飲食店の正社員は大変?勤務形態(労働時間・残業・休日・有給休暇)を解説

 

飲食店の正社員は大変?
勤務形態(労働時間・残業・休日・有給休暇)を解説

 

 

飲食業界は楽しい時間や美味しい料理を提供し、お客様に喜んでもらえるやりがいのある仕事である一方で、忙しく勤務形態や勤務環境がハードなイメージもありますよね。

飲食店で働きたいと思っても、実際の勤務形態がどのようになっているのか分からない方もいるのではないでしょうか。
今回は飲食店の正社員の勤務形態(労働時間・残業・休日・有給休暇)がどのようになっているのかお伝えしていきます。

 

 

 

 

 

飲食店の正社員の仕事内容 

 

 

飲食店の正社員の勤務形態をお伝えする前に仕事内容を簡単にご説明します。
飲食店は、店長・接客・調理の3つの職種で成り立っておりそれぞれの持ち場で担当の仕事をします。

 

 

店長/副店長の仕事内容
店長はその店舗の責任者として、スタッフ(店員)の統括と店舗の運営業務全般を任されています。
店舗の売上・利益管理はもちろんの事、顧客満足の為の社員やアルバイトスタッフ(接客・調理)の全体のマネジメント・教育・指導も行います。
また企業の規模にもよりますが、集客業務や採用業務を任される事もあります。
その他日々の売上管理、店長会議、お客様のクレーム対応など業務は多岐に渡ります。
店長の下には副店長がおり、店長業務の補佐や店長不在時の責任者として全体の管理・マネジメントを行います。

 

 

接客(ホールスタッフ)の仕事内容
主に飲食店のホール業務を全て担当します。
掃除・テーブルセッティング・お客様が来店時のご案内・オーダー・配膳・お客様が帰られた後の片付け・テーブルセッティングがメインの仕事になります。
その他に盛り付け・ドリンク・デザート補助、お会計~お見送り、電話対応や予約の受付などの業務を担当します。

 

 

調理(キッチンスタッフ)の仕事内容
お客様に提供する料理の調理全てを担当します。
食材の仕入れ~仕込み・調理・洗い場・後片付け・その他発注業務や、料理長や調理長・シェフになるとメニュー開発なども行います。

 

 

 

飲食店の正社員の勤務形態 

 

飲食店はサービス業であり人々の生活になくてはならない業種です。
常に忙しい業界である事や、人出不足である事から飲食店の正社員で働いていると勤務形態(勤務時間・休日)が思い通りにならない事も多くなります。

もちろん勤務する飲食店の業態であったり店舗によって大きく異なりますが、飲食業界の傾向として比較的激務となっているのが現状です。
長時間勤務になってしまったり、休日を返上して働く事も多くあります。

下記で飲食業界の勤務傾向を詳しくお伝えしていきます。

 

 

 

飲食店の正社員の労働時間 

 

 

基本的な法定労働時間は1日8時間、週40時間となっています。
しかし飲食店の正社員の場合は店舗の開店~閉店までいる事が多くなります。
休憩をはさんだり、社員やアルバイトの人員を調整しシフト制で回したりしていますが拘束時間は長くなる傾向にあります。

 

 

 

飲食店はなぜ労働時間が長いの?


ではなぜ飲食店では労働時間が長くなるのでしょうか。
理由は飲食店は営業時間が長いからです。
一般企業の労働時間は殆どが9時~18時(休憩1時間)となっています。

飲食店も店舗の営業時間は決まっていますが、ランチ帯~ディナー帯がメインとなっており、開店前の準備や仕込み、閉店後の片付けや発注などの業務を含めると大体10時~24時頃まで業務がある店舗が多くなります。

営業以外の業務も多くあるため早出や残業が多くなり労働時間も長くなります。

またお客様が閉店時間ぎりぎりまでいるというケースも多く、お客様に合わせて労働時間が変わってくる事も多々あります。
閉店後に片付けや翌日の準備などの業務を行いますが、終わらない場合は深夜まで仕事が及ぶという事もあります。
その他にもモーニングなど朝から営業している店舗や、居酒屋などは3時まで、ファミリーレストランなどは24時間営業といったところもありシフト制にしていても業務量が多く労働時間は長くなりがちです。

 

 

 

残業代は?           


基本的にどの企業であっても


時間外手当
休日出勤手当
深夜残業手当

は法律上で支払う義務があります。

残業代には残業した際に別途支給されるものと、給与に含まれているみなし残業代・固定残業代というものがあります。
飲食業界は固定残業代がついているケースが多くあります。

固定残業代とは一定の残業時間(30~40時間)を想定して、あらかじめ月給に固定で残業代を支払うものとなっています。
固定残業代以上の残業をしても、つかないといったケースもありますので事前にきちんと確認しておきましょう。

 

 

 

飲食店の正社員の休日   

 

 

休日は月6~8日となります。
土日祝は飲食店は稼ぎ時なので休みは取りにくくなり、基本的には平日のシフト制となるでしょう。

またGWや夏休み・年末年始などは飲食店にとって繁忙期となるため、連休は取りにくくその時期は連勤になる事が多くなります。

しかし大手飲食チェーン店などでは、店舗での社員の人数を増やしなるべく土日どちらかは休みを取れるような取り組みをしている企業もあります。
また会社が多いエリアであれば日曜休みの店舗などもあります。

 

 

 

有給休暇は取れる?       


飲食店の正社員は忙しいので、有給がないというイメージがある方も多いかと思いますが有給休暇はきちんと取れます。
有給休暇(年次有給休暇)とは法律で定められた全労働者に与えられた権利です。

正社員だけでなく、アルバイトやパートであっても半年以上継続して勤務している事と、全労働日(決められたシフト)の8割以上の出勤をしてれば取得する事ができます。
アルバイト・パートの場合は週30時間以上が原則となるため、週4日以上勤務している方が対象となる事が多くなります。

有給休暇は一定期間勤務した労働者に対して、心身の疲労回復と生活の質を保証するために付与される休暇であり休んでも給料は変わる事なく支払われる制度です。

しかし飲食店の正社員は前述した通り、人出不足や常に忙しい業界ですので有給休暇がきちんと取得できるかできないかは企業によって異なると思います。
飲食業界の大手チェーンなどは仕組みや人員体制が整っている傾向もあり、きちんと取れている企業が多いようですが、個人店や規模が小さい飲食店ですと取りにくいケースもあるようです。

 

 

 

まとめ          

 

 

飲食店で働く正社員の勤務形態に関してお伝えしました。
飲食店の正社員の傾向としては、やはり勤務時間・拘束時間は長い店舗が多くなります。
またシフト制であっても、遅い時間まで勤務する事が多いので生活リズムやタイムスケジュールをしっかり管理しながら働く事が大切になります。

休みに関しても土日祝日休みが取りにくかったり、希望の日が取りにくいなど大変な面もありますがお客様にとってなくてはならないサービスであり、毎日多くのお客様に直接感謝されるやりがいのある業界でもあります。

少し前までは、飲食店はサービス残業や休日出勤が当たり前になっていましたが、最近では改善されてきている企業も多くあります。

店舗に社員が多かったり、アルバイトの人数が確保できていて拘束時間もある程度調整できたり休みもしっかり取れるといったところもあります。
飲食業界はまだハードな面も多く離職率が高いというイメージを持っている方もいる思いますが、少しづつ改善されている傾向にあります。
就職・転職する際には企業の条件などをしっかり確認しておく事が大切です。

弊社から求人をご紹介させて頂く際にもきちんと詳細をお伝え致しますので、飲食業界の仕事に興味がある方はお気軽にご相談下さいませ。

 

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