ドレスコーディネーターのお仕事

ドレスコーディネーターになるには

新卒の場合
専門学校、短大・大学卒の方を卒業した方が対象となります。
ホテル/ブライダル系の専門学校や、服飾系の専門学校、短大・大学であれば知識を学ぶ事ができ、就職に関して有利になる事があります。
特に専門学校は資格取得や就職のサポートがあり学校と企業で太いパイプがある事もあります。

中途採用の場合
学歴や資格が問われる事はありませんが、結婚式の中でも重要な衣装に関わる事からコミュニケーションスキルや、カウンセリングスキル、ホスピタリティ、提案(営業)力、ビジネスマナー、また知識が求められます。

業界や職種は未経験であっても「接客」や「営業」の経験を積むのが近道であり、転職しやすくなります。
特にアパレル、ホテル、航空、美容業界などの経験は有利になるでしょう。
ドレスコーディネーターは知識も大切ですが、接客スキル(ホスピタリイティー)や営業力などが重要視される傾向にあります。

これまでの経験や経歴で活かせる事があれば、積極的にアピールすると好評価につながるでしょう。
ライダル業界、ドレスの知識を勉強して習得しておく事もおすすめします。

ドレスコーディネーターのお仕事内容

新郎新婦様やその親御様の衣装を担当するお仕事です。
特別な1日にふさわしい衣装探しをお手伝い・提案するのが、ドレスコーディネーターです。

新郎新婦様やその親御様の衣装を担当するお仕事です。
勤務する場所は、式場やホテルに併設されている衣装室やサロン、路面にあるドレスショップになります。

新郎新婦様の希望を聞きながらドレス・タキシードのご提案やアドバイスをし、衣装が決まったら試着を重ね、印象やサイズの確認をしていきます。
お色直しもあるので、カラードレスや和装の衣装も一緒に選びます。
ドレスが決まると、アクセサリーやベールなど小物合わせを行いますが、場所によってはブーケも一緒に選びます。

勤務先によって、新郎新婦様だけでなく、ご両親や御親族の衣装選びを行うのもドレスコーディネーターの仕事です。

挙式当日のフィッテングは、ヘアメイクやアテンドが行う為、基本的にお二人に携わるのは挙式の前日までとなりますが、インショップの場合は、当日着替えを担当する事もあります。

その他に挙式で使用する衣装、アクセサリー類の検品作業や、ドレスのお直し作業を行う事もあります。

結婚式の大体半年位前に衣装選びが始まります。(※式場による)
新郎新婦様とは何度もお会いし打ち合わせや試着を重ね、衣装を決めていきますのでお客様と長く関わるお仕事になります。    

ドレスコーディネーターの勤務形態

勤務時間は、1日8時間となります。
勤務先によって多少変動があります。

衣装室やドレスショップは19時前後に閉店する事が多いです。
路面店やホテル内のインショップの場合は、お客様の都合によっては、閉店時間を延長し接客する事もあります。
逆にテナントや百貨店の場合は、閉店時間が決まっている為、必ずその時間内での接客となります。

その為、早番や遅番などシフトでの勤務形態を取っている企業も多いようです。

休日は平日休みのシフト制:月8~9日程度

土日祝日は、結婚式本番なので準備や片付けの業務で忙しくなります。
その他に衣装の打ち合わせや試着などで多くのお客様がご来店しますし、ホテルや結婚式場であれば土日祝にブライダルフェアを行う事も多いです。

ドレスを運んだり、1日立ちっぱなしという事も多くなりますので、体力も必要になります。
手配業務や事務処理なども行いますので、立ち仕事ばかりではなくデスクワークもあります。

年間のお休みとしてはしっかり取れる企業が比較的多く、夏季休暇や年末年始、産休育休や年次有給休暇、慶弔休暇もきちんと取れる事が多いです。

ドレスコーディネーターのやりがい

結婚式という大切な日に欠かせないのが、ウェディングドレスやタキシードなどの衣装。
女性にとって永遠の憧れともいえるウェディングドレスを着る事は新婦さまにとって、とても幸せな瞬間であり一生心に残るものです。

ドレスコーディネーターにとって1番のやりがいは、お客様の希望に合うドレス・タキシードを提供し、喜んでもらえる事、そして結婚式当日その衣装を着て輝く笑顔を近くで見られる事ではないでしょうか。
初めて衣装を着られた新婦さまの笑顔は、とても嬉しい瞬間です。

結婚式という幸せな日を衣装で幸せにする事ができる、やりがいのあるお仕事です。

お客様によって好みが違います。時には新郎新婦様又は、ご家族で意見が割れてしまったり、新郎様との衣装のバランスを考えなくてはいけない事もあり、スタートラインに戻ってしまったり、試着や打ち合わせが長時間かかってしまう事もあります。
スムーズにすすめていける調整能力や説得力が必要であり、普段からコミュニケーションをしっかり取り、信頼してもらえるドレスコーディネーターでなければなりません。

特別な1日にふさわしい衣装探しをお手伝い・提案するのはとても大変ですが、ぴったりの衣装が見つかり、感謝されたり結婚式当日の幸せな顔を見られた時は何にも代え難いやりがいに繋がります。

ドレスコーディネーターの転職に役立つ資格

ドレスコーディネーターになるためには有利な資格

■アシスタント・ブライダル・コーディネーター(ABC)検定
ブライダル全体の実務に関しての認定資格で、日本のウェディングの歴史や基礎知識、最新情報を学べます。
BIAが指定した専門学校、大学の2年次修了予定者、ホテル・ブライダル業界で働く人が対象となっています。

■WBJ認定ドレスコーディネーター
ドレスコーディネーターとして知っておきたい婚礼衣装の専門知識や貸衣裳店で働くための実務。
更にトータルコーディネートに必要な美容(ヘアメイク)・花(ブーケ)の知識まで網羅しています。

更に下記のような資格があると役立つ事があるでしょう。

■着付師
■パーソナルカラー検定
■フォーマルスペシャリスト検定
■ファッション色彩能力検定
■美容師免許


資格を持っていることが、選考で必ずしも有利になるというわけではありませんが、志望動機にも繋がるほか、選考の際に勉強意欲の高さを評価してもらえるなどプラスに作用する事もあります。
またドレスコーディネーターとしてのキャリアをスタートさせた後でも、お客様と接する上でとても役立つ知識です。