花嫁を幸せにするサムシングフォー(Something four)とは?
花嫁を幸せにするサムシングフォー(Something four)とは?
サムシングフォー(Something four)という言葉をご存知でしょうか。
サムシングフォーとは、ヨーロッパから200年以上も伝わっている花嫁さまの幸せを願った4つのアイテム・おまじないです。
私がドレスコーディネーターを行なっていた際も「サムシングフォーを身につけたい」とご要望を頂く事が何度かございました。
今回は、「サムシングフォー」の意味や、実際に取り入れている方の一例をご紹介していきます。
最近では、結婚式の演出に取り入れるという方も多いので、これからウェディングプランナーやドレスコーディネーターを目指す方は是非参考にしてみて下さいね。
目次
1:サムシングフォー(Something four)とは
・サムシングオールド(何か古いもの)
・サムシングニュー(何か新しいもの)
・サムシングボロー(何か借りたもの)
・サムシングブルー(何か青いもの)
2:結婚式でのサムシングフォーの例
・サムシングオールドの例
・サムシングニューの例
・サムシングボローの例
・サムシングブルーの例
3:まとめ
サムシングフォー(Something four)とは?
サムシングフォーとは、結婚式で花嫁様が身に付けると一生幸せになると言われている4つのアイテムの事を指します。
欧米の結婚式の演出の1つで、イギリス皇室のロイヤルウェディングでも取り入れられています。
イギリスの童謡「マザーグース」の歌が由来しているという説もあり、女性の幸せや花嫁の幸せ願う歌として広まっていきました。
※マザーグースの歌の一部
「なにかひとつ古いもの、なにかひとつ新しいもの、なにかひとつ借りたもの、なにかひとつ青いもの、そして靴の中に、6ペンス銀貨を」
サムシングフォーの4つのアイテムは
・サムシングオールド(Something old)
・サムシングニュー(Something new)
・サムシングボロー(Something borrowed)
・サムシングブルー(Something blue)
花嫁が幸福になれるよう願いが込められています*
下記では、サムシングフォーの4つの意味と、結婚式で花嫁様が身に付ける具体的なアイテム例をご紹介します。
①サムシングオールド(何か古いもの)
家族の絆や伝統を大切にする、代々引き継がれている幸せを引き継ぐという意味が込められており、祖先や家族から譲られたものを表します。
★具体的なアイテム
・祖母や母親から譲られたネックレスやイヤリングなどのアクセサリー類
・ウエディングドレスや着物(リメイクする方も)
・ベールやグローブ
・ジュエリー
・リングピロー 等
②サムシングニュー(何か新しいもの)
新しい物を準備するという事で未来への希望を表します。
新しく購入した白色のアイテムを結婚式で身に着ける花嫁が多いです。
これから始まる新生活が希望に満ちて幸せなものになるようにと願いを込めて、新調したものなら何でも良いとされております。
★具体的なアイテム
・ウェディングドレス
・アクセサリー
・ドレスの小物
ベール・グローブ・ハンカチーフ・シューズ・ブライダルインナー
③サムシングボロー(何か借りたもの)
友人や隣人、知人とのつながりを表しています。
すでに結婚をして幸せな人生を送っている友人や知人から持ち物を借りる事で、幸せな結婚生活を送っている人の幸運にあやかるという意味があります。
★具体的なアイテム
・ドレスの小物
・リングピロー
・アクセサリー
・ハンカチ
・ティアラ
④サムシングブルー(何か青いもの)
聖母マリアのシンボルカラーである青、つまり純潔を表しており、幸せになれる色と言われています。
サムシング・ブルーは目立たない場所に身につけることが良いとされておりますが、最近では、ブーケに青い花を取り入れたり、ディスプレイや会場をブルーでコーディネートされる方もいらっしゃいます。
★具体的なアイテム
・ブーケ
・ハンカチ
・ネイルの一部に取り入れる
・リングピロー
・バルーンリリース
結婚式でのサムシングフォーの例
サムシングフォーについて解説しましたが、実際どのように結婚式に取り入れるのか中々イメージしにくいですよね。
ここでは、結婚式でサムシングフォーを取り入れた例をそれぞれ1つづつご紹介させて頂きたいと思います!
①サムシングオールドの例
サムシングオールドで選ばれるアイテムで1番多いのがアクセサリーやジュエリー。
お母様がお父様からプレゼントされたというアイテムや、結婚する時にお祖母様から譲り受けた真珠のネックレスとピアスを、花嫁様が付けるというケースも。
結婚式でのジュエリーは、一生の思い出にも残るものですしどんなジュエリーが良いのか迷われる方も多いですが、真珠のピアスとネックレスはどんなウェディングドレスにもぴったりですよね。
お祖母様もお母様もきっと喜ばれる事でしょう。
その他にも、婚約指輪をリメイクして利用される方も多くいらっしゃいます。
このようにブライダルジュエリーは代々受け継がれる事が多くなっているアイテム。
大切に残しておきたいですよね。
①サムシングニューの例
サムシングニューで選ばれるアイテムで多いのが、グローブやベール・ストッキング・ブライダルインナーなどウェディングドレスの小物類。
ウェディングドレスやドレスに合わせる小物などは基本的にレンタルするという方が殆どですが、お母さまの助言もあり、ベールとブライダルインナーを新調したという方も多くいらっしゃいます。
ウェディングドレスを購入するという方も稀にいらっしゃいますが、一生に一度しか着用しないものであり金額も高額となるため、小物を購入する方が多くなっています。
中にはシューズを新調される方も。
購入すれば一生手元に残りますので、いつでも幸せな結婚式を思い出せますよね。
次の世代へ引き継ぐ事もできますのでおすすめです。
①サムシングボローの例
サムシングボローのアイテムで多く選ばれるのが、アクセサリーやハンカチです。
中には、リングピローや、ベール・グローブ・ティアラなどのウェディングドレスの小物を借りたという方もいらっしゃいますが、結婚式で使用した小物類は大切にしたいという方も多いため、アクセサリーやハンカチの方が借りやすいようです。
また、お色直しなどで中座する時に、家族や友人から手を借りる事も、実はサムシング・ボローの演出の1つになります。
結婚式のサプライズの演出で良く選ばれる、感動的なシーンですよね。
もう1つ取り入れる方法として、結婚式当日にゲストに貸してもらえる物を募るという演出があります。
結婚している友人に集まってもらい、その中から何かを貸してもらう演出は結婚式も盛り上がりそうですよね。
演出で取り入れるのもおすすめです。
④サムシングブルーの例
海外では、ガーターベルトにブルーが用いられる事が多いです。
純潔の象徴となるので、こっそりブルーを忍ばせるのが基本ですが、最近では様々な所で取り入れられています。
サムシングブルーのアイテムで良く選ばれるのが、アクセサリーや、青い刺繍の入ったハンカチやリングピロー。
花嫁様が持つブーケやドレス・ネイルなどにさりげなくブルーを取り入れるという方も。
その他にも、ウェルカムドリンクやウェディングボード、会場装飾にブルーを取り入れコーディネートするという方もいらっしゃいますし、会場によっては、バージンロードをブルーにするケースも。
結婚式の演出の1つであるバルーンリリースにブルーを取り入れる方もいます。
結婚式も一段と盛り上がりそうですよね!
◎このように、結婚式の様々なシーンで取り入れられているサムシングフォー。
どのシーンで取り入れるかを考えるだけでも楽しそうですよね!
まとめ
今回は、結婚式にまつわる「サムシングフォー」に関してお伝えさせて頂きました。
サムシングフォーには、花嫁の未来が幸福であるようにという願いが込められています。
4つ全てのアイテムを揃えなければならいという訳ではなく1つでも構いません。
また、同じ意味を持つアイテムが複数あっても構いませんし、和装の場合でも勿論取り入れる事ができます。
結婚式には、新郎新婦様の幸せを願ってこのような古い言い伝えがあったり、一つひとつのアイテムに素敵な意味が込められてたりと知れば知るほど結婚式に対して魅力を感じる事ができますよね。
家族の伝統や友人とのつながりなどアイテムを通して、改めて大切な絆に気付いたり、身に付ける事でより幸せや感謝の気持ちが生まれる事も。
とても素敵な習慣の1つですよね。
サムシングフォーは、花嫁にとって心強いお守りのようなアイテムとなってくれるでしょう。
近年では、様々な演出や自分達らしいオリジナルの結婚式が増えてきています。
サムシングフォーも演出の1つとして人気がありますので、参考にして頂ければ幸いです。
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