ドレスコーディネーターの仕事とは?~大切な友人の結婚式に携われる!~
ドレスコーディネーターの仕事とは?~大切な友人の結婚式に携われる!~
目次
1:友人のウェディングドレスを担当
2:ドレスコーディネーターの仕事とは?
・挙式にむけて
・挙式1~2週間前
・挙式1週間前~前日にかけて
・当日
3:ドレスコーディネーターのやりがい
・自分のセンスやクリエイティブ性を発揮できる
・お客様に感謝してもらえる
・幸せの瞬間に立ち会える
・成長できる
・華やかな衣装に囲まれて仕事ができる
4:ドレスコーディネーターになるには
・新卒採用
・中途採用
5:まとめ
こんにちは。
今回は、大学卒業後、ゲストハウスにてドレスコーディネーターを5年経験した私(27歳)が、ドレスコーディネーターの体験談と共に、ドレスコーディネーターの仕事内容や仕事のやりがいに関してお伝えしたいと思います。
約400組のお客様を担当させて頂いた中で、やりがいを感じた事や感動した事や嬉しかった事は沢山ありましたが、その中で大切な友人の衣装を担当させてもらう機会がありましたのでご紹介させて頂きます。
友人のウェディングドレスを担当
ドレスコーディネーターとして働いている時に、大学生のアルバイト時代から仲の良かった友人から、結婚式を挙げる事になったので衣装をお願いしたいという連絡がありました。
私がドレスコーディネーターに就職が決まった時から、「結婚式を挙げる際は衣装は私に担当させてね」と冗談混じりで話していましたが本当に任せてもらえるとは思ってもいなかったので、連絡をもらった時点で非常に嬉しかった事を覚えています。
衣装合わせが決まった日から、結婚式会場の雰囲気やテーマ、また友人の雰囲気に合うドレスを幾つか選定していました。
その中でも絶対に似合うと思い準備していたドレスを提案したところ、友人がとても気に入ってくれたので、ウェディングドレス・カラードレス共にすぐに決まりました。
実際に試着した姿を見ると想像以上に似合っていたので、他のスタッフを呼び出しつい自慢をしてしまう程でした(笑)
友人の旦那様とは一度会っていた事もありましたので、2人の雰囲気や、友人のドレスとのバランスを見ながら事前にタキシードも選ばせて頂きました。
タキシード合わせの際は友人が仕事で間に合わず、旦那様と私の2人きりで行いましたがスムーズに進めていく事ができました。
その他ご両親の衣装選び等も担当させて頂き、皆様の幸せお手伝いができ非常に嬉しかったです。
結婚式当日。
ヘアもメイクも全て完成した姿を見るのは初めてだったので、早く完成した姿をみたいという気持ちとゲストの方がどんな反応をするのかが気になって、入場するまでの間はドキドキして平常心を保てませんでした。
入場した時の友人の姿は、今まで会った中で1番美しくて1番可愛くて、1番幸せそうで思わず見惚れてしまいました。
大切な友人がドレスを担当させてもらうという夢を叶えてくれた事、ドレスを選んでくれた事、そのドレスを実際に着ている光景に感動し、改めてドレスコーディネーターをやっていて良かった。と感じました。
大切な人の幸せのお手伝いもできるドレスコーディネーターの仕事をとても誇りに思えた瞬間であり、とても貴重な体験をさせてもらう事ができました。
ドレスコーディネーターの仕事とは?
続いてドレスコーディネーターのお仕事内容に関してご紹介していきたいと思います。
ドレスコーディネーターとは、結婚式で新郎新婦の衣装を担当する人の事を指します。
ウェディングドレスやタキシードなどに関する専門知識を持ち、それぞれのお客様に合った衣装やスタイリングを提案し、より魅力的に見えるためのアドバイスをする専門家です。
ぴったりの衣装を選ぶ事ができれば、結婚式という大切な日に貢献でき新郎新婦の夢を叶えるお手伝いができます。
★挙式に向けて
カウンセリング
どのような結婚式にしたいのか、どんな演出がしたいのか、お客様の希望やニーズをヒアリングし、その方のイメージや披露宴の雰囲気に合った衣装の提案を行います。
お客様の体型や肌色・個性等も考慮しながら、最適なドレスを選ぶため、コミュニケーションスキルや対人スキルが求められます。
ウェディングドレス・カラードレス・和装の選定
数あるウェディングドレスの中から、お客様に合ったドレスを複数選定していきます。
新郎新婦の希望するイメージや披露宴会場の雰囲気を確認しながらドレス・タキシードを提案し衣装合わせをしていきます。
ドレスの素材やデザイン・価格帯・サイズなどを考慮して、お客様の要望に応えられるドレスを見つけ出します。
通常のウェディングドレスと、お色直しのカラードレス・和装がありますので新郎新婦共に2着以上を一緒に選定していきます。
お客様へドレスをご紹介させて頂く際は、片手でハンガーを持ち、もう片方の手でドレスのスカート部分を広げながらご紹介します。
ドレスによって重さは異なりますが、一般的なドレスの重さは3~4キロ程。
装飾がついているドレスは5キロほどになる事もあります!
力のある新郎様でさえも「こんなに重たいのか!」と驚かれます!
フィッティング・試着
選定したドレスのフィッティング・試着を行います。
1回の衣装合わせでは、大体3着程試着を行いますので、時間は2~3時間。
衣装決定までの試着回数は2~5回になります。
前述したようにウェディングドレスは結構な重さと長さがあります。
ドレスの試着は通常の試着とは違い重さもありますし、きちんと体型に合うように試着しなければならないので意外と力が必要となります!
試着の際にはしゃがんだり中腰になったりと体を使う動作も増えますし、お客様の要望に合わせドレスを運び、試着して片付けるという作業を何度も繰り返しますので体力が必要になってきます。
ドレスの手配や手続き
ドレスの手配や手続きなどを行います。
価格や納期・手続きに関する交渉を行い、スムーズにドレスを手配していきます。
小物合わせ
会場の雰囲気・新郎新婦の雰囲気や2人の衣装のバランスも考えながらトータルでコーディネートしていく事が求められます。
お客様のドレスに合った、バールやグローブ、アクセサリーなどトータルで提案していきます。
一貫性のあるスタイルを作り上げるために、ファッショントレンドやデザインの知識が必要となります。
列席者様の衣装合わせ
新郎新婦様だけではなく大切なご家族やご親族様の衣装合わせも行なっていきます。
時にはお子様のドレス・タキシードをご案内する事もあります。
★挙式1~2週間前
検品・お直し
挙式で使用する衣装、アクセサリー類の検品作業や、新婦様のお身体のサイズに合わせてドレスのお直し作業等を行います。
時にはタキシードの丈上げを行う事もあります。
★挙式1週間前~前日にかけて
サイズ確認・ウォーキング練習
お直しを入れたドレスを実際にお召し頂き、サイズの確認とウォーキングの練習を行います。
ドレスによって歩き方が異なる為、プロとしてしっかりとレクチャー致します。
時には新郎様と一緒になって練習を行います。
最終確認
挙式当日をお二人にとってご不安の無い状態で迎えて頂くために、使用される衣装・アクセサリー類やお持ち物の確認等、不備が無いか最終のチェックを行います。
その後衣装にスチームがけを行い、お二人のお支度部屋へと衣装搬入を行います。
挙式当日のフィッテングはヘアメイクやアテンドが行う為、基本的にドレスコーディネーターがお二人に携わるのは挙式の前日までとなる事が多くなります。
★当日
結婚式当日は、所属する企業によってどれだけ関われるかは異なります。
ドレスショップであれば当日の搬送までという事が多く、立ち会う事は殆どないでしょう。
ホテル内や結婚式場・ゲストハウス内の衣装室であれば、当日の着付けを行ったりアテンドにつくというケースもあります。
ドレスコーディネーターのやりがい
続いて、私が働いている時に感じたドレスコーディネーターの仕事のやりがいをご紹介したいと思います。
自分のセンスやクリエイティブ性を発揮できる
お客様の異なる希望やスタイル、結婚式のテーマなどに合わせて衣装や小物を選びトータルでプロデュースできるため、自分のセンスやアイディアなどクリエイティブ性を発揮する事ができます。
また、ブライダル業界は常に進化している為、ファッショントレンドや流行を追いながら、最新の情報を収集する必要があります。
最新のファッション情報を得ながら、お客様により良い商品を提供し専門的なアドバイスができる事にやりがいを感じる事ができました。
お客様に感謝してもらえる
結婚式という特別な日のメインとも言える衣装になるため、多くの新郎新婦が衣装選びに悩み時間を費やします。
そのため理想のドレスに出会えた時には、新郎新婦から「ありがとう」と心からの感謝の言葉を頂く事ができます。
前述したように、新婦様は重いドレスを何度も試着するのでとても大変です。
衣装選びは楽しい一方で、体力的にも精神的にも非常に疲れを感じてしまう方もいらっしゃいます。
その為、ぴったりの衣装が決まり喜んでもらえた時には毎回大きなやりがいを感じる事ができました。
幸せの瞬間に立ち会える
ウェディングドレスは女性の永遠の憧れとも言われています。
多くの新婦様がウェディングドレスを1番の楽しみにしており、こんなドレスを着てみたい。こんなドレスで結婚式をしたい。と夢を持っています。
一緒に悩んで決めた衣装を着て新郎新婦の輝く笑顔を見る事ができた時、そして感動の瞬間に立ち会えた時は毎回幸せな気持ちでいっぱいになりました。
成長できる
ドレスコーディネーターは、結婚式というお客様にとって一生に一度の大切な日の衣装を一緒に選ばせてもらう重要な仕事です。
高額でもありますので、きちんと新郎新婦の希望を汲み取りその要望に合った衣装を提案していく事が求められます。
様々な年代の多くのお客様と接する事で、ホスピタリティや接客スキル・コミュニケーション能力を学べ、相手を思いやるスキルや営業スキルが身に付き自分自身成長する事ができました。
華やかな衣装に囲まれて仕事ができる
ドレスコーディネーターは、華やかなドレスに囲まれて日常では味わえない煌びやかな空間で毎日仕事をします。
新郎新婦様の衣装選びだけではなく、下記のような仕事もあります。
①ドレスショーの準備と開催
②ブライダルフェアや模擬挙式の準備・実施
③SNSの更新・トレンドのリサーチ
ドレスショーや、ブライダルフェア等が行われる際には、ドレスコーディネーターが、モデルや使用するウェディングドレス・カラードレスやアクセサリー類・タキシードやシャツ・蝶ネクタイ等を手配し、髪型やヘアメイクのイメージ等もヘアメイクスタッフと打ち合わせをします。
また近年は、SNSを利用し情報収集をしている新郎新婦様が増えているため、ドレスコーディネーターは常に最新のファッショントレンドやスタイリングを取り入れておかなければなりません。
お客様に最新の情報も提供できるよう、雑誌やSNSなどでトレンドのリサーチも行います。
新作のドレスを扱う事や現在のトレンドを確認しながら、ウェディングドレス・カラードレス・タキシードなどを選ぶ機会も多いため、常にお客様の大切な日の事を考えながら衣装に携われるやりがいも感じる事ができます。
ドレスコーディネーターになるには
ドレスコーディネーターの実務スキルは、仕事をしながら身につけていくものが多いため、ブライダル業界未経験であっても採用される可能性は十分にあります。
ドレスコーディネーターになるために特別に必要な学歴や資格はありませんが、ブライダル業界の中でも人気がある職種である事や、ウェディングドレスという特別な衣装を扱うため、様々なスキルや能力が求められる職種になります。
そのため、企業によっては採用条件で性別や年齢・学歴などを問う場合もあります。
①新卒採用
新卒採用の場合は、高校を卒業した後にブライダル系の専門学校・短大・大学へ進学し採用試験を受ける方法があります。
高校卒業後すぐに、ドレスコーディネーターの採用試験を受ける事も可能であり、実際にブライダル業界では高卒・専門卒・短大卒・大卒と様々な方が活躍しています。
一方で、ドレスコーディネーターは人気がある職種であり、前述したように高い接客スキルや営業力などが求められ為、専門学校や短大・大学などで様々な知識や経験を得ていると就職活動で有利になる事もあります。
また近年結婚式を挙げられるカップルの年齢が20代後半~30代となっており、結婚する年齢も上がっています。
高校を卒業したばかりで年齢が若い場合、ビジネスマナーや提案力がついて身についておらず対応できないという現実があります。
親御様の対応をする事も多く、ドレスコーディネーターが若すぎると第一印象や対応力に不安を感じてしまう方もいらっしゃるため、高校を卒業後に専門学校や、短大・大学に進学した方が就職がスムーズになる事もあります。
②中途採用
中途採用の場合は即戦力を求める傾向があります。
結婚されるお客様は年齢層も幅も広く、職業も様々ですので、どのお客様にも信頼して頂くためにはきちんとした言葉遣いや身だしなみ・立ち振る舞いが大切になります。
そのためブライダルに関する知識以上に社会人としてのビジネスマナーや常識、接客サービスの基本が身についている事が重視されます。
また新郎新婦の要望をきちんと聞き取った上で、その要望にきちんとマッチするような衣装を提案していく事が求められるため、ヒアリング能力やコミュニケーション能力・提案力などがあるかどうかが大切になります。
その為、下記の経験があると有利になります。
①接客・販売・営業経験等異業種の経験を活かす
②ブライダル業界のアルバイトで経験を積む
ドレスコーディネーターの仕事は、アルバイトや契約社員で募集しているケースも多いため、経験を積んでから正社員を目指すのも良いでしょう。
必要な資格はある?
ドレスコーディネーターになるために資格は必須ではありませんが、持っているとブライダル業界や衣装に関しての知識がある証明になります。
転職活動の際はもちろんの事、ドレスコーディネーターとして就職した後にお客様と接する上で役立つ事もあります。
①WBJ認定ドレスコーディネーター
ウェディングスビューティフル協会が認定する資格です。
ドレススタイリストとして知っておきたい婚礼衣装の専門知識や貸衣裳店で働くための実務とトータルコーディネートに必要な美容・花の知識まで網羅してる資格です。
②ブライダルコーディネート技能検定(BIA)/BIA認定アソシエイトブライダルコーディネーター
公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(BIA)が実施する国家資格で1~3級まであります。
結婚式での基礎的な知識や接客技術を習得するものです。
3級は学生やブライダル業界へ転職したい社会人向けの検定となっており、2級や1級は他の検定の合格者や実務経験者のみとなっています。
③アシスタント・ブライダル・コーディネーター(ABC)検定
ブライダル全体の実務に関しての認定資格で、日本のウェディングの歴史や基礎知識、最新情報を学べます。
BIAが指定した専門学校、大学の2年次修了予定者、ホテル・ブライダル業界で働く人が対象となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回私はドレスコーディネーターとして友人の結婚式に携わりましたが、プランナーやサービス、フラワーコーディネーター、キャプテン、ヘアメイク等の職種でも携わる機会はございますので、今回のコラムを読んでブライダル業界にご興味を持っていただける機会になりましたら幸いです♪
ドレスコーディネーターは、一生に一度をお任せ頂くという責任重大な仕事ですが、「担当してもらえてよかった」「出会えてよかった」「素敵なお仕事ですね」とお声を頂くこともあり、非常にやりがいのある仕事です。
もっと詳しくドレスコーディネーターの仕事内容が気になる方は、ブライダルビズの無料相談で詳細をお伝えしております。
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