飲食店にはどんな職種がある?それぞれの仕事内容ややりがいをご紹介
飲食店にはどんな職種がある?
それぞれの仕事内容ややりがいをご紹介
飲食店の仕事には幾つか種類があります。
飲食店の接客業や調理業は持っている接客技術や調理技術で、多くの人に喜んでもらえるやりがいのある仕事です。
飲食の仕事がしてみたいという方のために、今回は職種とそれぞれの仕事内容をお伝えします。
飲食業界の仕事に興味がある方は参考にしてみて下さいね。
目次
1:飲食店の職種一覧と仕事内容
・店長の仕事内容とやりがい
・接客の仕事内容とやりがい
・調理の仕事内容ととやりが
・履歴書/職務経歴書への書き方
2:飲食店の本部の職種
3:飲食店で働くにはどのような方法がある?
4:まとめ
飲食店の職種一覧と仕事内容
飲食店の主な職種は、下記の3つで成り立っています。(役職一覧はこちら:飲食店にはどんな役職がある?)
●全体を管理統括:店長・副店長
●ホールを担当 :接客スタッフ
●厨房を担当 :調理スタッフ
下記ではそれぞれの職種の詳しい仕事内容と、それぞれの仕事のやりがいをお伝えしていきます。
店長・副店長の仕事内容とやりがい
店長はその店舗の責任者として、スタッフ(店員)の統括と店舗の運営業務全般を任されています。
店舗の売上・利益管理はもちろんの事、顧客満足の為の社員やアルバイトスタッフ(接客・調理)の全体のマネジメント・教育・指導も行います。
また企業の規模にもよりますが、集客業務や採用業務を任される事も。
集客に関して戦略を練り実行したり、アルバイトの採用業務に関しては、求人の媒体選定から広告の内容まで決定権がある場合もあります。
その場合面接~手続きまで行います。
その他日々の売上を管理し営業日報を作成し本社へ報告したり、店長会議、お客様のクレーム対応など業務は多岐に渡ります。
店長の下には副店長がおり、店長業務の補佐や店長不在時の責任者として全体の管理・マネジメントを行います。
店長の仕事のやりがい
飲食店の店長の仕事のやりがいは1つの店舗を任されており、自分の手で計画を立てて実行していく事ができる点です。
売上や利益の追求・顧客満足・従業員満足が重要な使命であり、その責任やプレッシャーは大きく大変な面もあります。
しかし計画を練り功を制した時の喜びややりがいは大きく、多くのお客様から感謝の言葉を頂けたり、一緒に働くスタッフと喜びや達成感を分かちあえる事も多い仕事です。
飲食店は接客・調理部門で成り立っておりチームワークが大切になります。
チームスタッフが同じ目標に向かって進めるよう育成やコントロールする事が店長の仕事となり、その結果スタッフの成長やチームワークによって売上を上げる事ができたりお客様満足度につながった時には大きな達成感を感じる事ができます。
接客(ホール)の仕事内容とやりがい
一般的なホールでの接客の仕事は下記のような流れで進めていきます。
〇掃除・テーブルセッティング
営業が始まる前に店舗内の掃除や、営業がスムーズに行えるようおしぼり・お箸・調味料などの備品の準備や、テーブルのセッティングなどを行います。
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〇ご案内
お客様が来店したら、空いている席へご案内します。
来店して1番最初の接客になりますので笑顔で明るく対応する事が大切になります。
また案内業務でそのお店の印象を左右しますので、できるだけスムーズに気持ちよくご案内する事が重要になります。
どの席が空いているのか、お客様(お子様連れなど)のニーズを把握しながら適切な席へご案内する事が求められます。
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〇オーダー
お客様のメニューが決まったら注文を受けます。
注文の間違いはお客様へ迷惑をかけたり大きなクレームに繋がる事もあります。
きちんと確認しキッチン担当へオーダーを伝える事が大切になります。
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〇配膳
料理が出来上がったらお客様へ配膳します。
なるべく温かいうちにお客様へ提供する事が求められます。
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〇盛り付け・ドリンク・デザート補助
店舗によっては盛り付けの補助や、ドリンク・デザート作りをホールスタッフが行う事もあります。
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〇片付け・テーブルセッティング
お客様の食事が終わったらお皿やグラスなどテーブルの片付けと、次のお客様の為のテーブルセッティングを行います。
片付けはテーブルだけではなく、テーブル周りの床や椅子も確認し、メニュー表にも汚れがないか確認します。
テーブルセッティングでは調味料の残量の確認や補充も行います。
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〇お会計
最後にお会計業務になります。
金銭の授受という重要な仕事になるため、伝票をきちんと確認し間違いのないように慎重に行います。
会計が終わると感謝の気持ちを込めて挨拶をして見送ります。
〇その他
電話対応や予約の受付など
接客スタッフの仕事のやりがい
サービススタッフの仕事のやりがいは、直接お客様の笑顔や喜ぶ顔を見る事ができたり、「ありがとう」や「ごちそうさま」などの感謝の言葉を頂ける事。
飲食店の仕事は忙しい時間帯が多く、お客様の要望は何なのか先回りして行動したり優先順位を決めながら仕事をしなければなりません。
お客様に不快感を与える事無くスムーズに仕事をこなせた事で、喜んでもらえたりお店の売上に貢献できたり達成感を感じる事ができる仕事です。
そして直接お客様とコミュニケーションを取る事ができ、子供~年配の方など様々な年齢や職業のお客様と接する事ができる楽しみもあります。
お客様が常連になってくれる事も多く、何度も足を運んでくれる事はやりがいに繋がります。
サービススタッフはそのお店の顔ともいえる存在なので、接客スキルは次に来店にも繋がる大きな約割りを果たします。
また業務スキルや接客スキルを磨く事ができ、リーダーや店長などキャリアアップできる環境があるのでモチベーションアップにも繋がる仕事でしょう。
ーその他の接客業ー
・レセプション
飲食店の受付・案内・会計業務を担当。
ホテルのレストランや高級店では専門のレセプションスタッフがいます。
詳細:レセプションスタッフの仕事内容
・ソムリエ
ワインのプロフェッショナルとして、お客様に合うワイン(飲料)の選定と提供・接客を担当。
詳細:ソムリエの仕事内容
・バーテンダー
酒類のプロフェッショナルとして、お客様の希望に合う酒類の提供・接客を担当。
詳細:バーテンダーの仕事内容
・バリスタ
コーヒーのプロフェッショナルとして、お客様の希望日に合うコーヒーの提供・接客を担当。
詳細:バリスタの仕事内容
このように飲食店のサービスのお仕事にはいくつか種類があります。
ホールでのサービススタッフのキャリアアップとしてはまずは副店長・店長を目指す形となります。
調理(キッチン)の仕事内容とやりがい
調理の仕事は、飲食店に来店されたお客様に料理を作るケースと、学校・病院・老人ホーム、また結婚式など基本的なメニューが決まっており大量に料理を作るケースがあります。
また、調理には、和食・イタリアン・フレンチ・中華など様々な業態があります。
業態によって調理内容は変わりますが基本的な仕事内容に相違はありません。
①キッチンスタッフ
調理の仕事は下記のような流れで進めていきます。
〇食材の仕入れ・仕込み
営業前に調理の仕込みや調理器具の準備を行います。
営業が始まると飲食店は忙しくなるので調理をスムーズに正確に行うためにしっかり準備しておきます。
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〇調理
調理の仕事は経験年数や、スキルによって段階によって持ち場が変わります。
飲食店の場合、最初は見習いとして勤務し、掃除や洗い場・食材の下処理・仕込みなどを担当し、食材や調理器具などを覚えていき、その後担当の持ち場で調理するようになります。
最終的には料理長や調理長・シェフとなり、メニュー開発などの仕事もできるようになります。
↓
〇洗い場・後片付け
お客様が使ったお皿やコップなどを洗うのも調理場が担当する事が多くなります。
閉店後は調理場の片付けや清掃・翌日の準備をします。
〇その他
発注など
また、調理の仕事は料理以外に衛生管理がとても重要になります。
1回でも食中毒などを起こしてしまうと、営業停止処分や調理師免許の停止措置を受ける事もありますし、お客様からの信用も失い倒産してしまう場合もあります。
調理の仕事で大切な事は、お客様に喜んでもらうために、正確に・安全に・スピーディーに料理を提供する事。
調理スタッフのキャリアアップとしては調理長を目指す形となります。
②パティシエ
飲食店でのパティシエは主にデザートを担当し専門で作っていく仕事になります。
ケーキ類や、アシェットデセールと呼ばれるお皿に盛り付けるデザートなどを担当します。
ホテルや結婚式場のパティシエはウェディングケーキはもちろんの事、ゲスト用のデザート、販売用の洋菓子、引菓子なども作ります。
調理スタッフの仕事のやりがい
調理スタッフの仕事の1番のやりがいは、自分の作った料理でお客様が笑顔になり喜んでもらえる事です。
お客様から「美味しかった」という言葉を聞けた時や、同じお客様が何度も足を運んでくれた時ほどやりがいを感じる事はありません。
また、調理スタッフは経験を積むにつれ様々な持ち場を任されたり、新しい調理に携わる事ができたり、メニューを考案したりとスキルアップやキャリアアップできる仕事です。
調理の仕事は立ちっぱなしであり勤務時間も長く希望通りの休日が取れないなどの面もありますが、様々な料理を作る事ができ、自分の技術によって多くのお客様に満足頂けた時は心から喜びを感じる事ができます。
履歴書・職務経歴書への書き方
履歴書・経歴書の作成時や採用面接の際に、飲食店での職種名を答える場合は「サービス担当」「キッチン担当」ではなく、「接客担当」「調理担当」というように書いたり、面接で答えたりするようにしましょう。
飲食店の本部の職種
飲食店での職種をお伝えしましたが、本部のお仕事としては下記のような職種があります。
店舗開発
出店する店舗のエリアを開発します。
なるべくお客様が来やすいような立地を探します。
メニュー開発
お客様のニーズにこたえらえるようなメニューの開発や、季節ごと・イベントごとのメニューの開発を行います。
人事
新卒や中途の採用業務を担当します。
媒体の選定~記事の作成、書類選考や面接を行います。
教育・研修
飲食店の研修としては本社で行う研修と現場でのOJT研修があります。
新しく入社した新卒・中途採用の方の教育や研修、また店長など役職者の方の研修などを行います。
販売促進
季節ごとのキャンペーンを計画したり集客に繋げられるようなマーケティング・販促活動をします。
ネット・広告など様々な手法で店舗の売上拡大を図る仕事です。
労務
従業員の給与計算や各種保険に関する手続きなどを行います。
◎このように飲食店は現場と本社のスタッフによって運営されています。
飲食店で働くには
接客(ホールスタッフ)
新卒採用と中途採用がありますが、特別な学歴や資格・経験がなくても未経験から就職できる企業が多くなっています。
基本的にマニュアルやノウハウがあるので、前向きに取り組む事ができれば未経験でも可能です。
しかし飲食店のサービススタッフは日々多くのお客様と接します。
快適に食事をしてもらうために、コミュニケーション能力や礼儀・マナーが必要となりますし、混雑する事も多いため優先順位などを考えながらテキパキ仕事をこなしていかなければなりません。
新卒採用の場合は、アルバイトなどで飲食や接客の経験があれば有利になり、中途採用の場合も飲食の経験などがあれば、給与や役職・待遇面などが考慮されます。
飲食店のサービススタッフは細やかな気配りや、コミュニケーション力・接客スキル・明るさ・臨機応変に対応できる能力などが求められますので就職活動の際にはそういった部分をアピールしましょう。
調理(キッチンスタッフ)
新卒採用と中途採用があり、新卒採用の場合は、まず一般的な方法としては調理系の専門学校に通い知識や技術を習得します。
専門学校では様々なコースがあり、実際の調理器具や設備なども整っているためしっかりとした環境で学ぶ事ができ就職する際にも役立ちます。
調理技術や知識、食に携わる上で重要な衛生管理やアレルギーなどの知識、また店舗経営などの知識に関しても学ぶ事ができます。
また学校に直接企業から求人が来ることも多いので就職する際にも有利になる事も。
調理系の専門学校へ1年以上通うと、無受験で調理師免許を取得する事ができるため近道になり、入社後の業務にも比較的スムーズにつく事ができます。
中途採用の場合は、年齢や業態にもよりますが、マニュアルがある場合が多いので未経験でも就職できる職場はあります。
しかし、アルバイトでも良いので何かしらの調理経験や調理師免許があると有利になります。
調理師免許は、飲食店などで2年経験を積むと受験する事が可能になります。
無事調理スタッフになれた場合、最初は見習いとして勤務し、経験を積んで調理人としてスキルアップしていきます。
まとめ
飲食店の職種に関してお伝えしました。
飲食店の仕事は「食」を通して、多くの人に幸せや喜びを与えられるやりがいのある職業です。
飲食店は毎日忙しいため、労働時間が長くなったり休みが取りづらい・立ちっぱなしなど大変な面も多くあります。
しかしお客様の笑顔を見る事ができたり、「ありがとう」「ごちそうさま」「美味しかった」などの感謝の言葉を直接頂く事が出来、やりがいを感じる事ができる仕事です。
飲食の仕事に向いている人は、接客スタッフであっても調理スタッフであっても人のために何かしてあげたい、人の喜ぶ顔が見たいという人です。
また飲食店での仕事はチームワークでお店を回していきますので、一緒に働くスタッフとお店を作り上げていく事ができる業種です。
特に忙しい1日の営業を無事終えた時は、仲間と大きな達成感を感じる事ができるでしょう。
コミュニケーション能力や判断力、責任感なども身に付ける事ができ成長できる環境があります。
弊社でも多くの飲食店の求人がありますので興味がある方は是非ご相談下さい。
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