【体験談】ドレスコーディネーターの仕事はしんどい?大変だった事とやりがいを感じた事
【体験談】ドレスコーディネーターの仕事はしんどい?大変だった事とやりがいを感じた事
こんにちは。
今回のコラムでは、大学卒業後ゲストハウスにてドレススタイリストを5年経験した私が、ドレスコーディネーター時代に感じた仕事のしんどさ・大変さを、仕事内容ややりがいを含めご紹介させて頂きたいと思います。
ドレスコーディネーターという職業を聞くと、常にドレスに囲まれているキラキラとしたイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
確かにそのイメージ通りではありますが、実際に働いてみると「しんどい・・」と感じた大変な事もありました。
もちろん、それだけではなくやりがいも多く感じられましたので併せてご紹介させて頂きたいと思います。
これからドレスコーディネーターの仕事をしたいという方は参考にしてみて下さいね。
ドレスコーディネーターの仕事内容
ドレスコーディネーターの仕事をしていて大変だった事をお伝えする間に、簡単にはなってしまいますが、日々行っていた仕事内容をお伝えします。
ウェディングドレスのコーディネートが中心
ドレスコーディネーターの仕事は、ウェディグドレスのコーディネートが中心。
新郎新婦の希望するイメージや披露宴会場の雰囲気を確認しながらドレス・タキシードを提案し衣装合わせをしていきます。
1回の衣装合わせは2~3時間となり回数としては3~5回行います。
結婚式では大体1回お色直しがありますので、新婦のカラードレスや和装の要望にも対応するため新郎新婦共に2着以上選ぶ事が多くなります。
結婚式の衣装のスペシャリストとして、結婚式会場の雰囲気・新郎新婦の雰囲気や2人の衣装のバランスも考えながらトータルでコーディネートしていく事が求められます。
スケジュールに合わせて衣装を手配する
ドレスやタキシードなどの衣装や小物類(ベール・ティアラ・アクセサリーなど)が全て決まったら式に向けて手配をしていきます。
式のスケジュールを確認しながら、衣装の品番やサイズ・色・個数など間違いがないよう発注業務をしていきます。
新郎新婦に衣装を案内する
来店頂いた際にアンケートなどでご記入頂いた希望のドレスや式場の雰囲気を確認し、新郎新婦に衣装をご案内していきます。
お客様にとって「ぴったりの一着」が見つかるよう、衣装全体が分かるよう1つ1つドレスを持ちながら、素材や色・雰囲気など衣装の特徴を伝えていきます。
予約状況を管理する
ドレスショップは基本的に予約制となっており電話やメールで受付・管理を行います。
予約状況を確認しながら、来店日や来店時間を手配し担当を決めていきます。
予約を受けた際に希望のドレスの雰囲気やイメージ等を事前にヒアリングし、来店日にそのドレスのご案内ができるよう準備をしますので重要な仕事の1つになります。
ドレスコーディネーターの大変だった事7つ
続いて私がドレスコーディネーターとして働いていた時に「しんどい」「大変」と感じた事を7つご紹介していきます。
①プレッシャーが大きい
一生に一度の大切な日の衣装である事から、期待値の高いお客様が非常に多くなります。
お客様の希望に応えられるドレスを提案しなければなりませんし、高いクオリティを求められる事が多く、細かい要望や変更に柔軟に対応する必要があります。
お客様は他社と比較している事が殆どなので、契約を取れるかどうかのプレッシャーを感じる事も多々ありました。
また、結婚式の日にちは決まっているため、スケジュールや締め切りに合わせて仕事を進めなくてはならなく、時間的なプレッシャーやストレスがかかる事もありました。
②ドレス・タキシード等のお取り寄せ
新婦様は、衣装にこだわりを持っていらっしゃる方が多いため、HPをみて「このドレスが着たいです」とお問い合わせを頂いたり「このドレスに似た雰囲気のドレスが着たいです」とご要望を頂く事がございます。
ご希望のドレスが店舗で取り扱いがあれば良いのですが他店舗で取り扱いのあるものや、中には自社では取り扱っていない場合も・・。
その際の対応方法として、他店舗で取り扱いのあるドレスに関しては取り扱い店舗へ予約が空いているかの問い合わせを行います。
自社で取り扱いのないドレスの場合は、似ているデザインのドレスを多店舗からひたすら探し当てます。
予約が空いていればご案内はできるのですが、予約が空いていない場合は、そのドレスの試着自体も叶いません。
入社当初はその際の代替え案に対する提案力がなかったため、新郎新婦様の期待を裏切らないようにと先輩社員が一緒になってドレスを探してくれる事もあり何度か大変な思いをしました。
③土日祝や大型連休に休みが取りにくい
結婚式の9割が土日祝日に行われます。
また、土日祝日は一般的に仕事休みの方が多いため、新規の接客や衣装の打合せや試着もほぼ土日祝に行います。
各企業で行っているブライダルフェアも殆どが土日祝日ですよね。
その為、おのずとドレスコーディネーターがお休み出来るのはそれらが無い平日になってきますので、回りのお友達や家族とのスケジュールを合わせる事は中々難しいです。
特に結婚や出産などのライフイベントによって、家庭との両立が大変・・と感じてしまう方も多いようです。
現在は、各ブライダル企業で、産休・育休制度などに取り組みが積極的に行われており、土日どちらか休める企業などもありますが、基本的には平日のシフトでお休みを回すようになりますので家族と協力したりして上手く調整しながら働く必要が出てきます。
そういった面で大変と感じてしまう方は多いようです。
ただ平日休みの場合は、安い時期に旅行に行けたり、お休みにレストランや繁華街やテーマパークに行っても空いているというメリットもありますよ◎
④労働時間が長い
ドレスコーディネーターの仕事は、土日祝日の労働時間が比較的長くなりがちであり、立ち仕事も多いため体力も必要となる仕事です。
結婚式当日の着付けを担当する場合は、早朝に出勤し準備をし新郎新婦のお出迎えをします。
ご来館された新規のお客様の接客や、担当している新郎新婦の衣装合わせを行ったりブライダルフェアに立ち会う事も。
土日は全ての業務の後に事務作業を行うため、残業は平日より多くなります。
土日祝日は来館が多いため、接客の後の事務処理や手配業務などデスクワークも非常に多くなります。
土日祝日の仕事は大変と感じる方も多いと思いますが、その分平日の勤務時間で調整したり、朝晩・遅番などシフトで回している企業も多くあります。
また、ブライダル企業はホテルや大手企業が多いため、お休みなどは基本きちんと取れますし福利厚生は整っている企業が殆どです。
⑤ドレスのお直し(縫製)業務
新婦様の身体のサイズぴったりにドレスを仕立て上げるために、採寸からドレスのお直し業務を行うこともドレスコーディネーターの役割でした。
入社後、採寸の仕方や縫製の仕方を研修で学びましたが慣れない作業と、元々裁縫が苦手だったのもあり1着縫い上げる作業に3時間以上かかっておりました・・。
慣れてからは丁寧に縫い上げても30分かからない事もありましたが繁忙期は10着以上縫い上げる必要があったため、とても大変でした。
※ドレスショップによっては、縫製専用のスタッフが行います。
⑥重労働のため体力がいる
ドレスコーディネーターの仕事は意外と重労働です。
特に感じたのが、ドレスご案内時、ドレス試着時、和装試着時、式場への衣装の納品や回収作業時などです。
お客様へドレスをご紹介させて頂く際は、片手でハンガーを持ち、もう片方の手でドレスのスカート部分を広げながらご紹介します。
ドレスによって重さは異なりますが、一般的なドレスの重さは3~4キロ程。
装飾がついているドレスは5キロほどになる事も。
また試着の際も、きちんと体型に合うように試着しなければならないので意外と力がいるのです。
試着の際にはしゃがんだり中腰になったりと体を使う動作も増えます。
お客様の要望に合わせドレスを運び、試着して片付けるという作業を何度も繰り返しますので体力が必要になってきます。
和装の際には、更に衣装が重くなります。
ウェディングドレスが3~5キロ程ですが、和装になると5キロ以上になる事も。
試着後の片付けの際には、和装を畳む作業に時間がかかるため和装の打ち合わせに入る際は毎回気合いを入れて臨んでおりました。
⑦お客様に合わせてスケジュールを組む
基本的には、接客時間は決まっていますが、お客様の都合に合わせてスケジュールを組む事もありました。
例えば新規の接客や、打ち合わせにご来館されるお客様が、仕事などの都合上18時からしか来れないといった場合、調整して18時~お客様対応をする事もあります。
打ち合わせの時間はおよそ2時間程になりますので、その場合は残業となってしまいます。
結婚式は日にちが決まっていますので、それまでに必ず準備を終わらせなくてはなりません。
その為、できるだけスムーズに準備が進むようドレスコーディネーターの都合がつくようであればお客様の予定に合わせてスケジュールを調整する事もありました。
平日の日中は、接客の回数は少なくなりますが、仕事の後に来館させるケースもあるため残業となってしまう日もあります。
遅い時間帯に接客業務が入る場合は、出社時間を遅らせるなど企業によっては早番・遅番といった形でシフト組みをしています。
ドレスコーディネーターのやりがい
ドレスコーディネーターの大変な面をお伝えしましたが、その分やりがいも沢山あります。
ここではドレスコーディネーターとして働いていた時に感じたやりがいを3つご紹介していきます。
①お客様に感謝してもらえる
結婚式という特別な日の衣装だからこそ、多くの新郎新婦が衣装選びに悩み時間を費やします。
そのため、理想のドレスに出会えた時には、新郎新婦から「ありがとう」と心からの感謝の言葉を頂く事ができます。
特に新婦様は、試着の際に重いドレスを何度も着替えるのでとても大変です。
ぴったりの衣装が決まり喜んでもらえた時には毎回大きなやりがいを感じる事ができました。
②幸せの瞬間に立ち会える
ウェディングドレスは女性の永遠の憧れとも言われています。
多くの新婦様がウェディングドレスを1番の楽しみにしており、こんなドレスを着てみたい。こんなドレスで結婚式をしたい。と夢を持っています。
一緒に悩んで決めた衣装を着て新郎新婦の輝く笑顔を見る事ができた時、そして感動の瞬間に立ち会えた時は毎回幸せな気持ちでいっぱいになりました。
③自分自身が成長できる
ドレスコーディネーターは、結婚式というお客様にとって一生に一度の大切な日の衣装を一緒に選ばせてもらう重要な仕事です。
高額でもありますので、きちんと新郎新婦の希望を汲み取りその要望に合った衣装を提案していく事が求められます。
様々な年代の多くのお客様と接する事で、ホスピタリティや接客スキル・コミュニケーション能力を学べ、相手を思いやるスキルや営業スキルが身に付き自分自身成長する事ができました。
ドレスコーディネーターに向いてる人とは
結婚式に憧れがある
ウェディングドレスは結婚式の主役である新婦様をより輝かせる重要なアイテムです。
ドレスコーディネーターは結婚式に憧れがある・結婚式が大好きという事が大切になります。
新婦様は初めてのドレス選びで楽しみな反面緊張や不安も多く抱えていますので、結婚式に対して思いがしっかりあるドレスコーディネーターの方が、新婦様の気持ちに寄り添えると思います。
人を喜ばせるのが好き
ドレスコーディネーターには、新郎新婦に寄り添いどんな衣装が良いのか・どんな衣装であれば喜んでくれるのかという事を考えながらドレスを提案できる能力が必要となります。
ドレスコーディネーターの仕事は責任も大きく業務量や体力面でも大変な仕事ですが、それよりもより良い結婚式を作るために衣装でサポートがしたい、新郎新婦にピッタリの衣装を見つけたい、喜んでもらいたいと思える方はとても向いています。
ファッションについて勉強するのが好き
当たり前の事ですがファッションに興味があり、好きという方にはとても向いている仕事です。
ドレスコーディネーターは毎日華やかなドレスに囲まれて仕事をする事ができます。
ドレスは国内ブランドや海外からセレクトしたものや流行に合わせて様々な種類がありドレスショップによってはデザインに関わる事ができる事もあります。
また、ドレスのプロとして常にドレスの知識をつけたり、勉強をする事はとても大切です。
ファッションやドレスに関わる事が好きだからこそ、そして知識があるからこそ自信を持ってお客様にも提案する事ができます。
聞き上手
ドレススタイリストの仕事は接客・営業がメインの仕事になります。
新郎新婦としっかりコミュニケーションを取り、どんなドレスを着たいのか・どんな結婚式にしたいのか・披露宴の雰囲気などをじっくりヒアリングし要望以上のウェディングドレスを選定し提案する事が必要となります。
ドレスの話だけでなく雑談なども含め、相手の話を聞くのが好きな人・聞き上手な人は相手にも信頼感や安心感を与える事ができるのでとても向いていると思います。
几帳面な性格
ドレスコーディネーターは衣装のプロとして、新郎新婦にとって頼れる信頼できる存在でなくてはなりません。
安心して結婚式の衣装を任せてもらうために、衣装の細かいところまで気配りをし満足してもらう事が大切になります。
ドレスの衣装合わせは立ちっぱなしで時間も長く、普段と違う重い衣装なので新婦も非常に疲れます。
体調などにも気を配りながらおもいやりをもって接する事ができる人でないと、お客様からの安心感や信頼感を得る事はできません。
まとめ
・・・いかがでしたでしょうか。
あくまで私個人が感じた内容にはなりますが、ドレスコーディネーターに対するイメージが変わりましたでしょうか。
大変な事・苦労した事はもちろんございますがそれ以上にやりがいを感じる仕事でしたので、私は一生のうちにドレスコーディネーターを経験できて良かったと心から思っています。
経験者だからこそ大変だった事や苦労した事も皆様へお伝えできるかと思いますので、気になられた方はお気軽にお問い合わせ下さいませ♪
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