ブライダル業界への就職・新卒採用と中途採用、内定を取りやすいのは?
ブライダル業界への就職・新卒採用と中途採用、内定を取りやすいのは?
新卒の就職活動中にブライダル業界を目指して何十社も受けたけど、内定を獲れず違う業界へ就職した。
けれど、やっぱりブライダル業界が諦められないから転職したい!という方も多くご相談に来られます。
新卒の時には内定が出なかった企業でも、他の仕事で経験を積み中途採用で内定が出た・・という事が弊社でもあります。
今回は、ブライダル業界への就職は、新卒採用と中途採用どちらが内定を取りやすいのか、新卒採用と中途採用の違いなどをご説明していきます。
目次
1:ブライダル業界は中途採用の方が内定が出やすい
・各ブライダル企業の新卒採用選考フロー
・ブライダル業界で中途採用の方が内定が出やすい理由
・新卒採用と中途採用の違い
2:ブライダル業界には様々な職種がある
3:まとめ
ブライダル業界は中途採用の方が内定が出やすい
新卒でのブライダル業界はとても人気で、大手ブライダル企業の新卒採用倍率は、なんと500倍以上とも言われる事もあります。
倍率については企業や職種によって異なっているので何とも言えませんが、大手のブライダル企業は非常に人気があり狭き門となっている現状があります。
人気企業だと、3万人以上の応募の中から、ウェディングプランナーの採用は数十名。
サントリーやリクルート等と同等の倍率となっています!
なので、今回のお題「ブライダル業界の新卒と中途どっちが内定取りやすい?」の答えを早速言ってしまうと・・・
ズバリ「中途!」という答えになります。
とはいえ、中途でももちろん受ければ誰でも採用されるという訳ではありません。
以前のブログ記事でも書かせて頂きましたが、ウエディングプランナー職であれば、接客経験や営業経験がある方が必須となっている事が殆どであり、過去の経験が採用の基準になる事が多くなっています。
各ブライダル企業の新卒採用選考フロー
ブライダル業界の新卒採用は、中途採用に比べ選考回数が多いため内定を取るまでに時間がかかるというのも特徴です。
ここでは、2023年度の各ブライダル企業の新卒採用選考フロー事例をお伝えします。(※参考:リクナビ)
①アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社
一次面接→二次面接→三次面接→四次面接→五次面接→六次面接(※選考回数は個人によって異なる)
②株式会社エスクリ
書類選考→一次面接→二次面接→三次面接→四次面接→適宜、適正検査→最終面接(社長面接)
③株式会社ディアーズブレイン
グループ選考→面接複数回→適宜、筆記試験→最終面接(社長面接)
④株式会社ノバレーゼ
書類選考→一次面接→二次面接→三次面接(※選考回数は状況に応じて異なる)→個人面談(1~2回)→最終面接
⑤株式会社BP
書類選考→面接複数回→最終面接
⑥株式会社Plan・Do・See
グループ選考→一次面接→二次面接→三次面接(※選考回数は個人によって異なる)
⑦株式会社ベストブライダル
書類選考→一次面接→二次面接→適正検査→三次面接→最終面接
⑦ワタベウェディング株式会社
書類選考→グループ選考・WEBテスト・面接複数回→最終面接(役員)
◎中途採用の面接回数が、1~3回(平均2回)なのに対して、大手人気ブライダル企業の新卒採用では、グループディスカッション、面接回数4~6回+適正or筆記試験(SPI試験)となっています。
他の業界でも言える事ですが、新卒採用の方が選考フローは多くなります。
ブライダル業界で中途採用の方が内定が出やすい理由
上記でお伝えしたように、ブライダル業界で中途採用の方が内定を取りやすい理由としては、新卒市場は非常に人気があり倍率が高い事、選考フローが多い事、採用方法の違いなどがありますが、結婚式という高額であり一生に一度の大切なセレモニーが商材となる点も挙げられます。
その為、接客スキルや社会人としての基本マナーが求められます。
またウェディングプランナーやドレスコーディネーターの仕事は、営業要素も強く数字が求められる職種となるため、接客経験や営業経験があると非常に有利になります。
近年のブライダル業界は、人口減少・少子高齢化・未婚率増加・ナシ婚・オリジナル婚増加などの影響から各社の競争が激化しています。
優秀な人材を採用したい企業が多いため、経験やスキル・能力がある中途採用に非常に力を入れています。
その為、中途採用の方が内定が出やすい傾向にあります。
新卒採用と中途採用の違い
未経験ではあるが、優秀な人材を企業で育て、将来長く活躍できる若い人材を採用するのが新卒採用。
企業が必要な時に、即戦力として活躍できる人材を採用するのが中途採用となります。
簡単に違いや企業にとってのメリット・デメリットもお伝えしたいと思います。
①新卒採用
〇新卒採用とは
その年に学校を卒業する人を採用する事です。
社会人未経験者を指し、正社員として初めて働く人の事で特に年齢制限はありません。
新卒と呼ばれる対象は、学校を卒業した後3年以内の人としており、社会人経験が3年未満の人を第二新卒と呼びます。
〇新卒採用の目的
新卒採用は社会人経験がないので、未経験者の採用となります。
企業で経験を積んだ後に、会社へ貢献してくれる事や将来を見据えて採用しています。
〇選考回数
大手・人気企業:面接回数3~6回+適正orSPI試験
〇採用時期
一括での採用となります。
企業によって異なりますが、ブライダル業界は、比較的他の業界よりも早く採用活動が行われる傾向にあり、早いと夏ごろから採用活動が始まるところも。
インターンシップ制度がある企業も多く、12月頃から参加できるところもあります。
一般の企業は、入社1年前の3月・4月頃から採用をスタートしますが、ブライダル業界は早い企業は2月頃からスタートし、4月には内定が出ているという方もいます。
〇新卒を採用するメリット・デメリット
長く活躍できる人材や、将来を見据えた優秀な人材を採用できる、会社で育てる事ができるというメリットがある一方で、経験がないため、スキルをつけるまでに時間がかかる・研修が必要などのデメリットがあります。
また、入社後にミスマッチが起こる可能性も高い。
②中途採用
〇中途採用とは
学校を卒業した後、3年以上経っており社会人経験のある人を採用する事です。
様々な年齢やスキルの人がいますので、企業のその時の状況に応じて合った人を採用します。
〇中途採用の目的
経験やスキルがある即戦力となる人材を採用できる事。
〇選考回数
面接回数1~3回(平均2回)
〇中途採用の時期
特に決まっておらず、必要な時に都度採用活動を行います。
ブライダル業界は、全国に施設がある事や、女性が多く活躍しており、結婚や出産で休職・退職される方もいるため通年で採用活動を行ってるケースが多くなっています。
ただブライダル業界には、採用されやすい時期・採用されにくい時期というのがあります。
ブライダル業界で採用されやすい時期は
6月~11月です。
6月以降は、新卒で入社した社員の研修がひと段落し、且つボーナス退社や新卒で入社した社員の早期退職などが発生しており、欠員が出て来る時期です。
来年の4月まで新卒社員の入社を待っていると運営が回らなくなってしまいますので、追加人員として中途採用を強化します。
未経験からブライダル業界へチャレンジする方はこの時期がチャンスとも言えます!
ブライダル業界で採用されにくい時期は
12月~5月です。
ブライダル業界はインターンシップを行っている企業が多く、7月・12月~2月頃が多くなります。
インターンシップや、早期就業した方がいる時期である事と、4月になると、大学・短大・専門学校を卒業したばかりの新入社員が多数入社してきます。
入社式や新卒社員研修等の準備に追われ、現場では、新卒社員の受け入れに伴うOJTが行われています。
そのため、特に4月・5月という時期は、中途採用の募集は行なっていても新卒の社員の育成に追われ中途で採用した人への育成に手が回らない事が予想されます。
その為、経験者が優先される傾向にあり、未経験の方は避けた方が良い時期でもあります。
〇中途を採用するメリット・デメリット
即戦力として活躍してもらえる、業界や仕事を理解している、管理職などのポジションも採用できるというメリットがある一方で、今までの経験に拘るケースも多く、ミスマッチであった場合すぐに退職(転職)してしまうというデメリットもあります。
ブライダル業界には様々な職種がある
ブライダル業界における新卒採用と中途採用に関してお伝えしましたが、ブライダル業界へ転職したい=ウエディングプランナーになりたいという方がかなりの割合を占めている事も事実です。
そうなると、中途でもまたブライダル業界へ転職するのは狭き門なのか・・・
と思われる方もいらっしゃると思いますが、ブライダル業界の職種は、ウエディングプランナーだけでなく様々な職種があります。
ウエディングプランナーは、結婚式をプロデュースして、結婚式当日も新郎新婦の傍でずっと結婚式を見守っている。というお仕事の印象が強いかもしれませんが、そうではない事が今の日本のブライダル業界では大半です。
むしろ、結婚式の会場が決まって一番始めに決めていくアイテムは、ウエディングドレスなので新郎新婦と初めてお会いするのは、ドレスコーディネーターだったりします。
しかも、ドレスコーディネーターは新婦の好みを細かく把握する必要がある為、ドレスのご提案をする中で密にコミュニケーションを取って行きます。
その中で、「可愛い・スタイリッシュ・ナチュラルなど、新婦はどんな雰囲気が好みなのか」「今、新婦は何か心配ごとを抱えているか」「新郎新婦の家族構成」など様々な事が分かってくるので、担当のウエディングプランナーと同じ位、新婦の信頼が熱い職種だったりもします。
またブライダルサービスという職種は、結婚式当日のお料理やお飲物をお客様へ提供したり、披露宴の進行を仕切っていく職種ですが、当日の披露宴に直接携わるポジションなので、披露宴を見る数は最も多くなります。
ウエディングプランナーを長年行っていたスタッフが「やはり結婚式当日に携わりたい!」とブライダルサービス職に異動願いを出す事もある程です。
今、例にあげた2職種はウエディングプランナーに比べると「営業経験や数字を追った経験」などは求められる事が少ない為、中途でそのような経験が無くても、ブライダルビズから転職された方が沢山いらっしゃいます。
また、こちらの2職種に関しては、ブライダルやホテルの専門学校を卒業している場合は新卒採用の際にも比較的有利になるケースが多くなります。
学校で専門的な事を学べますし、企業から直接学校に求人が来ている事も多くあります。
資格取得や、就職のサポートも万全です。
ウェディングプランナー職に関しては、専門学校卒業の年齢だと若すぎて対応できない事が多いため、サービス職やフロント職等他の部署で2~3年経験を積んだ後に異動というケースが多くなるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ブライダル業界の採用事情に関してお伝えさせて頂きました。
新卒採用・中途採用共に人気がある業界ですが、職種によっては中途採用の方が内定を取りやすい業界です。
前述したように、ブライダル業界とひとくくりに言っても、様々な職種があります。
ブライダル業界でのウェディングプランナー職・フラワーコーディネーター職・ヘアメイク職に関しては、中途採用の方が内定が出やすいケースが多いですが、サービス職やドレスコーディネーター職などは新卒採用の方が有利となる事も・・
どちらにしても、中途採用は即戦力として経験(スキル・能力)がある方を積極的に採用しますので、ブライダル業界に必要な接客経験や営業経験がある方は是非チャレンジしてみましょう。
自分はどういう職種が合っているのかなど、無料面談ではキャリアアドバイザーがご相談に乗らせて頂きますので、お気軽にご連絡下さい。
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