パティシエのお仕事
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パティシエになるには
パティシエになるためには2つの方法があります。
①製菓や調理系の専門学校に通い、知識や技術を習得する事です。
専門学校では様々なコースがあり、色々な技術や知識を得る事ができたり、実際の調理器具や設備などの環境が整っています。
しっかりした環境で学ぶ事ができるので就職する際にも役立ちます。
製菓の技術や知識だけでなく、食に携わる上で重要な衛生管理やアレルギーなどの知識、また店舗経営などの知識に関しても学ぶ事ができます。
また学校と企業でパイプがあるところもあるので就職する際にも有利になる事があります。
②現場で経験を積んでパティシエを目指す方法です。
ホテルやレスラン、洋菓子店などに就職し、技術を学びます。
アルバイトやパートでスタートし経験を積んでキャリアアップしていくのが一般的です。
こういった経験を2年積めば、パティシエに有利な製菓衛生士の資格や、菓子製造技能士2級の試験を受験する事ができます。
この資格はパティシエで働く際に有利な資格となりますので正社員で転職する際にも役立ちます。
パティシエのお仕事内容
ブライダルパティシエの仕事内容は、結婚式に欠かせないウェディングケーキや引き出物のお菓子、コース料理のゲスト用のデザートのケーキの作成になります。
結婚式によってはデザートをビュッフェ形式にする事もあります。
式場にもよりますが、オリジナルで作る事ができる場合、アメ細工やチョコレート細工、マジパン細工などの装飾を使い、お客様の希望にそってウェディングケーキを作ります。
結婚式は土日祝がメインなので、平日は基本的にウェディングケーキやゲスト用デザートの仕込みやアメ細工、チョコレート細工などの準備をします。
ホテルなどであればレストランを併設しているので、レストランのデザート作りを行う事もあります。
土日祝は結婚式本番なのでウェディングケーキはもちろんの事、ゲスト用のデザートの提供などで1番忙しくなります。
ケーキの作成以外の仕事としては、新郎新婦とウェディングケーキの打ち合わせや、ゲスト用コース料理のデザートの考案、またブライダルフェアなどがあれば、現場に立って説明する事もあります。
ゲスト用のケーキは新郎新婦からのおもてなしの1つにもなります。
アレルギーや食中毒などにも充分気を付けながら心を込めて美しいウェディングケーキやデザートを作成します。
パティシエの勤務形態
ブライダルのパティシエの場合、平日と土日で勤務時間も変わってきます。
土日祝は結婚式本番が多いため、朝は早くなります。
ウェディングケーキはもちろんの事、多ければ何百人とゲストの方が来られます。
週末婚礼が何件も入っていると、忙しい1日となります。
逆に平日はウェディングケーキやコース料理、ビュッフェのデザート、引き出物のお菓子の仕込みや準備などの『仕込み』がメインの仕事になりますので残業はあまりありません。
ホテルの場合、通常のレストランやカフェのデザート、ホテル内のパティスリーで販売しているお菓子を作る事も多く同時に業務を行うようになります。
それに伴ない、クリスマスやバレンタインなどのイベントの時期は忙しくなりますので残業が出てくる日もあるでしょう。
休日はシフト制で平日に取るようになります。
繁忙期や時期などによって変動はありますが、ブライダルのパティシエは勤務先がホテルやブライダル企業なので、比較的休日などの福利厚生は整っており、月8回は取れる事が多いようです。
年間のお休みとしては夏季休暇や年末年始、産休育休や年次有給休暇、慶弔休暇が取れます。
パティシエのやりがい
ウェディングケーキは、結婚式という特別な1日に欠かせないアイテムです。
ケーキ入刀やファーストバイトなど、結婚式でも盛り上がるシーンに登場する華やかなウェディングケーキは重要や役割を果たします。
そんな一生に一度の大切な日のウェディングケーキを作る事ができるパティシエの仕事は、とてもやりがいがあります。
式場によりますが、ウェディングケーキは新郎新婦の希望を聞きながら作成するケースが多いです。
オーダーで作れる式場であれば1つとして同じものはなく、オリジナルのウェディングケーキを作る事ができます。
一般的なものから、最近では2人の思い出をケーキで表現したり色々なウェディングケーキが登場するようになってきました。
予算内でなるべくお客様の希望に添えるよう、パティシエが打ち合わせに入り、しっかりヒアリングして材料やデザインなど考案していきます。
ウェディングケーキは、結婚式という特別な1日のため大切な思い出の一つの写真となります。
新郎新婦の希望通りのウェディングケーキを作る事ができ、新郎新婦の幸せな姿やゲストの方々の歓声を聞く事ができた時は本当にやりがいを感じます。
パティシエの転職に役立つ資格
パティシエになるために必要な資格はありませんが、キャリアアップを目指すためにパティシエが取得できる国家資格があります。
■製菓衛生師免許
多くのパティシエが取得しており、製菓の技術や衛生知識、食品学、栄養学が身についている事の証明となる資格です。
飲食の仕事に携わる際、衛生知識はとても重要であり信頼度の高い資格となっております。
お店を立ち上げる時に必要な「食品衛生責任者証」の試験が免除になったり、海外で働く時に必要な就労ビザの取得に有利になる事もあります。
受験は菓子製造業にて2年以上実務経験か、都道府県知事が指定する養成施設で1年以上学ぶ事が条件となっています。
■菓子製造技能士
菓子製造の技術や知識を証明する資格で、そのレベルが高い証になります。
試験は1級と2級があり、1級は上級者向け、2級は中級者向けとなっています。
2級では2年以上、1級では7年以上の実務経験が求められます。
パティシエの仕事は、ケーキやデザートを作るだけではなく、衛生管理や、食に関する知識なども必要となります。
これらの資格を取得している事で、より高い技術の仕事に携われたり、転職する際にも有利になるでしょう。