ブライダルフラワーコーディネーターの仕事内容とは?就職先・給料・資格などもご紹介
ブライダルフラワーコーディネーターの仕事内容とは?
就職先・給料・資格などもご紹介
ブライダルフラワーコーディネーターとは、結婚式の装花を担当し、挙式会場や披露宴会場を彩り新郎新婦をより輝かせる仕事をする人を指します。
「花」を通して結婚式の会場コーディネートや新郎新婦のコーディネートを行い、多くの方に感動を与えるやりがいや魅力のあるお仕事です。
一見優雅で華やかな職業ですが、意外と体力仕事も多く大変な面もあります。
そこで今回は、ブライダルフラワーコーディネーターの仕事内容や1日のスケジュール、勤務先・給料・休日・なり方などをお伝えします。
ブライダルフラワーコーディネーターの仕事に興味がある方は参考にしてみて下さいね。
目次
1:フラワーコーディネーターの1日
2:フラワーコーディネーターの仕事内容
3:フラワーコーディネーターの勤務形態
4:フラワーコーディネーターに求められる資質
5:フラワーコーディネーターの就職先
6:フラワーコーディネーターの給料
・フラワーコーディネーターの平均年収
・フラワーコーディネーターの平均月収
・弊社フラワーコーディネーターの求人
・大手ブライダル企業の給与例
・残業手当・賞与
7:未経験からフラワーコーディネーターになるには?
・フラワーコーディネーターの資格
・フラワーコーディネーターに向いている人
8:まとめ
フラワーコーディネーターの1日
フラワーコーディネーターは、平日と土日で仕事内容が異なってきます。
平日は主に、お花のチェック・お客様との打ち合わせ・デッサン・社内ミーティング・接客等をメインに行います。
週末に近づくに連れて、ブーケ・ブートニア・会場装花など結婚式に向けたフラワー制作をメインに行っていきます。
土日祝日は、会場セッティングをメインに行います。
出勤
↓
お花のチェック
↓
1件目の披露宴会場のセッティング
↓
披露宴が終了後、撤収・片付け
↓
2件目の披露宴会場のセッティング
↓
披露宴が終了後、撤収・片付け
※披露宴が始まると、店舗やデスクに戻り下記のような業務を行います。
・新郎新婦との打ち合わせ
・ウェディングプランナーとのミーティング
・デッサン
・フラワー制作
・花材の管理
・事務作業
フラワーコーディネーターの仕事内容
ブライダルフラワーコーディネーターは、結婚式での「花」に関わる分野を全て担当し、美しい花々で結婚式を華やかに演出し新郎新婦やゲストの方を幸せにするお仕事です。
「フラワーデザイナー」「フラワーコーディネイター」「フローリスト」「ブライダルフラワーアレンジメント」とも呼ばれています。
主な仕事内容は、結婚式会場の装花・新婦のブーケ作り・新郎新婦との打ち合わせ・花材の管理などになります。
花に関するセンスや知識はもちろんの事、コミュニケーション能力や体力なども必要になってきます。
フラワーの制作
結婚式当日を彩る様々なお花の制作業務を担当します。
結婚式の前日頃から作業を開始します。
挙式会場・披露宴会場の装花、披露宴会場の入り口・高砂・ゲストテーブル、またフラワーシャワーやご両親への花束など様々な場面でのフラワーの製作をしトータルでコーディネートしていきます。
会場は装花で印象がガラリと変わりますので、全体の雰囲気を確認しながら様々な種類のデザインや色の花々を組み合わせて制作していきます。
新郎新婦の希望やイメージ・テーマ・予算を聞きながらシーンに合った花材を選び制作を行いますので、花に関しての専門知識や色彩感覚が必要になってきます。打合せ内容に基づき、お客様の要望やイメージを具現化し、バランスを調整しながら1本1本丁寧に制作していきます。
結婚式会場の装飾
結婚式当日になると、前日に用意したフラワーを会場に運び、セッティング・仕上げをして完成させていきます。
打ち合わせ内容を確認しながら飾る場所や位置も調整しながらセットしていきます。
また、会場の大きさや招待客の数・テーブルの数・予算なども把握しトータルでコーディネートしていく事が必要となります。
結婚式が無事終わりましたら、撤収・片付け作業に入り、次の結婚式に向けて準備・セッティングをしていきます。
その他に、ブライダルフェアや前撮りや会場のHPや広告などで使用する装花を制作する事もあります。
ブートニア・ブーケの制作
結婚式での新郎のブートニア、新婦が持つブーケやヘア飾りなども担当する事もあります。
結婚式のテーマに合わせて、新婦の希望を聞きながら、ドレスや髪型と合う色やデザインを確認しデザインに落とし込みます。
デザインをお客様に確認後、制作していきますので美的センスも必要に。
ブーケトスやブーケプルズなど、ブーケを使った人気の演出もありますよね。
花嫁の幸せを分け、受け取った人は次に結婚できると言われており結婚式でも大切なアイテムの1つです。
新郎新婦との打ち合わせ
会場装花や、新郎新婦のコーディネートで使用するブートニアやブーケ・ヘア飾りは、新郎新婦と事前に打ち合わせをして決めていきます。
※披露宴会場の装花に関しては会場によって異なり、幾つかのパターンが決まっているケースと、完全にオリジナルでできるケースがあります。
まずは、ウェディングプランナーと打ち合わせを行い結婚式会場の全体のテーマや雰囲気を確認し、その後新郎新婦と打ち合わせを行います。
披露宴会場やゲストテーブルの希望の雰囲気やイメージを細かくヒアリングし、過去の実例や写真などを使って案内していきます。
打合せ内容に基づき、お客様のニーズやイメージを具現化。
新郎新婦の理想を汲み取りながら、花のプロフェッショナルとして、花材やデザイン・色の組み合わせを考えながら提案していきます。
お客様のイメージを叶えられるようきめ細やかなヒアリング力や接客スキル、コミュニケーション能力も求められます。
花材の管理
花材の管理や手入れも重要な仕事になります。
当日は、お花が良い状態でなくてはなりませんので、温度・湿度・水の確認や、茎や葉を切ったりしながら花々の開花調整の業務が必要になります。
また花の発注や手配業務などの事務仕事から、花の仕入れや水揚げ・下処理、重い水を運んだり、店舗清掃など意外と力仕事もあります。
生花の買い付けなど花の仕入れに行く時は早朝から市場へ行く事もあります。
フラワーコーディネーターの勤務形態
勤務時間は、基本的に1日8時間勤務となります。
フラワーコーディネーターは、ホテルや結婚式場と提携しているフラワー会社に勤務して働くケースと、ホテルやブライダル企業に就職し、フラワー部門の配属になりで勤務するケースがあります。
結婚式が多い土日祝は、前日から準備に入りますが、前の式の片づけ等が終了してから入るため作業が深夜まで及ぶ事も多くあります。
当日も、確認作業やセッティング・撤収作業や片付けなどの業務で忙しくなりますので残業は比較的多くなり、繁忙期には激務と感じる事もあるかもしれません。
その他、生花の買い付けで早朝になる事もあるため、企業によっては早番や遅番などシフトでの勤務形態を取っています。
フラワーコーディネーターが1番忙しいのは、結婚式が入る土日祝になりますので休日は基本平日で取るようになり、シフト制で月8~9回の休日となります。
年間の休日としては、夏休みや年末年始・産休育休や年次有給休暇・慶弔休暇などがありますが、企業によって変わりますので事前にしっかり確認しましょう。
フラワーコーディネーターに必要な資質
このようにフラワーコーディネーターの仕事は多岐に渡ります。
結婚式という一生に一度の大切な1日の空間作りや、新郎新婦のコーディネートをしますので下記のような知識や資質が求められます。
〇花に関する専門知識
〇空間のデザインや色・バランスに関する知識
〇ウェディング・結婚式の知識
花を扱う仕事なので、季節ごとの花の種類や、香り、色、価格、管理方法、花言葉を知っておく必要があります。
また結婚式という特別な1日の装花を担当しますので空間のデザインや色彩感覚、センス、バランスや結婚式に関する知識も重要となってきます。
〇センス
〇コミュニケーション能力
〇体力
結婚式会場装飾の考案や、新婦の衣装やヘア・雰囲気などに合うコーディネートを行うためにはセンスが欠かせません。
そして求められる大きな資質は、新郎新婦へのヒアリング・提案や、打ち合わせなどの接客業務に必要なコミュニケーション能力。
またチームで進めていく仕事なので、担当しているウェディングプランナー・同僚・メンバーとしっかりコミュニケーションを取り協力していく事が必要となります。
また前述したように、立ちっぱなしで仕事をすることも多く、早朝勤務や重い水や荷物を運ぶ業務もあります。
意外と力仕事も多いので体力がある事も必要です。
フラワーコーディネーターの就職先
フラワーコーディネーターの就職先は以下の2つになります。
①結婚式場やホテルの自社会場のフラワーショップ
②フラワー会社
結婚式の装花は、ブライダル企業やホテルが自社でフラワー部門を持っていて装花を担当するケースと、提携しているフラワー企業に装花をしてもらうケースがあります。
そのため、勤務先としては結婚式場やホテルの自社会場のフラワーショップか、フラワー会社に就職し、路面店等の自社のフラワーショップかホテルや結婚式場のテナント店舗のフラワーショップに勤務するという形になります。
また空間プロデュースをする会社が担当する事もあります。
フラワーコーディネーターの給料
フラワーコーディネーターの給料は、就職先や経験・スキル・年齢・勤務する地域によっても変わってきますが、未経験からスタートの場合は、最初の月収は決して高くはありません。
ここでは、フラワーコーディネーターの平均年収や平均月収、残業手当や賞与に関してご紹介していきます。
フラワーコーディネーターの年収
フラワーコーディネーターの給料は以下のようになっています。
〇年収例:約300~600万円前後
フラワーコーディネーターの月収
〇月収例:約15~45万円前後
保険や税金の3~5万円引かれた金額が手取りの収入となります。
弊社フラワーコーディネーターの求人
弊社で取り扱っているフラワーコーディネーター求人のお給料は下記のようになっています。
〇月収:約21~30万円
〇年収:約279~480万円
※経験などで給料が変動します。
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★フラワーコーディネーターは専門的な技術職である事から経験や技術を積む事によって上がっていくケースが多くなります。
経験を積んで、管理できる立場になったり、独立してフリーランスとなった場合には給与も上がっていくでしょう。
大手ブライダル企業の給与例
大手ブライダル企業のフラワーコーディネーターの給与例をご紹介します。
株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ
月給:231,000~400,000
※30時間分の時間外業務手当含む
賞与年2回
参照:株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ 採用サイト
株式会社エスクリ
月給:190,000~270,000
(※想定年収:307万円~437万円)
※上記想定年収は月間残業20時間分、業績賞与の平均値を加味して算出
※時間外手当・別途全額支給
参照: 株式会社エスクリ 採用サイト
株式会社ベスト-アニバーサリー
月給:
240,000~400,000(正社員)
200,000~350,000(契約社員)
参照:株式会社ベスト-アニバーサリー採用サイト
株式会社ポジティブドリームパーソンズ
月給:234,420~460,000
(※想定年収312万4千円~622万円)
(みなし残業代月45時間分を含む)
参照:株式会社ポジティブドリームパーソンズ採用サイト
(※2023年11月現在)
残業手当・賞与
企業によって異なりますが、ホテルやブライダル企業の場合出る事が多くなるでしょう。
残業代に関してはみなし残業代として給与に含まれていたり、別途支給となっているところがあるので応募する際にしっかり確認しましょう。
フラワーコーディネーターの仕事は平日は残業は少なく定時で帰れる事が多くなりますが、土日祝日の本番は忙しいためある程度変則的になる事を理解しておいた方が良いでしょう。
結婚式が午前であれば早朝から出勤しブーケや会場装花の準備、式終了後は片づけ、午後も担当があればそちらも同時に進めていきます。
全て終了すると翌日の準備・確認を行いますので残業になる事も多くなり勤務時間も長くなります。
フラワーコーディネーターに向いてる人
前述したようにフラワーコーディネーターの仕事はただ装花を担当するだけでなく、幅広い業務があります。
ではどのような人がフラワーコーディネーターに向いているのでしょうか?
〇花が好きな人
まず1番は花や植物が大好きという方です。
花を扱う仕事であり様々な花の知識が必要となります。
また花材の管理なども重要な仕事となりますので、大切に育て管理できる人でないとフラワーコーディネーターにはなれません。
〇接客する事や人に喜んでもらうのが好きという人
フラワーコーディネーターは結婚式の打ち合わせで、様々なお客様とお話し、要望に沿えるよう自分で花のコーディネートをしていきます。
新郎新婦の希望やをくみ取りながら花のデザインや種類の提案をしていきますので、お客様と真摯に向き合い寄り添える方、人のために何かしてあげたい・喜んでもらいたいと思える人は向いています。
〇手に職をつけ長く働きたい方
フラワーコーディネーターは、花に関する専門知識を持つ技術職になります。
花を使った様々な製作を行い、会場装飾など空間作りにも携わります。
手に職をつける事ができ、様々な活躍の場がありますので、結婚や出産後も雇用形態を変えて勤め続けたりフリーランスとして長く働く方もいます。
〇チームワークで取り組んでいく事が得意な人
結婚式のフラワーコーディネーターは1人ではできません。
会場装花やブーケの制作、演出の為の花の準備など様々な業務をチームで分担して取り組んでいきます。
そのため、お互いフォローし合いながら協力して業務をしていく事が重要になります。
その他には体力のある人、0から何かを作り上げていく事が好きな人にはとても向いている仕事です。
未経験からフラワーコーディネーターになるには?
フラワーコーディネーターになるためにはどのような道のりがあるのでしょうか。
フラワーコーディネーターになるために、学歴や資格が問われる事はありませんが、幅広い知識やセンスが必要になる専門職となるため、専門学校で学ぶか花屋や園芸ショップなどの現場で経験を積んでから転職する方が多いようです。
企業によっては未経験でも応募可能な求人もあり弊社でもご案内ができます。
新卒でフラワーコーディネーターになる場合は以下の学校を卒業した方が対象となります。
〇フラワーやブライダルの専門学校
〇短大
〇大学
「フラワー」や「園芸」の科やコース名がついており、業界の事やフラワーアレンジメントなど花々に関しての知識がしっかり身に付きます。
新卒でフラワーコーディネーターになりたい場合は、高校を卒業した後に短期大学や大学、業界に特化した専門的に学べるフラワーやブライダルの専門学校に通うのが近道になるでしょう。
専門学校や短大・大学などの学校に行くのが難しい場合は、スクールや通信講座、フラワー関連の教室で学ぶ事も可能です。
もしくは実力をつけるために、町場の花屋や園芸ショップなどで働きながら知識を得て経験を積む方法があります。
その場合、正社員での採用は少なく、アルバイトやパート・アシスタントから勤務する方が多いようです。
最初はアシスタントなどのスタートの可能性もありますが、花の知識や取扱い方、管理方法、組み合わせなどの経験を積む事ができたら、契約社員や正社員としてブライダル企業へ就職したり、ホテルや結婚式場と契約して専門に行う企業などに就職して、フラワーコーディネーターとして働く事ができるようになります。
フラワーコーディネーターの資格
フラワーコーディネーターになるために特に必要な資格はありません。
しかし持っているとお花に関しての知識がある事を証明できたり、実際業務をする際に役立つ事があります。
特に下記の4つの資格を取得しておくと有利なります。
〇フラワー装飾技能士
国家試験(国家資格)であり、装飾技術を認定するものです。
3級から1級まであり、受験資格が異なります。
3級は経験不問ですが、2~1級は実務経験者となっています。
〇ブライダルフラワーコーディネーター検定
ブライダルフラワーコーディネーター協議会が主催している資格です。
3級~1級まであり、3級の内容は婚礼装花の実務に入る前の基礎知識となっており、ブライダルフラワーコーディネーターを目指す方であれば誰でも受験できます。2級~1級は実務経験者のみとなっています。
〇フラワーデザイナー
3級~1級まであり、花束やブーケ、フラワーアレンジメント制作を行います。
こちらは実務経験がなくても受験できます。
〇色彩検定
色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験です。
花には様々な色があり、組み合わせによって会場のイメージが大きく変わります。
色彩検定を持っておくと実際に業務をする際に役立つでしょう。
その他に花を運ぶために車を運転する事もあるので自動車免許なども持っておくと良いでしょう。
資格は必須ではありませんが、結婚式という大切な1日を華やかで特別なものにするための会場装飾やテーブル装飾、ブーケ作りなどは専門性が高く知識が必要となります。
資格を持っているとお客様の信頼を得るためにも有利になり、自分自身のキャリアアップにも繋がります。
まとめ
結婚式で「花」に関わす全てを担当する、フラワーコーディネーターについてお伝えしました。
結婚式の数だけ演出の数もありますので大変な面もありますが、新郎新婦をイメージを想像しながら、花の色や形・大きさ・種類を組み合わせて新郎新婦の希望にかなったオリジナルな演出を作り上げていく事ができます。
自分の知識やスキルを活かしながら「花」を通して特別で素敵な空間作りをする事ができ、新郎新婦やゲストの方にも喜んでもらえるやりがいのある仕事です。
繁忙期は特に忙しくなりますし、土日・祝日休みが取りにくかったり体力も必要となるため大変なこともありますが、花に関する仕事がしたい、結婚式で新郎新婦の幸せのお手伝いがしたい、人を喜ばせたい、感動させたいという方にはやりがいのある仕事になるでしょう。
未経験からでもしっかり経験を積めば、一人前のフラワーコーディネーターとして活躍する事ができます。
弊社でもフラワーコーディネーターの求人を扱っておりますので、ご興味がある方はお気軽にご相談下さい。
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