ドレスコーディネーターの仕事〜番外編〜
ドレスコーディネーターの仕事
〜番外編〜
こんにちは。
ドレスコーディネーターの仕事内容に関して、ブライダルビズのコラムでいくつかご紹介をさせて頂きました。
今回は、ドレスコーディネーターの仕事の中で番外編として、普段の新規接客や打ち合わせ(衣装合わせ)とは違う仕事内容や、接客以外の仕事内容もお伝えしていきたいと思います。
ドレスコーディネーターの仕事をより詳しく知って頂ければと思います。
目次
1:ドレスコーディネーターの基本的な仕事内容
2:ドレスコーディネーターの仕事内容~番外編~
・ウェディングドレス小物関連商品の販売/ご提案
・ドレスショーの開催/準備
・SNSでの情報発信
・ブライダルフェア、模擬挙式の準備
・ドレス、タキシード等のお取り寄せ
・ドレス、タキシード等のお直し
3:まとめ/ドレスコーディネーターはやりがいが多い
ドレスコーディネーターの基本的な仕事内容
ドレスコーディネーターは、結婚式で新郎新婦やご親族の衣装を担当し、新郎新婦を更に輝かせ幸せにする事ができる魅力あふれる仕事です。
路面店のドレスショップやホテル・結婚式場などの衣装室に勤務し、主に下記のような仕事内容を行います。
①店舗内の清掃
②ドレスの陳列
③予約状況の管理
④新郎新婦への衣装提案
⑤ウェディングドレスを中心とした衣装のコーディネート
⑥スケジュールに合わせ衣装・小物・アクセサリー類の手配
⑦見積書の作成
⑧当日の着付け
このような一連の流れでお仕事を行う事が多いのですが、その他にも様々な業務があります。
下記で、番外編としてドレスコーディネーターのお仕事をより細かくご紹介していきます!
ドレスコーディネーターの仕事内容~番外編~
ウェディングドレス小物関連商品の販売・ご提案
私が以前勤めていたドレスショップでは、ドレスのご提案以外に、販売商品のご提案も行なっておりました。
具体的には、ドレス専用の補正下着・シューズ・グローブ・ベールなどなど。
※ドレスショップによっては販売商品として取り扱いのない場合もございます。
①補正下着
実は、ウェディングドレスを着用する際には、必ずドレス専用の補正下着を身につけて頂く必要があります。
ドレスを美しく着こなすには、土台である下着が一番重要であると言われています。
補正下着を身につけることで身体のラインだけではなく、背筋が自然と伸び、姿勢も美しくなります。
またドレスによって合わせる補正下着が異なるため、選ばれたドレスと花嫁様のお身体のサイズに合わせてご提案致します。
②ブライダルシューズ
最近ではドレスに合わせてお気に入りのシューズをご準備頂く花嫁様も多くいらっしゃいますが、歩きやすさを想定し作られたブライダルシューズが存在します。
結婚式当日は普段着慣れないドレスを身に纏い、一日を過ごされるので歩きやすいブライダルシューズを選ばれる花嫁様も多くいらっしゃいます。
③グローブ
グローブもドレスに合わせてお選び頂けるように、ショートグローブ・ロンググローブ・レースグローブ・リボンモチーフなどいくつか種類があります。
実はグローブ一つでも全体の印象がガラッと変わるため驚かれる花嫁さまも多くいらっしゃいます。
花嫁様のお母様と一緒になってどのグローブが良いか選んだ際はとても盛り上がりました。
④ベール
レンタルのベールも扱っておりましたが、ハンドメイドで作られた繊細なベールは一部販売商品として取り扱っておりました。
一生のうちに一度しか使用頂く場面はございませんが、ドレスよりもベールにこだわりをお持ちの花嫁様もいらっしゃるので、選ばれたドレスに合わせてより素敵なコーディネートになるよう販売のベールもご提案致します。
◎ドレスショップによって取り扱う商品は異なりますが、販売商品のご提案もドレスコーディネーターの仕事の一つになります。
今回ご紹介させて頂いたアイテムは、花嫁様がサムシングフォーの1つとして選ばれる事も多い品々です。
私がドレスコーディネーターをしていた時も、「サムシングフォーを取り入れたい」とご要望頂く事がありました。
サムシングフォーとは、欧米の結婚式の演出の1つで、イギリス皇室のロイヤルウェディングでも取り入れられおり、近年日本でも広まりつつあります。
結婚式で花嫁様が身に付けると一生幸せになると言われている4つのアイテムの事を指し、その1つにサムシングニューというものがあります。
これは、新しい物を準備するという事で未来への希望を表します。
新しく購入した白色のアイテムを結婚式で身に着ける花嫁が多く、これから始まる新生活が希望に満ちて幸せなものになるようにと願いを込めて、新調したものなら何でも良いとされております。
ウェディングドレスを購入するという方も稀にいらっしゃいますが、一生に一度しか着用しないものであり金額も高額となるため、このようなウェディングドレス関連の小物を購入する方が多くなっています。
購入すれば一生手元に残りますので、いつでも幸せな結婚式を思い出せますよね。
次の世代へ引き継ぐ事もできますのでおすすめです。
ドレスショーの準備・開催
提携式場等でドレスショーが開催される事や主催する事があります。
その際は、ドレスコーディネーターが、モデル・使用するウェディングドレス・カラードレスやアクセサリー類・タキシードやシャツ・蝶ネクタイ等を手配し、髪型やヘアメイクのイメージ等もヘアメイクスタッフと打ち合わせをします。
ドレスショーは、新郎新婦様にも大変人気のあるイベントのため、モデル着用ドレスやタキシードのお問い合わせを頂く事が多くなります。
そのためドレスショーで使用する衣装のピックアップは非常に重要です。
当日は、モデルの入り時間に合わせて待機をし、用意したドレスの試着・採寸を行いモデルのサイズに合わせてお直しを作業を行います。
ヘアメイク後は実際の会場でリハーサルを行いますが、プロのブライダルモデルはウォーキングや姿勢、ドレスの魅せ方が非常に美しいため思わず見とれてしまう事も・・・
そんな華やかな雰囲気のドレスショーですが、分単位で進行していくためバックヤードに待機しているドレスコーディネーターは、ランウェイから戻ってきたモデルに対して素早く衣装チェンジ・アクセサリーチェンジ等を行うため、非常に慌ただしくなります。
モデルと息を合わせることも必要になるため、リハーサル時にモデルとより早く衣装チェンジができるように打ち合わせをします。
準備や当日は非常に忙しく大変ですが、貴重な機会に携わる事ができますので非常に勉強になりますし、やりがいもあります♫
SNSでの情報発信
最近ではSNSを利用し情報収集をしている新郎新婦様が増えているため、入荷したばかりの新作ドレスや、ドレスに合わせたおすすめのコーディネート、実際に挙式を終え許可を頂いたお客様の写真をブログやインスタグラム等にアップをします。
時にはモデル役として新作ドレスを着用する事も・・・♫
ドレスがより美しく見えるようポージングや角度、明るさなど試行錯誤しながら撮影を行います。
お客様から頂く写真はどれも素敵で、アップする写真を選ぶのに毎回悩んでいました。
ブライダルフェア・模擬挙式の準備
提携の結婚式場で行われるブライダルフェアにて、ご見学にご来館される新郎新婦様へ向けてドレスやタキシードを展示したり、模擬挙式で使用するドレス・アクセサリーの準備等を行ったり接客以外の業務を行う事もあります。
ドレスやタキシードは、ブライダルフェアや模擬挙式にご来店されたカップルの印象も左右するので非常に重要です。
新作のドレスであったり、現在のトレンド、また会場の特徴などを確認しながらウェディングドレス、カラードレス、タキシードなどを選んでいきます。
ブライダルフェアや模擬挙式で、ウェディングドレスやタキシードを見て感動して下さっているカップルを見ると非常にやりがいを感じる事ができました。
ドレス・タキシード等のお取り寄せ
新婦様は、衣装にこだわりを持っていらっしゃる方が多いため、HPをみて「このドレスが着たいです」とお問い合わせを頂いたり「このドレスに似た雰囲気のドレスが着たいです」とご要望を頂く事があります。
ご希望のドレスが店舗で取り扱いがあれば良いのですが、他店舗で取り扱いのあるものや、中には自社では取り扱っていない場合も・・。
その際の対応方法として、他店舗で取り扱いのあるドレスに関しては取り扱い店舗へ予約が空いているかの問い合わせを行います。
自社で取り扱いのないドレスの場合は、似ているデザインのドレスを多店舗からひたすら探し当てます。
予約が空いていればご案内はできるのですが、予約が空いていない場合は、そのドレスの試着自体も叶いません。
入社当初はその際の代替え案に対する提案力がなかったため、新郎新婦様の期待を裏切らないようにと先輩社員が一緒になってドレスを探してくれる事もありました。
中々手配できない時は、「大変だな・・」と感じる事もありましたが、無事に見つかり新郎新婦様に喜んで頂けた時には本当に嬉しかったです!
ドレス・タキシード等のお直し
新郎新婦様の身体のサイズぴったりにドレスやタキシードを仕立て上げるために、採寸からお直し業務を行う事もドレスコーディネーターの役割でした。
未経験で入社後、採寸の仕方や縫製の仕方を研修で学びましたが慣れない作業と、元々裁縫が苦手だったのもあり1着縫い上げる作業に3時間以上かかっておりました・・。
慣れてからは丁寧に縫い上げても30分かからない事もありましたが繁忙期は10着以上縫い上げる必要があったため、とても大変でした。
その他にも、ドレスのボタンや飾りが取れてしまったり、ほつれ等を見つけた際にはお直しを行います。
※ドレスショップによっては、縫製専用のスタッフが行います。
まとめ・ドレスコーディネーターはやりがいが多い
いかがでしたでしょうか。
ドレスコーディネーターの仕事のメインである新規接客・打合せ以外の業務についてお伝えさせて頂きました。
華やかなドレスに囲まれ憧れる方も多い仕事ですが、その反面裏方的な仕事も沢山あります。
重いドレスを運ぶ事も多く体力が必要になりますし、地道な仕事も沢山ありますが、そのような準備の先に「結婚式」という最高の1日が待っています。
新郎新婦様がより輝けるお手伝いをできるドレスコーディネーターの仕事は、非常に大きなやりがいを感じる事ができました。
もっと詳しい内容が気になる方や、ドレスコーディネーターの職種にご興味のある方は是非お気軽にお問い合わせ下さいませ♫
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