未経験からウェディングプランナーになるために必要な経験や能力は?

 

未経験からウェディングプランナーになるために必要な経験や能力は?

 

 

一生に1回の結婚式を作り上げていくブライダルのお仕事は、新卒採用でも中途採用でも目指す方が多い業界です。
特にウェディングプランナーは新郎新婦の夢を叶える事ができるやりがいがある仕事なため人気な職種です。

競争率が高い職種ですが、新卒採用よりも社会人として経験がある中途採用の方が内定が出やすくなっています。

そのため未経験であっても今までの経験や持っている能力・スキル・資格によってウェディングプランナー職への転職が有利になる事があります。

今回は、中途採用でウェディングプランナーになる時に求められる経験や能力・スキル・資格をお伝えします。

 

目次             

1:ウェディングプランナーの仕事内容
2:ウェディングプランナーに必要な経験
  ・接客経験
  ・営業経験
  ・PR経験
3:ウェディングプランナーに必要な能力、スキル
  ・マナー、礼儀
  ・コミュニケーション能力、営業力
  ・ホスピタリティ
  ・誠実さ
  ・忍耐力
  ・対応力、問題解決能力
  ・協調性(チームワーク力)
4:ウェディングプランナーになるためにあると有利な資格
  ・資格を取得するメリット
  ・ブライダルコーディネート技能検定
  ・ABC協会認定ブライダルプランナー検定1級、2級
  ・アシスタントブライダルコーディネーター(ABC)検定
5:ウェディングプランナーを目指せる年齢
6:まとめ/ウェディングプランナーは未経験でもチャンスはある

 

 

ウェディングプランナーの仕事内容  

 

 

ウェディングプランナーの基本的な仕事は

 

新規接客:ご来館頂いた新規のお客様の接客
打ち合わせ:ご契約頂いたお客様と結婚式の打ち合わせ
当日の施工:当日の式の進行

 

以上の3つになります。

 

・新規接客
まずは自社の結婚式場の見学に訪れたカップルに、チャペルや披露宴会場、衣装室などをご案内し会場の魅力や自社の結婚式のプランを紹介します。
その後カップルに結婚式の希望をヒアリングしていきます

新規接客の役割は、自社の結婚式場の魅力やメリットをしっかり伝え「ここで結婚式をしたい!」と思ってもらう事。

カップルの多くが複数の結婚式場を見学しているため、数ある式場の中で自社を選択して頂くためにお客様の希望をしっかりヒアリングしながら、契約に向けて営業をしていきます。

結婚式を挙げたいカップルとの契約がなければウェディングプランナーの仕事は発生しません。
他社の会場と比較検討されても自社が選ばれるように、分かりやすい料金の説明や魅力あるプランの提案をするスキルが必要となります。

新規接客の仕事は契約件数・成約率など数字として成果が出るため、営業的要素は大きくなります。
成約のノルマや月間目標数が決められている事が殆どであり式場にとっての目標とする数字がある以上、成果を出すために努力していかなければいけません。
ウェディングプランナーには契約がとれる営業力が求められます。

 

・打ち合わせ
成約したら、カップルの希望を元にウェディングプランを一緒に立てていきます。
結婚式は準備する事が多くありますので、ウェディングプランナーがサポートしながら結婚式を迎えるまでに複数回(およそ4~6回)打ち合わせを重ね、結婚式の内容を決めていきます。
式の日程や予算、招待客の人数、希望の結婚式のスタイルやイメージをお伺いし詳細に決めていきます。

その後、具体的な結婚式・披露宴の内容を一緒に考えていき総合的にプロデュースしていきます。
ウェディングプランナーはウェディングドレスや装花、料理やウェディングケーキ、演出やBGMなどカップルが思い描く理想の結婚式と披露宴を形にしていく仕事です。
そのため、新郎新婦の希望を的確に読み取る傾聴力やコミュニケーション能力が必要になってきます。
結婚するカップルの数だけ希望や要望は異なりますので、多様化した結婚式・披露宴に対する思いを柔軟に受け止めプランを提案していく事が重要になります。
また打ち合わせは結婚式・披露宴を総合的にプロデュースする内容のため、ブライダル全般の専門知識が求められます。

 

結婚式で決める事は
招待状

引き出物・引菓子
結婚式と披露宴での衣装ヘアメイク
料理・ウェディングケーキ
演出・BGM
装花やブーケ・装飾

 

などがあり、各部署のプロフェッショナルと一緒に決めていきます。
司会者やカメラマン・神父または神主・音響スタッフは自社の会場に所属していない事が多いので外部企業へ人材の手配を行います。
前日になると引出物やゲスト席など会場の最終チェックを行い、当日に備えます。

 

・当日の施工
当日は新郎新婦の出迎えから進行をサポートするほか、ゲストにも気を配り結婚式・披露宴を運営していきます。

トラブルが起きた時にすぐに対応できるよう会場を見守り、時間通りに式を進められるよう進行状況のチェック・各部署への指示出しを行います。
裏方でありながら全体を統括する司令塔の役目があり、スケジュール管理能力や調整するスキルも必要になってきます。
担当した結婚式・披露宴で新郎新婦の幸せな顔を見る事ができ、役割が終わった時に大きなやりがいを感じる事ができます。

 

ウェディングプランナーの業務範囲を契約までにする分業制をとっている企業と、打ち合わせ(※企業によっては当日施工まで)も行う一貫制の企業があります。

 

参考コラム
ウェディングプランナーのお仕事【一貫制と分業制の違い】

 

 

ウェディングプランナーに必要な経験 

 

 

ウェディングプランナーは結婚式という一生に一度の大切なイベントを任される事から、信頼される事が最も重要になり企業は即戦力を求める傾向があります。

ウェディングプランナーは未経験でも転職可能な職種ですが、社会人としての基本的なビジネスマナや一般常識を持っている事が必要となります。
特に接客経験や、営業経験は人と接し喜ばれる仕事の為、ウェディングプランナーとしての素質がある方が多く採用の際に優遇されます。

 

 

接客経験              

優遇される経験業界

ホテル業界
宝飾業界
美容業界

航空業界
アパレル業界
飲食業界

※特に高額商材の接客経験が優遇されます

 

 

営業経験              

法人営業
個人営業
コーディネーター

 

 

PR経験              

広報

 

業界や職種は未経験であっても社会人としての経験(職歴)を活かせる場面が多いので、
接客や営業の経験を積むのが近道であり転職しやすくなるでしょう。

 

 

ウェディングプランナーに必要な能力・スキル

 

 

ウェディングプランナーに必要な能力やスキルはいくつかありますが下記の3つは必須となります。

 

礼儀やマナー・ホスピタリティ
コミュニケーション能力:相手の要望を理解する能力

営業力:相手の希望を的確に判断し、冷静に提案していく能力

 

その他にも必要な能力やスキルがありますのでこの3つを含めご紹介します。

 

 

マナー・礼儀            

結婚式は普段とは違う高度なサービスが求められますので、礼儀やマナーは特に大切になります。
結婚されるお客様は年齢層も幅も広く、職業も様々です。

高額な商材である事から信頼して頂くためにはきちんとした言葉遣いや身だしなみ、立ち振る舞いが大切になります。

 

 

コミュニケーション能力・営業力   

ウェディングプランナーの仕事はお客様の要望を聞き、自社の会場のサービスやプランを提案していき一緒に結婚式を作り上げていきます。
新規接客の担当になった場合、結婚式を自社であげてもらうために成約を取らなければなりません。
お客様の要望をきちんと聞き出し、理解しその要望に合った提案をしていく事が大切になります。

またお客様の要望を全て聞き入れるのではなく、時には冷静な判断も必要となります。
無理難題を聞き入れるのではなく、要望をできるだけ叶えつつ実現可能な形として提案する事が求められます。
打ち合わせ担当になった場合は、結婚式の単価をあげて売上を作っていかなければなりません。
それぞれの担当で営業的な要素は強くなります。

担当するお客様は年齢や職業・こだわりなどそれぞれですので個々に合ったコミュニケーションが必要となってきます。

 

 

ホスピタリティ           

ウェディングプランナーの仕事は結婚式での縁の下の力持ちとも言える存在です。
主役である新郎新婦の為に結婚式のプロデュースをし大切な1日を作り上げていきます。

新郎新婦に寄り添い、気遣いやサポートする事が重要になります。
人を喜ばせる事が好きというような優しさが必要になります。

 

 

誠実さ               

ウェディングプランナーはその会社(施設)の顔として新郎新婦と接しますので、新規の接客、打ち合わせ業務では誠実にお客様に対応する事が求められます。
結婚式という人生の大切な節目に関わる仕事の為、自分の業務に責任を持って誠実に仕事に取り組める事が重要になります。

 

 

忍耐力               

ブライダル業界の仕事はやりがいや満足感を感じる事ができますが、一生に一度のイベントである事から責任も大きくプレッシャーもある仕事です。
また基本的にはお客様の都合に合わせて動くため、繁忙期は残業が増えてしまったり休日などが減ってしまう事もあります。
大変な事もマイナスにとらえるよりプラスに考えられ、取り組んでいける姿勢や忍耐力が必要です。

 

 

対応力・問題解決能力        

ウェディングプランナーは様々な年代、そして様々な要望やこだわりがある新郎新婦と接し結婚式のプランニングをしていきます。
特に繁忙期には何件も結婚式を担当し、新郎新婦はもちろんの事、社内・社外の調整も多くなるため柔軟な対応力が求められます。
結婚式は決める事も多く打ち合わせ期間も長いため、新郎新婦の間で問題が生じたりプランが変更になったりという事も多々あります。
問題解決能力や、臨機応変に対応できる能力が必要となります。

 

 

協調性(チームワーク力)       

結婚式はウェディングプランナー1人では作り上げる事ができません。
ドレス・ヘアメイク・料理・パティシエ・サービス・フラワー・司会・音響・カメラ・映像・照明・介添えなど様々なプロのスタッフが関わりチームで仕事をしていきます。
ウェディングプランナーが中心となり結婚式を作り上げていくため、周りの意見にも耳を傾け協調性がありチームワークを大切にする事が重要になります。

 

 

ウェディングプランナーになるためにあると有利な資格

 

 

資格を取得するメリット       

ウェディングプランナーとして働くにあたり資格は必須ではありませんが、取得しておくと下記のようなメリットがあります。

 

ブライダル業界の専門的な知識がつく
ウェディングプランナー、ドレスコーディネーター・サービス職などの仕事内容の理解が深まる
就職活動においてアピールできる・熱意が伝わる
就職した後にも役立つ
お客様に安心感や信頼感を与える事ができる
キャリアアップに役立つ

 

資格を持っていると、ブライダル業界の様々な専門的な知識を身につける事ができます。
未経験であっても、業界の知識があるというだけで印象は違います。

また勉強する事で、ウェディングプランナーとして働きたいという熱意が伝わりますので面接ではアピール材料となりますし、就職した後にも学んだ事は役立つでしょう。

資格があると専門的な知識がある証明となるため、企業側もお客様側にも信頼感や安心感を与える事ができます。
資格によっては、実務経験などが条件となっており級があがるごとに難しくなるため、持っているとキャリアアップや独立してフリーランスで働く際にも役立ちます。

続いてウェディングプランナーになるためにあると有利な資格3つをご紹介します。

 

 

ブライダルコーディネート技能検定  

3級(70分)
経験不問。学生やブライダル業界へ転職したい社会人向けの検定

2級(75分)
3級合格者、もしくは3年以上の実務経験、もしくはアシスタントブライダルコーディネーター検定に合格した者

1級(85分)
2級合格後2年以上の実務経験、もしくは7年以上の実務経験、もしくはブライダルコーディネーター養成講座を修了後2年以上の実務経験

 

公益社団法人日本ブライダル文化振興協会が実施する国家検定となっています。
ブライダル業界の歴史、基礎的な知識や接客技術を問われるものです。
3級~1級まであり上の合格を目指す事でブライダル業界の様々な知識を身につける事ができます。

階級が上がるごとに出題の内容は細かくなりますが内容の範囲は大きな差はありません。

ウェディングプランナーのプロになりたいのであれば1級の取得を目指しましょう。

 

 

ABC協会認定ブライダルプランナー検定1級・2級

※受験資格:経験不問。学生や未経験の方が多く受けています。

2級(90分)
日本での神前式・教会・人前式それぞれの基礎知識、衣裳やフラワーなどのウェディング関連業務に関する知識、欧米でのウェディングの流れ。

1級(120分)
ウェディングプランナーの知識、実務をする上での対応力、プランニング能力、

欧米でのウェディングの全体の流れや内容、宗教毎の進行や慣習についての理解となります。

 

1級に合格するとアシスタント・ブライダルプランナーとして認定されます。
ウェディングプランナーの資格の中ではメジャーな資格となっています。
ブライダルについての基本的な知識、日本と欧米のウェディングを学べます。
日欧米に共通した、求められる人材像としての接客応対・文章・言葉遣いなどの総合的能力を確認します。

 

 

アシスタントブライダルコーディネーター(ABC)検定

※受験資格:BIAが指定した専門学校、大学の2年次修了予定者、ホテル・ブライダル業界で働く人

ブライダル全体の実務に関しての認定資格で、日本のブライダルの基礎知識や実務をする上での知識を確認します。
試験時間は60分となっており7割以上できれば合格となります。

 

ブライダルコーディネート技能検定3級、ABC協会認定ブライダルプランナー検定1級・2級は誰でも受ける事ができますが、アシスタントブライダルコーディネーター検定はBIAが指定した対象者のみとなっています。

 

 

ウェディングプランナーを目指せる年齢

 

 

年齢としては、新郎新婦の年齢が20代後半以降が多い事から、未経験の場合は大卒の23歳位~35歳位までの募集が多いようです。

そのため、専門学校を卒業したばかりの場合は、すぐにウェディングプランナーになる事は難しく、ホテルなどではサービスなどほかの職種で経験を積んだのちにウェディングプランナー職へ異動する事がよくあります。
同じ位の年齢であれば、親近感も湧き相談しやすい事から20代半ば~30代の方が多く活躍しています。

しかし30代になると、ある程度役職につくケースが増えてきますので、未経験であれば、営業スキルやマネジメントスキルなどの実績がないと難しくなってくるでしょう。

 

 

まとめ・ウェディングプランナーは未経験でもチャンスはある

 

 

人気業界故に新卒採用でも中途採用でも応募倍率が高いのがブライダル業界の特徴ですが、入社決定者の事例から、全体の9割が業界未経験です。
その中でも営業職・販売職などの経験を2年以上積んでいる方が採用になりやすい傾向を見受けられます。

ウェディングプランナーは一生に一度の結婚式という大切な1日を作るお仕事であるため責任も大きく、大変な事も多くあります。
しかしそれ以上にやりがいや満足感を感じる事ができ自分が成長できる魅力のあるお仕事です。

未経験であっても経験やスキルがあったり、資格を持っていたり、ウェディングプランナーに向いている能力を持っていれば内定に近づく事ができるので、面接でしっかりアピールしていきましょう。

 

 

 

 

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