飲食店の店長の給料・年収はどの位?ボーナスや昇給はある?給料の上げ方もご紹介

 

飲食店の店長の給料・年収はどの位?ボーナスや昇給はある?
給料の上げ方もご紹介

 

 

飲食店はサービス業になりますので、常に忙しいイメージがありますよね。

その中で、飲食店の店長はその店舗の責任者として、スタッフの統括と店舗の運営業務全般を任されています。

店舗の責任者として多くの業務をこなす店長は役職者でもありますので、どの位の収入があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、飲食店の店長の給料事情や年収の上げ方などについてお伝えしていきいます。

飲食店で働きたい・将来お店も持ちたいという方は参考にしてみて下さいね。

 

 ☑︎参考コラム

飲食店の給料事情!【職種別】平均月収・年収はどの位?給料の上げ方もご紹介

 

 

 

 

 

飲食店の店長の給料       

 

 

飲食店の雇われ店長の給料は、勤務先や勤務形態など雇われる企業によって多少差があります。

飲食店には個人経営の店舗~中小企業、チェーン展開している大手飲食店企業まであり、業態も以下のように様々です。

 

・和食
・居酒屋
・焼肉
・ラーメン
・洋食(イタリアン・フレンチ)
・中華
・バー
・カフェ
・ファーストフード
・ファミリーレストラン

 

飲食店の店長の給料は今までの経験や実績・スキルによっても変わってきますが、下記では平均的な年収や月収をお伝えしていきます。

 

 

 

飲食店の店長の平均年収       


飲食店の店長の平均年収は310~360万円となっています。(※各転職サイト調べ)

しかし、前述したように店長は勤務先や経験・働き方によって大きな差がありますので一概に言えないのが現状です。

全体の年収の給与幅としては、310万円〜600万円以上と比較的広くなってます。

年収300万円前後の店長もいれば、大手チェーン店の店長になると年収500万円~600万円を超える店長もいます。

 

 

宿泊業・飲食サービス業の平均年収と日本の平均年収

【平均年収】

飲食サービス業の平均月収は25万9千円となっています。

×12ヶ月分で計算すると、想定平均年収は約310万となります。
この金額に賞与を足した金額になります。

賞与が1ヶ月分×2回であれば、想定平均年収は約363万円となります。

(※参考:厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査より)

 



日本の平均年収】

全体:458万円
男性:563万円

女性:314万円

(※参考:国税庁令和4年分民間給与実態統計調査より)

 

 

飲食店の月収は他の業界より低い事から、平均年収も日本の平均年収と比べると少し低い水準からスタートとなるのが現状です。

特に早ければ20代で店長になるというケースもあるでしょう。

また、飲食業界には様々な職種や企業がありますので勤務先によっても大きく変わってきます。

年齢や東京か地方かなどのエリアによっても違いますし、今までの経験・スキル・能力によっても異なります。

役職に就くと給料も上がっていきますので一概に言えないのが現状です。


サービス関連の業種だけを見ていくと平均位の水準になります。

 

宿泊・飲食サービス業 25万9千円
建設業 35万円
製造業 30万6千円
電気・ガス・熱供給・水道業 41万円
情報通信業 38万1千円
運輸業,郵便業 29万4千円
卸売業,小売業 31万9千円
金融業,保険業 39万3千円
不動産業,物品賃貸業 34万円
学術研究,専門・技術サービス業 39万8千円
生活関連サービス業,娯楽業 27万9千円
教育,学習支援業 37万7千円
医療,福祉 29万8千円
複合サービス事業 30万2千円
サービス業
(他に分類されないもの)
28万6千円

 

 

飲食業界の年齢・学歴別の平均月給は以下の通りです。

 

 

【飲食業界の年齢・学歴別月給】

20〜24歳 20万6千円
25〜29歳 23万円
30〜34歳 24万7千円
35〜39歳 27万1千円
40〜44歳 28万3千円
45〜49歳 28万8千円
50〜54歳 29万3千円
55〜59歳 28万9千円
   
高卒 24万5千円
大卒 30万

(※参考:厚生労働省令和5年賃金構造基本統計調査より)

 

 

 

飲食店の店長の平均月収       


飲食店の店長の平均月収は約25~35万円となっています。
年収の幅も大きいので月収に関しても、勤務する企業によって多少異なります。

 

 

 

飲食店の店長の給料の手取りはどの位?


飲食業界に限らず、社員として企業で働く場合、額面のお給与から保険料や税金が控除されます。

特に店長など役職についたり給料が増えると引かれる金額も大きくなりますので、手取りでもらえる月収は額面より4~6万引かれた金額になるでしょう。

具体的には、下記の保険、課税対象額から計算された所得税と住民税が天引きされます。

 

・健康保険
・厚生年金保険
・介護保険
・労災保険
・雇用保険

 

個人店などに雇われ店長として勤務し、会社が社会保険に加入していない場合は自分自身で国民年金や保険を支払うようになります。

 

 

 

飲食店の店長のボーナス・昇給は?  


飲食店で働く店長の福利厚生はどのようになっているのでしょうか?

 

ボーナス

ボーナスは年2回(6月・12月)支給されるのが一般的です。
飲食店には正社員の他に契約社員や派遣社員・アルバイトスタッフも多くいますが、基本的には正社員のみ支給される事が多くなると思います。

ボーナスの支給を得る資格は対象の在籍期間などが決まっていますので、中途採用の場合は事前に確認しておきましょう。
企業の規模や財務状況、また基本給により支給額は異なりますが一般的には月給1~3ヶ月分の支給が多くなります。

店舗の売上実績や業績によって支給額が変わってくる飲食企業もあります。
大手の飲食企業であれは基本的には支給される事が多くなりますが、規模が小さい飲食店や個人店などは利益によって支給が変わるケースもありますので企業によって異なるでしょう。

 

 

昇給

他業界と同様、ずっと同じお給料という事は少なく大体1年に1回年齢に応じて昇給していく事が多いでしょう。
しかし店長としてのスキルや実績がないと上げていくのは難しい事もあります。

 

 

 

飲食企業平均年収ランキング   

 

 

飲食店の店長の平均年収に関してお伝えしましたが、2023年の大手飲食企業の平均年収をご紹介したいと思います。
(※全社員の平均年収となり本部職も含まれますので、参考程度にご確認頂ければと思います。)

 

 

1 コメダホールディングス
(店舗名:コメダ珈琲)
974万円
2 スシローグローバルホールディングス
(店舗名:スシロー)
848万円
3 ロイヤルホールディングス
(店舗名:ロイヤルホスト)
708万円
4 吉野家ホールディングス
(店舗名:吉野家)
707万円
5 サンマルクホールディングス
(店舗名:サンマルク)
705万円
6 トリドールホールディングス
(店舗名:丸亀製麺)
695万円
7 WDI
(店舗名:カプリチョーザ)
695万円
8 SRSホールディングス
(店舗名:かつや)
689万円
9 リンガーハット
(店舗名:リンガーハット)
668万円
10 モスフードサービス
(店舗名:モスバーガー)
645万円


(※参考:年収ランキング調べより 2023年12月5日現在)

 

 

 

飲食店の店長の年収は勤務先によって異なる


上記でお伝えしたように店長の年収は就職する企業によっても大きく異なります。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査でも飲食店の店員の年収は、企業の規模が大きくなるにつれ上がるという結果が出ており、チェーン展開をしている大手飲食店の年収は比較的高く安定しています。

個人経営の場合は利益率によって、給料が変わってくる事も多いでしょう。

利益率の高い店舗であったり、固定費(家賃や光熱費・人件費等)に関しても任されるような店舗であれば個人店であっても給料が多く支払われる事もあります。

大手飲食チェーンは利益を出す仕組みなどが整っている事から給料や福利厚生など待遇面が整っています。

店長になれば役職手当や、ボーナスの支給・交通費の支給・家族手当、企業によっては深夜手当や残業手当ももきちんと支払われる為トータルの年収は、一般のサラリーマンと同額位の収入を得られるという事も多いでしょう。

その分マニュアルに沿って業務をしていく事も多くなります。

どちらかというと個人店の方が自由が利きやすく、自分のスキルや能力で売上を上げていけたり利益を出すチャンスはあります。

 

 

 

飲食店の店長の仕事内容     

 

 

店長はその店舗の責任者として、スタッフ(店員)の統括と店舗の運営業務全般を任されています。

接客・調理の仕事はもちろんの事、店舗の売上・利益管理、社員やアルバイトスタッフ(接客・調理)の全体のマネジメント・教育・指導も行います。

また企業の規模にもよりますが、集客業務や採用業務を任される事もあります。

集客に関して戦略を練り実行したり、アルバイトの採用業務に関しては、求人の媒体選定から広告の内容まで決定権がある事もあり、その場合面接~手続きまで行います。

また日々の売上を管理し営業日報を作成し本社へ報告したり、営業計画書の作成・シフト作成・店長会議・お客様のクレーム対応など業務は多岐に渡ります。

店長の下には副店長がおり、店長業務の補佐や店長不在時の責任者として全体の管理・マネジメントを行います。

 

店長の仕事のやりがい
飲食店の店長の仕事のやりがいは1つの店舗を任されており、自分の手で計画を立てて実行していく事ができる点です。

売上や利益の追求・顧客満足・従業員満足が重要な使命であり、その責任やプレッシャーは大きく大変な面もあります。

しかし計画を練り功を制した時の喜びややりがいは大きく、多くのお客様から感謝の言葉を頂けたり、一緒に働くスタッフと喜びや達成感を分かちあえる事も多い仕事です。

飲食店は接客・調理部門で成り立っておりチームワークが大切になります。

チームスタッフが同じ目標に向かって進めるよう育成やコントロールする事が店長の仕事となり、その結果スタッフの成長やチームワークによって売上を上げる事ができたりお客様満足度につながった時には大きな達成感を感じる事ができます。

 

 

 

飲食店の店長の労働時間     

 

 

基本的な法定労働時間は1日8時間、週40時間となっています。
しかし飲食店の正社員、更に店長である場合は店舗の開店~閉店までいる事が多くなります。
休憩をはさんだり、社員やアルバイトの人員を調整しシフト制で回したりしていますが、拘束時間は長くなる傾向にあります。

 

 

 

飲食店の労働時間が長い理由     


ではなぜ飲食店では労働時間が長くなるのでしょうか。

理由は飲食店は営業時間が長いからです。

一般企業の労働時間は殆どが9時~18時(休憩1時間)となっていますが、飲食店はそうではありません。

飲食店も店舗の営業時間は決まっていますが、ランチ帯~ディナー帯がメインとなっており、開店前の準備や仕込み、閉店後の片付けや発注などの業務を含めると大体10時~24時頃まで業務がある店舗が多くなります。

営業以外の業務も多くあるため早出や残業が多くなり労働時間も長くなります。

またお客様が閉店時間ぎりぎりまでいるというケースも多く、お客様に合わせて労働時間が変わってくる事も多々あります。

閉店後に片付けや翌日の準備などの業務を行いますが、終わらない場合は深夜まで仕事が及ぶという事も。

その他にもモーニングなど朝から営業している店舗や、居酒屋などは3時まで、ファミリーレストランなどは24時間営業といったところもありシフト制にしていても業務量が多くなるため、店舗の責任者である店長の労働時間は長くなりがちです。

 

 

 

飲食店の店長になるには    

 

 

では店長になるにはどのような道筋があるのでしょうか。

まずは、新卒採用や中途採用にて飲食店に就職し一般の接客スタッフとして経験を積んだ後に、副店長を目指します。

飲食店には調理スタッフもいますが、調理スタッフのキャリアプランとしては調理長を目指す方が多いので店長を目指す場合は接客スタッフからキャリアアップしていく方が多くなっています。

接客スタッフ→副店長と経験を積んで認められれば店長へと昇格します。

店長の後のキャリアプランとしては、幾つかの店舗を統括するエリアマネージャーや本部職への道があります。

 

 

 

飲食店の店長は20代でもなれる?  


飲食店の昇給に関しては実力主義の企業も多いため、20代で店長になる事も可能です。

飲食店で給料を上げるには、副店長や店長など役職につかないと難しくなるため、年収を上げるためには早い段階でキャリアアップしていく事が重要となります。

飲食店の店長として働くには、体力も必要となるため、大体40歳前後で昇給が難しくなってきます。

雇われ企業にもよりますが、なるべく早い段階で上を目指す事が出来れば、20代で一般的な年齢の平均給与以上の給料をもらう事も可能です。

 

 

 

飲食店の店長が年収を上げるには 

 

 

飲食店の店長が年収を上げるには下記の方法があります。

 

長く勤めてキャリアアップし給料を上げていく
店舗の利益を出して会社の評価を上げる
キャリアプランや福利厚生の整った大手企業に勤める

単価の高いレストランなどで働く
専門的なスキル(接客・調理)を身につける

 

長く飲食店や飲食業界に勤務する事で、店長としてのスキル・能力や、専門的なスキル(接客・調理)をつける事ができます。

そのようなスキルがあり店舗の売上や業績を上げる事ができれば、会社の評価もあがり給与やボーナスに反映してくれるケースや、転職してより良い給与の企業へ勤める事もできます。

また大手企業に勤める事で個人店や中堅の飲食企業よりも年収も上げていく事ができる可能性もあります。

大手企業は、残業手当・休日手当・家族手当などの福利厚生や各種手当が整っていたり、昇給制度や売上に応じて別途奨励金(インセンティブ)の支給制度があるところもあります。

店長以上のポジションもあるため、キャリアを積む事で給料を上げていく事が可能でしょう。

 

その他の傾向としては、カフェ等の業態よりレストラン(イタリアン・フレンチ)など客単価の高い飲食店の方が給料が高くなります。

単価が高い事や求められるスキルも多くなるため年収は上がるでしょう。

このように同じ飲食店の店長でも、業態や勤務先によって大きく変わります。

 

 

 

まとめ             

 

 

飲食店の店長の平均的な年収に関してお伝えしました。
日本の平均年収と比べると低い傾向にありますが、飲食業界でしっかり経験を積みスキルや能力をつけ高い評価を得る事で給料を上げていく事ができる職種です。

また勤務する飲食店の企業規模や業態によっても異なり、年収幅は広くなりますので就職・転職活動をする際には会社の制度などをしっかり確認しておきましょう。

就職している企業で年収が上がらない場合は、経験を活かしてより良い環境や給料の企業へ転職するというのも1つの手でしょう。

飲食店の仕事は、多くの人々の生活の中でなくてはならないサービスであり直接お客様から感謝してもらえるやりがいのある仕事です。
自分の働く上での優先順位を確認しながら企業選びをしてみましょう。

弊社でも多くの飲食店の求人を扱っておりますのでお気軽にご相談下さいませ。

 

 

 

 

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