ブライダル業界で働くメリットとは?業界の現状やキャリアプランも解説
ブライダル業界で働くメリットとは?業界の現状やキャリアプランも解説
ブライダル業界へ転職したいけれど、業界の概要や働くメリット・必要なスキルやキャリアパスがよく分からない・・という方も多いと思います。
今回は、このような内容に関してまとめましたので、ブライダルの仕事に興味がある方や、これからブライダル業界で働きたいと考えている方は是非参考にしてみて下さいね。
目次
1:ブライダル業界の概要
・ブライダル業界とは
・ブライダル業界の産業構造
・ブライダル業界の現状と動向
2:ブライダル業界で働くメリット
・幸せの瞬間に携われる
・創造的な仕事ができる
・多様なスキルを身につけられる
・社交的な仕事ができる
・成功したときの達成感・やりがい
・安定した雇用やキャリアの成長
・感謝される仕事
3:ブライダル業界の仕事に必要なスキル
4:ブライダル業界でのキャリアアップ
・キャリアプランの種類
5:ブライダル業界で働く際の注意点
・常にプロフェッショナルである事
・クライアントとのコミュニケーション
・ストレス管理
6:まとめ
ブライダル業界の概要
ブライダル業界とは
ブライダル業界とは
結婚に関わる業界=結婚式や結婚式に関連するサービスや商品を提供する業界の事を指します。
また、結婚式に必要な情報やアドバイスを提供するためのウェブサイトや雑誌、テレビ・SNS・ブログなどのメディアも含まれます。
ブライダル業界では、ウェディングプランナー・ドレスコーディネーター・フラワーコーディネーター・フォトグラファー・映像撮影スタッフ・音響照明スタッフ・ウェディングサービス・司会者など様々な職種の方が活躍しています。
なくてはならないサービスであり、多くの人々が結婚式や結婚式に関連する商品やサービスを購入しているため、非常に大きな市場となっています。
ブライダル業界の産業構造
ブライダル業界の構造としては、主に下記の2つに分かれており、結婚式事業とその他の関連事業で密接に結びついています。
①結婚式場事業
=ホテル・結婚式場・ゲストハウス
②その他の関連事業
=婚礼衣装・装花装飾・映像・音響など結婚式に直接関連する事業、その他新婚旅行・ブライダルジュエリー・ブライダルフォトなど婚礼に関連する事業
ブライダル業界の現状と動向
2019年に令和婚がトレンドとなり7年ぶりに婚姻数が増加しましたが、その後大流行した新型コロナウィルスによりブライダル業界は大打撃を受けました。
その為、2020年には売上高・取り扱い件数がぐっと落ち込みましたが、現在は回復傾向にあります。
経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査(2023年2月公表)」によるデータが以下のようになっています。
2022年の結婚式場の売上高は2,266億円となっており、コロナウィルス流行前の2018年の売上高2,246億円を上回っております。(参照:経済産業省)
◎現在のブライダル業界は、婚姻組数の減少・少子高齢化によるブライダルマーケットの縮小・なし婚やジミ婚の増加による婚礼件数の減少などが課題となっていますが、いつの時代でも結婚は人生の一大イベントであり、一生の思い出に残る大切な1日である事には変わりません。
大切な人たちとの絆を確認できたり感謝を伝える大切な場でもある事から、今後もなくてはならないサービスであり続けると思います。
近年では、フォトウェディングやガーデンウェディング、リゾートウェディング等が人気となっており新しい結婚式のスタイルやトレンドが変化し続けています。
世の中のトレンドを見極める事で、これからも進化していく業界だと思います。
ブライダル業界で働くメリット
このようにブライダル業界は、「結婚」という人生で最も幸せで華やかな瞬間を扱う業界になりますが、働くとどのようなメリットがあるのでしょうか。
実際にブライダル業界で働いている方々が感じるメリットはそれぞれ違うと思いますが、その中の1部をお伝えしていきます。
幸せの瞬間に携われる
ブライダル業界は、人生で最も幸せな瞬間の一つである結婚式に関わる事ができます。
花嫁や花婿、そのご家族や友人達との特別な日をサポートする事ができ、その瞬間に立ち会う事ができる事は、非常に感動的でやりがいのある仕事と言えます。
創造的な仕事ができる
結婚式の仕事は、クリエイティブなアイデアを生かす事ができます。
結婚式をプロデュースするウェディングプランナーを始め、ドレスコーディネーター・ジュエリーコーディネーター・ヘアメイクアーティスト・フラワーコーディネーター・シェフやパティシエなど、多くの分野で自分のアイデアやセンスを生かす事ができる環境があります。
1つとして同じでない、オリジナルなウェディングを演出する事ができます。
多様なスキルを身につけられる
ブライダル業界の仕事は、多岐に渡るスキルが必要となります。
顧客志向の業界であるため、高いホスピタリティ能力やコミュニケーション能力が求められ、人間関係が非常に重要となります。
また、社内スタッフや関連企業との連携も欠かせなくチームワークが大切になるため、仕事をしていく中でこのようなスキルが身についていくでしょう。
職種によっては、イベントプランニングのスキルや、マーケティング・営業・プロジェクト管理・デザインなど様々なスキルを身につける事ができます
社交的な仕事ができる
結婚式は、友人や家族が集まる場であるため、人との関わりが深くなる事が多くなります。
ウェディングプランナーを中心にどの職種の仕事でも、お客様とコミュニケーションを取る事や社内・社外スタッフとのやり取りが求められるため、社交的な性格の方には非常に向いている仕事です。
成功したときの達成感・やりがい
新郎新婦の夢や希望を形にしてお客様に感動的な経験を提供でき、喜びに満ちた時間の共有ができます。
結婚式は、様々なプロフェッショナルが協力して1つの結婚式を作り上げていきます。
結婚式を成功に導き、お客様に満足のいく1日を提供できた時には、大きな達成感ややりがいを感じる事ができます。
安定した雇用やキャリアの成長
「結婚」は人生における重要なイベントの1つであり、結婚式・新婚旅行など結婚産業は世界中で大きな産業となっており、一大産業になります。
課題はあるものの、常に需要のある成長産業であるため長期的なキャリアプランにおいて、安定性や成長性を期待できます。
感謝される仕事
お客様から感謝の言葉や笑顔を直接的に受ける事ができるのがブライダル業界。
お客様の特別な日を成功させるために尽力した結果が、お客様からの感謝の言葉やお礼の言葉につながり多くの「ありがとう」という言葉を受け取れる仕事です。
◎このようにブライダル業界の仕事は、多くの人の「幸せ」に関わる事ができ、0からイベントを作っていける楽しみがあります。
人と接するのが好き・人に喜んでもらう事が好き・クリエイティブな仕事をしたいという方に非常に向いている業界です。
ブライダル業界の仕事に必要なスキル
続いてブライダル業界で働くために、必要なスキルをご紹介します。
交渉力やコミュニケーションスキル
結婚式の内容を円滑に進めるために、カップルやそのご家族・友人、及び社内スタッフや関連企業と積極的にコミュニケーションを取らなくてはなりません。
また結婚するカップルの年齢や職業は様々。
多くの人と関わる仕事なので、どの年代の方にも対応でき、それぞれのカップルが希望する結婚式を叶えられるようコミュニケーション能力を持っていなければなりません。
組織力
ベンダーや社内スタッフと協力しなければ結婚式は成功しないため、周りの意見にも耳を傾け、協調性やチームワークを大切にする事が必要となります。
クリエイティブなアイデアを生み出す力
近年、SNSの普及などから、形式にとらわれないオリジナル・オーダーメイドの結婚式を選択するカップルも増えてます。
創造力やアイデアを提供し、それぞれのカップルの要望に応え提案ができる能力が必要となります。
ホスピタリティ・細やかに気配り
ホスピタリティとは、相手の気持ちを察し相手の立場になり思いやりや優しさを持って接する事です。
安心して結婚式を迎えてもらうために細かいところまで気配りをしたり、新郎新婦の気持ちにしっかり寄り添う事が大切になります。
また、1つの結婚式を作り上げるには多くのスタッフが関わっていますので、大雑把に物事を進める人にはあまり向いていなく、1つ1つ確実にそしてお客様や社内スタッフに対してこまめに対応できる方に向いています。
臨機応変に対応できるスキル
繁忙期には何十件も結婚式が行われます。
その為、カップルはもちろんの事、社内・社外の調整も多くなります。
また、プランニングの過程や結婚式当日にトラブルやアクシデントが発生する事も。
問題解決能力や、柔軟に臨機応変に対応できる能力が必要となります。
ブライダル業界でのキャリアアップの種類
職種によっても多少異なりますが、ブライダル業界で働いた際の具体的なキャリアプランの例をお伝えしていきます。
ブライダル業界のキャリアプランには、主に5つの種類があります。
スペシャリストを極める
管理職等にはつかず、それぞれの職でスペシャリストを極める道です。
職種にもよりますが、管理職になると現場での仕事が少なくなる傾向にある事から、多くのお客様と接して結婚式のプロデュースをしたいという方は、管理職にはならず企業に属しながらスペシャリストとしてのキャリアを選びます。
管理職へキャリアアップ
現場でしっかり経験を積むと、複数の部下を管理する立場になります。
ウェディングプランナーの場合は、マネージャーとして、結婚式場の支配人やエリアマネージャーへのキャリアを積んでいきます。
会場の売上管理や利益管理、全体のマネジメント、部下の教育・指導などが主な業務となりますので、ウェディングプランナーとしてお客様と関わる事はほとんどなくなります。
一般的に収入も大幅に増え、大きな企業であればさらに上の役職を目指せるキャリアアップの道でもあります。
本社の他部署への異動
人事・教育・広報・総務・経営戦略というような本社の他部署へ異動というキャリアもあります。
現場での経験を活かしながら、更に本社部門で現場スタッフをサポートしたりより良いサービスを提供できるよう取り組みます。
現場での仕事は、残業が多くなる事や土日休みが取れないため、結婚や出産を機に異動を希望する方もいます。
比較的人気職であるため、それ相応のスキルを身につけた方が異動には有利です。
ブライダルの他業種へキャリアチェンジ
現場の経験を活かして、ブライダルの他の業種・職種へキャリアチェンジする方もいます。
海外ウェディングプランナー・ドレスコーディネーター・フラワーコーディネーター・ジュエリーコーディネーター・司会、ブライダルサロン・ブライダル関連のメディアディレクターや広告代理店・ブライダル専門学校の講師など幅広くキャリアチェンジができます。
独立・フリーランス
ブライダル業界は、専門的なスキルを持っている職種の方が多いため、フリーランスとして自分自身でビジネスを立ち上げる事ができる可能性もあります。
近年は結婚式のスタイルが多様化し、オリジナリティのある結婚式やオーダーメイドの結婚式を希望するお客様も増えています。
その為、専門的なスキルを持ち柔軟に対応できるスペシャリストは、今後需要が高まる可能性があります。
ただ、実績や実力のある人は実際に活躍していますが、多くの方はそこまで至っていないケースが殆どです。
営業活動から各部門の手配・経理面など全て自分で行わなければなりませんので、大変な事も多くそれなりの覚悟が必要になってきますが、担当した結婚式が成功した時には、大きなやりがいを感じる事ができるでしょう。
ブライダル業界で働く際の注意点
ブライダル業界で働くメリットや魅力についてお伝えしましたが、他の業界同様に大変な面もあります。
一生心に残る大切なセレモニーを任されるため、顧客の要望に合わせたサービスや商品の提供が求められます。
また、「結婚」に必要なものは高額なものが多く、一般的な消費財と比べて取引金額が高いため信頼関係が最も大切という特徴があります。
その点を踏まえて、ブライダル業界で働く際の注意点に関してお伝えしていきます。
常にプロフェッショナルである事
高品質かつハイクオリティなサービスが求められるため、ブライダル業界で働く人々には、ホスピタリティやおもてなしの心・コミュニケーション能力・プランニングスキル・クリエイティブなアイデアやセンスなどが必要とされます。
満足のいく結婚式を挙げるためにも、どの職種のスタッフも常に「結婚式のプロ」として仕事に従事しなければなりません。
クライアントとのコミュニケーション
前述したように、ブライダルの仕事で重要な事は「お客様が満足のいく結婚式を挙げる事」。
その為には新郎新婦の希望をきちんと把握し、その要望に添った提案をしていく事が重要になります。
コミュニケーション能力とは、相手の気持ちや情報を理解し、明確に相手に答えや自分の気持ちを伝える事、意思疎通する事です。
ヒアリング力や提案力が非常に大切になりますよね。
コミュニケーションが上手く取れないと、キャンセルやクレームに繋がってしまう可能性も。
お客様とのコミュニケーションを密に取り、的確な提案をしていかなければなりません。
ストレス管理
人生の大切なイベントを任される事から、どの職種であってもプレッシャーの高い状況で仕事をする事が多くなります。
また、繁忙期は多忙なスケジュールと、多数の関係者との取引・トラブルシューティングなど多くのストレス要因があるため、ストレス管理も必要となります。
ストレスに強く前向きに取り組んでいける姿勢を持っている事が必要となります。
達成感ややりがいがあり充実した日々を送る事ができる反面、職種によっては体力的が必要となる事も。
休日は、身体も心もリフレッシュできるよう工夫して過ごすようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ブライダル業界の現状や、働いた際のメリットをお伝えしました。
課題や注意点などもお伝えしましたが、他では味わえないやりがいや達成感を感じられる業界であり、様々なキャリアを築ける業界でもあります。
現在各ブライダル企業では、結婚式の多様化に対応したオリジナルプランの強化・他社との差別化・IT強化・人材の強化など様々な対策に取り組んでいます。
またサービス業である事から、残業や休日出勤などハードな面も多く、女性が結婚や出産を機に離職してしまうケースが多かった業界ですが、こちらも各企業の取り組みが進んでいます。
自身の将来のキャリアプランと照らし合わせて、もし共通するところや共感するところがあるようでしたら、是非ブライダル業界にチャレンジしてみて下さいね。
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