ウェディングプランナー体験談①嬉しかった結婚式②忘れられない結婚式
ウェディングプランナー体験談
①嬉しかった結婚式②忘れられない結婚式
「結婚式」という華やかな舞台で活躍するウェディングプランナー。
実際仕事をしていてどんな時にやりがいを感じるのか気になる方も多いと思います。
ウェディングプランナーの仕事は、大変な面も沢山ありますが、忘れられない嬉しい瞬間も沢山あります。
その中でも「ありがとう」という言葉をかけて頂く瞬間は、それまでの大変な業務もその一瞬で吹っ飛んでしまう程の経験になります。
本日は、実際にウエディングプランナーとして働いていた時に嬉しかった事と、忘れられない結婚式の体験談をお伝えします!
ほんの一部分にはなりますが、これからウエディングプランナーへの転職を検討している方へ少しでも届けられればと思います。
嬉しかった体験談
ママを可愛くしてくれて「ありがとう」
ご来店された時に「子供も一緒に出来る結婚式場を探しています」という事でした。
結婚式のお下見の段階でもお話されていて、5歳の男の子がいらっしゃるカップルでした。
5年前、結婚式を挙げようと思っていた時にお子様を授かり、一度は結婚式はもうしないで良いと思っていたとの事でしたが、お子様も少し手が離れるようになりご新郎様の勧めで、やはり結婚式を挙げようという運びになったようです。
2人の結婚式ではなく、家族の結婚式というテーマでお打ち合わせが進んでいきました。
勿論いつもお子様も一緒のお打ち合せでした。
結婚式当日は温かい雰囲気に包まれた結婚式で、5歳のお子様もリングボーイや乾杯の掛け声などの大役を見事にこなしていました。
当時を知っているご友人の方々は息子さんの成長にとても感動されていました。
そんなお子様から、結婚式も無事終わり最後の最後にそのご家族を見送る際、「ママを可愛くしてくれてありがとう」という言葉と一緒に、私の似顔絵が書かれているお手紙を頂きました。
その様子を隣りで見ていたご新婦様(お子様のママ)が涙され、担当だったヘアメイクスタッフとドレススタッフと一緒に、その場にいたスタッフ全員も思わず涙した事を覚えています。
結婚式の準備はやらなければならない事がとても多くなります。
招待客のリストアップ、会場・披露宴の内容や演出(料理、BGM、プロフィールDVDや写真、装飾・装花、司会)決め、その他にヘアメイクやドレスの選定、引き出物の選定などなど・・
お子様がいらっしゃったので家事・育児をしながらの準備はとても大変だったと思います。
実際、新婦様はお子様が寝た後に深夜まで準備するという事が何日もあったそうです。
無事結婚式を迎えられ、ご家族みなさんの幸せな素姿、そしてお子様の喜んでいる姿を見る事ができとても感動的で嬉しく幸せな体験でした。
新婦様にも「1度は諦めたウェディングドレスでしたが、やっぱり着る事ができてとても嬉しかったです。本当にありがとう」ととても喜んでもらえました。
ご結婚されてからは年月も経っていて、お子様もでき結婚当時の状況とは違いますが、結婚式をお手伝いする事ができて本当に良かったと心から思いました。
新婦お父様からの一生忘れられない「ありがとう」
中学時代から家族ぐるみでお付き合いされているとても仲の良いご新郎・ご新婦様。
ご新婦様のドレス選びにご両親もご同行されたり、結婚式の進行のお打合せにも家族でお越し頂いたりと、結婚式以前から私もご両親様とお話をさせて頂いておりました。
しかし、結婚式2ヶ月前になったある日ご新郎様から1本のお電話があり、
ご新婦様が突然の病で入院を余儀なくされてしまったとの事でした。
まずは治療に専念し、結婚式は延期する事となりました。
体調が回復したらすぐに結婚式が出来るようにと、ご新郎様とご新婦のご両親様と結婚式の準備だけは進めて行きました。
そこから1年が経過・・・
ご新郎様とご新婦様は、晴れて結婚式を挙げられました。
その時結婚を誓われたご新郎・ご新婦様のお顔も今でも鮮明に覚えていますが、ご新婦様のお父様からの「こんなに素敵な結婚式を叶えてくれてありがとう」と、涙されながらかけて頂いた言葉は一生忘れる事のない瞬間です。
その結婚式からもう何年も経過していますが、今でもご新郎ご新婦様とは年賀状のやり取りを続けさせて頂いております。
結婚式の2ヶ月前に入院となってしまい新婦様はもちろんの事、新郎やご家族の方はとても心配だったと思います。
結婚式の予定から1年以上経ってしまいましたが、無事式を挙げる事ができて本当に嬉しかったのを覚えています。
忘れられない結婚式
新規接客を担当していた時、「結婚式までに富士登山をしたい」というお客様がいました。
咄嗟に人生・結婚式・富士登山、その過程はリンクしていると思い、「一緒に登りましょう」と提案しました。
個人的にも登山の経験は少なく、計算で言った訳ではありません。
秋の結婚式に向けて打合せがスタート。
登山の決行日も決定しました。
同僚にそれを告げると他のスタッフもその企画に賛同し、登山メンバーが増えました。
そして登頂当日。
ウェディングプランナー、料理人、新郎新婦合わせて7名のメンバーで登山スタート。
ビデオ撮影しながら、お菓子を食べながら頂上を目指し、無事登頂!
最後に皆で一緒に踏みしめた頂上と、一緒に撮った写真は感動的でした。
新郎新婦様は、「今まで生きてきた中で沢山の出会いがあり、喜びも困難も共有してくれた深い絆を持つ大切な皆様に感謝する結婚式にしたい」との事でしたので、その体験を活かし、今回の富士登山の過程と新郎新婦の出会いや人生の過程を紐付けたテーマを、当日の結婚式のプログラムに反映しました。
これまでプランニングをする事だけがウェディングプランナーと決めつけていましたが、こういう提案方法もできるんだと、視野が広がったように思いました。
一緒に登山するから良いのではなくて、新郎新婦がやりたいことに対してもっと前のめりになれるようなウェディングプランナーでいようと心に決めたきっかけになった結婚式です。
普通の打合せでは得られないようなことも経験でき、「企業」と「お客」という関係ではなくて、人と人とのお付合いができたように思います。
数年後、私は自身の結婚式を挙げました。
新郎新婦様とは、結婚式後も時々手紙でのやり取りを続けさせて頂いていたのですが、その時になんとその新郎新婦お二人から手紙を頂きました。
当時の思い出や感謝が綴られており、こうして結婚式後にも縁して頂ける事も、ウェディングプランナーのやりがいの一つだと強く感じた機会でした。
●ウェディングプランナーのほんの一部の嬉しい体験談・忘れられない体験談をお伝えさせて頂きました。
このように、ウェディングプランナーは様々なお客様を担当させて頂きます。
1組1組結婚式の形が異なりますので、新郎新婦様の想いや要望をしっかりヒアリングしご提案していく事が重要になります。
ウェディングプランナーの仕事で何よりも大切なのが、「新郎新婦様の満足のいく結婚式」を作り上げていく事。
良ければ参考にしてみて下さいね。
まとめ
世の中には色々な仕事がありますが、結婚式を挙げられるご本人様だけでなく周りの方からも「ありがとう」と直接言っていただける仕事は、そんなに数多くは無いのではないでしょうか。
ウエディングプランナーは、そんな経験ができるとても素敵なお仕事です。
結婚式という人生の一大イベントに携わる事ができ、ご新郎様・ご新婦様そして周りの方々にも喜んでもらえるプランナーの仕事は、とても幸せでやりがいのある仕事です。
もちろん、ウェディングプランナーの仕事は幸せな事ややりがいばかりではありません。
一生に一度の大切なイベントだからこそ、失敗が許されなく、責任もとても重い仕事です。
忙しい時期は何件も結婚式を担当したり、打ち合わせを何件も同時に進行する事もあり残業が増えてしまう事もあります。
「ウェディングプランナーの仕事って大変だな・・・」と思った事は何度もありますが、お客様の希望を聞きながら一緒に結婚式を作っていき、無事当日を迎えられた時は、本当に幸せな気持ちと達成感でいっぱいになります。
結婚式の打ち合わせは約4ヶ月間ですので、新郎新婦とは長い期間何度も打ち合わせをしてお会いします。
準備の過程を共にした2人の幸せな姿は、何にも代え難い喜びに繋がります。
大きな感動を得る事ができるウェディングプランナーの仕事は、毎回大きなやりがいを感じる事ができました。
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