飲食店の正社員の給料事情!平均月収・年収はどの位?年収例15社もご紹介

 

飲食店の正社員の給料事情!
平均月収・年収はどの位?年収例15社もご紹介

 

 

飲食業界の仕事は、人々の生活に密着している身近な職業ですよね。


多くの人に、楽しい時間や美味しい料理を提供できやりがいが大きい仕事である一方で、きつい・離職率が高い・忙しいというイメージもある業界です。


そのため、正社員として飲食店に転職した場合、収入面がどう変わるのか・飲食店の給料はいくら位が相場なのか気になる方も多いのではないでしょうか。


そこでこの記事では、飲食店に就職すると給料は下がるのか・上がるのか、飲食店の正社員の平均的な月収や年収、給料の上げ方などを見ていきたいと思います。


これから飲食業界で働きたいという方は是非参考にしてみて下さいね。

 

 

 

 

飲食業界の給料は他の職種と比べて高い?低い? 

 

 

飲食業界というと、給料が低いというイメージをもっている人もいるかもしれません。

ただし、飲食業界と一言で言っても含まれている職種や企業は様々です。

地域や業態、また年齢や役職の有無などのスキルによっても大きく変わってきますが、平均的な数値としては低い傾向にあります。

下記で詳しく説明していきます。

 

 

 

飲食業界の平均月収         

 

飲食業界の平均月収は25万9千円となっています。

宿泊・飲食サービス業の平均月収と他の業界の平均月収は以下の通りとなっており、飲食サービス業の平均月収は全産業(15産業)の中で最低水準となっています。

 

 

<サービス業界の平均月収一覧>

 宿泊・飲食サービス業  25万9千円
 建設業  35万円
 製造業  30万6千円
 電気・ガス・熱供給・水道業  41万円
 情報通信業  38万1千円
 運輸業,郵便業  29万4千円
 卸売業,小売業  31万9千円
 金融業,保険業  39万3千円
 不動産業,物品賃貸業  34万円
 学術研究,専門・技術サービス業  39万8千円
 生活関連サービス業,娯楽業  27万9千円
 教育,学習支援業  37万7千円
 医療,福祉  29万8千円
 複合サービス事業  30万2千円
 サービス業
(他に分類されないもの)
 28万6千円

(※参考:厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査より)

 

 

<飲食業界の年齢別平均月収一覧>

 20〜24歳  20万6千円
 25〜29歳  23万円
 30〜24歳  24万7千円
 35〜39歳  27万1千円
 40〜44歳  28万3千円
 45〜49歳  28万8千円
 50〜54歳  29万3千円
 55〜59歳  28万9千円

(※参考:厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査より)

 

 

30代〜40代になると、役職に就く事も増えてくるため給与が上がっていきます。

 

 

 

飲食店スタッフの手取り月収金額   

 

飲食業界に限らず、社員として企業で働く場合、額面のお給与から保険料や税金が控除されるので、手取りでもらえる月収は額面より3~5万引かれた金額になります。

具体的には、下記の保険、課税対象額から計算された所得税と住民税が天引きされます。

 

・健康保険
・厚生年金保険
・介護保険
・労災保険
・雇用保険

 

飲食業界の平均月収から、3~5万引くと、手取り金額のおよその金額は、20万円〜23万円位になるでしょう。

 

 

 

飲食業界の初任給平均(学歴別)       


「飲食業界で働くとどの位お給料をもらえるの?」

「飲食店に就職したいけど、勤務時間がハードな割に給料が安いと言われている…」

など、給料面に不安を抱いているという新卒の方は少なくありません。

学歴別の宿泊業・飲食サービス業界の初任給は、下記の通りとなっています。

 

 

<学歴別飲食業界の初任給>

 高卒の初任給  20万7千円
 専門卒の初任給  21万3千円
 短大卒の初任給  21万5千円
 大卒の初任給  22万円

(※参考:令和5年・東京都産業労働局より)

 

 

☑️参考 【日本の新規学卒者の初任給】

〇 4大卒 :21万2千5百円〜
〇 短大卒:20万円〜
〇 専門卒:20万円〜
〇 高校卒:18万3千3百円〜

(参照:厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査結果)

 

 

日本の学歴別の平均初任給と比べると、宿泊業界・飲食サービス業界の初任給は若干高い傾向にあります。
ただし、どの業界においても言える事ですが、新卒者の給料というのは高いものではありません。

3年・5年と長く働き、スキルやキャリアをつけていく事で、給料を上げていく事ができますので、自分のキャリアプランと照らし合わせながら仕事について考える事が大切です。

 

 

 

飲食業界の平均年収         

 

 

飲食店の業態や地域・スキルによって多少の差はありますが、一般的な飲食店のスタッフの平均年収額は、300万円〜360万程度です。

前述したように、飲食店の月収は他の業界より低い事から、平均年収も日本の平均年収と比べると少し低い水準からスタートとなるのが現状です。

しかし、飲食業界には様々な職種や企業がありますので勤務先によっても大きく変わってきます。
また、年齢や東京か地方かなどのエリアによっても変わってきますし、今までの経験・スキル・能力によっても異なります。

役職に就くと給料も上がっていきますので一概に言えないのが現状です。

 

どの業界にも言える事ですが、役職が上がり管理職につくと責任も大きくなりますので、役職手当がつきその分お給与もアップしていきます。

管理職に就くためには、様々な部署で経験を積みスキルアップしていく事が必要となります。

 

※賞与は企業によって異なりますが、宿泊・飲食サービス業の平均月収25万9千円×12ヶ月分で計算すると想定平均年収は、約310万となります。
この金額に賞与を足した金額になります。
(※参考:厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査より)

 

 

☑️参考 【日本の平均年収】

全体:458万円
男性:563万円

女性:314万円

(※国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査より)

 

 

 

飲食店の店長の給料(平均月収・平均年収)    

 

 

平均月収   :約25~35万円
平均年収   :約310万円~420万円
(※各種転職サイト調べ)


前述したようにチェーン店に勤務している雇われ店長もいれば、個人事業主として飲食店を経営しているオーナー店長もいます。

企業の規模や勤務先、経験・働き方によってかなり差がありますので全体の給与幅としては、年収310万円〜多いと年収600万円以上と比較的広くなっているのが現状です。

年収300万円前後の店長もいれば、大手チェーン店の店長になると年収500万円~600万円を超える店長もいます。

 

 

 

飲食店の店長の給料の手取り額


前述したように社員として企業で働く場合、額面のお給与から保険料や税金が控除されるので、手取りでもらえる月収は額面より3~5万引かれた金額になります。

そのため、手取り金額のおよその金額は、20万円〜30万円位になるでしょう。

 

 

飲食店の店長のボーナス


ボーナスは6月と12月の年2回支給されるのが一般的です。

飲食業界のボーナスは、他の業界に比べて低い傾向にありますが、
大手企業であれば、1〜3ヶ月分支給になる事が多いです。


企業の規模や財務状況により支給額は異なりますが、月給1〜3ヶ月分と考えれば年間約40万円〜の支給となるでしょう。

 

 

飲食店の店長の労働時間


基本的な法定労働時間は1日8時間、週40時間となっています。

しかし、飲食店の店長の場合は店舗の開店~閉店までいる事もあります。

休憩をはさんだり、社員やアルバイトの人員を調整しシフト制で回したりしていますが拘束時間は長くなる傾向にあります。

 

 

仕事内容


店長はその店舗の責任者として、スタッフの統括と店舗の運営業務全般を任されています。

店舗の売上・利益管理はもちろんの事、顧客満足の為の社員やアルバイトスタッフ(接客・調理)の全体のマネジメント・教育・指導も行います。

また企業の規模にもよりますが集客業務や採用業務を任されたりする事も。

日々の売上を管理・営業日報の作成・店長会議・お客様のクレーム対応など業務は多岐に渡ります。

 

 

キャリアプラン


店長→エリアマネージャー(SV)→本部スタッフ

 

 

 

飲食店の調理スタッフの給料(平均月収・平均年収)

 

 

平均月収   :約25~35万円
平均年収   :約300万円~420万円
初任給(新卒):約20万円~

 

調理場には見習い~調理人・調理長がいます。
一般の調理人の平均年収は398万円
調理長の平均年収は388~480万円となっています。
(※各種転職サイト調べ)


調理の仕事は、店舗の業態や料理の種類、勤務先・経験・働き方によってもかなり差がありますので、全体の給与幅としては293〜609万円と比較的広くなっているのが現状です。

300万円前後の調理人もいれば、一流シェフや有名シェフになると1000万円を超えるという方もいます。
※厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると一般的な料理人の平均年収は300万円前後となっています。

 

 

仕事内容

 

食材の仕入れ・仕込み~調理を担当します。

調理の仕事は経験年数や、スキルによって段階によって持ち場が変わります。


最初は見習いとして勤務し、掃除や洗い場・食材の下処理・仕込みなどを担当し、食材や調理器具などを覚えていき、その後担当の持ち場で調理するようになります。


最終的には料理長や調理長・シェフとなり、メニュー開発などの仕事も行います。


調理全般以外に洗い場や営業終了後は調理場の片付けや清掃・発注・翌日の準備をします。

 

 

キャリアプラン

 

調理スタッフ→副調理長→調理長→本部職(メニュー開発など)

 

 

 ☑︎参考コラム

シェフの年収はどの位?給料やボーナスが変わる条件・年収の上げ方を解説

 

 

 

飲食店のホールスタッフの給料(平均月収・平均年収)

 

 

平均月収   :約24~31万円 
平均年収   :約317~375万円前後
初任給(新卒):約22万円~
(※各種転職サイト・賃金構造基本統計調査より)

 

 

仕事内容


ホールのお仕事は飲食店の接客全般になります。

来て頂いたお客様に満足頂けるよう対応するのがホールスタッフの役割です。

開店前は店舗内の掃除や営業がスムーズに行えるよう、おしぼり・お箸・調味料などの備品の準備やテーブルのセッティングなどを行います。

お客様がご来店したら案内業務やオーダー確認・料理の提供をし、お食事が終わったら後片付けと次のお客様の為のテーブルセッティングを行います。

その他お会計~お見送り・電話対応なども担当します。

 

 

キャリアプラン

 

ホールスタッフ→ホール責任者(チーフ)→副店長→店長→SV→本部職

 

 

 

その他               


その他、ソムリエ・バーテンダー・バリスタなどの職種があります。


★ソムリエの年収

★バーテンダーの年収
★バリスタの年収

 

 

上記はあくまで例として挙げましたが他の職種同様、年齢やポジションが上がっていったり経験を積んでいくと徐々に年収も上がっていきます。

飲食業界は未経験でもチャレンジできる業界です。

しかし、経験があると優遇されるケースが多く1社でキャリアアップして給料を上げていく事もできますが、未経験で入社して経験を積めば中途採用で転職する際に即戦力とみなされ給料が上がるというケースもあります。

 

 

 

飲食店の賞与・昇給・諸手当     

 

 

飲食業界に限らず、企業で働く上で福利厚生は大切ですよね。

飲食業界は離職率が高く、慢性的な人手不足が労働環境が課題だと言われている事もあって、福利厚生の面で不安を覚える人もいるかもしれません。

しかし、近年では特に大手飲食企業を中心に福利厚生が整ってきている飲食店が増えています。

ここでは、ボーナスや昇給など、飲食店で働くスタッフの待遇や福利厚生についてお伝えしていきますが、企業によって異なりますで、働く前にしっかり確認しておきましょう。

 

 

 

賞与(ボーナス)          

 

ボーナスは6月と12月の年2回支給されるのが一般的です。

一般企業のように全員一律で年に1〜2回支給がある企業もあれば、経営状況によってボーナスを支給しない企業もあります。

固定給とは違い必ず支給されるというものではありません。

大手企業であれば、1〜3ヶ月分支給になる事が多いですが、
個人店や中小の飲食店などは、経営的な面で賞与を支給できないといった事や支給されても低い額になるケースがあります。


企業の規模や財務状況により支給額は異なりますが、月給1〜3ヶ月分と考えれば年間約40〜80万円程の支給となります。


ボーナスについては、他業界と同様、企業によって異なる状況と言えますので入社前に確認しておきましょう。

 

 

 

昇給・昇格             

 

他業界と同様ずっと同じお給料という事は少なく、年齢や役職に応じて大体1年に1回昇給していきます。

年齢に応じての昇給というよりは、役職で給料が変動する事も多いです。

例えば一般のホールスタッフからリーダー・副店長・店長などにキャリアアップすればその分お給与も上がっていきます。

昇給金額は店舗によって異なりますが、3,000〜1,0000円程度が相場となっています。

また、若くて役職に就ける可能性があり、他業界に比べると昇給のスピードが早いのは飲食業界の特徴でもあります。

店舗で実績を出せば、確実に昇格に繋がるでしょう。

 

 

 

残業手当              

 

基本的にどの企業であっても、時間外手当・休日出勤手当・深夜残業手当は法律上で支払う義務があります。

残業代が別途支給されるのか、それとも給与に含まれているのか(みなし残業・固定残業)事前にしっかり確認しましょう。

飲食店の業態や職種によっては必ず深夜帯の勤務が発生します。

その場合、深夜手当などもつきますので必ず確認しましょう。

 

 ☑︎深夜労働とは

午後10時~午前5時までの深夜時間における労働の事。
25%以上の割増率での賃金の支払いが必要になります。

法定労働時間である1日8時間、または週40時間を超えて労働があった場合も、通常の賃金に対して25%以上の割増率での賃金を支払い義務があります。
更に、深夜時間の午後10〜午前5時まで労働した場合は、深夜手当として25%以上の割増率で賃金を計算します。

よって、時間外残業と夜10時以降の深夜残業をした場合には、時間外手当+深夜手当の合計=50%割増の賃金を支払わなければなりません。

 

 

 

 

その他各種手当           

 

①社会保険


社会保険は、飲食業界に限らず社員として企業で働くなら最低限の福利厚生であり、主に下記の5つになります。

 

・健康保険
・厚生年金保険
・介護保険
・労災保険
・雇用保険

 

ただし、個人で経営している飲食店などの場合は、自分自身で加入しなければならない事もあります。

 

 

②退職金


退職金とは、「従業員が退職する際に企業から支払われるお金」を指します。


ただし、退職金制度は法的な義務ではありませんので、企業によって退職金制度がなければ退職金を支給する必要はありません。

退職金は、定年退職をする際に受給されるイメージが強いと思いますが、定められた年数勤続をすれば、定年前に退職をしても退職金をもらえる事が殆どです。

 

ちなみに、飲食サービス業界の退職金制度の導入状況は、下記の通りです。

 

✔︎ 退職金制度あり:34.7%

✔︎ 退職金制度なし:65.3%

 

産業全体の制度導入率が71.5%であるため、飲食サービス業界の退職金制度の導入率は大変低い傾向にあります。

また退職金の受給条件は、最低勤続年数や役職など企業によって異なりますので注意しましょう。

(※参考:東京都産業労働局より)

 

 

 

③交通費


基本的には交通費支給となっている企業が殆どですが、企業によっては上限があったり、車通勤が可能な場合の金額など異なりますので、細かいところまで事前に確認しておきましょう。

 

 

その他にも、有給休暇を利用できたり、会社によっては住宅手当・家族手当・資格手当、独自のインセンティブ制度や休暇の利用、スキルアップのための教育研修など様々な制度を受ける事ができます。

 

 

 

業態や企業によって給料や待遇が異なる  

 

 

飲食店の給料や待遇は、業態や企業によって異なります。

全国にチェーン展開しているような、大手企業の飲食店と中小企業や個人オーナーの飲食店でも事なりますし、業態によっても給与面や福利厚生・待遇に違いがあります。

例えば、飲食業界には下記のような業態があります。

 

・カフェ
・ファーストフード
・ファミリーレストラン
・焼肉屋
・寿司店
・和食屋
・居酒屋
・ダイニング
・バー
・レストラン(フレンチ・イタリアン)

 

カフェ業態は、客単価も低く深夜営業なども殆どない事から、給料は他の業態と比べて低くなる傾向があります。

大手チェーンのファミリーレストランや居酒屋業態などの飲食店は、業務量が多く拘束時間も長くなる上、深夜の営業をしている店舗もありますので、その分手当がプラスでつきます

また、大手飲食企業は、店長やSV職、本部職へのキャリアプランもある事から給料が上がっていくチャンスも多くあります。

年齢や役職・経験で給与があがっていくという事が比較的多い傾向にあります。 

 

 

 

飲食企業高年収ランキング1〜15位  

 

 

飲食業界の平均年収に関してお伝えしましたが、2023年の飲食企業の平均年収を高い順にご紹介したいと思います。
(※全社員の平均年収となり本部職も含まれますので、参考程度にご確認頂ければと思います。)

 

 

<外食業界年収一覧>

1 株式会社コメダホールディングス
(店舗名:コメダ珈琲)
974万円
2 株式会社FOOD & LIFE COMPANIES
(店舗名:スシロー)
848万円
3 ロイヤルホールディングス株式会社
(店舗名:ロイヤルホスト)
708万円
4 株式会社吉野家ホールディングス
(店舗名:吉野家)
707万円
5 株式会社サンマルクホールディングス
(店舗名:サンマルク)
705万円
6 株式会社トリドールホールディングス
(店舗名:丸亀製麺)
695万円
7 株式会社WDI
(店舗名:カプリチョーザ)
695万円
8 SRSホールディングス株式会社
(店舗名:かつや)
689万円
9 株式会社リンガーハット
(店舗名:リンガーハット)
668万円
10 株式会社モスフードサービス
(店舗名:モスバーガー)
668万円
11 株式会社サイゼリヤ
(店舗名:サイゼリヤ)
628万円
12 SPFホールディングス株式会社
(店舗名:磯丸水産食堂等)
626万円
13 株式会社すかいらーくホールディングス
(店舗名:すかいらーく)
619万円
14 日本ケンタッキーホールディングス株式会社
(店舗名:ケンタッキー)
613万円
15 株式会社ゼンショーホールディングス
(店舗名:すき家)
610万円

(※参考:年収ランキング調べより 2024年5月2日現在)

 

 

 

飲食店で給料を上げる方法7つ    

 


続いて飲食店で働いて給料を上げていく方法を7つご紹介します。

 

 

自身のスキルアップ         

 

飲食店のスタッフとして、自身の市場価値を上げる事で給料を上げていく事ができます。

飲食店の主な職種には、接客と調理の2つがあります。

スペシャリストとしてその道を極め給料を上げていく事も可能ですが、接客スタッフであれば、店長やSV職・本部職、調理スタッフであれば料理長や本部職(メニュー開発など)いった管理職にキャリアップしていく事で収入が上がります。

 

 ☑︎参考コラム

飲食店にはどんな役職がある?飲食業界のキャリアプランを解説

 

 

 

同じ飲食店で長く働き役職に就く   

 

前述したように、役職につけば、責任が大きくなる分手当もつきますのでお給料は上がっていきます。

その企業で管理職を目指す場合には、現場でしっかり経験を積み自身のスキルアップを目指す事になりますので、そのためには、まずは1つの企業で長く働く事が重要です。

 

期間の目安としては、入社する企業にもよりますが、大手企業の場合は、20代後半〜30代でアップする事が多いです。

飲食業は離職率が高く、新卒で入社してもすぐに辞めてしまったり、30代になると店長など管理職になる事が多いからです。

飲食業は給料が低いというイメージがありますが、それはあくまでスタート段階であって、経験年数と比例して給料も確実に上がっていきます。

ただし、大手企業でなかったり、上が詰まっているなどでキャリアアップがスムーズにいかないケースもありますので、早い段階で分かっているようであれば、他社への転職を検討するのもありです。

 

 

 

年収の高い大手企業へ転職する    

 

給料アップを狙うのであれば転職という手段もあります。

飲食店の給料は、その企業の事業内容や規模によっても大きく変わります。

飲食店の平均年収をお伝えしましたが、前でご紹介したように大手飲食企業の年収は、600万円〜900万円以上となっていますよね。

個人店や中小企業であれば、年齢を重ねても手取り20〜25万というケースも。

しかし、大手飲食企業や、高いサービスや高級な料理を提供している飲食店に勤めてキャリアを順調に積んでいけば、早い段階で貯金が十分にできる位お給料をもらえるという事もあります。

一概には言えませんが、高級な店舗であれば比較的高い年収も狙えますが、カフェやファーストフードなど客単価が低い店舗であれば求められるスキルもそこまで高くないため、給与水準は低くなりがちです。

 

 

 

独立・開業する           

 

独立してオーナーとなり成功すれば収入が大幅に上がり、年収1000万円を超えるという可能性もあります。

人気店となり経営が軌道に乗れば、売上も安定し収入も上がっていきますが、成功するためには調理スキルだけでなく資金や経営能力も不可欠。

失敗すれば収入もなくなり、最悪多額の負債を抱えるというリスクもありますので、しっかり資金や経営能力の準備を行った上で独立を考える事が大切です。

 

 

 

残業代               

 

飲食店にもよるのですが、残業が多い店舗に就職すると、残業代でその月の給料が増えるという事もあります。

残業代は基本時給の1.25倍となっています。

そのため、残業が増えれば増えるほど月の収入は増えます。

一方で、店舗によっては深夜帯の勤務などがあり生活リズムも崩れますので残業をしすぎるのも注意が必要です。

 

 

 

飲食関連の資格を取得する      

 

飲食関連の資格を取得していると、企業によっては資格手当が出るケースもあります。

接客と調理には下記のような資格があります。

 

 

<飲食関連の資格>

接客関連の資格 調理関連の資格
レストランサービス技能検定 調理師免許
接客サービスマナー検定 食品衛生責任者
サービス待遇検定 パティシエ関連の資格
ソムリエ関連の資格
バーテンダー関連の資格

 

資格を持っていると、就職した後に役立ったり自身のスキルアップにもなりますよね。

また独立する際にも役立つでしょう。

 

 

 

飲食専門の転職エージェントを利用する

 

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飲食業界売上高ランキング1〜15位  

 

 

給料を上げる方法の1つに大手企業へ転職するというケースをご紹介しましたが、大手の基準が分からない…という方も多いと思います。

大手飲食企業の基準の1つとしてあげられるのが、その企業の売上高。

売上が高い企業はそれだけビジネスの規模が大きいという事にもなります。

そこで、ここでは飲食店の売上の高い上位15社をランキングでご紹介します。

 

 

<飲食店売上ランキング>

1 株式会社ゼンショーホールディングス
(店舗名:すき家)
9657億78百万円
(2024年3月)
2 日本マクドナルドホールディングス株式会社
(店舗名:マクドナルド)
3819億89百万円
(2023年12月)
3 株式会社すかいらーくホールディングス
(店舗名:すかいらーく)
3548億31百万円
(2023年12月)
4 株式会社FOOD & LIFE COMPANIES
(店舗名:スシロー)
3017億円
(2023年9月)
5 株式会社コロワイド
(店舗名:甘太郎)
 2412億円
(2024年3月)
6 株式会社トリドールホールディングス
(店舗名:丸亀製麺)
2319億52百万円
(2024年3月)
7 くら寿司株式会社
(店舗名:くら寿司)
2114億5百万円
(2023年10月)
8 株式会社吉野家ホールディングス
(店舗名:吉野家)
1874億72百万円
2024年2月
9 株式会社サイゼリヤ
(店舗名:サイゼリヤ)
1832億円
(2023年8月)
10 株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス
(店舗名:磯丸水産)
1457億59百万円
2024年2月
11 株式会社ドトール・日レスホールディングス
(店舗名:ドトール)
1406億25百万円
2024年2月
12 ロイヤルホールディングス株式会社
(店舗名:ロイヤルホスト)
1389億40百万円
(2023年12月)
13 株式会社松屋フーズホールディングス
(店舗名:松屋)
1276億円
(2024年3月)
14 日本ケンタッキーホールディングス株式会社
(店舗名:ケンタッキー)
1106億85百万円
(2024年3月)
15 株式会社王将フードサービス
(店舗名:王将)
930億22百万円
(2023年3月)

 

新型コロナウィルスの影響で大打撃を受けた飲食業界でしたが、「5類」に移行されてから、売上も回復し、業界全体では、前年比114.1%となっています。

業態別に見ると、テイクアウトやデリバリーができるファーストフード業態が伸びており、前年比(2022年)110.4%、ファミリーレストランもデリバリーなどが定着してきており、前年比(2022年)117.5%となっています。

(参照:日本フードサービス協会 市場動向調査

 

 

 

 

飲食業界の仕事のやりがいや大変な事 

 

 

最後に飲食業界の仕事のやりがいや大変さをご紹介します。

飲食店は常に生活に密着し、多くの人の生活の一部にもなっているなくてはならないサービスです。

飲食業界は、土日祝日などの休日が忙しくなるため、休みが平日となる事や勤務時間が長くなったり、残業が増えたり時には休日出勤になるなどの大変さもあります。

しかし、自分たちのサービスや料理で多くのお客様に喜んでもらえ、「ありがとう」「ごちそうさま」など感謝の言葉を頂ける仕事です。

 

 

 

飲食店の仕事のやりがい5つ      

 

 

①1つのお店を任され作りあげていける


飲食店の正社員の仕事のやりがいは1つの店舗を任されており、自分たちの手で計画を立てて実行していく事ができる点です。

店長を中心に売上や利益の追求・顧客満足・従業員満足が重要な使命であり、その責任やプレッシャーは大きく大変な面もあります。

しかし計画を練り達成した時のやりがいは大きく、多くのお客様から感謝の言葉を頂けたり、一緒に働くスタッフと喜びや達成感を分かちあえる事も多い仕事です。

飲食店は接客・調理部門で成り立っておりチームワークが大切になります。

飲食店には正社員の他に契約社員やアルバイトスタッフも多いため、チームスタッフ全員が同じ目標に向かって進めるよう育成やコントロールする事が店長や正社員の仕事となります。

スタッフの成長やチームワークによって売上を上げる事ができたりお客様満足度につながった時には、大きな達成感を感じる事ができ、1つのお店を皆で作り上げていく楽しさを感じる事ができるでしょう。

 

 

②お客様に喜んでもらえる・リピーターが増える


飲食店で働く楽しさややりがいで最も大きいのが、接客や料理でお客様に喜んでもらえる事です。

美味しいものを食べると人は幸せな気持ちになりますよね!

飲食店の仕事をしていると、お客様の笑顔や喜ぶ顔を見る事ができ、「美味しかった」「ごちそうさま」「また来るね」など直接感謝の言葉を頂く事ができます。

お客様が常連(リピーター)になってくれる事も多く、何度も足を運んでくれる事はやりがいに繋がります。

飲食店には子供~年配、お一人で来られる方やご家族、カップルなど毎日多くのお客様が来店します。

直接お客様とコミュニケーションを取る事ができ、様々な年齢・職業のお客様と接する事ができる楽しみもあります。

 

 

③チームでお店を回す達成感を得られる


飲食店の仕事は前述したように、それぞれ担当の持ち場でチームで回していきます。

一緒に働くスタッフとお店を作り上げていく楽しさややりがいを感じる事ができる業種です。

飲食店はランチタイムやディナータイムなど時間帯によってピークタイムがありとても混雑します。

お客様を待たせずに回転率を上げる事が求められ、それぞれのスタッフが優先順位を考えながら率先して仕事をしなければなりません。

正社員にはお店全体を確認しながら、的確な指示出しをしスムーズにお店を回していく事が求められます。

忙しい1日の営業をチームプレイで無事乗り終えた時は、仲間や部下と大きな達成感を感じる事ができるでしょう。

 

 

④売上目標の達成


飲食店では1日の売上目標や月間の売上目標が決まっています。

店長含め社員全員が売上達成のために戦略を考えたり、サービス向上のために取り組みます。

売上を上げ利益を出せるようになれば会社からも評価されますし、会社によっては歩合給がつくケースも。

より一層仕事が楽しく感じられるでしょう。

 

 

⑤年齢に関係なく昇格のチャンスがある


飲食店の正社員は比較的若い方が多く活躍しています。

年齢に関係なく、20代や30代であっても自分の努力次第で店長や調理長などの役職に就いたり、キャリアアップできる特徴があります。

勿論責任ある立場になる事で、一般社員であった時よりも責任も重くなり忙しくなるため大変な事も増えます。

しかし、積極的にスキルをつけていけば誰にでもチャンスがあり、経験を積む事で様々な能力を身に付ける事ができます。

 

 

 

飲食店の仕事の大変な事やきつい事4つ

 

 

①体力がいる


飲食店の仕事は接客であっても、調理であっても立ち仕事が中心となります。

休憩時間以外はずっと立って仕事をしているというケースが殆どです。

特に接客の場合は、常に動き回る仕事になりますので疲労が溜まったり、体力が必要となってきます。

 

 

②労働時間が不規則・拘束時間が長く長時間勤務


飲食店の仕事は営業時間の前後でも、準備や片付け・発注など多くの仕事があります。

アルバイトであれば働く時間だけ出勤となりますが、正社員の場合は営業時間に関係なく朝~深夜まで勤務となる事もあります。

もちろん社員がしっかり揃っていてシフト制をとっている飲食店も多くありますが、仕事量が多く終わらないというケースもあり現状として拘束時間が長くなってしまっている飲食店が多いのも事実です。

閉店時間が遅い店舗や24時間営業している店舗の場合は、深夜帯の勤務となる事もあり生活リズムが崩れてしまったり体力が必要となってきます。

また、アルバイトのスタッフが急に出勤できなくなった場合や遅刻・早退などのカバーも正社員がしなければなりませんので不規則な勤務体制になってしまう事があります。

 

 

③土日祝日休み・大型連休・有給が取りにくい


飲食店の正社員の休日は月6~8日となります。

土日祝は飲食店は稼ぎ時なので休みは取りにくくなり、基本的には平日のシフト制となるでしょう。

またGWや夏休み・年末年始などは飲食店にとって繁忙期となるため、連休は取りにくくその時期は連勤になる事も多くなります。

飲食業界自体が人出不足の為、拘束時間が長くなってしまったり、有給が取りにくいというケースは実際あります。

時には休日出勤になってしまう事もあり、家族や友人とスケジュールが合わなくプライベートとの両立が難しい、きついと感じてしまう社員もいます。

 

 

④仕事量と給料が見合っていない


前述したように、飲食業界の平均年収は、日本の平均年収と比べると少し低い水準からスタートとなるのが現状です。

飲食店で取り扱う商品やサービスの単価が低いという事が理由の1つに挙げられます。

1回の飲食で一度に大きな利益を得る事は中々難しいですよね。

しかし、飲食業界には様々な職種や企業がありますので勤務先によっても大きく変わってきます。

東京か地方かなどのエリアによっても変わってきますし、年齢や今までの経験・スキル・能力による違いもあります。

役職に就くと給料も上がっていきますので一概に言えないのが現状です。

 

 

飲食店の正社員の大変な事・きついと感じてしまう事をお伝えしましたが、全ての飲食店に当てはまる訳ではありません。

比較的大手であったりチェーン展開している企業であれば、社員の数やアルバイトスタッフの確保も出来ており土日どちらかお休みが取れるケースもあったり、会社が多い立地にある店舗であれば日曜日は営業していないというケースもあります。

拘束時間や休みが取りにくいという状況は飲食業界の全体的な傾向になりますので、事前に確認し上手くコントロールしながら働いていく事が大切になります。

また事前に企業の情報や福利厚生などの制度もきちんと確認しておきましょう。

 

 

 

まとめ             

 

 

飲食業界の一般的な平均給料(月収・年収)についてご紹介しました。

飲食業界には様々な飲食企業あり、業態や職種も異なりますので一概には言えないのが現状です。

飲食業界は、日本の平均年収と比べると給与水準は若干低い傾向にあるようですが、経験を積んでスキルをつけてキャリアアップしたり、また将来的に独立開業してオーナーとなり儲かるようにあれば、年収をあげていく事もできる業界です。
(※スキルや実績が求められる業界になりますので、伴わない場合は上がらないというケースもあります。)

 

働いて生活する上で、お金は大切な要素ですがそれだけで仕事は選べないのも事実。

飲食店の仕事の魅力は何と言っても、人々の生活に密着し毎日多くのお客様に喜んでもらえる事。

サービス業であるため土日祝日の休みが取れず平日休みになる事や、特に繁忙期は勤務時間(労働時間)が長くなるなど大変な面もあります。

しかし店舗で働く従業員全員でお店を作り上げていく事ができるやりがいや、忙しい1日を乗り越えた瞬間、お客様から感謝の言葉を頂けた時には大きな達成感とやりがいを感じる事ができるでしょう。

なぜ飲食の仕事がやりたいのかという理由と魅力を考え、飲食関係の仕事から得られる価値と給料のバランスをみて仕事選びをしましょう。

弊社で求人をご紹介させて頂く際にもお給料面はきちんとお伝えさせて頂きます。

また給料面に関してのご相談も承りますのでお気軽にご相談下さい。

 

 

 ☑︎参考コラム

飲食店の店長の給料・年収について

飲食店の正社員の勤務形態について

飲食店で働く正社員の楽しさややりがい・大変な事について

 

 

 

 

 

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