結婚式のブライダルサービスの仕事内容・魅力とは?
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結婚式のブライダルサービスの仕事内容・魅力とは?
結婚式には多くの職種のスタッフが携わっています。
その1つに、来て頂いたゲストの方への接客を行うブライダルサービス(婚礼サービス)のお仕事があります。
今回は、結婚式を行う上で欠かせないブライダルスタッフの魅力や仕事内容・やりがいをお伝えします。
目次
1:ブライダルサービスの仕事内容
2:ブライダルサービスの仕事の魅力・やりがい
3:ブライダルサービスの勤務形態
4:ブライダルサービのキャリアステップ
5:ブライダルスタッフの雇用形態
6:ブライダルサービススタッフに資格は必要?
7:ブライダルサービススタッフになるには
8:まとめ
ブライダルサービスの仕事内容
ブライダルサービスの仕事は、結婚式を挙げるカップルの当日をサポートする仕事です。
新郎新婦に代わりゲストをおもてなしする重要な役割があり、その日の印象を左右するといっても過言ではありません。
サービスの仕事と言っても内容は様々です。
まず、入り口でゲストをお迎えするスタッフ、クロークでお荷物を預かるスタッフ、披露宴で料理を提供するスタッフ、新郎新婦を案内するスタッフなど全てのスタッフが来て頂いたゲストに気持ちよく過ごして頂くよう努めています。
ブライダルサービスの仕事は、主にバンケットでのサービスがメインとなります。
結婚式当日に、ウェディングプランナーや介添え・司会者と共に、結婚式をスムーズに滞りなく進行していきます。
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ブライダルサービススタッフの主な仕事内容は下記になります。
①披露宴会場の準備・セッティング
②披露宴での料理やドリンクの提供・追加のお伺い
③宴会がスムーズに進行するようサポート
④食器の片付け
⑤メニューの説明
⑥会場内の案内
⑦写真撮影のお手伝いなど
披露宴全体の指揮管理をしているキャプテンがいますので、指示に従いながら、自らもゲストの方が困っていないか、何か必要としていないかなど気を配りながらゲストの方々に満足頂けるよう業務につきます。
宴会終了後は後片付けをして次の披露宴の準備・セッティングをします。
ブライダル業界には繁忙期があり、婚礼シーズンは1日に何件も結婚式が行われます。
ホテルや専門式場の場合は、2〜3回転する事もありますので、サービススタッフも大変忙しくなります。
ブライダルサービスの平日の仕事内容
平日に婚礼が入る事もありますが、基本的には土日・祝日に集中しています。
週末の結婚式に向けて準備・確認・打ち合わせ等をするのが平日の仕事になります。
週の前半は前週の片付けや休日となります。
水曜日・木曜日で、引き出物やその他荷物の確認・引き出物制作・進行や席次等披露宴の内容の確認。
金曜日に、会場の設営やその他スタッフとのミーティング等を行います。
★結婚式には色々な職種がありますが、ブライダルサービスの仕事は新郎新婦に代わって来て頂いたゲストの方をおもてなしする仕事で、ゲストが直接接する1番近いスタッフとなります。
ブライダルサービススタッフの接客によって、結婚式の印象も変わってきますので、高いサービス力やテーブルマナー・ホスピタリティなどの接客スキルが求められます。
また料理や飲食に関して質問される事も多いので専門的な知識も必要になります。
ブライダルサービスの仕事の魅力・やりがい
続いてブライダルサービスの仕事の魅力ややりがいをご紹介していきます。
人々の幸せの瞬間に立ち会える
結婚式当日のご新郎様・ご新婦様の幸せな笑顔を見るために、サービスの仕事をしているといっても過言ではありません。
当日までに、沢山のスタッフが関わり作り上げてきた形のない結婚式を形にする事がサービススタッフの仕事。
絶対にミスは冒せない緊張感のある仕事ですが、無事に終了して最後にゲストやお二人からお褒めの言葉を頂いた時の喜びは図り知れません。
バンケットサービスのやりがいは、新郎新婦が一生懸命準備してきた結婚式に立ち会い幸せの瞬間を見届ける事ができる事、そして披露宴を進行し新郎新婦やゲストの方に喜んでもらえる事です。
バンケットサービスの仕事は、新郎新婦に代わってゲストの方々におもてなしをする重要なお仕事です。
直接新郎新婦に関わる事は少なく裏方のお仕事ではありますが、ゲストの方に満足してもらうために、そして当日スムーズに進行するためにサービススタッフの存在は欠かせません。
プレッシャーや責任がある仕事ですが、皆で協力し結婚式を作り上げ無事に成功した時には大きなやりがいや達成感を感じる事ができる仕事です。
高いサービススキルを身につけられる
ブライダルの仕事は、ホテルの仕事などと同様にホスピタリティが求められ接客業の最高峰とも言われています。
そのため、下記のようなスキルを幅広く身に付ける事ができます。
・コミュニケーション能力
・ホスピタリティ
・礼儀・マナー
・問題解決能力
・折衝能力
・対応力
サービスの経験を積めば積むほど、知識やスキルが身につき成長を感じる事ができます。
様々なスキルを身につけ人として成長できる魅力があります。
ブライダルサービスの勤務形態
結婚式は基本的に土日祝日に90%行われます。
そのため、ブライダルサービスの仕事は、休日の面などがどのようになっているのか気になる方も多いのではないでしょうか。
ここではブライダルサービススタッフの勤務形態について解説していきます。
勤務時間
1日の勤務時間は、実働7~8時間程度が平均的でシフト制となっています。
土日祝の場合は、大体7時〜23時の間でシフト制となる事が多くなるでしょう。
ただし、ブライダル業界には繁忙期と閑散期があるため、繁忙期は残業になってしまうなど労働時間が増加する傾向にあります。
休日
休日は週休2日制をとっている企業が多く、休みは月8~9日となります。
しかし、前述したように結婚式の9割は土日祝日に行われますので、基本シフト制の平日が休日となります。
専門の式場やゲストハウスなどは、月曜日や火曜日が定休日となっているところも多くあります。
金曜日などの週末は結婚式の準備が入りますので、週始めが休みになる事が多くなるかもしれません。
ゴールデンウィークや夏休み、お盆や年末年始など世間が長期的な休みの時期は、宴会や結婚式も少なくなる傾向にありますので長期休暇は比較的取りやすくなるでしょう。
ただホテルやブライダル施設によっては、年末年始にイベントが行われる事もあるため、就職する企業によって異なります。
年間の休日としては、産休育休や年次有給休暇・慶弔休暇が取れます。
ブライダルサービスのキャリアステップ
バンケットサービスのキャリアプランとしては、まず一般的なサービススタッフから始まりキャプテンや支配人を目指していくようになります。
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キャリアチェンジ(営業など)
ブライダルサービスの花形と言えば、ご新郎様・ご新婦様のご案内や会場を取り仕切るキャプテンになるのではないでしょうか。
多くのスタッフがクロークやお客様のご案内から始まり、披露宴のサービススタッフ、キャプテンのアシスタントを経てキャプテンへステップアップしていきます。
キャプテンはバンケットサービスのチーフであり披露宴の全責任を負う重要な役職です。
必要なスキルは婚礼の知識、料理サービスの技術だけでなく、マネジメントや、タイムスケジュールや空間把握能力(いつ・どこで・誰が・何をしているか)も重要な事柄です。
ホテルや専門式場の場合は当日は、ウェディングプランナーは立ち会わずキャプテンに任される事が多いため、事前にしっかり打ち合わせを行い、司会や音響照明・カメラ・調理スタッフなど披露宴に携わる各部署のスタッフと連携を取りながら披露宴を滞りなく進行していきます。
またアクシデントやトラブルにも瞬時に対応・行動する事や、サービススタッフは社員の他に派遣社員アルバイトの方も多いのでしっかり取りまとめる事も重要な仕事です。
大変な仕事ではありますが、結婚式を成功させ新郎新婦・ゲストの方に喜んでもらえた時は大きな達成感とやりがいを感じる事ができます。
大きな会場の場合は、何人ものキャプテンを統括するマネージャーへのステップアップもあるかと思います。
また、ウエディングサービスには沢山の職種があります。
それぞれがプロフェッショナルを目指すのも良いかもしれません。
ブライダルサービススタッフの雇用形態
ホテルや専門式場・ゲストハウス・レストランなどでは、ブライダルスタッフ(バンケットスタッフ)は基本的に正社員での雇用となります。
しかし、結婚式や宴会は土日・祝日に行われる事が多く、社員のスタッフだけでは回らなくなるため、派遣スタッフやアルバイトスタッフが入る事も多々あります。
直接アルバイト雇用のスタッフもいれば、配膳会といって配膳サービス専門の派遣会社から派遣されてくるスタッフもいます。
正社員はこうした派遣スタッフやアルバイトスタッフに、的確な指示出しをしたり、「全員で結婚式を成功させる」というリーダーシップやまとめる役割もあります。
ブライダルサービススタッフに資格は必要?
ブライダルのサービススタッフになるために必須な資格はありません。
しかし、取得しておく事で就職する際や、実務につく際に有利になる資格はいくつかあります。
ホテル全般 | マナー関連 | 飲食 |
ホテルビジネス実務検定 | マナープロトコール検定 | レストランサービス技能検定 |
ホテル実務技能認定試験 | 接客サービスマナー検定 | |
ホテルマネジメント技能検定 | サービス接遇検定 |
バンケットサービスであれば、レストランサービス技能検定などがおすすめです。
レストランサービス技能検定
国家試験になり、飲食業界やホテル業界で働く人を対象に、サービスのスペシャリストとして接客の技能を検定する資格となります。
試験は3級~1級まであり、合格者には国家技能検定資格レストランサービス技能士の称号が与えられ認定バッチを付ける事ができます。
食品衛生に関する一般的な知識から、サービスの基本的な知識・技術、マナーやクレーム対応、安全管理まで飲食店で働く際に必要な事を網羅。
学科試験+実施試験となっており、受験資格は全て実務経験が必要となります。
実務経験者である事から、そこまで難しいと感じない受験者が多いようですが1級は難易度が上がるようです。
【資格詳細】
■3級
受験対象:飲食サービスの実務経験が1年以上
受験実施:年1回
試験時間:学科試験120分・実技試験9分
合格基準:学科・実技ともに60点
受験費用:学科試験6500円・実技試験10,000円
■2級
受験対象:3級取得後2年以上の実務経験
受験実施:年1回
試験時間:学科試験120分・実技試験15分
合格基準:学科・実技ともに60点
受験費用:学科試験6500円・実技試験13,000円
■1級
受験対象:2級取得後4年以上の実務経験
受験実施:年1回
試験時間:学科試験120分・実技試験30分
合格基準:学科・実技ともに60点
受験費用:学科試験6500円・実技試験23,500円
ブライダルサービススタッフになるには
ではブライダルサービススタッフになるにはどのような方法があるのでしょうか。
ブライダル業界は、人気な業界である事や接客スキルが必要な事、またホテルによっては語学力が必要な事もあるため、高校卒業後に短大や大学・ホテル系の専門学校に進学した方が、専門的な知識や教養を学ぶ事ができ就職の際に有利になります。
①専門学校に通う
②短大・大学に通う
★ホテルやブライダルの仕事をするために必要な資格は特にありません。
実際、高校を卒業してからそのままホテルで働く人もいます。
しかし、大手のホテルやブライダル企業であったり外資系のホテルを志望する場合は、それなりの知識や実力が求められます。
そのため、専門学校・短大・大学を卒業した方が就職には有利になります。
①異業種の経験を活かす
②ホテル・ブライダル業界でアルバイト経験を積む
③ホテル・ブライダル専門の転職エージェントを利用する
★中途採用の場合は、ホテル業界・ブライダル業界・旅行業界の経験などがあると有利ですが、他業界からの転職も可能です。
しかし、マナーや礼儀・高い接客力などホスピタリティやコミュニケーション能力が求められるため、社会人として接客経験が必須となります。
飲食店や販売職などでサービスの実務経験を通じてお客様に喜んでもらった経験や、やりがいを感じた事などがあれば積極的にアピールしましょう。
アルバイトで経験を積む事でチャンスも広がりますが、アルバイト期間が長くなると不利になる事もあるので注意が必要です。
ホテル・ブライダル専門のエージェントを利用する
ホテル・ブライダル業界専門の転職エージェントを利用すると転職への近道になり、多くのメリットがあります。
ホテル・ブライダル業界に熟知したスタッフがおり、より詳しく業界についての情報をお伝えする事ができるからです。
また、企業とのパイプが太い為、非公開求人や最新求人が入ってきやすい点等があげられます。
・各ホテル、ブライダル会社の採用基準を把握
・キャリアアドバイザーの業界知識が豊富
・非公開のホテル求人紹介
・年収交渉
・履歴書や職務経歴書の添削
・転職活動の相談など様々な形でバックアップ
・ホテル、ブライダル業界知識の知識が豊富
・ホテル、ブライダル業界専門の面接対策
などなど
自分では交渉しにくい年収交渉や、求人資料だけでは分からない就職後の様子などもご案内させて頂きます。
また、第三者が加わる事により客観的に御自身を見直す事で新たな魅力を発見できるという可能性があるという点も大きなメリットだと思います。
まとめ
ブライダルサービスの仕事は、新郎新婦に代わってゲストの方々におもてなしをする重要なお仕事です。
直接新郎新婦に直接関わる事は少なく、裏方のお仕事ではありますが、ゲストの方に満足してもらうために、そして当日スムーズに進行するためにサービススタッフの存在は欠かせません。
一生に一度の大切なイベントである事から、プレッシャーや責任も大きい仕事になりますが皆で協力し結婚式を作り上げ、新郎新婦やゲストの方に喜んでもらえるやりがいのある仕事です。
またサービス力や礼儀、知識なども必要も身につくため、自分自身も成長できる仕事です。