ウェディングプランナーになるには?資格は必要?役立つ資格4つと取得方法をご紹介
ウェディングプランナーになるには?資格は必要?役立つ資格4つと取得方法をご紹介
結婚式に欠かせない存在のウェディングプランナー。
人生の大切な1日である結婚式をプロデュースしていきますので、下記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
✔︎ウェディングプランナーになるためには資格がいる?
✔︎資格がなくても働けるの?
✔︎専門的な知識が必要?
✔︎未経験の場合、資格があった方が有利?
そこで今回は、ウェディングプランナーになる方法や、役立つ資格、資格を持っているメリットや取得方法を紹介していきます。
ウェディングプランナーを目指す方は参考にしてみて下さいね。
目次
1:ウェディングプランナーになるには?
・資格は必要?
2:ウェディングプランナーに役立つ資格4つ
3:ウェディングプランナーの資格取得方法4つ
4:資格を持っていると有利になる理由・メリット
5:資格は高校生でも取得できる?
6:ウェディングプランナーの仕事内容
7:ウェディングプランナーになるために必要なスキル
8:未経験からウェディングプランナーになる方法
9:ウェディングプランナーの就職先の就職先
10:ウェディングプランナーの給料
11:まとめ
ウェディングプランナーになるには?
お客様へのご案内から、結婚式(挙式披露宴)の打ち合わせ・様々な手配や各部署とのやり取り、当日の施工を担当するウェディングプランナー。
結婚式に関わる全ての仕事を統括するスペシャリストです。
そのため、未経験でもウェディングプランナーの仕事に就けるのかどうか、資格は必要なのかと気になる方も多いと思います。
しかし、未経験から応募できる求人も多くあります。
理由としては、女性が多く活躍しているため、結婚や出産で一時的に休職したり本部職への異動などで欠員が出る事が比較的他の業界より多いからです。
また、結婚式場を全国に展開している企業もあり、良い人がいれば採用したい。と考える企業が多いからです。
高校・専門学校・短大・大学を卒業して新卒採用で就職する人や、他業種から未経験でウェディングプランナーに転職する中途採用者も多く活躍しています。
実際に、中途採用の場合、弊社の入社決定者の事例から全体の9割が業界未経験です。
ただし、その中でも営業職・販売職などの経験を2年以上積んでいる方が採用になりやすい傾向を見受けられます。
どちらかというと、資格より人柄や経験(接客・営業)の方が重要視されます。
未経験で就職しても、経験を積みながらウェディングプランナーとしての知識やスキルをつけていく事ができますし、研修をしっかり行ってくれる企業も多くあります。
そのため、専門的な知識がなくてもウェディングプランナーを目指す事ができますが、応募する際には、しっかりとブライダル業界やウェディングプランナーの職種についての研究は必須です。
資格は必要?
結論から言ってしまうと、前述したようにウェディングプランナーになるために資格は必須ではありません。
しかし、近年では、ブライダルマーケットの縮小や、結婚式の多様化によって企業の競争も激しくなっているため、ウェディングプランナーに高いスキルが求められます。
ウェディング業界やプランナーの職種は未経験であっても、接客や営業経験などがあり、基本的な礼儀やマナー・接客スキルを有している事が求められます。
また、ウェディングプランナーの仕事は、人気の職種の為、新卒採用・中途採用共に競争率が高くなっています。
そのため資格を持っていた方が有利な事もあります。
また資格を取得して様々な知識を得ていると、就業した際や自分自身のスキルアップに役立つ事もあるでしょう。
ウェディングプランナーに役立つ資格4つ
ブライダルの資格は様々な種類がありますが、ウェディングプランナーの転職や仕事をする際に役立つ資格4つが下記になります。
資格試験は年に1〜2回というところが多くなっているようです。
①BIA認定ブライダルコーディネート技能検定
②ABC協会認定ブライダルプランナー検
③IWA認定ウェディングプランナー検定
④日本能力開発推進協会ウェディングプランナー検定
①BIA認定ブライダルコーディネート技能検定
厚生労働省が試験機関として指定した公益社団法人日本ブライダル事業振興会(BIA)が実施する国家資格になります。
ウェディングプランナーとして働く上で必要な専門知識や接客技術、コーディネート力を問われるものでお客様に合ったプランの提案、遂行するために必要なスキル・技能を認定する資格です。
3級~1級まであり上の合格を目指す事でブライダル業界の様々な知識を身につける事ができ、ペーパーテストの他、論文や面接もあります。
多くの大学や専門学校と連携しておりBIAの資格を取得できる大学や専門学校も多くあります。
<BIA認定ブライダルコーディネート技能検定3級>
受験資格 | 経験不問 |
内容 | 70分。 ウェディングプランナーとしての必要な知識・技能・実践力の理解。 顧客のニーズを聞き取りブライダルの提案ができる。 |
合格率 | 70.5%・難易度:易しい ※7割以上の正解で合格 |
費用 | 学科4,000円・実技3,000円 |
詳細 | HP |
<BIA認定ブライダルコーディネート技能検定2級>
受験資格 | 3級合格者。 もしくは3年以上の実務経験かアシスタントブライダルコーディネーター検定に合格した者。 |
内容 | 75分。 顧客に合ったブライダルのコーディネートができる。 一組の婚礼のプロデュースを担当するができる。 ウェディングプランナーとして必要な知識・技能・実践力を身につけ、業務の中で活用できる。 |
合格率 | 22%・難易度:難しい ※7割以上の正解で合格 |
費用 | 学科6,000円・実技19,800円 |
詳細 | HP |
<BIA認定ブライダルコーディネート技能検定1級>
受験資格 | 2級合格後2年以上の実務経験。 もしくは7年以上の実務経験かブライダルコーディネーター養成講座を修了後2年以上の実務経験。 |
内容 | 75分。 顧客に合ったブライダルをコーディネートできる。 ウェディングプランナーとして必要な知識・技能・実践力を身につけ、ブライダル部門のマネジメントを担う事ができる。 部下のウェディングプランナーの指導や育成ができる。 |
合格率 | 17.1%・難易度:難しい ※7割以上の正解で合格 |
費用 | 学科8,000円・実技24,800円 |
詳細 | HP |
★合格すると「ブライダルコーディネート技能士」を名乗る事ができ、ブライダルの実務知識が身についている証明になります。
ウェディングプランナーのプロになりたいのであれば1級を目指しましょう。
②ABC協会認定ブライダルプランナー検定
国際的にも有名な全米ブライダルコンサルタント協会が認定する資格で、ブライダル業界への就職・転職を目指す方々の知識と能力を認定する全国一斉試験です。
ブライダルについての基本的な知識、日本と欧米のウェディングを学べ、接客応対・文章・言葉遣いなどの総合的能力を確認します。
一般の方の受験は、ご自宅等でのオンライン受験、団体での受験はABC協会認定校での受験になります。
<ABC協会認定ブライダルプランナー検定2級>
受験資格 | 経験不問。 資格は1級と2級があり、1級からの受験も可。 |
内容 | 90分。 マークシート式。 日本と欧米のブライダルの基礎知識を問われます。 日本での神前式・協会・人前式それぞれの基礎知識、ウェディング関連業務に関する知識、欧米でのウェディングの流れ。 |
合格率 | 87.2%・難易度:普通 |
費用 | 12,250円 |
詳細 | HP |
<ABC協会認定ブライダルプランナー検定1級>
受験資格 | 経験不問。 資格は1級と2級があり、1級からの受験も可。 |
内容 | 120分。 マークシート式と記述式。 ウェディングプランナーの知識、対応力、プランニング能力、欧米でのウェディングの全体の流れや内容、宗教ごとの進行や慣習についての理解。 |
合格率 | 88.3%・難易度:普通 |
費用 | 15,300円 |
詳細 | HP |
★1級に合格するとアシスタント・ブライダルプランナーとして認定され、資格の取得が可能になります。
実務経験を3年積むとプロフェッショナル・ブライダルコンサルタントの資格を得られ、さらに実務経験を積むと、上級ブライダルコンサルタント資格やマスター・ブライダルコンサルタント資格が取得可能になります。
③IWPA認定ウェディングプランナー検定
英国の国際ウェディングプランナー協会(IWPA)が母体となっており、日本の結婚式だけでなく英国のウェディングの資格も設けられています。
IWPAは、2016年より、内閣府認可 一般財団法人職業技能振興会と共催で新しいウエディングプランナー資格の検定試験を開始しました。
一般財団法人職業技能振興会とIWPAが共催する検定は下記の資格があります。
1 | ウェディングプランナー検定2級(初級) |
2 | IWPA |
3 | IWPAウェディングプランナー英国資格 |
一般財団法人職業技能振興会認定ウエディングプランナー1級・2級、IWPAウエディングプランナー日本資格・IWPAウエディングプランナー英国資格は、各々単独で取得する事ができ、取得順も自由です。
<一般財団法人職業技能振興会認定ウェディングプランナー2級>
受験資格 | 経験不問。 1級は難易度が高いため、ウェディングプランナー経験者やスキルアップしたい方向けの試験となっています。 |
内容 | 60分。 ウェディングに関する基本的な知識が問われます。実践は問われません。 |
合格率 | 難易度:易しい |
費用 | 13,000円 |
詳細 | HP |
<一般財団法人職業技能振興会認定ウェデイングプランナー1級>
受験資格 | 経験不問。 1級は難易度が高いため、ウェディングプランナー経験者やスキルアップしたい方向けの試験となっています。 |
内容 | 60分。 ウェディングに関する知識に加え、営業や打ち合わせを問題なくこなせる知識とノウハウを有しているかを問われます。 合格の最低条件として実務の詳細を理解している事が求められます。 |
合格率 | 難易度:難しい |
費用 | 16,000円 |
詳細 | HP |
★1級は難易度の高くなりますが、資格を取得すれば即戦力として業務に就く事が可能となります。
フリーランスで活躍する際も、大いに役立つ資格となるでしょう。
ウェディングプランナー1級と英国資格を取得すると、職務経歴によりIWPA認定ウェディングプランナー、IWPA認定ウェディングクリエイター、IWPA認定ウェディングコンサルタントの認定が受けられます。
④日本能力開発推進協会ウェディングプランナー検定
民間の資格で随時自宅で受験可能となっています。
ブライダルに関する基礎知識、接客に関する基礎知識、プランニングに関する職業能力を確認するものとなっており、ウェディングプランナーとして働く上での知識や技能を審査し、能力の向上を目的としています。
受験資格 | 日本能力開発推進協会が指定する、教育機関が行う講座カリキュラムを修了した人 |
内容 | 筆記試験。 ブライダルの知識・歴史や慣習、結婚式・披露宴に関する知識、ウェディングプランナーの職務、接客・コミュニケーションについての知識、ブライダル 会場での各種業務などになります。 7割できていれば合格となり、合格するとウェディングプランナー資格の称号が付与されます。 |
合格率 | 難易度:易しい |
費用 | 5,600円 |
詳細 | HP |
★合格すると、「ウエディングプランナー資格」の称号が付与されます。
ウェディングプランナーの資格取得方法4つ
初心者向けの資格の場合は、認定団体が指定したスクールのカリキュラムを習得している事や、その団体の会員企業で働いている事を条件としているところもあります。
そのため、未経験であればその団体が指定するスクールや通信教育で勉強するとスムーズです。
その方法も含め、資格を取得するための方法は4つありますので、ご紹介します。
それぞれにメリットデメリットがありますので自分に合った方法で資格取得を目指しましょう。
①専門学校に通う
資格取得に関して1番の近道になるのが専門学校に通う方法です。
専門学校ではブライダル専門の講師が資格取得や就職のサポートをしてくれます。
専門学校に通うと2年という期間や費用もかかるものの、効率よく必要な情報を教わる事が可能なので、合格への確実性を高める事ができます。
勉強に励むための強制力があるので、一人での勉強にくじけてしまう人に向いている方法となります。
専門学校によって異なりますが、およそ2年間で200万円前後となっています。
入学金 :約10万円
授業料 :約100〜140万円
施設設備費 :約20〜40万円
教科書代・材料費・実習費等:約50〜60万円
【東京】
【神奈川】
【大阪】
【京都】
【愛知】
【福岡】
【北海道】
【その他】
・国際ホテル・ブライダル専門学校(新潟)
・ウェディング・ホテル&ツーリズム専門学校(群馬)
・専門学校岡山ビジネスカレッジ(岡山)
②ブライダルスクールに通う
その他に社会人向けのブライダルスクールでも資格取得のサポートをしてくれます。
期間は大体2ヶ月~半年、長くても1年なのでブライダル業界で働きたい学生や、仕事をしながらブライダル業界への転職を考えている方にはおすすめです。
週1回コースや夜間コースなど、働きながら無理なくブライダルプランナーをめざせるコースが用意されています。
専門学校やスクールは共にブライダルプランナーをめざす仲間がいて切磋琢磨できるので勉強のモチベーションを保つメリットもあります。
③通信教育を利用する
専門学校やスクールに通う時間なかったり、学費を抑えたいという方には通信教育(講座)が便利です。
学習する期間大体3ヶ月~1年ほどになります。
独学に近い形にはなりますが、通信教育ではプロのアドバイスや各社オリジナルのテキスト・DVDを活用し勉強ができるようになっています。
会社によってはコースもいくつか種類があり金額も変わってきます。
独学よりも幅広く知識やブライダルの仕事を知る事ができ要点を押さえた勉強ができます。
学校や仕事が終わった後など空いた時間に効率よく勉強できるメリットがありますが、自宅学習になるのでウェディングプランナーになりたいという強い意志がないとくじけてしまいがちです。
④独学で勉強する
専門学校やスクールに通う時間がなかったり、通信教育を受けたりするための費用がない場合は、ブライダルプランナーの資格を諦めるより独学で勉強し資格を取得する事も可能です。
ただ講師もいなくテキストなどもないため自分自身で参考書や本・書籍で勉強する事となります。
どのテキストを使うか、どう学習を進めるか指針がないので、うまく勉強が進まない可能性もあります。
資格取得に向けて自分の勉強方法を確立していく事が重要となります。
大変ではありますが、お金や時間に縛られる事なく勉強ができます。
今は様々な参考書や書籍があるので、独学で勉強して資格を取得する事も可能です。
資格を持っていると有利になる理由・メリット
ウェディングプランナーに関する資格を持っていると、ブライダル業界の専門的な知識がつくため下記のようなメリットがあります。
就職に有利
ウェディングプランナーの中途採用の場合、接客や営業経験があると優遇されます。
ウェディングプランナーとしての経験はなく転職したい人材(事務職・営業経験者)が2人いた場合、両者とも資格を持っていなければ営業経験者の方が転職には有利になります。
しかし営業の経験はなく事務の経験者であってもウェディングプランナーの資格を持っていれば書類を通過できる可能性が高まります。
未経験者にとってはウェディングプランナーの資格は書類選考を通過するためのパスポートにもなります。
ウェディングプランナーの資格を持っていると、ブライダル業界の様々な専門的な知識をつける事ができるため、一定の能力を有しているアピールになります。
また、勉強する事でウェディングプランナーになりたいという意欲や熱意が伝わります。
即戦力として現場に出られる
未経験者の場合、就職後すぐに即戦力として働く事は難しくなりますが、ある程度接客や営業経験を積んでおり資格を取得していれば、即戦力として働く事ができます。
資格を持っているとウェディングプランナーの知識だけでなく、ドレスやサービスなど結婚式の様々な仕事内容や職種の理解もできます。
そのため企業は経験と知識を有していると認識します。
ブライダル企業は新卒採用であっても中途採用であっても比較的研修制度がしっかりしており、未経験であっても研修である程度知識をつける事は可能ですが、全ての企業が研修制度を設けているわけではありません。
資格を持っていると就職した後も即戦力としてすぐに現場に出る事ができるので役に立つでしょう。
仕事の幅を広げられる
ウェディングプランナーの資格の多くは海外の団体や教会が母体となっています。
日本の専門学校では国内のウェディングに関しては学べますが、海外のウェディングのサービスや習慣は学べる機会が少ないため、資格取得の勉強をすることで学ぶ事ができます。
資格の中には海外でも通用するものがあるので、海外ウェディングを手掛けたい人は資格取得を目指すのが良いでしょう。
お客様に信頼感や安心感を与えられる
資格を取得する事で会員登録され、独立支援をしてくれるケースがあります。
将来的に独立や起業を考えている人は資格を取得しておくのがお勧めです。
ウェディングプランナー資格は、現場で実践できるブライダル(結婚式)の深い知識や専門的な知識を身につける事ができる為、資格の取得によって、担当するカップルに信頼感や安心感を与えられる事ができます。
ウェディングプランナーの資格取得は高校生でも可能?
ウェディングプランナーの資格取得に関しては、それぞれの資格に条件があります。
18歳以上で経験不問の資格であれば、受験する事は可能です。
しかし、資格によっては実務経験が必要なものもありますので、事前にきちんと確認が必要です。
また、ウェディングプランナーになるには、学歴や資格は必須ではありませんが、企業により求める学歴が異なります。
最終学歴を高卒以上としている企業であれば、高校卒業後すぐに就職する事は可能ですが、現状は殆どありません。
基本的には、高校を卒業し、専門・短大・大学を卒業した方を対象としている企業が多くなっています。
理由としては、結婚式をあげられるカップルの年齢層が高校卒業後の年齢より高い事と、ウェディングプランナーには幅広い知識やコミュニケーションスキルが求められる為、ビジネスマナーや提案力が身についておらず対応できないためです。
専門学校の場合でも、卒業する時の年齢は20歳な為、ブライダル業界での就職率は良いもののすぐにウェディングプランナーの職に就けるのは数%となっています。
そのため、最初はホテルのサービスやフロント、レストランのサービス、ドレスコーディネーターからキャリアを形成し、2~3年後に社内異動もしくは他社へ転職してウェディングプランナーになるケースが多くなります。
ウェディングプランナーを目指すなら進学は欠かせません。
専門学校などで資格取得のサポートもしてくれるのでそれからで問題ないでしょう。
ウェディングプランナーの仕事内容
理想の結婚式のイメージを形にしていき、式当日のプロデュースをするのがウェディングプランナーの仕事。
企業によって多少異なりますが、主に新規の接客・結婚式の打ち合わせ・当日の施工までの一連の業務を担当します。
会場をご案内後、お客様の希望(予算・日程・こだわり)などをヒアリングし、自社の適切なプランを提案。
ご契約を頂ければ、新郎新婦と打ち合わせを開始し、結婚式の日程・招待状の内容・リストアップ・引き出物・余興・ドレス・ヘアメイク・料理・装花などを決めていきます。
同時に、結婚式当日の司会・カメラマン・神父・音響スタッフなどの人材、ブーケやウェディングケーキの手配と管理など各部署と連携を取り準備をすすめます。
当日は手配した品物やスケジュールチェックを行い、新郎新婦のお出迎えしてリハーサルをします。
結婚式が始まると、式の全体責任者として、滞りなく進行するよう各部署への指示出しをしてスタッフを動かします。
結婚式終了後は、新郎新婦をお見送りをし、会場の清掃・片付けの指示出し・反省会等を行い、その後に打ち合わせやブライダルフェアがあれば参加する事も。
その他に資料や請求書の作成、商品の発注、お客様と電話やメールでのやりとりなどがあります。
このようにウェディングプランナーの仕事は多岐に渡り、日々多くのタスクをこなしています。
ウェディングプランナーになる為に必要なスキル
ウェディングプランナーは、結婚する2人が新しい家族としてスタートする大切な日を任され、新郎新婦と一緒に形にしていきます。
もちろん、資格があると役立つ機会も多いですが、経験や人間性も非常に重要視されます。
ここではウェディングプランナーに必要なスキルをご紹介します。
ホスピタリティ精神
「結婚式」という人生の一大イベントを任されるウェディングプランナー。
ブライダル業界はホスピタリティの世界ですので、働く際に最も必要となるのがホスピタリティマインドです。
ホスピタリティマインドとはおもてなしの心の事を指します。
新郎新婦に寄り添い、気遣いサポートする事が重要になります。
1つとして同じ結婚式はなく、100組いれば100通りの結婚式があると言われるほどそれぞれ要望や希望は異なります。
心から2人の結婚を祝福し、どのお客様にも満足頂ける結婚式を作り上げていきたい、喜ばせたいというような優しさを持っている事が大切になります。
人を喜ばせる事が好き
ウェディングプランナーは、結婚式での縁の下の力持ちとも言える存在であり、主役である新郎新婦の為に結婚式のプロデュースをし、当日までサポートします。
結婚式は、新郎新婦はもちろんの事、そのご家族やゲストの方にも喜んでもらえるやりがいのある仕事です。
人生の大切な節目の日を任されるため、失敗が許されない責任のある仕事ですが、それよりも人に喜んでもらえる事に幸せややりがいを感じる事ができる人には天職でしょう。
コミュニケーション能力
ウェディングプランナーの仕事は接客や営業がメインの仕事となり、人と接する時間がとても多くなります。
そのため、人と接する事が好きという人や、人とコミュニケーションを取る事が好きという社交的な性格の人に向いています。
コミュニケーション能力とは、相手の要望や希望を的確に理解・判断し、自分の意見を言葉で伝えられる事。
結婚する方々の年齢層も幅が広く様々な職業の方がいますし新郎新婦のご両親と話す機会もあります。
大切な結婚式を任されるウェディングプランナーは、多くの人と関わる仕事なのでどの年代の方にも対応できるコミュニケーション能力を持っていなければなりません。
また、結婚式には多くのプロフェッショナルが携わっています。
社内部門や社外企業の枠を超えたスタッフ同士のコミュニケーションも非常に大切になります。
お客様の結婚式を成功させるためにも、コミュニケーションを積極的に取れる人が向いています。
営業スキル
ウェディングプランナーは、結婚式を作り上げていく素敵な仕事ですが、「営業」の仕事でもあるのです!
ただ接客をするだけでなく、結婚式を受注しなければ始まりませんので、売上や数字を意識して接客を行わなければなりません。
いかに自社会場のサービスや商品に魅力や価値を感じて頂けるか。が重要であり、成約数や単価のアップといった数字への意識やビジネス感覚が求められるのです。
営業要素が多いと大変と感じる方もいるかもしれませんが、良いものを提案していく事で、より良い結婚式を作り上げる事ができるのです。
常にノルマが課せられる業界に比べると少ない業界だと思いますが、昇進やキャリアアップにこだわりたい方は、売上を確保する事は必須となります。
営業するのが好き、より良いものを提案していきたいという人には非常に向いています。
気配り
ウェディングプランナーは新郎新婦の頼れる存在でなくてはなりません。
結婚式の準備は、期間が約4ヶ月と長く、決める事も多いため非常に大変です。
打ち合わせの途中で不安を感じる新郎新婦も多くいらっしゃいます、スムーズに打ち合わせが進まない事も。
安心して結婚式を迎えてもらうために細かいところまで気配りをしたり、新郎新婦の気持ちにしっかり寄り添う事が大切になります。
また何組ものお客様を担当しプランニングを行いますが、そのための社内調整や手配も全て行います。
大雑把に物事を進める人には向いていなく、1つ1つ確実にお客様や社内スタッフに対してこまめに対応でき仕事をこなしていける人に向いています。
協調性・リーダーシップ
結婚式はウェディングプランナー1人で作り上げていくものではありません。
新婦の晴れ姿をより彩る、衣装やメイク・ブーケ。
当日新郎新婦をサポートする、ブライダルアテンダー ・キャプテン。
ゲストのおもてなしをする、サービスや料理・会場装花・演出。
披露宴を演出する、司会・音響・映像。
大切な1日と思いを記録に残す、フォトやムービー。
…などなど結婚式には多くのプロフェッショナルが携わり、お互いに協力し合ってより多くの価値を提供しています。
お客様だけではなく、社内の部門や他企業を超えたプロフェッショナルで1つの結婚式を作り上げていくので、協調性・チームワーク力・リーダーシップがあるという人に非常に向いています。
未経験からウェディングプランナーになる方法
ウェディングプランナーの資格に関してお伝えしましたが、中途採用の場合は、前述したようにどちらかというと経験や人柄の方が重視される傾向にあります。
未経験からウェディングプランナー職へ転職する方法は、主に5つの方法があります。
詳しく解説していきますので、是非参考にしてみて下さいね。
★できれば即戦力が欲しい★
接客やサービスの基本ができていて、ビジネスマナーが身についている方が必要になります。
ブライダル業界経験者、もしくは接客・営業経験者が有利になります。
専門学校で学ぶ
現在ブライダルを学ぶ事ができる専門学校は全国に約120校あります。
一般的には高校を卒業した18歳以上の学生を対象にしていますが、大学を卒業した人や社会人向けに一年制のコースがある学校もあります。
専門学校は、ウェディングプランナー科などブライダルに関しての様々なコースがあり、一般的なビジネススキル・マナーから、ブライダル業界で働く際に必要な知識などの学科授業と実習指導があります。
具体的には、ウェディング業界での接客マナー・基本動作・立ち振る舞い・会場やテーブルコーディネート・衣装・ヘアメイク等が学べ、ドレスやティアラ、ブーケなど本物を扱う事もできます。
その他にもウェディングプランナーの仕事で必要なPCスキルも学ぶ事ができます。
専門的な知識はもちろんの事、資格取得のための授業や就職のサポートもありブライダル企業への就職活動ではメリットが多いという特徴があります。
企業から直接学校に求人がくる事もあるため、応募のチャンスも増えるでしょう。
民間のブライダル養成スクールへ通う
社会人になってからウェディングプランナーを目指す際に、ウェディングプランナーの養成スクールに通う方も多くいます。
ブライダル関連企業が運営していたり様々な民間のブライダルスクールがあります。
ブライダルスクールでは一般的なビジネススキル、ブライダル業界の基礎知識やスキルを学ぶ事ができ資格取得の講座もあります。
期間はスクールにもよりますが、大体2ヶ月~半年、長いと1年ほどの期間が一般的なようです。学生や社会人など忙しい方にとっては短期間でブライダル業界の知識や実践的な技術が身につける事ができるというメリットがあります。
ブライダル企業が母体の場合は優秀であれば、推薦してもらえる事もありますので就職への近道になる事も。
異業種の経験を活かす
ウェディングプランナーの仕事は、結婚式という一生に一度の大切なイベントであり金額も高額である事から、礼儀やマナー・ホスピタリティが必要となり即戦力を求める傾向があります。
結婚されるお客様は年齢層も幅も広く、職業も様々ですので、信頼して任せてもらうためにはきちんとした言葉遣いや身だしなみ・立ち振る舞いが大切になります。
そのためブライダルに関する知識以上に社会人としてのビジネスマナーや常識、接客サービスの基本が身についている事が重視されます。
またウェディングプランナーは結婚式での演出や企画などにおいて柔軟な発想や提案が求められるため、異業種でも企画やPR、営業の経験があると経験が活かせ有利になります。
業界や職種は未経験であっても社会人としての経験は活かせる場面が多いので、接客や営業の経験を積むのが近道であり転職しやすくなるでしょう。
特に有利になるのは、飲食業界・アパレル業界・百貨店やホテル・ジュエリー・航空業界などの接客経験、法人や個人の営業経験など。
ただしブライダルの知識がない状態では仕事ができないので、必要なブライダル知識を身につける努力は欠かせません。
しっかりブライダル業界の研究や企業研究は行いましょう。
ブライダル業界でアルバイト経験を積む
ブライダル業界やホテルなどのアルバイトで接客経験を積むと仕事内容の理解ができており、採用後もスムーズに業務に就ける事から比較的有利になるケースもあります。
ブライダル業界には様々な業種・職種がありアルバイトとして働いているスタッフも多くいます。
結婚式場やゲストハウス、ホテルでの宴会サービスや、クロークなどの接客、ドレスコーディネーターのアシスタントなどで現場を知っているとウェディングプランナーの仕事に活かす事ができます。
また、プランナーのアシスタントなどの経験を経てウェディングプランナーにキャリアアップしていく方法もあります。
アルバイトスタッフとして現場でウェディングプランナーに必要なスキルを身につけておくと、採用面接でも経験をアピールできます。
現場での仕事を認められ正社員へ登用されるという可能性もあります。
ただし一度アルバイトで働いてしまうと、再度正社員で雇用される事が難しくなってしまうケースもありますので、ある程度期間を決めて働くなどして時期を見極めた方が良いでしょう。
ブライダル専門のエージェントを利用する
ブライダル業界未経験の場合は、転職エージェントを利用すると転職への近道になります。
特にブライダル業界に特化したエージェントを使うと多くのメリットがあります。
ブライダル業界の最新の情報が入ってきやすく、より詳しく業界についての情報をお伝えする事ができるからです。
また、ブライダル企業とのパイプが太い為、非公開求人や最新求人が入ってきやすい点等があげられます。
その他にも・・・
・各ブライダル会社の採用基準を把握
・キャリアアドバイザーの業界知識が豊富
・非公開のブライダル求人紹介
・年収交渉
・履歴書や職務経歴書の添削
・転職活動の相談など様々な形でバックアップ
・ブライダル業界知識
・ブライダル業界専門の面接対策 などなど
自分では交渉しにくい年収交渉や、求人資料だけでは分からない就職後の様子などもご案内させて頂きます。
また、第三者が加わる事により客観的に御自身を見直す事で新たな魅力を発見できるという可能性があるという点も大きなメリットだと思います。
★ブライダル業界に特化した転職サポートを行なっている為、ブライダル業界出身者はもちろんの事、ブライダル人事を経験しているスタッフもおり、ノウハウが蓄積されていますのでブライダル業界への転職をしっかりサポートできます。
ウェディングプランナーの就職先
ウェディングプランナーの活躍の場は、ホテルや専門の結婚式場・ゲストハウス・レストランなどになります。
雇用形態は、基本的には正社員や契約社員が多くなりますが、ウェディングプランナーのアシスタントとして働く場合は、派遣社員やアルバイトなど様々。
フリーランスウェディングプランナーとして個人で仕事を請け負って活躍しているケースもあります。
近年では結婚式のスタイルが多様化しており、オリジナルな結婚式を挙げるカップルも増えていますので、ウェディングプランナーの活躍の場はこれからも広がると言えるでしょう。
ウェディングプランナーの給料
ウェディングプランナーの平均月収と平均年収は以下のようになっています。
<平均月収>
未経験者 | 約18〜23万円 |
経験者 | 約25〜40万円 |
大卒の初任給 | 約19〜26万円 |
短大・専門卒の初任給 | 約17〜24万円 |
<平均年収>
スタート年収(未経験) | 約280〜400万円前後 |
平均年収 | 約350~450万円前後 |
〇 日本の平均年収
全体:458万円
男性:563万円
女性:314万円
(※国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査より)
日本の平均年収と比べると年齢や役職にもよりますが、ウェディングプランナーの年収は少し低い水準からスタートとなるのが現状です。
一方で、日本人女性の平均年収は、正社員で314万円となっていますので、女性の活躍が多いウェディングプランナーの仕事は、一般的な水準よりも高い年収が得られる可能性があります。
また、勤務先や年齢・エリアによっても異なりますし、今までの経験・スキル・能力によって大きく変わります。
マネージャークラスになると年収が800万円となる方も。
未経験からブライダル業界へ転職するケースとそうでないケースなど経験の有無によっても変わりますので、一概に言えないのが現状です。
企業によってはインセンティブ制度があったり、昇給によって給与が上がっていくのがブライダル業界の特徴でもありますので、入社後にを積みながら評価を上げていく事が給与アップにも繋がるでしょう。
まとめ
資格を持っていなくてもウェディングプランナーとして働く事はできますし、就職面接において不利になるということは一切ありません。
どちらかというと資格よりも、経験や人柄の方が重視されますが、資格を取得しているとメリットも多くあります。
資格を取得しておけば、ウェディングプランナーとして未経験でも転職に有利になったり、スキルアップにつなげられる事もあります。
資格を取得の勉強をする事で、ウェディングプランナーとしての深い知識や専門的な知識が身につくのはもちろんの事、ドレスやフラワー、サービスなど結婚式の知識も習得する事ができより良い結婚式の提案ができるようになります。
専門的な知識がある証明となるため、企業側もお客様側にも信頼感や安心感を与える事ができます。
資格によっては、実務経験などが条件となっており級があがるごとに難しくなるため、持っているとキャリアアップや独立してフリーランスで働く際にも役立ちます。
ウェディングプランナーの資格は複数あるので、働きたい場所やライフプランに合わせて資格取得を目指しても良いでしょう。
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