ブライダル音響スタッフの仕事内容と結婚式での音楽の役割
ブライダル音響スタッフの仕事内容と結婚式での音楽の役割
普段生活をしていると、何気なく耳に入ってくる音楽。
意識はしていなくても、音楽は切っても切り離せない関係であると気づかされますよね。
音楽は、結婚式の披露宴を盛り上げるのにも欠かせないものであり、実は、披露宴の最中も絶え間なく音楽が流れているんです。
その音楽(音響)を担当するのが、「音響スタッフ」。
今回は、音響スタッフの仕事内容と、音楽がどのような役割をもたらしているかご紹介します!
目次
1:どんなシーンで音楽が流れる?
2:音楽の力
3:ブライダル音響スタッフの仕事内容
・各シーンの演出
・音源のチェック
・新郎新婦との打ち合わせ
4:結婚式にふさわしい曲
・開宴前、歓談時
・入場、乾杯、プロフィール映像
・ケーキ入刀
・テーブルラウンド
・お色直し
・新婦からの手紙
・退場
5:まとめ
どんなシーンで音楽が流れる?
結婚式当日はどんな音楽が流れているかご存じですか?
基本的には新郎新婦が選んだ好きな曲を流す事ができるのですが、パーティーの各シーンで選曲されたものが流れています。
シーンは下記のように多岐に渡ります。
●開宴前
●入場
●乾杯
●スピーチ
●プロフィール映像
●ケーキ入刀
●お色直し入退場
●テーブルラウンド
●新婦からの手紙
●退場
定番シーンをはじめ、歓談などの際も曲は必ず流れています。
披露宴中に無音になる事はまずありませんので、歓談曲も含めるとかなりの曲が流れている事になります。
新郎新婦はこの曲選びにも結構苦労します。
同じ曲は何度も使えないですし、そのシーンごとに合う曲を選別するのはとても時間がかかります。
そのため、ウェディングプランナーや音響スタッフは相談される事が多々あります。
また好きな曲といってもそのシーンに合う・合わないはありますので、音響スタッフやウェディングプランナーは流行曲の把握や、シーン別のおすすめ曲は知識として持っているとお客様にアドバイスができます。
音楽の力
結婚式に出席したときに、気持ちが高ぶる時や感動してしまうシーンはありませんか?
新郎新婦の振る舞いや言動によって引き起こされるものでもありますが、そのアクセントとして音楽が重要な役割を果たしている場合もあります。
分かりやすい例でいうと新婦の手紙。
両親に向けた新婦の想いを述べるシーンに涙される方も多いかと思います。
その場合の選曲としては優しい雰囲気の曲が合っていますし、手紙を読む新婦の声を強調したいのであれば、歌詞がある曲は新婦の声とかぶってしまう恐れがある為、あまりふさわしくありません。
感動的なシーンとそれにふさわしい曲のメロディーが一致すると、ゲストの琴線に触れる=心の奥底から感動、その雰囲気に共鳴するという現象を目の当たりにすることができます。
また、披露宴の終盤でVTRとして流れるエンドロール等の映像でもそうですが、歌詞のちょうどいいタイミングで映像が切り替わっているはずです。
普段は意識していないかもしれませんが、それこそが違和感なく受け入れられている証ですし、曲の大サビで最も感動的な写真や動画に切り替わったら盛り上がりますよね。
それくらい音楽の持つ力は計り知れなくて重要なものなのです。
ブライダル音響スタッフの仕事内容
前述したように、披露宴の各シーンで重要な役割を果たす音楽。
ブライダル音響スタッフの役割は、披露宴の進行や演出に合わせて音響を操り様々なシーンを盛り上げ、感動の空間を作る事です。
基本的には、結婚式場やホテルと提携している音響専門会社のスタッフが担当します。
ゲストハウスやレストランなど会場によっては、ウェディングプランナーが社内のサービススタッフが兼任して行う事もあります。
各シーンの演出
進行表に合わせて選曲した楽曲(音源)を流し、多彩なシーンを演出します。
結婚式の披露宴では、様々なシーンがありますのでタイミングを合わせて流すのは意外と大変な作業になります。
ミスが許されない非常に責任のある仕事になりますよね。
基本的には、宴会場の傍にモニタールームがありますので、そこで進行表を確認しながら機械を操作し楽曲を流していきます。
プロフィールなどビデオ上映の際に映像オペレーションを担当する事もあります。
音源のチェック
音響スタッフは、新郎新婦の好みを聞き楽曲リストを作りその中から選んでもらうケースと、新郎新婦が自分たちで編集して持ち込むケースがあります。
持ち込みの場合は、録音のアドバイスをしたり、音源のチェックなども行います。
新郎新婦との打ち合わせ
現状では、音響スタッフが直接新郎新婦と打ち合わせを行う機会は少なく、基本的にはウェディングプランナーが担当する事が多くなっています。
思い出の曲や好きな曲、各シーンで流したい曲をヒアリングし、会場側でリストをお渡ししその中から決定していきます。
ただ近年は、BGMにこだわるカップルも増えています。
結婚式のスタイルが多様化しており、オリジナルの結婚式を選ぶカップルも増えてきている事から、今後は音響スタッフが直接新郎新婦と打ち合わせを行い楽曲を決めていく事も増えていくでしょう。
◎ブライダル音響スタッフは、主にこのような業務を担当します。
結婚式という大切なイベントの音響を任され、シーンに合わせた選曲や的確なアドバイスが求められるため、様々なジャンルの音楽情報をしっかり蓄えておく事が必要となります。
また、ウェディングプランナーやキャプテンなどスタッフとのやり取りや、新郎新婦との打ち合わせなど人と話す事も多い仕事ですので、コミュニケーション能力も求められます。
音楽が好きで、自分の知識やセンスでより良い結婚式を作り上げたい、人と話すのが好き・喜ばせるのが好きという方に向いている仕事です!
結婚式にふさわしい曲
結婚式での音楽は、基本的に別れを連想させる曲・過激な歌詞などはNGと言われています。
また英語に堪能な方もいらっしゃるので、洋楽を和訳した時の歌詞も気をつけなければいけません。
余談ですが、小田和正さんの「言葉にできない」は、結婚式でも耳にする事があります。
メロディーは感動的なのですが、出だしは「終わる筈のない愛が途絶えた~」です。
こういった懸念点を伝える事もウェディングプランナーとしての役目でもあります。
結婚式での音楽はシーンによってふさわしい曲が変わってきます。
簡単ではありますが、シーン別に選び方をご紹介します。
開宴前・歓談時
来賓の方々が歓談している時間なので、明るすぎたり歌詞が入っているようなうるさすぎる曲はNG。
来てくれた方々がリラックスできるような落ち着いた音楽が良いでしょう。
歌詞は入っていても良いですが洋楽の方がおすすめです!
入場・乾杯・プロフィール映像
これから結婚式が始まるという盛り上がるシーンですので、明るく盛り上がるような華やかな曲を選びます。
インパクトのある曲がおすすめです。
ケーキ入刀
ケーキ入刀は、明るく可愛らしい感じの曲がおすすめです。
ウェディングケーキは女性向きな可愛らしいものが多いですよね。
サビの部分を持ってくると盛り上がるでしょう。
テーブルラウンド
テーブルラウンドはキャンドルサービスを行う事が多くなってます。
照明も落ちるので、ドラマチックでロマンチックな落ち着いた曲が良いでしょう。
お色直し
お色直しではウェディングドレスもカラーになり一気に明るくなるので、明るい曲を使う方が多いです。
お色直しの入退場はご家族の方や友人が一緒だったり、ドレスによっては落ち着いた演出をする場合もあると思うのでそのシーンに合わせて選ぶようにするのがおすすめです。
テンポの良い盛り上がる曲が良いですね!
新婦からの手紙
花嫁がご両親に感謝を述べる感動的でクライマックスなシーンになりますので、落ち着いた曲が良いでしょう。
歌詞が入っていない方が手紙の内容が入りやすいですが、歌詞があると逆にシーンを盛り上げる事もあります。
新婦からの手紙の時の場合、オルゴールバージョンの音楽を使う方が多いです。
退場
披露宴の最後は、感動的な雰囲気で締めくくりたいという方が多いので明るく軽快な曲を選ぶ方が多くなっています。
アップテンポのものがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
音楽には、結婚式での様々なシーンの雰囲気をコントロールできる重要な役割がありますよね。
ブライダル音響スタッフは、そんな結婚式の音楽を任されるので非常に責任も大きくなりますが、ぴったりと決まり会場を盛り上げられた時は大きなやりがいや達成感を得る事ができます。
ブライダル音響スタッフになるために、必須の資格などはありません。
音楽関連の専門学校や、ブライダル関連の専門学校に入学し音響機器の取り扱いなどを学び、技術を習得する事が近道となります。
しかし、技術に関しては入社後に学ぶ事も出来るため、短大や大学を卒業後、新卒でチャレンジする事も可能です。
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