ブライダル業界から他業界への転職:メリット・デメリットをご紹介
ブライダル業界から他業界への転職:メリット・デメリットをご紹介
今までブライダル業界でご活躍されてきた方にとって、他業界への転職は分からない事だらけで不安もあるかと思います。
今回は、10数年ウェディングプランナーとして、ブライダル業界一筋で仕事をしてきた私が、他業界(人材業界)の法人営業職へ転職した実体験をもとに、転職して感じた「メリット」「デメリット」お送りします。
他業界からブライダル業界へ転職を考えている方、ブライダル業界から他業界への転職を考えている方の参考になれば幸いです。
目次
1:ブライダル業界から他業界への転職【メリット編】
・Be to Beの営業になりプレッシャーが分散されるようになった
・営業力のスキルアップ
・土日祝日や大型連休に休めるようになり家族や友人と過ごせる時間が増えた
2:ブライダル業界から他業界への転職【デメリット編】
・仕事へのやりがい、達成感のハードルが上がってしまっている
・休みが土日となり、どこへ行っても混んでいる
・非日常を感じられる事がなくなった
3:まとめ
ブライダル業界から他業界への転職【メリット編】
ブライダル業界から他の業界への転職して感じたメリットを、3つご紹介していきたいと思います。
まずは、営業の方法についてのメリットをお伝えしていきます。
BtoBの営業になり、プレッシャーが分散されるようになった
ブライダル業界の営業の特徴は、お客様が“個人”という事。
これはサービス業界全般にあてはまる事ですが、いわゆる「BtoC」(結婚式場to新郎新婦)の営業となります。
特にブライダルの場合は、結婚式という一生に一度の大イベントに強い想いをお持ちのお客様が多い為、その想いを背負いながら、会社で定められたノルマ(目標のところもある)や決まり事を達成して行く必要性があります。
もちろん、自分以外のスタッフが協力して結婚式を創り上げるのですが、特にウエディングプランナーは新郎新婦のご要望を聞く窓口を担う為、個人へのプレッシャーは大きく、それが毎週毎週続くのでメンタルを維持するのにかなりの労力を費やす方もいます。
しかし、他の業界の多くはお客様が“法人”の「BtoB」営業の為、お互い仕事の範囲内で話しが進みますし割り切って営業が行えるので、数字面でのプレッシャーは変わりませんが、ソフト面(相手への気持ち)のプレッシャーは少し軽減されるのではないでしょうか。
営業力のスキルアップ
ウェディングプランナーの営業の仕事は、基本的に自社の会場に興味を持ち、式場に見学に来てくれたカップルに対しての営業=反響営業となる事が殆どであり、自分で1から営業をするわけではありません。
転職して新規開拓などの営業に携わり、自らお客様の問題点などを把握し提案していく営業をするようになったため、前職よりも営業スキルはあがったと感じています。
勿論、ウェディングプランナーとして働いている際も営業力は必要でした。
見学に来られるカップルの方は、他にも幾つかの会場を見学していますので、その中から自社会場を選んでもらえるよう、お客様の要望をしっかりヒアリングし、その希望に添えるよう提案・営業をしていかなければなりません。
ただ自ら外に出向いて営業するスタイルではないため、転職して大きく変わった部分だと思います。
土日祝日・大型連休に休める事が多くなり、家族や友人と過ごす時間が増えた
結婚式は、土日祝日に行われる事がほとんどで、ブライダルフェアや結婚式の打ち合わせも新郎新婦のお仕事が休みの土日祝日に集中します。
その為、ブライダル業界で働いている時は、土日が一番忙しくお休みを取る事は殆どできませんでした。
ブライダル業界を離れてからは、カレンダー通りのお休みとなり、周囲とのスケジュールが合わせやすくなったので、家族や友人と過ごす時間が格段に増えたのは一番の変化かもしれません。
また、ブライダル業界の場合、お客様のご都合で元々お休みだった日に急遽打合せが入ってしまい、休日出勤する事も少なくないですが、BtoB営業だとそのような事はあまりありません。
それぞれのブライダル会社によって、上記のような状況を改善するべく色々な工夫をされている企業もございますので、一概には言えませんが、ひとつのご参考までにおつ伝えさせて頂きました。
ブライダル業界から他業界への転職【デメリット編】
メリットに続き、ブライダル業界から他の業界へ転職して感じたデメリット3つをご紹介します。
仕事への達成感・やり甲斐のハードルが上ってしまっている
ブライダル業界での仕事は、結婚式当日まで約半年間かけて準備をしていきます。
また、行う仕事内容は多岐に渡る事が多く、ウエディングプランナーの場合、1組1組の新郎新婦へ結婚式の演出や各アイテムのご提案、それらアイテムの発注、検品作業。
結婚式に携わるスタッフへの指示・管理。
結婚式当日の進行管理。
当日は、それぞれのプロフェッショナルと一丸になって、結婚式を成功へと導きます。
それに加えて新郎新婦の心のケアなど、1組の結婚式に対して多くの時間と労力を費やす為、結婚式が無事に終了するごとに、大きな安堵と達成感を感じます。
何ヶ月も一緒に結婚式のプランを考えてきた新郎新婦と、無事に晴れの日を迎え感動の1日を終えた時には大きなやりがいを感じる事ができたり、新郎新婦から直接「ありがとう」というお言葉を頂けたり、人と人との繋がりの大切さを感じる事ができる仕事でした。
他業界・職種を見てみると、ウエディングプランナーのように企画を立て(結婚式のプロデュース)、準備をし(発注や進行作成、事務作業)、実行する事(当日の管理)全てに自らが携わる職業は思いの他少ない為、ウエディングプランナーで得た達成感の感覚はなかなか味わえないかもしれません。
休みが土日祝日となり、どこに行っても混んでいる
ブライダル業界でお仕事をしていると、土日祝日のお休みはなかなか取れないので、土日や祝日がお休みになるのは嬉しい反面不便な事もあります。
ブライダル業界の休日は、基本的に平日となりますので飲食店や商業施設などどこも空いていてゆっくり楽しむ事ができました。
交通機関も空いていて移動が楽ですし、病院や銀行・役所などへの手続きも非常にスムーズでした。
ブライダル業界で働いている時は、急なお休みが取れたから(平日)小旅行でも行こうかな!と飛行機やホテルも前日予約で取れる事も多々ありましたが、土日お休みとなるとそうはいきません。
何ヶ月も前から予定を立て、飛行機・ホテルを予約しなければならず、しかもオンシーズンで旅費も飛行機代も高い為、気軽に旅行へ行きづらくなるかもしれません。
非日常を感じられる事がなくなった
ウェディングプランナーの勤務先は、外装や内装に拘ったゲストハウスやホテルや結婚式場。
そして、色とりどりのお花、流行りのメイク、華やかなウェディングドレス、豪華な食事、ウェディングケーキ・・等に囲まれ、日常では味わえない煌びやかな空間で毎日仕事をします。
そんな空間で毎日仕事をしていると、自然と「その場に相応しい人間になろう」と気持ちも上がりますし、仕事に行くのが楽しいと感じる事が多かったです。
そして、フラワーコーディネーター、ドレスコーディネーター、シェフ、ブライダルパティシエ、司会などなど様々なプロフェッショナルな職種の方々と出会えるのも魅力の1つであり、勉強になる事も沢山でした。
また結婚式が行われる日は、土日祝に集中しますので、平日など結婚式が行われていない時は、結婚式場によってドラマの撮影で使用されたり、ブランドの新作パーティーが行われる等、普通に生活してたら見られない光景を見るチャンスもしばしば。
勿論職場によって環境は異なりますので、感じる楽しさや魅力はそれぞれだと思いますが、ブライダルの仕事は「非日常」の空間で働く事ができたので、とても魅力的でした!
◎ブライダル業界から他業界へ転職した場合のデメリットをご紹介させて頂きましたが、そう多くはないかもしれません。
まとめ
簡単ではございますが、ブライダル業界(ウェディングプランナー職)から、他業界(法人営業職)へ転職した際のメリットとデメリットをお話しさせて頂きました。
他業界への転職は、分からない事も多く不安もありますよね。
ご自身がこれから先、仕事に対して何を優先して考えるかが大切です!
「収入」「お休み」「やりがい」「キャリアプラン」・・・それは人それぞれ考え方が違います。
ブライダル業界から他業界へ転職する際の、メリット・デメリットをしつかり把握した上でより良いご転職に繋がればと思います。
弊社ブライダルビズでは、仕事に対する条件の優先順位を一緒に整理して行き、それに合った求人をご紹介しております。
ブライダル業界の経験者(特にウェディングプランナー職)は、転職市場での評価が高いため様々な業界・職種への転職が可能ですが、未経験の業界へ転職する場合、注意する点や成功させるためのポイントが幾つかございます。
ブライダル業界から他業界へご転職されたい方のご相談も多く、弊社でも転職活動のお手伝いをさせて頂いておりますので、ご興味ある方は是非ご連絡下さい。
参考コラム
ブライダル業界から他業界への転職!どんなキャリアステップがある?
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