バーテンダーとは?仕事内容ややりがい・就職先・必要なスキルをご紹介
バーテンダーとは?仕事内容ややりがい・就職先・必要なスキルをご紹介
バーテンダーというとカウンターでシェイカーを振ってお酒を作るお洒落なイメージがありますよね。
しかし実際にどんなお仕事をするのか、どんな所に就職するのか詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
バーテンダーはお酒に関する幅広い知識を持った専門職であり、おもてなしやホスピタリティが求められる接客業でもあります。
持っている知識と技術で様々なお酒とサービスを提供し、バーで楽しい時間を過ごし満足してもらうのがバーテンダーの仕事です。
今回は、バーテンダーの詳しい仕事内容ややりがい、就職先や勤務形態、必要なスキル等をお伝えしていきます。
【バーテンダーとは】
バーテンダーとは主にラウンジやバーなどのカウンターで、お客様の要望に合ったカクテルやワインなどアルコール飲料を提供する人を指します。
バーテンダーの意味はBarとTender(相談役、優しい)からできた造語となっています。
その語源通り自身の技術でカクテルを作り、お客様と会話したりコミュニケーションを取りおもてなしをする職種となります。
お客様にお酒を提供し、楽しく過ごしてもらう事・満足してもらう事を目的にバーの最適な空間作りをする役割があります。
【バーテンダーの仕事内容】
バーテンダーは普段どんな仕事をしているのか具体的な内容をお伝えしていきます。
●カクテル作り/アルコール飲料の提供
バーテンダーの1番の仕事はカクテル作り、ワイン・ビールなどのアルコール飲料の提供になります。
来店されたお客様の好みや希望・気分などをお伺いし、何百種類とあるお酒の中から選定しカクテルを作ります。
カクテルの種類は数千種類あるとも言われており、お客様に合うぴったりのお酒の提供できるかどうかはバーテンダーの腕にかかっています。
カクテルを作る方法にも、基本的なバーテンダーの振り方「シェイク」や、「ステア」「ビルド」「ブレンド」「フロート」などがあり、バーテンダーによってオリジナルのカクテルがあったり、レシピによって特徴がありますので多くの技術が必要となる仕事です。
※バーテンダーの振り方の意味(カクテルを作る方法)
シェイク:シェーカーを使って作る方法
ステア:材料をバーやスプーンでかき混ぜて作る方法
ビルド:材料を直接グラスに入れる方法
ブレンド:ブレンダー(ミキサー)を使って作る方法
フロート:ワインやクリームなどをカクテルの上にバーススプーンを使って浮かべる事
この他にも様々なバーテンダーの技があります。
●接客・おもてなし
お酒を提供すると共に、よりお客様に楽しく満足してもらうおもてなしをするのもバーテンダーの大切な仕事です。
ただ接客すれば良いというわけではなく、お客様の雰囲気を感じ取りながら話したいお客様なのかそれとも1人で静かに飲みたいお客様なのかを見極めコミュニケーションを取っていきます。
バーやラウンジでは様々な年代の方や、職業の方、またホテルなどの場合はハイクラスなお客様が来店する事も多くあるため高度な接客技術が求められます。
そのためバーテンダーは所作やマナーを意識しながら接客する事が大切となります。
バーのお酒は通常より高くなっていますが、カクテル作りの技術だけでなく、このようなおもてなしも必要となるからです。
●開店準備・閉店作業
バーテンダーの仕事は基本的に夜からのスタートとなるため、夕方から開店準備を始めます。(※店舗による)
店舗の清掃やカクテルの補充・食材の買い出し・グラスの準備・在庫管理・予約の確認などで、スムーズに営業できる準備をします。
また氷を作ったりお酒に添えるフルーツカッティング、お酒のつまみとなる簡単な調理などの仕込みも行います。
バーには深夜に来るお客様もいるため、閉店時間は大体0時~3時前後が多くなります。
そのため営業が終わった後に閉店作業となり、店舗の掃除や、片付け、在庫確認・発注、翌日の準備などを行いますので終了時間は深夜遅くなります。
■バーテンダーのやりがい
バーテンダーの1番のやりがいは自分の技術でお客様に喜んでもらえる事です。
お客様によって好みやその時に飲みたいお酒、要望が異なりますのでバーテンダーは多くの種類のお酒の中からそれぞれのお客様の希望にマッチするお酒を提供しなければなりません。
そのため、お客様に喜んでもらう事が何よりもやりがいに繋がります。
また一度来たお客様がリピーターになってくれたり、バーテンダーとして高度な技術をつける事ができたり、色々なお客様と接する事ができるのもやりがになるでしょう。
【バーテンダーの就職先】
バーテンダーの働く場所は主に下記になります。
①ホテルのラウンジ・バー
②宴会場
③町場のバー(個人経営・チェーンなど)
④レストラン
就職先としては、ホテルや、個人経営のバー・チェーン展開している飲食企業のバー・レストランなどになります。
ホテルに就職した場合には、宴会で行われるパーティや結婚式で活躍する事もあります。
基本的にはホテルのラウンジやバーはそのホテルの顔にもなるため、きちんとした服装でお店に立ちます。
バーテンダーには高い接客サービスやおもてなしが求められます。
個人経営や飲食店が経営するバーでも様々なお客様が来店します。
カクテルの技術や接客を気に入ってもらえればリピーターになってくれる事も多く、やりがいや自信に繋がる事も多いでしょう。
このようなバーで経験を積み、レストランやホテルのバーへ転職する方や独立して自分でお店を持つ方も多くいます。
【バーテンダーに求められるスキル】
このようにカクテル作りや、接客がメインとなるバーテンダーですがどのようなスキルが求められるのでしょうか。
●お酒の知識・お酒作りの技術
当然の事ですが多くの種類のお酒やレシピの知識、お酒を作る技術が求められます。
カクテル作りには
ウォッカ・ラム・ジン・テキーラ・ブランデー・ウィスキーなどのリキュールや、ビール・ワイン・日本酒などお酒(アルコール)全般の知識が必要となります。
そのため多くのバーデンダーが空いた時間や営業時間外にお酒の勉強や、お酒作りの練習・研究を行ってます。
またお酒への探求心があり、オリジナルのレシピなどにも積極的に取り組める向上心のある人が向いているでしょう。
●コミュニケーション能力/おもてなし
前述したようにバーには色々な年齢・職業の方が来店し、1人で来られるケースやカップルで来るケースなど様々で、1人でゆっくりお酒を飲みたい方や、話をしたい方などお客様によって異なります。
また働く場所によっても客層が変わってくる事もあります。
一流のホテルやレストランであればハイクラスな客層の方が多くなりますし、町場のバーであればリピーターの方や顔なじみの方も多くなります。
どんなお客様にも満足してもらい喜んでもらえるようなコミュニケーション力やホスピタリティが必要となります。
またお酒を出すタイミングや、話すタイミングなど状況を見て臨機応変に対応できる能力も大切になります。
●体力
バーテンダーの仕事は基立ちっぱなしとなります。
また勤務時間も夜からとなる事が多いため、終わるのも深夜となり昼夜逆転してしまう事も・・
お客様と長く話し続けたりお酒に付き合う事もありますので、バーテンダーになるには体力も必要となります。
【バーテンダーの勤務形態】
バーテンダーに勤務時間や休日は就業する店舗によって変わります。
ホテルは昼間営業しているというケースもありますが、大体は17時頃から開店し0時~3時の閉店時間となっているお店が殆どで営業は深夜まで及びます。
そのためバーテンダーはそのお店の営業時間に合わせて働く事になりますが、開店前に仕込みや準備、閉店後に片付けや発注・翌日の準備などがありますので、開店・閉店時間の前後2時間位の出勤・退勤の時間となるでしょう。
そのため日によっては12時間拘束という事もあるでしょう。
休日に関してはホテルやレストランでは週2日取れる事が多いですが、町場のバーや飲食店の場合は週1日となるケースもあります。
またホテルは365日営業していますので土日関係なくシフトで取るようになりますが、サラリーマンの多いバーや飲食店では日曜日は営業していないという店舗もあります。
働く時間が深夜帯であったり拘束時間が長く大変な面もありますが、バーテンダーとして働く人はそのような勤務形態よりもバーテンダーとして働くやりがいを感じる方の方が多いようです。
【まとめ/バーテンダーはお酒と接客のスペシャリスト】
バーテンダーの仕事内容ややりがいをお伝えしました。
バーテンダーになるにはただお酒を提供するだけではなく、お酒に関する多くの知識やお酒を作る高度な技術、またお客様に満足して頂ける接客やおもてなしが求められます。
様々な能力が求められる事や体力的に大変な面もありますが、お客様から直接感謝の言葉を頂けたり長い付き合いになる事も多く、やりがいや成長を感じる事ができる職業でもあります。
バーテンダーは男性が多いイメージですが、女性のバーテンダーもいます。
お酒が好きで接客が好きという方には天職となりますので、興味がある方は是非チャレンジしてみて下さいね。
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