるスキルが求められるでしょう。

 

 

 

婚礼衣装やヘアメイクの知識     

 

プロとして新郎新婦のサポートをするため、婚礼衣装やヘアメイクの知識の取得も必要です。

ウェディングドレスやタキシードだけでなく、近年ではお色直しで和装を着る方も多いので、より多くの知識を持つ事でより質の良いサービスの提供ができるようになるでしょう。

新郎新婦により満足してもらうためには、結婚式のマナーや知識も習得しておく事が重要です。

 

このようなスキルを見ると、大変そう・・と感じる方もいるかもしれませんが、現場で業務を行いながらスキルをつけていく事もできますので、興味がある方はアシスタントやアルバイトなどからチャレンジしてみましょう

 

 

 

ブライダルアテンダーになるには    

 

 

結婚式という特別な日に、新郎新婦を1番近くでサポートできるやりがいのあるブライダルアテンダー。

どのような方法でブライダルアテンダーの仕事に就く事ができるのでしょうか。

 

 

新卒採用              


前述したように、ブライダルアテンダーは、結婚式当日に新郎新婦をサポートとするという非常に責任の大きな役割があり様々な知識も必要となるため、新卒採用を行なっている企業は殆どありません。

また、専門学校や短大・大学を卒業する時の年齢は20〜22歳です。
結婚式を挙げられるカップルの年齢が20代後半~40代と年齢も上がっているため、ビジネスマナーや提案力が身についておらず対応できないという現実があります。

ブライダルアテンダーの年齢が若すぎると第一印象や対応力に不安を感じてしまう方もいらっしゃいます。

そのため、最初はウェディングプランナーやドレスコーディネーター、宴会サービススタッフからキャリアを形成し、2~3年後に社内異動もしくは他社へ転職してブライダルアテンダーになるケースが多くなります。

 

 

 

中途採用              


結婚式を行う際には欠かせない役割ではありますが、「ブライダルアテンダー」という単独の職種での求人はそれほど多くありません。

土日がメインの仕事になるため、その他の仕事と兼務する場合もあるからです。
両方の仕事ができる職場でないと、求人が中々出てこないという現状もあります。

また、豊富な知識と経験が必要なため、ブライダル業界の経験や接客経験が必須となる事が多く、年配の女性が多い職種でもあります。

 

 

 

アルバイト・派遣採用        


ブライダルアテンダーの仕事は、基本土日がメインとなるため、アルバイト採用や派遣での勤務を行なっている企業も多くあります。

しかし、その際にもブライダルの経験や接客の経験が必要となる事が殆どでしょう。

 

 

 

ブライダルアテンダーに向いている人 

 

 

ブライダルアテンダーの仕事に向いている人は、必要なスキルでもご紹介させて頂いたように、人に喜んでもらいたい・人のために何かしてあげたいという方にとても向いているお仕事です。

 

・人と接する事が好き
・ホスピタリティ精神がある人
・責任感のある人
・臨機応変に対応できる人
・協調性のある人
・フォーマルな立ち振る舞いやマナーがある人
・衣装やヘアメイクの知識がある人

 

 

このようなスキルのある人はブライダルアテンダーの仕事に向いていると言えます。

 

 

 

ブライダルアテンダーは資格が必要?

 

 


ブライダルアテンダーになるために、必須の資格はありません。

ただし、持っていると仕事をする上で役立つ資格が下記になります。

 

 

役立つ資格

①ブライダルコーディネート技能検定

結婚式での基礎的な知識や接客技術を習得するものです。
3級は学生やブライダル業界へ転職したい社会人向けの検定となっており、2級や1級は他の検定の合格者や実務経験者のみとなっています。

 

②ABC協会認定ブライダルプランナー検定1級・2級

ブライダルについての基本的な知識になり、日本と欧米のウェディングを学べます。
実務経験のない人が対象なので、学生や未経験の方が多く受けています。

 

③アシスタントブライダルコーディネーター検定

ブライダル全体の実務に関しての認定資格で、日本のウェディングの基礎知識や最新情報を学べます。
BIAが指定した専門学校、大学の2年次修了予定者、ホテル・ブライダル業界で働く人が対象となっています。

 

 

 

ブライダルコーディネート技能検定3級、ブライダルプランナー検定1級・2級は誰でも受ける事ができますが、アシスタントブライダルコーディネーター検定はBIAが指定した対象者のみとなっています。

 

 

 

ブライダルアテンダーの将来性     

 


新卒や未経験など、最初から介添人として就職するのは難しいので、ウエディングプランナーやバンケットサービスなどの経験を積んで、結婚式の流れや内容をしっかり理解する事が必要となります。

豊富な知識と経験、きめ細やかな対応が必要とされる職業ですので、多くの場合ベテランの介添人が多くなり、また心強い存在となります。

雇用形態としても、派遣で土日だけ働く事ができますし長く続ける事ができる職業と言えます。

 

 

まとめ                  

 

 

今回は、結婚式当日、新郎新婦を1番近くで支える「ブライダルアテンダー」についてお伝えしました。

責任の大きい重要な役割を担う仕事ですが、無事に結婚式が終わった後には新郎新婦や親族の方から「ありがとう」と感謝される事も多いお仕事です。

一生の思い出に残る幸せな日をサポートできる非常にやりがいのあるお仕事ですよね。

様々な知識とスキルを必要とする難易度の高い接客業ですが、アルバイトから始められる求人もあり未経験でもアシスタントからチャレンジし、現場で仕事を覚えていく事もできる職種です。

 

ブライダルビズでは、結婚式での様々な職種の求人を取り扱っております。

少しでもご興味ございましたら是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。

 

 

 

 

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