近年人気！結婚式の人前式スタイルとウェディングプランナーの役割

近年人気！結婚式の人前式スタイルとウェディングプランナーの役割

結婚式の形の１つとして「人前式」という言葉を聞いた事がありますか？

形式にとらわれない挙式スタイルで、近年人気を集めています♪

結婚式は基本的に、下記の2つに分かれています。

・宗教や宗派にのっとって行う宗教式
・宗教に拘らず行う人前式

※宗教式＝キリスト教式・神前式・仏前式

神や仏に結婚を誓うのではなく、立会人が証人となるのが人前式です。

今回は、その「人前式」について紹介します！

様々な挙式スタイル　　　　　　　　  

現在の日本での挙式のスタイルは主に4種類あり、割合としては下記の通りとなっています。

約50％：｢キリスト教式｣

約30％：｢人前式｣

約17％：｢神前式｣

その他｢仏前式｣　　(※参考：ゼクシィ)

1、人前式　　　　　　　　　　　　　

〇参列された家族やゲストに向けて結婚を誓う挙式スタイル

他の挙式のように神や仏に結婚を誓うのではなく、家族や友人達の前で結婚を誓うスタイルになります。

近年人気が出てきた挙式スタイルで、司会の進行の元、挙式を行います。

行う場所はどこでもOKで、決まった定型の儀式はなく基本的に自由。

オリジナリティ溢れた演出が行えます。

宗教に関係なく、形式にとらわれず、自由な場所・進行・服装で結婚式ができ、列席しているゲスト全員の前で結婚を誓いゲストから承認を得る挙式スタイルです。

他の挙式スタイルに比べると、価格が安くなる傾向にある事や、アットホームにできるなどのメリットがあります。

2、神前式　　　　　　　　　　　　　

〇神様に向けて結婚を誓う挙式スタイル

神社の神殿や、ホテル・式場の神殿で行われ、神主様の元「三々九度の盃」「玉串拝礼」「親族盃の儀」などの儀式を行います。

伝統を重んじる方や、家同士のつながりを重視する方が神前式を選びます。

近年では、神殿が広い施設も増えており、家族だけでなく親しい友人が参列できるようにもなってきました。

白無垢・色打掛などの和装で行い、日本ならではの伝統的な儀式も多いため、日本の厳かな雰囲気をしっかりと感じられる挙式スタイルとなります。

3、仏前式　　　　　　　　　　　　　

〇仏様に向けて結婚を誓う挙式スタイル。

あまりポピュラーではありませんが、伝統的な挙式スタイルで、寺院やお寺、式場の和テイストな部屋で行われ、僧侶様の元「念珠授与」などの儀式を行います。

日本で仏前式を行う数は大変少なく、施設があまりないため、寺院の本堂や自宅に僧侶を招いて行う事もあります。

正装は、和装となっており仏教徒や仏教の教えに共感をする方が選ぶ挙式スタイルです。

4、キリスト教式　　　　　　　　　　

〇チャペルにおいて、イエス・キリストに向けて結婚を誓う挙式スタイル

｢教会式｣｢チャペル式｣とも呼ばれており、最も多くのカップルに選ばれています。

現在の日本では最もポピュラーな挙式スタイルで、チャペルで牧師様の元「賛美歌斉唱」「聖書朗読」「結婚誓約」などの儀式を行います。

母親からのベールダウンや、父親と歩くバージンロード、指輪交換など感動的なシーンが多くあります。

結婚式を挙げる為につくられたチャペルと、信仰がある方が普段からミサなどに訪れる教会があるので、全ての教会で誰でも結婚式を挙げられる訳ではありません。

参考コラム
結婚式・挙式のスタイルにはどんな種類がある？

人前式について　　　　　　　　　　  

近年人前式が増えている理由　　　　　

人前式が増えている理由は「個性的で自分達らしい結婚式がしたい。」と考えるお客様が増えているためです。

近年、SNSの普及などで、リアルタイムに様々な結婚式の情報が見られるようになり、結婚式の多様化がすすんでいます。

挙式・披露宴を合わせた結婚式自体も以前のような形式張った派手なものから、自分達らしさを優先するカップルが増えてきています。

挙式も自分達らしさを追求した結果、宗教や形式にとらわれない人前式という考え方が出てきました。

元々キリスト教ではない方が結婚式はキリスト教式で行うというのは、日本独特な文化で、世界的に見ると挙式は宗教的なもので形が変わる事が多いです。

このような形から、近年日本では神様よりも自分達を今まで支えてくれた参列者に向けて結婚を誓いたいという想いもあるようです。

人前式を行う場所　　　　　　　　　  

人前式は、近年人気が出てきている挙式スタイルですが、1990年にレストランウェディングが流行しだした頃から行われていました。

基本的にレストランには挙式を行える施設がないため、他のチャペルで挙式を行う方と人前式にする方がいました。

現在は、ホテルや結婚式場、ゲストハウスでも人前式に対応できるチャペルがあったり、人前式を行うスペースを用意している施設が増えてきています。

会場によっては形式化したオリジナルな人前式用のプランを用意しているところも。

しかし人前式は特に決まった形式がないので、公園やガーデン、レストランやカフェ、船上など様々な場所で行えます。

参考コラム
ホテル？船の上？フォトウェディング？ウェディングスタイルの種類と魅力を解説

人前式の流れ　　　　　　　　　　　　

人前式は、キリスト教式と同じ流れで進めていく事が多くなっていますが、自分たちでオリジナルに進めていく事が可能です。

★基本的な人前式の流れ

新郎新婦入場
↓
誓いの言葉
↓
指輪交換
↓
結婚誓約書のサイン
↓
結婚宣言
↓
結婚の承認
↓
退場

※決まった流れはありませんが、基本的な一連の流れにそって進行していく事が多いでしょう。

人前式の例　　　　　　　　　　　　  

挙式の時間はおよそ30分程度です。

ここでは人前式の人気の演出をいくつかご紹介します！

1：服装もBGMも自由！　　　　　　 

人前式では、特に服装もBGM(音楽)も決まっていません。

ウェディングドレスを着る方が多くなっていますが、カラードレス・白無垢・色打掛・引き振袖など洋装でも和装でもOKです。

敢えてカジュアルな服装で行う方もいらっしゃいますよ。

音楽も自由に決めて良いので、2人がお気に入り曲や思いでの曲など好きなように選ぶ事ができます。

2：オリジナルの結婚宣言　　　　　　 

キリスト教式で行う「結婚誓約」の儀式をお2人が考えたオリジナルの文面で行う演出が人気です。

結婚誓約＝誓いの言葉とは、新郎新婦が「夫婦として添い遂げるため」に宣言する言葉の事。

お2人の特徴や性格を反映したユニークな宣言をされる方が多いです。

◎などなど･･･人前式の結婚式の場合、この誓いの言葉を2人で自由に考える事ができるのが魅力の一つでもあります♪

3：ゲスト参加型の演出　　　　　　　 

ベル、笛、拍手など音の出る演出や挙手をゲストが行い、お2人の結婚を承認・祝福するスタイルも人前式では定番となっています。

4：公開プロポーズ　　　　　　　　　 

ロマンチックなお2人や婚約はしたものの正式にプロポーズをもらっていない方が人前式で公開プロポーズをするという演出です。
司会の方に進行をしてもらったり、「ダーズンローズ」という新郎から新婦へ12本のバラを贈り、ゲストの前でプロポーズをするというセレモニーにあわせて行ったりする事もあります。

5：オリジナルな結婚証明書　　　　　 

結婚証明書は、結婚式で2人でサインをし結婚を証明する、結婚式では欠かせないアイテムです。

一般的にはホテルや式場で用意してくれる事が多いのですが、この結婚証明書もオリジナルでできるのが人前式のメリット。

オリジナルで用意する場合は以下のようなものがあります。

・手作り
・アクリルタイプの飾れるもの
・ゲスト参加型
指紋を押してもらい、木の葉や風船に見立てる
パズルやブロックにメッセージを書いてもらい組み立てる

などなど様々な結婚証明書があります♪

人前式でのウェディングプランナーの役割 

自分達で考えた｢自分達らしさ｣を大切にしたスタイルになるため、前述したように、服装や音楽・誓いのスタイルや結婚誓約書も自由です。

その為、ウェディングプランナーとして働く時にも、お客様の希望に添いそれぞれの場面での細かい相談に乗り提案していく事が必要となります。

アットホームな挙式を希望するケースや、ゲスト参加型の挙式を希望するケースなど様々ですので、新郎新婦それぞれに合うオーダーメイドの提案がこれから益々求められてくるでしょう。

オリジナルな挙式ができる人前式ですが、親族であったり会社の上司を招く事もあり、カジュアルになりすぎない事も重要。

本来の結婚式に欠かせないおもてなしやマナーなども取り入れながら、アドバイスしていくのもウエディングプランナーの大切な役割となります。

まとめ　　　　　　　　　　　　　　  

自分達らしさを重視する2人に選ばれている、形式にとらわれない｢人前式｣の紹介でした。

自由に自分達で考え、家族やゲストの方と一体感を感じられる人前式はとても魅力があり、一生心に残る挙式になる事間違いなしですよね！

今後も多様化がますます進み、人前式も色々な演出が生まれると思います。

ウェディングプランナーは、益々時代の流れやトレンドに柔軟に対応しながら、新郎新婦が満足できる結婚式を作り上げていく事が必要になってくるでしょう。

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