カメラマン・フォトグラファーのお仕事

カメラマン・フォトグラファーになるには

新卒採用
短大・大学、もしくは写真や映像の専門学校でスキルを学び、まずはアシスタントカメラマンとして就職する事が殆どです。

就業先は、ブライダル企業の結婚式場やブライダル撮影の専門の会社になります。

ブライダルカメラマンは、企業に勤務して働くカメラマンと、外注のカメラマンとして働く場合とに分かれます。

企業に勤務する場合は、結婚式場提携のフォトスタジオなどが就業場所となります。

外注の場合は撮影専門会社の社員として就業し、依頼に応じて結婚式場や披露宴会場に出向いて撮影を行います。


中途採用
写真や映像の専門学校やカメラマン養成スクールなどで勉強し、カメラマンアシスタントとして就職し経験を積んでいきます。或いは、一眼レフカメラの経験がある方を採用します。

結婚式の現場は特殊であり、撮影技術の他にもブライダルの知識や、マナー、コミュニケーション能力、また加工や編集等の技術が必要になるため、即戦力となる人が求められます。

ブライダルカメラマンにありたいのであれば、写真スタジオなどでカメラマンとしての技術を磨いたり、ブライダル業界での経験を積んでおくと有利になります。

カメラマン・フォトグラファーのお仕事内容

結婚式や披露宴で新郎新婦やゲストの方々のスナップ写真、記念写真の撮影をするお仕事です。

新郎新婦様の前撮りや後撮り、家族や親族との集合写真も担当します。

結婚する2人にとって一生に一度の大切な結婚式。その様子を、形に残す事ができる重要なお仕事です。

そのため結婚式や披露宴会場での撮影は、大切な瞬間を逃さないよう常に周囲に気を配り、妨げにならないよう注意しながら各シーンでシャッターを切ります。

結婚式の時間は大体4~5時間で、式には入場シーンやケーキ入刀、キャンドルサービスや両親への手紙、など色々な大切なシーンがあります。

その他にウェディングプランナーや新郎新婦との打ち合わせ、写真加工・編集などの仕事があります。

結婚式の写真は大体500枚~1000枚になります。
その写真を確認し、加工や編集などを行い、お客様に納品します。

結婚式本番は一度きりでやり直しがききません。

式の内容を把握しながら、新郎新婦に喜んでもらえる写真を撮影する事が重要な仕事内容になります。

※ビデオ撮影も仕事内容に含まれる場合は結婚式・披露宴会場での動画撮影や、ゲストの方へのインタビュー、動画編集、披露宴のエンドロールの動画制作なども行います。

カメラマン・フォトグラファーの勤務形態

勤務時間は結婚式の時間により変動します。

ある程度勤務時間は決まっていますが変則的になる事を理解しておいた方が良いでしょう。

午前の結婚式を担当する場合は、約1時間ほど前に会場に入り準備しますので早朝からの出勤になります。

本番の撮影は、4~5時間行い、その後、撮影した多くの写真の加工や編集に入る、或いは、午後から別の披露宴の撮影を行います。

また、他の結婚式の打ち合わせや前撮り、親族写真が入ってきたりと1日のスケジュールはハードになりますので残業は比較的多いでしょう。

休日は基本8日となりますが、結婚式は土日・祝がメインなので平日のシフト休みになります。

結婚式の前撮りや、打ち合わせは新郎新婦の予定に合わせる事が多かったり、撮影した写真は納期もあるため、加工や編集業務を決まった日にちまでに終わらせなければなりません。

休日は、固定されておらずイベントや納期に合わせての勤務形態となります。

ブライダルには繁忙期と閑散期があるため、繁忙期は忙しくなりますが閑散期であれば、比較的お休みも取りやすくなります。

年間のお休みとしては夏季休暇や年末年始、産休育休や年次有給休暇、慶弔休暇が取れます。

カメラマン・フォトグラファーのやりがい

結婚式という人生の一大イベントに関わる事ができ、結婚する2人にとってとても大切な日を自分の手で形として残せる事、
そして新郎新婦やその家族に喜んでもらえる事ではないでしょうか。


結婚式の写真は、幸せな時間をいつでも感じる事ができ、そして一生大切にしてもらえるものです。
シャッター越しに笑顔の瞬間を撮れる。みんなが自然と笑顔あふれる瞬間に向き合える仕事です。
ベストショットを撮れた瞬間は心昂る喜びを感じます。

結婚式の最中は重い機材を持ち、最高の瞬間を取るために常に気を配りながら動き回るため体力も必要となります。

また特別な1日だからこそ、失敗は許されませんし、新郎新婦に満足してもらえる、納得してもらえる写真を撮らなくてはなりません。

体力的に大変な事や、「一生に一度」という責任やプレッシャー、緊張感があり気の抜けない仕事ですが、出来上がった写真を見て新郎新婦が心から喜んでくれて、感謝された時は大きな喜びや幸せを感じる事ができます。

お客様の最高の笑顔、幸せの瞬間を撮る事ができ、宝物となる写真を自分の手で残す事ができるとてもやりがいがあり充実感を得られる仕事です。

カメラマン・フォトグラファーの転職に役立つ資格

ブライダルカメラマンになるのに特に必要な資格はありません。

結婚式という一生に一度の晴れ舞台の撮影をする事から撮影技術や編集スキル、知識などが求められます。

働く上であると役立つ資格をご紹介します。

■写真技能士
国家資格である技能検定制度の1つです。
試験では肖像写真の撮影や製作するのに必要な技能・知識を問われます。
1~3級までありますが、どの級も実務経験が必要となります。

■Photoshop(R)クリエイター能力認定試験
画像編集ソフトAdobeのPhotoshop(R)の、写真の補正やデザインなど、画像編集に関する技術や知識を認定する試験です。
学歴や年齢制限はなく誰でも受験する事ができます。


資格は必須ではありませんが、持っていると業務を行う上で活用できる事があります。

ブライダルカメラマンの仕事は、資格よりも撮影技術や加工編集技術、また撮影のセンスや、コミュニケーション能力、ブライダルの知識の方が求められてきます。