海外ウェディングプランナーになるにはどんな経験や資格が必要?
海外ウェディングプランナーになるにはどんな経験や資格が必要?
近年では結婚式の多様化により、海外で結婚式を挙げるカップルも増えています。
ハワイやグアムなどで行う事が多いため、リゾートウェディングとも呼ばれています。
家族や親しい友人とアットホームにリーズナブルにできる事、家族との旅行や新婚旅行を兼ねてできる事、近年人気のフォトウェディングができるなどの理由から、多くのカップルに選ばれる結婚式の1つとなっています。
そのため、ブライダル業界でも海外に自社施設を運営したりプロデュースをしている企業が多くあります。
ウェディングプランナーの仕事がしたい方の中には、海外の結婚式に携わりたいという方もいると思いますが、「どんな経験が必要なの?」「未経験からチャレンジできる?」「英語力は?」と、気になる事も出てきますよね。
今回は海外ウェディングプランナーになる方法や、必要な経験、資格や英語力に関してお伝えしていきます。
目次
1:海外ウェディングプランナーの仕事内容
2:海外ウェディングを行っているブライダル企業
・ワタベウェディング株式会社
・株式会社グッドラック・コーポレーション
3:海外ウェディングプランナーになるには
4:必要な経験
5:資格や英語力は必要?
・あると有利になる資格
・英語力は必要?
6:海外ウェディングプランナーの求人の探し方
7:まとめ
海外ウェディングプランナーの仕事内容
まずは海外ウェディングプランナーの概要と、簡単な仕事内容からお伝えしていきます。
海外ウェディングプランナーは、日本国内で勤務するケースと海外で勤務するケースの2種類があります。
①日本国内でウェディングプランナーとして働く場合
・海外に自社会場を持っている日本のブライダル企業に就職
・海外に自社会場を持たずプロデュースを行う旅行会社やブライダル企業に就職
②海外でウェディングプランナーとして働く場合
・海外のブライダル企業やプロデュース企業に就職
★今回は、日本国内でウェディングプランナーとして勤務し、海外ウェディングをプロデュースするケースをお伝えしていきます。
日本国内で海外ウェディングを担当する場合、ウェディングプランナーは結婚式の企画から海外へ出発するまでの全てを任される事が多くなります。
挙式だけでなく、その後のパーティや企業によってはハネムーンの手配まで担当しますので、一般的な国内ウェディングのプランナーの仕事内容とは異なる部分が多くあります。
新規接客
新規接客の仕事は、自社が運営している結婚式場や提携している施設をご案内し、見積作成→成約までを行います。
まず店舗にご相談に来られたお客様の新規の接客を行い、日程や希望の場所・予算や式の内容・演出などをヒアリングし、希望に合う商品や式場のプランをご提案します。
最初の接客はおよそ2時間半~3時間です。
実際の会場を一緒に見る事が出来ないので、PCやVRを使いながらチャペルや式場の魅力を伝えていきます。
ハネムーンを兼ねて海外ウェディングを行う方が殆どのため、結婚式+旅行の3~7泊と長い日程のプロデュースを行う事が多くなります。
ただ商品や式場を提案するというだけでなく、トータルで特別な時間を過ごす事ができるような提案力が求められます。
打ち合わせ
式場が決まると、結婚式当日までにおよそ3回程打ち合わせを行います。
招待状のデザイン、挙式・パーティに関わる衣装・ヘアメイク・料理・会場の装飾・演出・ブーケ・映像・カメラ・アルバム作成など結婚式の詳細を決めていきます。
衣装は、自社のドレスショップや国内の提携しているドレスショップで決める事が多くなります。
旅行業も営んでいる企業であれば、往復の飛行機やホテルの手配はもちろん、挙式以外の日やハネムーンも兼ねるようでしたら旅行の手配も行います。
海外であげるウエディングは、日本のような形式的な結婚式ではなく、アットホームでオリジナルな挙式にこだわる方が多いため、海外のウェディングプランナーにはカップルの希望にそえるようヒアリング力や提案力・コミュニケーション能力が求められます。
具体的な内容が決まりましたら現地のオフィスとやり取りをし手配業務をします。
当日
結婚式当日は主に現地スタッフが施行しますので、プランナーは当日までの打ち合わせで終了となります。
慣れない土地での結婚式に心配や不安を感じるカップルも多くいますので、出発前まできちんとフォローする事が求められます。
また、帰国後にウェディングパーティを行うカップルも多いため、国内でのパーティのサポートや手配を行う事もあります。
海外ウェディングを行っているブライダル企業
前述したように、ブライダル業界では海外ウェディングの需要に伴い、海外に自社の式場やチャペルを運営している大手ブライダル企業があります。
代表的な2社をご紹介します。
①ワタベウェディング株式会社
リゾートウェディングのパイオニアとして、ハワイなど海外に23拠点展開しています。(※2022年1月会社HPより)
海外ウェディングやリゾートウェディングに強くリゾートウェディング取扱組数No.1の実績があります。
全国に直営店があり、専任プランナーが挙式・衣装・パーティ~旅行の手配までトータルでプロデュースしています。
国内外のネットワークも充実しており、現地のチャペルや教会とも提携しているため様々な挙式スタイルの手配が可能です。
ハワイ・グアム・ヨーロッパなどに現地サロンもあります。
②株式会社グッドラック・コーポレーション
2003年より、ハワイ・グアム・バリなどの海外と・沖縄にウェディング施設を運営。
リゾートウエディングにおける企画・プロデュースをしています。
自社の挙式会場の運営以外に、有名なホテルや教会とも提携しています。
日本での打合せは国内の専属のウエディングプランナーが担当し、前日の打合せや当日の挙式・衣装・移動などのサポートは、現地のコーディネーターが行っています。
また専属のトラベルプランナーがおり、新婚旅行など旅のプランニングもトータルでプロデュースしています。
海外ウェディングプランナーになるには
では海外ウェディングプランナーになるには、どのような方法があるのでしょうか。
新卒採用・中途採用それぞれお伝えしていきます。
新卒採用の場合
新卒採用の場合は、高校、ブライダルの専門学校・旅行ホテル関連の専門学校、短大・大学を卒業した方が対象となります。
高校卒業後すぐに採用試験を受ける事も可能ですが、人生の門出である結婚式という大切な1日をプロデュースするため高い接客スキルや営業力などが求められます。
そのため専門学校や短大・大学などで様々な知識や経験を得ていると就職活動で有利になる事もあります。
また近年結婚式を挙げられるカップルの年齢が20代後半~30代となっており、結婚する年齢も上がっています。
高校を卒業したばかりで年齢が若い場合、ビジネスマナーや提案力がついて身についておらずアドバイスや対応がスムーズにできないという現実があります。
そのため高校を卒業後に、専門学校や短大・大学に進学した方が就職への近道になるでしょう。
ブライダルの専門学校や旅行・ホテル関連の専門学校では、幅広く就職に業界に役立つ知識をつける事ができます。
様々なコースがあり、一般的なビジネスマナーから、働く際に必要な専門知識などの学科授業と実習指導があります。
その他にも基本的なPCスキルも学ぶ事ができます。
特に専門学校は資格取得や就職のサポートがあり、企業から直接求人が来る事もありますので、ブライダル業界への就職の近道になるでしょう
短大・大学でもブライダルに関連した学部や学科が増えてきているので、ブライダル業界で働きたいという意思が強い方はそのような短大や大学を選びましょう。
ブライダルに関連がない短大や大学でも、講義やゼミなどで幅広い教養を身に付ける事ができます。
経営学やマーケティング・心理学・コミュニケーション学などの学部で幅広く学べ、様々な知識や能力をつける事ができるためブライダル業界に就職した際も活かす機会が多くあります。
特に将来的に本部職での活躍を見据えて大学卒を指定している企業もありますので、進学すると応募できる求人の幅も広がります。
中途採用の場合
中途採用の場合は、どの業界どの職種でも即戦力を求められます。
そのため、海外ウェディングプランナーの場合も他社でウェディングプランナーの経験がある方や、自社でウェディングプランナーの経験を積んだ後に海外ウェディングプランナーの部門へ異動するケースが多くなっています。
しかし、ブライダル業界の経験がなくても接客や営業経験があれば採用となる事もあります。
その場合は、ブライダルに関する知識以上に、社会人としてのビジネスマナーや常識、接客サービスの基本が身についている事が重視されます。
対応するお客様は年齢層も職業も様々ですので、どのお客様にも信頼して頂くためのきちんとした言葉遣いや身だしなみ・立ち振る舞いが大切になります。
また新郎新婦の要望をきちんと聞き取った上で、その要望にきちんとマッチするようなプランを提案し契約する事が仕事となるため、ヒアリング能力やコミュニケーション能力・営業力(提案力)などが求められます。
ブライダル業界は未経験であっても、接客や営業の経験があると転職しやすくなります。
これまでの経験や経歴で活かせる事があれば、積極的にアピールすると好評価につながるでしょう。
必要な経験
前述したように海外ウェディングプランナーの中途採用は、ブライダル業界が未経験であっても、接客や営業経験が求められます。
下記のいずれかの経験があると有利になります。
接客経験
海外ウェディングプランナーは、人生の大切な日をプロデュースする重要な役割があります。
金額も高額になるため、きちんとした接客マナーやホスピタリティなどが求められます。
サービス業界・アパレル業界などの経験や、ウェディングプランナーでなくてもブライダル業界での経験、ホテル業界や航空業界などの経験でコミュニケーションスキルが高い人は優遇されます。
営業経験
ウェディングプランナーの仕事は営業職になります。
新規接客の段階では、限られた時間の中で、契約という一旦のゴールを目指して接客していきます。
まずはアンケートを元にカップルから結婚式の要望や予算などを聞き出し、ヒアリングをした内容を提案に変え、自社の式場をご案内します。
最後に概算のお見積もりを提示し、カップルが抱える疑問や不安点の洗い出しなどを行いクロージングしていきます。
契約後に打ち合わせが始まりますが、ここでは単価を上げていく事が求められます。
契約件数や単価アップなど数字として成果が出てしまう以上、責任感の問われる仕事であり営業的要素は大きくなります。
そのため、今までに提案型の個人営業や法人営業等の経験・実績がある方は大いに経験を活かせます。
旅行会社・ホテルでの経験
旅行会社(旅行代理店)やホテルなどの経験があると、地域やロケーションの知識がある事や、手続き・手配業務に慣れている事から有利になります。
旅行会社で、プランの企画や提案を行っていた経験があれば尚良いでしょう。
海外での経験
現地の地理やロケーション、また歴史や文化などの知識があれば活かす事ができます。
海外の人とのやり取りにも慣れている事から、海外での経験があれば優遇されるでしょう。
資格や英語力は必要?
海外ウェディングプランナーになるために、資格や英語力が必要なのか気になる方も多いと思います。
ここでは資格や英語力に関して解説していきます。
あると有利になる資格
海外ウェディングプランナーになるために必ず必要となる資格はありませんが、取得する事で結婚式の仕事内容を知る事ができたり、挙式などの知識をつける事ができます。
資格の勉強をする事で、結婚式や各国の歴史、結婚式でのマナー・衣装・装花・メイク・食事・演出などを学べるため、実際の業務やキャリアアップに役立つ事があります。
下記の3つはウェディングプランナーの基本的な資格となっていますので、取得しておいても良いでしょう。
〇ブライダルコーディネート技能検定
〇ABC協会認定ブライダルプランナー検定1級・2級
〇アシスタントブライダルコーディネーター検定
★ブライダルコーディネート技能検定3級、ブライダルプランナー検定1級・2級は誰でも受ける事ができますが、アシスタントブライダルコーディネーター検定はBIAが指定した対象者のみとなっています。
英語力は必要?
海外ウェディングプランナーというと気になるのが英語力だと思います。
海外でウェディングプランナーとして働く場合には、英語力は必須となりますが、国内で勤務し海外の自社会場で結婚式をする場合は、当日の式に携わる事もないため英語力がなくても問題ありません。
当日は現地スタッフが担当しますが、日本人か日本語を話せるスタッフがいる事が殆どです。
しかし旅行会社やプロデュース会社などに勤務し海外ウェディングをプロデュースする場合や、提携している結婚式場をプロデュースする場合は海外の方と話す機会もあるため英語力はあった方が有利になるでしょう。
企業によっては現地のスタッフとやり取りをすることもあり、英語のスキルが必要な場合もあるので事前に求人をしっかり確認しておきましょう。
社内異動で海外への勤務となる可能性もありますので、海外ウェディングプランナーになりたい場合は英語を勉強しておく事をおすすめします。
海外ウェディングプランナーの求人の探し方
海外ウェディングプランナーの仕事がしたい!と思った時にどのように求人を探せば良いのか分からない方もいると思います。
求人の探し方としては下記の3つがあります。
①求人サイト
②会社HP
③ブライダル専門転職エージェント
求人サイトでは、より多くの求人を見つける事ができますが詳しい企業の情報が分からない・・という事もあります。
また、会社HPの場合は、企業の詳しい情報も一緒に知る事もできますが、他社との比較が難しかったり自力で探すのには数に限りがあるなどのデメリットもあります。
もし、自分に合った企業を受けたい。他社と比較し企業の詳細をきちんと理解してから受けたい。などの希望がある場合は、ブライダル専門の転職エージェントの利用をおすすめします。
ブライダル業界を熟知したスタッフが、今までの経歴や希望条件を確認しながら、求人の紹介を行っています。
また、内定までの書類作成や面接対策などのサポートもしてもらえますので、1人で転職活動をするよりスムーズに進めていく事ができます。
まとめ
日本で海外の挙式をプロデュースする海外ウェディングプランナーに関してお伝えさせて頂きました。
中途採用で海外ウェディングプランナーになる場合、ブライダル業界での経験はなくても可能ですが接客経験もしくは営業経験が必須となります。
特に、旅行会社やホテル、個人・法人営業の経験があると有利になります。
資格取得や、英語の勉強、ブライダルのスクールなどに通いウェディングの知識をつけておくと実際に業務に就いた後やキャリアアップにも役立つでしょう。
弊社では海外ウェディングプランナー含めブライダルの求人が多数ございますので、ブライダル業界に興味がある方は是非ご相談下さいませ。
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