フラワーコーディネーターになるには?なり方や必要な資格をご紹介
フラワーコーディネーターになるには?なり方や必要な資格をご紹介
フラワーコーディネーターとは、お花の管理や販売、アレジメントやコーディネートなど「花」に関わる職業に就いている人の事を指します。
フローリストやフラワーデザイナーとも呼ばれ、華やかなイメージがある事から女性にも人気な職業です。
フラワーコーディネーターの仕事は、様々な種類がありますが、今回は、結婚式場やホテルで働くブライダルフラワーコーディネーターに関してお伝えしていきます。
フラワーコーディネーターになるには資格が必要なのか、どうすればなれるのか、就職先などを解説していきます。
目次
1:フラワーコーディネーターの仕事内容
2:フラワーコーディネーターになるには
・専門学校で学ぶ
・短大や大学で学ぶ
・アルバイトで経験を積む
・スクールや通信講座、フラワー教室で学ぶ
・フラワーコーディネーターの就職先
3:フラワーコーディネーターになるために役立つ資格
・フラワー装飾技能士
・ブライダルフラワーコーディネーター検定
・フラワーデザイナー検定
・色彩検定
4:資格取得の勉強方法
5:フラワーコーディネーターの年収
6:フラワーコーディネーターに向いている人
7:まとめ
フラワーコーディネーターの仕事内容
フラワーコーディネーターとは、前述したように「花」に関わる様々な業務を行う人の事を指します。
花の特徴や種類・色・香りなど花に関する知識を持ったスペシャリストになります。
毎日お花に囲まれてお仕事ができるため、お花が好きな方には天職と言えるでしょう。
生花店、公共施設やホテル、レストラン、イベントの際の花のコーディネート、冠婚葬祭の際の花の提供、ディスプレイなど様々な場面で活躍しています。
結婚式場やホテルなどの結婚式に携わるブライダルフラワーコーディネーターは、フローリストとも呼ばれ、主に結婚式やパーティでの「花」に関する全ての事を任され華やかな空間作りや演出を担当します。
主に下記のような業務を担当します。
会場のコーディネート
入口やロビーの装飾、挙式・披露宴会場の装飾、新郎新婦の高砂・ゲストテーブルの装花、ウェルカムフラワー・フラワーシャワーなどの制作
※土日祝は結婚式本番となるため忙しい1日となります
新婦新婦のコーディネート・アイテム制作
新郎のブートニア・新婦のブーケ・花嫁の髪飾り・花束の制作
新郎新婦との打ち合わせ
結婚式の装花やブーケ・花束の製作などはウェディングプランナーや新郎新婦と決めていきます。
(もしくは事前にウエディングプランナーにヒアリングをし、新郎新婦とだけ打ち合わせを行います。)
新郎新婦の希望や要望をお伺いし、結婚式のテーマ・会場の雰囲気など確認しながらじっくりヒアリングし花を選び提案していきます。
新郎新婦の気持ちに寄り添う事や、細やかな気配り・コミュニケーション能力も求めれます。
花材の管理
結婚式での花は最高の状態でなくてはなりません。
そのため花の管理や手入れ、温度・湿度・水の調整や、茎や葉を切り開花調整する事も大切な仕事になります。
早朝から市場に出向き花を仕入れたり、重い花を運んだり水揚げなどの力仕事も多くなります。
★このような業務をスタッフで分担してチームで取り組んでいきます。
花に関する専門知識や、センス、バランス・色彩感覚等が必要となる仕事です。
また結婚式に関わす仕事になるため、ウエディングの知識も求められてきます。
フラワーコーディネーターになるには
フラワーコーディネーターになる方法は新卒採用と中途採用があります。
学歴や資格が問われる事はありませんが、幅広い知識やセンスが必要になる専門職となるため、専門学校や短大・大学で学ぶか、花屋や園芸ショップなどの現場で経験を積んでから転職する方が多いようです。
企業によっては未経験でも応募可能な求人もあり弊社からもご案内ができます。
専門学校で学ぶ
フラワーコーディネーターになるための勉強ができる専門学校に通うと、「花」に関する知識が身につくため、就職もしやすくなります。
「フラワーコーディネート科」「フラワーデザイン科」「フラワービジネス科」などのコースで学び、業界の事やフラワーアレンジメントなど花々に関しての知識を得る事ができます。
特に、新卒でフラワーコーディネーターになりたい場合は、業界に特化して専門的に学べるフラワーやブライダルの専門学校に通うのが近道になるでしょう。
資格取得や就職のをサポートも手厚くしてもらえます。
専門学校の場合は大体1~2年の期間となっており、植物を取り扱う基本的な知識から、生花の知識やコーディネート、独立後の経営方法など幅広く学べるメリットがあります。
短大・大学で学ぶ
フラワーコーディネーターは、特に必要な学歴はありませんので、学校に行かなければならないという事はありません。
しかし短大や大学で、植物関連の知識をつけておくと、実務をする際に役立つでしょう。
「フラワー」・「園芸」・「農学」・「環境」といった学科で知識をつける事ができます。
アルバイトで経験を積む
町場の花屋や園芸ショップなどで働きながら経験を積み知識を得る方法があります。
しかしその場合、正社員での採用は少なく、アルバイトやパート・アシスタントから勤務する方が多いようです。
最初はアシスタントなどのスタートの可能性もありますが、花の知識や取扱い方、管理方法、組み合わせなどの経験を積む事ができたら、契約社員や正社員としてホテルやブライダル企業へ就職したり、ホテルや結婚式場と契約して専門に行う企業などに就職して、フラワーコーディネーターとして働く事ができるようになります。
フラワーコーディネーターになるための資格
フラワーコーディネーターになるために特に必要な資格はありません。
しかし、持っているとお花に関しての専門知識や花の管理知識がある事を証明できたり、実際業務をする際にも役立つ事があります。
特に有利になるのが以下の資格になります。
フラワー装飾技能士
花の装飾に関する国家試験(国家資格)であり、装飾技術を認定するものです。
フラワー装飾技能士の資格は、3~1級まであり、全ての級で学科試験と実務試験があります。
合格基準は下記の通りです。
・実技試験で100点を満点中、原則として60点以上
・学科試験で100点を満点中、原則として65点以上
<試験内容>
学科試験
お花に関する知識や用語などを問われ、実技試験では級によって異なる
実務試験
装飾
ブライダルブーケ・花束の制作・ブートニア・バスケットアレンジメントの製作作業
<応募資格>
3級 | 経験不問 |
2級 | 2年以上の実務経験 または3級合格者 |
1級 | 7年以上の実務経験 または2級合格後2年以上 3級合格後4年以上の実務経験 |
受験料 | 21,300円 |
詳細 | HP |
ブライダルフラワーコーディネーター検定
ブライダルフラワーコーディネーター協議会が主催している資格で、3級~1級まであります。
ブライダル装花の基礎知識や、フラワーアレジメントのスキルの確認、ブライダル装花の現場リーダーとしての能力の確認となります。
<試験内容>
3級:筆記試験のみ(60分)
2級:筆記試験(60分)と実技試験(60分)
1級:筆記試験(60分)と実技試験(60分)
<応募資格>
3級 | 経験不問 |
受験料 | 3,100円 |
2級 | NFDフラワーデザイナー検定2級所有者 |
受験料 | 18,500円 別途受講料:15,500円 ※2級受験者は受講必須 |
1級 | ブライダルフラワーコーディネーター2級保有者 もしくはNFDフラワーデザイナー検定1級所有者 もしくは2年以上の実務経験者 |
受験料 | 21,600円 ※別途受講料:49,400円 ※1級受験者は受講必須 |
詳細 | HP |
フラワーデザイナー資格検定試験
日本フラワーデザイナー協会(NFD)が主催する資格検定試験。
3級~1級まであり、花束やブーケ、テーブルデコレーション、フラワーアレンジメント技能を測るための試験です。
<試験内容>
学科(45分)
実技(アレンジメント:50分・花束:60分・ブーケ:60分)
<応募資格>
3級 | 経験不問 |
受験料 | 18,700円 |
2級 | NFD3級正会員として在籍し、3級合格後から受験日の2ヶ月前までに受験必須単位20単位以上を履修した証明(履修認定書の提出)をNFD受講師から受け、当年度回避を納めた方。 もしくは資格認定委員から受験資格を受けた方 もしくは2級フラワー装飾技能士の資格を持ち合格証の写しを提出した方 |
受験料 | 24,200円 |
1級 | NFD2級正会員として在籍し、2級合格後から受験日の2ヶ月前までに受験必須単位20単位以上を履修した証明(履修認定書の提出)をNFD受講師から受け、当年度回避を納めた方。 もしくは資格認定委員から受験資格を受けた方 もしくは1級フラワー装飾技能士の資格を持ち合格証の写しを提出した方 |
受験料 | 21,600円 ※別途受講料:49,400円 ※1級受験者は受講必須 |
詳細 | HP |
色彩検定
色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験で3~1級まであり、文部科学省後援の「技能検定」として実施されています。
<試験内容>
3級
マークシート方式(70分)・色彩の基礎的な知識
2級
マークシート方式
※一部記述有(80分)、色彩のより深い知識
1級1次
マークシート方式
※一部記述有(90分)
1級2次
学科&実技(90分)
2.3級より更に色彩の専門的な知識や技能
※1級の難易度は高く合格率は低めです
<応募資格>
3級 | 経験不問 |
受験料 | 7,000円 |
2級 | 経験不問 |
受験料 | 10,000円 |
1級 | 経験不問 |
受験料 | 15,000円 |
詳細 | HP |
合格すると、合格証書と資格証(色彩コーディネーター資格証)が交付されます。
花には様々な色があり、組み合わせによって会場のイメージが大きく変わります。
色彩検定を持っておくと実際に業務をする際に知識を活かす事ができます。
★その他に花の仕入れなどで花を運ぶ事が多くなるため自動車運転免許なども持っておくと良いでしょう。
資格は必須ではありませんが、結婚式という大切な1日を華やかで特別なものにするための会場装飾やテーブル装飾、ブーケ作りなどは専門性が高く知識が必要となります。
資格を持っているとお客様に安心感を与える事ができたり、自分自身のスキルアップやキャリアアップにも繋がります。
特に将来独立・開業したりフリーランスとして働きたい場合には資格があると信頼を得る事もでき役立ちます。
資格取得の勉強方法
フラワーコーディネーターに役立つ資格をご紹介しましたが取得するためには以下の勉強方法があります。
専門学校に通う
資格取得に関して1番の近道になるのが専門学校に通う方法です。
資格試験のための講義やカリキュラムもありしっかりサポートしてくれるため、在学中に取得する事も可能です。
専門学校に通うと2年という期間や費用もかかりますが、先生がおり効率よく指導してもらえたり必要な情報を教わる事が可能なので合格への確実性を高める事ができます。
通信教育を利用する
専門学校に通う時間なかったり、学費を抑えたいという方には通信教育(講座)が便利です。
学習する期間大体3ヶ月~1年ほどになります。
独学に近い形にはなりますが、通信教育ではプロのアドバイスや各社オリジナルのテキスト・DVDを活用し勉強ができるようになっています。
独学よりも幅広く知識やフローリストの仕事を知る事ができ要点を押さえた勉強ができます。
学校や仕事が終わった後など空いた時間に効率よく勉強できるメリットがありますが、自宅学習になるので強い意志がないと続けるのが難しくなってしまいます。
独学で勉強する
専門学校や通信教育を受けるための費用がない場合は、独学で勉強し資格を取得する事も可能です。
ただ講師もいなくテキストなどもないため自分自身で参考書や書籍で勉強する事となります。
どのテキストを使うか、どう学習を進めるか指針がないので、うまく勉強が進まない可能性があります。
資格取得に向けて自分の勉強方法を確立していく事が重要となります。
大変ではありますが、お金や時間に縛られる事なく勉強ができるというメリットはあります。
※フラワーコーディネーターの就職先
フラワーコーディネーターの就職先は以下になります。
〇ブライダル企業
〇ホテル
〇結婚式場
〇フラワーショップ
結婚式の装花はブライダル企業やホテル・結婚式場が自社でフラワー部門を持っていて装花を担当するケースと、フラワー企業にテナントとして入ってもらったり、提携しているフラワーショップに装花をしてもらうケースがあります。
そのため、勤務先としては下記の2つとなります。
〇ホテルや結婚式場の自社会場のフラワーショップ
〇フラワー会社の自社のフラワーショップかホテルや結婚式場のテナント店舗のフラワーショップ
フラワーコーディネーターの年収
フラワーコーディネーターの給料は就職先や経験・スキル・年齢・勤務する地域によっても変わってきますが、最初の月収は決して高くはありません。
平均年収・平均月収
フラワーコーディネーターの給料は以下のようになっています。
〇平均年収:約300~450万円前後
〇平均月収:約15~25万円前後
保険や税金が3~5万円引かれた金額が手取りの収入となります。
◎弊社で取り扱っているフラワーコーディネーター求人のお給料は、下記のようになっています。
月収:約21~30万円
年収:約279~360万円
未経験でも応募可能となっており経験によって給料が変動します。
フラワーコーディネーターは、専門的な技術職である事から経験や技術を積む事によって上がっていくケースが多くなります。
経験を積んで、管理できる立場になったり、独立してフリーランスとなった場合には給与も上がっていくでしょう。
フラワーコーディネーターに向いている人
前述したようにフラワーコーディネーターの仕事はただ装花を担当するだけでなく、幅広い業務があります。
どのような人がフラワーコーディネーターに向いているのでしょうか?
お花が好きな人
まず1番は、花や植物が大好きという方です。
花を扱う仕事であり、様々な花の知識が必要となります。
また花材の管理なども重要な仕事となりますので、大切に育て管理できる人でないとフラワーコーディネーターにはなれません。
接客や人に喜んでもらう事が好きな人
フラワーコーディネーターは結婚式の打ち合わせで、様々なお客様とお話しします。
新郎新婦の希望やをくみ取りながら、花のデザインや種類の提案をしていきます。
要望に沿え喜んでもらえるよう自分で花のコーディネートをしていきます。
そのため、人のために何かしてあげたい、喜んでもらいたいと思える人は向いています。
チームで働くのが好きな人
結婚式のフラワーコーディネーターは1人ではできません。
会場装花やブーケの制作、演出の為の花の準備など様々な業務をチームで分担して取り組んでいきます。
そのため、お互いフォローし合いながら協力して業務をしていく事が重要になります。
体力のある人
華やかなイメージのあるフラワーコーディネーターですが、意外にも体力を必要とする仕事です。
花の仕入れや水揚げや下処理、花材の管理や手入れに関する仕事で、水の入った重いバケツを運んだり、移動したりする作業も多くなります。
生花の買い付けなど花の仕入れに行く時は早朝から市場へ行く事もありますし、結婚式当日には大きな装花を持ち、何度も会場を往復するなど、重労働の仕事もあります。
体力やタフさのある方でないと厳しいでしょう。
まとめ
フラワーコーディネーター(フローリスト)の資格に関してお伝えしました。
結婚式場やホテルでフラワーコーディネーターとして働く場合に資格は必須ではありません。
どちらかというと経験であったり、センスの方が重要視される事が多くなります。
一方で、資格を取る事で花やコーディネートの専門知識を習得する事ができるため、就職した後に役立つ事も多くあります。
フラワーコーディネーターの仕事は、繁忙期は特に忙しく土日祝日の休みが取れなかったり、立ちっぱなしで業務を行う事が多くなります。
また、水仕事や力仕事も多く体力が必要になるなど大変なこともあります。
しかし、結婚式という一生に一度の大切な日を自分のセンスで彩り、新郎新婦含め多くのお客さまに感動や喜びを与えられる魅力のあるお仕事であり、お花が好きな方・花に関する仕事をしたいという方は大きなやりがいを得られるでしょう。
弊社でも、フラワーコーディネーターの求人を多数扱っておりますので興味がある方はお気軽にご相談下さいませ。