シェフの年収はどの位?給料やボーナスが変わる条件・年収の上げ方を解説
シェフの年収はどの位?給料やボーナスが変わる条件・年収の上げ方を解説
シェフとは主にフランス料理の料理長(フレンチシェフ)として料理人全体の統括(指揮・マネジメント)を行う厨房の責任者を指します。
メニューの考案・開発をしたり、料理で人を喜ばせる事ができるやりがいのある仕事ですが、一方で忙しいイメージもあり目指す方にとってシェフの収入面が気になる方も多いのではないでしょうか。
今回はシェフの年収の相場や給料の上げ方に関してお伝えしていきます。
目次
1:シェフの給料
・シェフの平均年収
・シェフの平均月収
・福利厚生(ボーナス・昇給)は?
2:シェフの給料が変わる条件
・勤務先
・年齢
・地域
3:シェフの仕事内容
・シェフになるには
4:シェフの給料(年収)を上げるには
5:まとめ/シェフの年収は上げていける
シェフの給料
シェフの給料は勤務先や勤務形態によって大きな差があります。
例えばシェフの勤務先は町場のレストラン・三ツ星レストラン・ホテル・結婚式場など様々ですし、独立して個人でお店を経営している人もいます。
また今までの経験や実績・スキルによっても変わってきますが、下記では平均的な年収や月収をお伝えしていきます。
シェフの平均年収
シェフの仕事の平均年収は、388~480万円となりますが、勤務先や経験・働き方や腕によって差がありますので全体の給与幅としては、293〜609万円と比較的広くなっているのが現状です。(※求人ボックス )
300万円前後のシェフもいれば、一流シェフや有名シェフになると1000万円を超えるという方もいます。
※賃金構造基本統計調査によると一般的な料理人の給料は平均年収が300万円前後となっています。
◎現在の日本の平均年収は433万円・賞与平均は65万円となっています。
(※男性:532万円、女性:293万円)
サービス業界の平均年収は314万円、ボーナス38万円となっており合計353万円となっています。
(※令和2年国税庁調査より)
そのため日本の平均年収と比べると少し低い(安い)水準からスタートとなるのが現状です。
調理(シェフ)も飲食業界になるため、サービス関連の業種だけを見ていくと平均〜少し高い水準になります。
シェフの平均月収
上記年収を換算するとシェフの平均月収は約31~32万円となります。
賃金構造基本統計調査による料理人の平均月収は22万円前後となっています。
年収の幅も大きいので月収に関しても、勤務する企業によって大きく変わるでしょう。
福利厚生(ボーナス・昇給)は?
◎ボーナス
ボーナスは年2回(6月・12月)支給されるのが一般的です。
調理場には正社員の他に契約社員や派遣社員・アルバイトスタッフも多くいますが、基本的には正社員のみ支給される事が多くなると思います。
ボーナスの支給を得る資格は対象の在籍期間などが決まっていますので、中途採用の場合は事前に確認しておきましょう。
企業の規模や財務状況、また基本給により支給額は異なりますが一般的には月給1~3ヶ月分の支給が多くなります。
ホテルや結婚式場・レストラン等ある程度規模のある企業であれは比較的支給される事が多くなりますが、規模が小さいレストランなどは企業によって異なるでしょう。
◎昇給
他業界と同様、ずっと同じお給料という事は少なく大体1年に1回年齢に応じて昇給していく事が多いでしょう。
しかし料理人(シェフ)としてのスキルや実績がないと上げていくのは難しい事もあります。
シェフの給料が変わる条件
前述したようにシェフの給料は勤務先や年齢、経験などで大きく変わってきます。
勤務先
シェフの勤務先としては、レストラン・ホテル・結婚式場(ゲストハウス)などがありその規模や料理内容によっても給料は異なります。
比較的規模が大きく、管理する部下(調理人)も多い大企業ですと給料も上がる傾向にあります。
実際に各社の求人情報を見ていくとホテルや結婚式場のシェフのスタート年収は400万円~650万円、500万円~700万円台となっている企業が多数ありました。
また三ツ星クラスのレストランや、独立してオーナーシェフになると年収1000万円を超える事もあります。
しかし三ツ星レストランのシェフや独立して成功するのは一握りですのでやはり年収の差は大きくなるでしょう。
年齢
シェフの給料は年齢によっても異なります。
シェフは現場での経験を長く積む事が必要となりますので20代でシェフになるケースは殆ど無いといって良いでしょう。
大体30代~50代の方が多くなります。
30代の年収は約390~500万円前後、50代の年収は約550~600万円前後となります。
地域
地域によっても大きく変わる傾向があり東京都のシェフの平均額は419~700万円となっています。
(※厚生労働省・求人ボックス・飲食店.comより)
都内は飲食店や高級店も多く、地方に比べて客単価も高くなるためシェフの年収も都内の方が高くなります。
日本でのシェフの給与が高い地域は
1:東京→419万円
2:神奈川→388万円
3:栃木→385万円
4:千葉→384万円
5:埼玉→383万円
となっています。(※求人ボックスより)
シェフの仕事内容
レストランやホテル・結婚式場によっても変わってきますが主に下記のような仕事を担当します。
〇調理
〇衛生管理
〇スタッフの教育、指導、マネジメント
〇人材育成
〇メニューの開発
〇利益率、原価率の計算
〇食材の選定、仕入れ
シェフは現場(調理場)の責任者として調理はもちろんの事、スタッフの教育・指導・育成、また店舗の運営業務を任されます。
規模の小さいレストランや、自分のお店の場合は調理メインに行う事も可能ですが、ホテルや結婚式場などのシェフは調理よりもどちらかというと数値管理や、部下のマネジメントなどの管理業務が多くなるでしょう。
またメニューの考案や開発も行います。
同じフレンチのメニューであっても、お店によって見た目や味が違うのはシェフによって料理に使う素材や、味付け、盛り付けが違うためです。
シェフは自分の経験や技術を基に新しいオリジナルのメニューを作る事ができます。
シェフの下にはスーシェフ・コック・ソーシエ・ブッチャー・ガルド・マンジェなどの担当がおり、シェフの指示に従ってそれぞれの持ち場で調理に取り組みます。
ホテル・結婚式の場合は披露宴で新郎新婦・ゲストの方に出す料理を担当します。
結婚式の調理の場合は幾つかコースがある事が多いため、事前にウェディングプランナーと新郎新婦でコース料理を決め、決まったメニューを順番に作っていくような流れになります。
(シェフによっては自分の考案したメニューをデッサンして新郎新婦にご案内する事もあります!)
またゲストの数も多く作る量も多くなりますので、的確な指示をしながら正確に料理を作っていきます。
レストランでは様々なメニューがあり、来店されたお客様への料理オーダーに応じて調理します。
お客様の中にはアレルギーがある方もいるので、事前に確認しメニューを調整する事もあります。
調理の仕事はお客様に満足頂けるよう美味しくスピーディーに、そして安全に作らなくてはなりません。
チームで力を合わせて調理する事が重要になりますので、シェフは全体を統括しコントロールする事が重要な仕事の1つになります。
シェフになるには
ではシェフになるにはどのような道筋があるのでしょうか。
まずは一般の調理スタッフ(コック)として経験を積んで、シェフを目指します。
最初は見習い(掃除、準備、洗い場)や仕込み担当として勤務し、経験を積んで調理人としてスキルアップしていきます。
様々な持ち場を経験し、大体20年程現場で経験を積むとホテルやレストランでシェフとして昇格したり、独立してシェフとして自分のお店を持つ方もいます。
その間海外で修行するという方もいます。
シェフの年収(給料)を上げるには
シェフが年収を上げるには下記の方法があります。
〇人気店や有名店、一流のミシュランレストランや三ツ星レストラン、規模の大きい店舗に勤務し修行する
〇格式の高いホテル(例:帝国ホテル)や結婚式場など大手企業のシェフとなる
〇コンクールで受賞する
〇腕を上げる、技術を磨くなどして高い評価を得る
〇独立してオーナーシェフとなる
〇フリーランスの出張シェフとなる
◎人気店や有名店のレストランや飲食店、また規模の大きいホテルや結婚式場などのシェフになれば売上も大きくなるので年収は上げていく事ができるでしょう。
しかしその分、求められるスキルも高くなりますし忙しく体力的にもハードになる事が考えられます。
また腕を上げたり技術を磨くなどしてお客様の評価が得られたり、メディアや雑誌などに取り上げられたり、独立してオーナーシェフとなり成功すれば年収は上げていく事ができます。
近年増えているのが、レストランなどで勤務していた料理人が出張シェフとして家庭に出向き料理を作るサービスです。
勤務しながら空いた時間に出張しシェフとして働く人もいれば、レストラン等を退職し、フリーランスの道を選ぶ方も増えてきています。
成功すれば年収が増えていく可能性もあり現在注目されています。
まとめ・シェフの年収は上げていける
シェフの平均的な年収に関してお伝えしましたが、年収幅は広く勤務する地域や働き方・お店の規模や特徴によっても大きく変わる事が分かりました。
一般的な年収と比べると低い傾向にありますが、有名店や一流店で修業し実力やスキルをつけ高い評価を得られたり、独立して成功すれば年収を上げていく事が可能な職業です。
独立してお店を出して人気が出れば雇われていた時よりも高収入となりますが、成功するのは一部の人でしょう。
就職している企業で年収が上がらない場合は、経験を活かしてより良い環境や給料の企業へ転職するというのも1つの手でしょう。
シェフになっても、常に技術を磨き続けお客様のニーズに応えられるような料理を提供し続けていく事が重要となります。
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